某鎮守府、昼下がりーー
◇執務室◇
提督「…………うーん」
〜作戦立案中〜
早波「…………」ゴロゴロ
〜早波、執務室のソファーでまったり中〜
浜波(補佐)「…………」オロオロ
藤波(補佐)「…………」アタマカキカキ
浜波「(注意しなくて大丈夫かな?)」ヒソ
藤波「(何を?)」ヒソヒソ
浜波「(だってはーちゃん、司令が頑張ってるのに何もお手伝いしないんだよ?)」
藤波「(別に司令は気にしてなさそうだし、いいんじゃない?)」
浜波「(で、でもさ、お嫁さんでしょ? もう少し協力する姿勢があってもいいんじゃ……)」
藤波「(浜ちんの言いたいことは分かるけどさ、早ちんって前から嗚呼じゃん)」ニガワライ
浜波「(でも司令が悩んでるのに、そのお嫁さんが何もしてないのはおかしいよ。それに司令がかわいそう……)」
藤波「(でも司令って早ちんのこと大好きでケッコンしたんだし、何も不満なんてないっしょ?)」
浜波「………………」ウーン
スクッ←浜波、提督の元へ
浜波「……司令」
提督「ん、どうした浜波?」
浜波「な、何かあた、あたしにお手伝い出来ることある、かな? あったら言って?」
提督「ならお言葉に甘えて……そこの棚からこの5年間の戦闘記録を持ってきてほしい」
浜波「う、うん、分かった」ニコッ
藤波「藤波も手伝うよ〜」スクッ
早波「………………」グダァ
ーー
提督「ん〜、こんなとこかな。少し休憩」ノビー
藤波「なら藤波お茶淹れてきてあげる〜♪」
提督「お〜、サンキュ」ノシ
浜波「司令、肩でも揉もうか?」
提督「ありがたい。頼むよ」
浜波「ううん、これくらい当然だよ」ニパー
〜浜波、提督の肩を優しくマッサージ中〜
浜波「ごめんね、はーちゃんが何もお手伝いしなくて」
提督「早波?」
浜波「うん……今日、ずっと二人の様子見てたけど、司令ばっかり頑張ってて、肝心のはーちゃんはずっとソファーで寝てるだけだったから」
提督「前からああだぞ、あいつは」
浜波「それなのによくケッコンしたね」ニガワライ
提督「浜波も知ってると思うが、早波はみんなには見えないところで努力する子だ。褒められることの少ないことを黙々とこなす。だから早波は艦隊一のアシスト職人なんだからな」
浜波「でも、もう少し司令のために頑張ってもいいと思うんだよね……」
藤波「ただいま〜。浜ちん、まだ言ってるの?」ニガワライ
浜波「だって……」
藤波(まあ、浜ちんは本当に司令のこと尊敬してるから、そんな人に何もしてない風に見える早ちんが許せないんだろうけどねぇ)
提督「まあ、あれはあれで可愛いとこがいっぱいあるんだぞ?」
浜波「それはそうだろうけど……」
提督「よし、ならとびきり可愛い俺の嫁を見せてあげよう」
浜波「?」
提督「二人共、手伝ってくれてありがとうな。ちょっとここに座れ」ポンポン
〜提督、自身の両太ももを軽く叩いてみせる〜
藤波「なになに〜、なにしてくれんの〜?♪」ニヒヒ
浜波「えっと、あの……////」オロオロ
提督「遠慮せずに、座れ」ニコッ
藤波「お邪魔しま〜す♪」チョコン
浜波「し、しし失礼します……////」ストン
〜浜波左太もも、藤波右太ももと座る〜
提督「二人共ありがとうな〜♪ お〜、よしよしっ♪」
なでこなでこ
藤波「きゃ〜♪」
浜波「はわわっ////」
なでこなでこなでこなでこ
早波「………………」スクッ
てこてこ←早波、提督の元へ
早波「ん〜」グイグイ
藤波「え、ちょ、なんなの早ちん? 押さないでよっ」
早波「ん〜、ん〜ん〜」グイグイ
浜波「わわっ、ど、どうしたの?」
〜藤波も浜波も早波に提督の膝の上から追いやられる〜
早波「よっ♡」ストン
〜早波、すぐさま提督の膝の上へ〜
早波「ん♡」ズイッ
〜早波、提督へ頭を差し出しす〜
提督「ほいほい……よしよし」ナデナデ
早波「んへへ♡」スリスリ
藤・浜「…………」ポカーン
〜二人は早波の変わり様に呆気にとられる〜
早波「いくらお姉ちゃんや浜波でも、司令に可愛がられていいのは私だけだからね?」
藤波「あはは、早ちんかーわいい♪」
(普段何も興味なさそうなくせして、司令にはべったりなんだなぁ)
浜波「ふふふっ、ホントだね♪」
(司令がはーちゃんに惚れてるのも分かるなぁ。あたしから見ても今のはーちゃんは可愛いもん)
提督「この通り、我が嫁は可愛過ぎなのだ」
早波「そんなこといいからぁ、もっと撫でて〜。私以外の女の子を可愛がった罪はそれっぽっちじゃ許されないんだぞ〜?」
提督「早波可愛いよ早波」ナデナデナデナデ
早波「ん〜♡」
早波「司令」チョイチョイ
提督「ん?」
早波「今度はちゅう……んっ♡」クチビルサシダシ
提督「ほいほい……ちゅっ」
早波「ん〜っ♡」ギューッ
〜チュッチュタイムが幕を開けてしまった〜
藤波「ありゃりゃ、藤波たちの前でもお構いなし」
浜波「うわっうわっ……あれ、キスなの?////」
早波「しれー、すき♡ はむっ……ちゅ〜っ♡」
提督「俺もだ……んっ、ちゅっ」
その後、夫婦は藤波たちの前なのに遠征から帰ってきた夕雲たちが報告にやってくるまで、キスしていたという。
当然、夕雲からは『程々にしてくださいね』と絶対零度の微笑みで注意されたとかーー。
早波 完
早波終わりです!
夕雲型の中ではちょっと珍しいダウナーみたいな感じの子ですね。
でも好きな提督が他の子を構ってるとヤキモチ焼いちゃうみたいな感じにしました!
お粗末様でしたー!