奥様は艦娘! 艦これSS   作:室賀小史郎

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駆逐艦涼月がお嫁さん。


涼月とケッコンしました。

 

 某鎮守府、昼下がりーー

 

 ◇執務室◇

 

涼月「提督、言われた資料の整理が終わりました。次は何をすればよろしいでしょうか?」

提督「あぁ、ありがとう。それならーー」

 

 ポッポー、ポッポー、ポッポー

 

涼月「あら、もう一五〇〇になるのですね……」

提督「みたいだな。涼月といると時間の流れが早いよ」

涼月「ふふふ、またそんなことを言って……」

提督「仕方ないだろ。仕事でもこうして同じ時間を過ごせるだけで、こんなにも満たされてるんだから」ナデナデ

涼月「あ……うふふ♡」

 

提督「君の笑顔を見ると、こちらまで笑顔になれる。本当に幸せだと心から思うよ」

涼月「提督は私を幸せにしてくれることばかり言うのですね……ずるいです♡////」ドキドキ

提督「これは失敬……さ、そろそろ秋月たちも執務室に戻ってくるだろう。お茶の準備をして出迎えてやろう」

涼月「は〜い♡」

 

 それからーー

 

秋月「失礼します。司令、頼まれた艤装開発を終えて戻って参りました!」ケイレイ

照月「こっちはその報告書ね♪」つ報告書

初月「戻ったぞ」

 

提督「うむ、預かるよ。俺は早速これを確認するから、みんなはお茶でも飲んで休んでくれ」

涼月「どうぞ」ニッコリ

 

 〜こうしてみんなで休憩タイム〜

 

提督「おぉ、初月凄いじゃないか。ソナーを三つも立て続けに開発成功だなんて」

 

初月「たまたまだ、たまたま。それよりお前はしっかりと仕事しろ。いつもいつも涼月姉さんに迷惑を掛けてーー」

涼月「お初さん! 提督に"お前"だなんて! その呼び方は不敬だと、前にも注意したでしょう!?」

初月「あ」←忘れてた

 

照月「まあまあ、涼月。初月は親しみを込めて言ってるんだからそう目くじらを立てる必要ないって〜」

涼月「照月姉さん……」

秋月「傍から聞けば不敬だけどね……。でも司令と初月の仲だからこそ呼べるということでもあるわ」

涼月「秋月姉さんまで……」

 

提督「初月もちゃんと公私で使い分けてるし、俺は気にしないよ」

 

涼月「っ」ムッ

 

 〜涼月、提督の元へ〜

 

涼月「そもそも、提督がそうやってお初さんを甘やかすから直らないんですよ!? もっと私たちの先頭に立つ身であるとお自覚ください!」

提督「え、おぉ……」

涼月「だいたい、提督はいつもいつもーー」

 

 くどくどーー

 

照月「あちゃ〜、また涼月のお説教スイッチが入っちゃったね〜」ニガワライ

秋月「あぁなると長いのよね……心から心配してのことなんでしょうけど」ハァ

初月「あれだけ説教してる方が不敬なんじゃないか?」

秋・照『矛先がこっちに向いちゃうでしょ!』シーッ

 

涼月「私だって本当ならば愛する提督にこのようなことは言いたくありません。しかし愛するからこそ私はこうして提督の為を思いーー」

提督「涼月」

涼月「……何でしょうか?」

提督「そろそろ俺が準備しておいたふかし芋が出来上がる頃だ。簡易厨房から持ってきてくれないか? 勿論、俺たちの分もな」

涼月「はい、喜んで!♡」コロッ

 

 〜涼月、ルンルン気分で執務室を後に〜

 

提督「計画通り……」ニヤリ

 

初月「あれは小悪党がする顔だ」

照月「夕張さんから借りたなんたらノートのキャラみたい」

秋月「というより、涼月もチョロすぎる気がするわ」

 

初月「お前、いつの間にふかし芋の準備なんてしてたんだ?」

提督「秋月たちを待ってる間にちょちょっと」テヘッ

初月「…………」

提督「ねぇ、その心底汚らしい物を見たかのような視線だけで訴えるのやめて」

照月「提督の業界ではご褒美じゃないの?」ケラケラ

提督「俺はそんな趣味はない!」

秋月(どんな業界なのかな?)←純粋

 

 〜すると涼月がふかし芋を持ってきた〜

 

涼月「皆さん、持ってきましたよ〜♪」

全員『は〜い』

 

涼月「秋月姉さんは塩でよろしかったでしょうか?」

秋月「うん、ありがとう」ニコッ

 

涼月「照月姉さんはマヨネーズ、でしたよね?」

照月「そだよ、ありがとー♪」

 

涼月「それでお初さんがバターね」

初月「ん、ありがとう」

 

涼月「提督は胡椒ですね♡」

提督「おう、サンキュ♪」

 

初月「? 涼月姉さんの分はどうしたんだ?」

提督「あぁ、俺と涼月はいつも半分こしてるからな。これで問題ないんだ」

照月「ひゃ〜、相変わらずラブラブ〜♪」

秋月「こら、照月」

涼月「うふふ♡」

 

 〜みんなでいただきます!〜

 

照月「はふはふ……ん〜、ホクホクでおいしぃ〜」ホワワーン

秋月「艦娘になってこんなに贅沢が出来るなんて、幸せです!」モグモグ

初月「食事もおやつも好きなだけ食べられるなんて、本当に幸せだよな」モッモッ

提督「今は戦時中でも、そういったことは気にするなよ? みんなが腹いっぱい食えるように、そしてみんなで一緒に戦争を終わらせるために提督()がいるんだからな」

涼月「〜♡」オメメハート

 

照月「……ていうかさ、さっきから気になってたこと訊いていい?」

提督「どうした?」

秋月「さっきから涼月が司令のお膝に乗って、黙々と司令のお口へお芋を運んでいるんですけど……」

提督「あぁ、もぐもぐ、これか? もぐもぐ。これはだな、もぐもぐ」

初月「喋るか食べるかどっちかにしろよ」ニガワライ

涼月「これは私からお願いしたことなんです♡」

提督「もぐもぐもぐもぐ」コクコク

秋・照・初『?』クビカシゲ

 

涼月「この前、テレビで恋人同士がこうやって食べさせているのを見て、私もやってみたいなって思ったんです♡」

提督「もぐもぐもぐもぐもぐもぐ」コクコク

涼月「それでこの前、試しにやってみたのですが、何だかこう……食べている提督が可愛くて♡」イヤンイヤン

提督「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」コクコク

涼月「なので、これはもうやめられません♡」エヘヘ

提督「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」コクコク

 

秋月「な、なるほど……」

照月「お、お幸せにね……」

初月(というか、もう芋が無くなるぞ……)

 

涼月「あら、お芋がもう無くなってしまいました!」

提督「ごっくん……そうか」

涼月「ダメですねぇ、提督が可愛いくてつい我を忘れてました」ショボーン

提督「涼月」

涼月「はい?」

提督「お口直し」

涼月「っ……はい、喜んで♡」

 

 ちゅっ♡

 

秋月「(  Д ) ゚ ゚」

照月「(*゚∀゚)=3」

初月「( ´_ゝ`)」

 

 その後、しばらく続いた夫婦のチュッチュタイムを三人の姉妹はただ見つめていた。

 その間に口へ運ぶ芋は砂糖菓子のように甘かったというーー。

 

                  涼月 完




はい、みんな大好き秋月型姉妹の新艦娘涼月、終わりです!

また可愛い子ですな〜、秋月型は。
やはり駆逐艦は最高DA☆ZE!
というか、初月をお初さんと呼ぶあたり、新月はおにいさん、若月はおわかさん、霜月はおしもさんと呼ぶのだろうか……?なとど考えてしまったのです←

ということで、お粗末様でした!
そして一応みんな書き終えたので、新艦娘の情報が入るまで更新はお休みします。ご了承ください。

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