マエストラーレでは長いので本編では『マエ』と表記します。ご了承お願い致します。
某鎮守府、朝ーー
◇正門前◇
マエ「………………」カミノケイジイジ
リベ「お姉ちゃん、さっきからずっと髪の毛弄ってるね」
マエ「べ、別にいいでしょ……」
リベ「提督とデートするのは初めてじゃないのに、もしかして緊張してるの?」ニヤニヤ
マエ「そ、そんなんじゃない! それにリベだって一緒だし、デートって訳じゃないんだからね!」
リベ「あはは、お姉ちゃんは提督とケッコンしてから照れ屋さんになったね♪」
マエ「う、うぅ、うるさいうるさい!////」
提督「朝から元気だな、お前ら……」アフ
〜提督、あくびをしながら到着〜
マエ「っ……私はからかわれてたの! それより遅いよ、提督! ちゃんと私が起こしてあげたのに!」
提督「部屋じゃ、ゆっくり支度して来てねとか言うてましたやん」
マエ「う〜る〜さ〜い〜!」プンプン
リベ「あはは、お姉ちゃんは提督のこと大好きだから仕方ないね!」
提督「マジか。俺もマエストラーレ大好きだから超感激」
マエ「〜〜……もう知らない!」プイッ
提督「……おい、マエストラーレ」
マエ「な、何? 今更謝ったてーー」
提督「前髪崩れちまってんじゃん。せっかく可愛いのにもったいねー」
〜提督、マエストラーレの前髪を優しく手で梳く〜
マエ「…………Grazie♡」ニヘヘ
提督「おう」ニカッ
リベ(髪の毛触って欲しくて弄ってたのかな?)ニヤニヤ
〜そして三人は予定通り街へ繰り出す〜
◇鎮守府近辺の大型ショッピングモール◇
リベ「うわー! おっきー!」キョロキョロ
マエ「キョロキョロして迷子にならないでよ?」
リベ「うん!」
提督「んで、何が必要なんだっけ?」
マエ「えっと……夫婦で使うブランケットとクッション、それと写真立てとコルクボード!」メモカクニン
提督「どれも家具妖精に作ってもらえばいいのでは?」
マエ「ダメ! こういうのは自分の目で見て納得したのを買いたいの!」
提督「さいですか」
リベ「じゃあ、雑貨屋さん巡りに出ぱーつ!」
マエ「きゃあ、ちょっとリベ! そんなに引っ張らないでー!」
提督「転けるなよ〜」
◇雑貨屋その1◇
マエ「あ、このクッション可愛い……」
提督「めっさハート尽くしやん。俺も使うんだぞ?」
マエ「むぅ、提督ワガママ〜」
提督(とか言ってて違うの選んでくれる嫁が愛しい)
リベ「ねぇねぇ、カップル専用のマグカップが売ってるよ?」
マエ「わぁ、可愛いデザイン……でも他も見てからにするぅ」
リベ「そうなの? 相手の名前をカップの底に彫ってくれるらしいよ?」
マエ「え、別に名前なんて彫ってもらわなくていいよ」
リベ「思い出のカップになるよ?」
マエ「でもそのカップに飲み物注ぐんでしょ? 大好きな提督の名前をコーヒーや紅茶……飲水でだって沈める形になるんだもん。だから私はイヤ」プイッ
提督(やべぇ、嫁が愛し過ぎてやべぇ)
◇雑貨屋その2◇
提督「お、このブランケットなんていいんじゃねぇか?」
マエ「青地にライトブルーの錨と鎖……これにしましょ!」ニコッ
提督「あぁ、これは俺たちらしいよな」ニカッ
マエ「…………♡////」←不意の笑顔にときめく
リベ「こっちにカップル専用のクッションあるよ〜!」
マエ「Kiss Meって書いてある……」
提督「こんなの使わなくたって俺はすぐにでもキスするぞ」
マエ「知ってるし、今言わなくてもいい////」
リベ「じゃあ、こっちのは?」
マエ「I ♡ Darlingって……もうちょっと普通の探してよ」
提督「そうだぞ。んなの書いてなくてもマエストラーレから俺への愛は伝わってるからな!」
マエ「だから今そういうこと言わなくてもいいでしょ!////」
提督(嫁が可愛いよぉぉぉぉあぁぁぁ!!!!)
〜結局、クッションは買わずにブランケットだけ購入〜
◇雑貨屋その3◇
マエ「うーん……」
提督「写真立てに時間かけ過ぎじゃね?」
マエ「だって私と提督のケッコン式の写真飾るためだもん。それに相応しいのがいいの」ムゥ
提督「俺はお前が隣で笑っていてくれれば写真なんていらねぇよ」ナデナデ
マエ「っ……も、もう、何言ってるの、馬鹿♡////」
提督「俺の素直な気持ち」
マエ「〜〜……馬鹿ぁ♡////」
リベ(リベは空気読める子だから今は邪魔しない〜♪)
〜マエストラーレはその後も厳選し、最初の雑貨屋にあった時計と一緒になっている見開き型の写真立てにした〜
帰り道、夕方ーー
◇車内◇
〜提督の運転で帰路に着く〜
リベ「すぅ……すぅ……」Zzz
〜リベ、後部座席で提督に買ってもらったイタリアオオカミのぬいぐるみ(BIGサイズ)を抱っこしておやすみ中〜
マエ「リベは疲れて眠っちゃったね」クスクス
提督「朝から付き合ってくれたから、仕方ないだろ。マエストラーレも眠くなったら眠っていいぞ」
マエ「私は眠くないもん♡」
提督「そっか……」
マエ「でも流石にずっと歩き回ってて疲れちゃったな。リベったらすぐ手を引っ張るんだもん」ニガワライ
提督「そりゃあ、お姉ちゃんと買い物だからテンションも上がるだろ」
マエ「それもそうだよね。普段は任務やら訓練やらで、街にお買い物なんて行けないし」
提督「俺はそれより、二人して迷子になっちまわないか心配だったぜ」アハハ
マエ「むぅ、またそんな子ども扱いしてぇ」
提督「でも見失わないようにちゃんと付いて行ってたろ?」
マエ「ま、まぁ、振り向けばちゃんと提督が居てくれたから嬉しかったけど……♡」
マエ「ねぇ、提督」
提督「ん?」
マエ「今度は二人で何処か出かけしようね? リベには悪いけど、私だってたまにはちゃんとしたデートしたいし……////」
提督「迷子にならないか〜?」ニヤニヤ
マエ「…………なっちゃうかも」
提督「ダメやん」
マエ「……だから、私が提督の手の届かないところに行かないように、デートの時はずっと私の手を握っててね♡ 鎖みたいにずっと♡」ニコッ
提督「っ……おう、離さないよ////」
(この不意打ちの破壊力よ……)
マエ「(
提督「ん?」
マエ「なんでもない♡」エヘヘ
リベ(にしし、聞いちゃった聞いちゃった♪)
後日、マエストラーレはリベッチオからそれをネタにイジられたそうなーー。
マエストラーレ 完
マエストラーレ終わりです!
ついにリベちゃんのお姉ちゃんが実装ですね!
史実のせいで「お尻、お尻」と何かとお尻を気にかけてるけど、薄い本はアナーーゲフンゲフン。
ごめんなさいなんでもないです。
ともあれ本編はちょっとツンデレっぽくなりましたが、お粗末様でした♪