奥様は艦娘! 艦これSS   作:室賀小史郎

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駆逐艦涼波がお嫁さん。


涼波とケッコンしました。

 

 某鎮守府、夜――

 

 ◇執務室◇

 

提督「……はぁ」

 

 〜今夜は執務が多く徹夜コース〜

 

提督「楽な仕事じゃないのは分かってるけど、デスクワークってのは苦手だなぁ」

 

 ガチャ

 

涼波「おい〜っす! しっかりやってるかね、提督?」

 

提督「? どうした、もう休んでる時間だろ?」

 

涼波「何水臭いこと言ってんのさ。あたしが提督のことほったらかす女だとでも思ってんの?」

 

 〜涼波、提督の膝上に座る(定位置)〜

 

提督「いや、でも今日は長時間遠征で疲れてるだろ?」

涼波「確かにそうだけど、でも提督が頑張ってるのに自分だけ休むのって夫婦としてどうなのよ?」

提督「そこは夫婦関係なく、休める時に休んだ方がいい」

涼波「っのヤロー……」ワナワナ

 

 〜涼波の笑顔が怖くなる〜

 

提督「ど、どうした?」

涼波「はぁ、だよねぇ。提督だもんねぇ。朴念仁のあんぽんたんだもんねぇ。言わねぇと分かんないよねぇ」

提督「なぜナチュラルにディスってくるんだ?」

涼波「だ〜か〜ら〜! 今日はずっと離れてたし、一人じゃ寂しいから一緒に居よってこと!」

 

 むぎゅ〜!

 

 〜涼波、提督にだいしゅきホールド〜

 

提督「そ、そうか……すまん。嬉しいよ」ナデナデ

涼波「ふん……気付かなくても見捨てないのはあたしくらいなんだからね?」

 

 〜涼波は拗ねたように提督の胸元を人差し指でぐりぐりする〜

 

提督「涼波に見捨てられたら嫌だな。夕雲に殺される」

涼波「はい、そこで身内でも別の女の名前出すのマイナス100点!」

提督「う〜ん……」

涼波「はい、そこで何も取繕えないとこもマイナス100点! 既にマイナス500点でーす!」

提督「おい、200点だろ。なぜそんなに多い?」

涼波「あたしがここに来た意図を察せなかったのと、会って抱きしめてくれなかったのと、キスしてくれなかったことが加点されてるから」

提督「うっ……」

涼波「因みに今キスすればプラス500点になるけど?」ニヤニヤ

提督「……いつもすまん。愛してるよ、涼波……ちゅっ」

涼波「んぅっ……ちゅっ、ちゅぱ、れろれろ……ちゅ〜っ」

提督「はぁ、どうかな?」

涼波「いきなりディープしたから加点200点止まりかな……♡」

 

 〜でも満更でもない表情の涼波〜

 

提督「ぐっ……少しくらい甘く採点してくれてもいいんじゃないか?」

涼波「はぁ? 甘く採点して今なんだけど? 辛口採点だったらもうマイナス10000点いってるから」

提督「ひ、酷い……」

涼波「あたしのこと全然分かってくれない提督の方が酷くな〜い?」

 

 つんつん

 

 〜涼波、提督の頬を人差し指で突く〜

 

提督「うっ、ぐぅ……面目ない」

涼波「まっ、提督はホントあたしじゃないとダメダメだなぁ♡ 良かったね、提督♡ あたしが提督のこと好き好き艦娘で♡」

提督「そうですね////」

涼波「だからこれからもあたしを構わないとダメなんだぞ〜?♡ いくらあたしが提督好き好き艦娘でも、構ってくれないとどうなるか分かんないぞ〜?♡」

提督「構わないとどうなるんですかね?」

涼波「そうだなぁ」ウーン

提督(殴るとか、蹴るとか言ってきそう)

 

涼波「一人でずっと部屋の隅で泣く」

提督「へ?」

涼波「だって構ってくれないってことは、提督にとってあたしの存在がそれくらいってことじゃん? だったら泣くしかないじゃん。好き好きなのに構ってくれないんだもん」

提督「し、しない! そんなこと絶対にしない! 涼波が泣いてるところなんて見たくない!」

涼波「ひひっ、ば〜か♡ 構ってくれないとって言ってんじゃん♡ というか、なんで提督がそんな必死なの?♡」

提督「そ、それは……俺は仕事仕事でよく涼波を放置してるから……」

涼波「だからこうして構って攻撃しに来てるじゃん? それでも無視されたら泣くってこと。現に今提督はあたしのこと構ってくれてるじゃん。そういうとこ、大好き♡」

 

 ちゅっ♡

 

 〜涼波、提督の頬にキスをする〜

 

提督「涼波……」

涼波「へへっ、その締りない顔も好き♡ 全部全部大好き♡ だからずっとあたしのこと構ってね?♡」

提督「勿論……こんなに可愛いお嫁さんを構わないとか無理だろ」

涼波「おっ、今のはいいね♡ 加点10点あげる!♡」

提督「加点ひっく!」

涼波「当たり前じゃん。愛はそう簡単に育めないんだよ?」

提督「それはそうだが……」

涼波「だからもっともっと、あたしのこと喜ばせてよね♡ じゃないといつまで経ってもマイナスのままだぞ〜?♡ マイナスのままだとリコンの危機だぞ〜?♡」

 

 〜涼波はそう言うが、提督が必死になってくれるのが嬉しいのでリコンすることは端から考えてない〜

 

提督「涼波」

涼波「ん〜、どったの?」

提督「愛してる。こんな俺のことをいつも支えてくれる涼波を心から。ずっと一緒にいたい。だからリコンしないでくれ」

涼波「〜〜〜〜〜っ♡」ゾクゾク

 

 〜この必死な愛の言葉が涼波は堪らないのだ〜

 

提督「執務なんて後回しだ。リコンされないために、涼波に俺の愛を知ってもらわないと」

 

 ぎゅっ

 

 〜提督は涼波を抱きしめる〜

 

涼波「はいはい、分かったから執務はしようよ〜♡ 終わってからの方が色んなことしてあたしに分からせることが出来るぞ〜?♡」

提督「む……それもそうだ。だったら早く終わらせて、涼波に俺の愛を伝えないと!」

涼波「ひ、ひひっ……何してくれるのかなぁ?♡」ドキドキゾクゾク

提督「キスする」

涼波「え〜、キスだけぇ?♡」

提督「キスマークつける」

涼波「おぉ……いいね♡」

提督「満足するまで構う」

涼波「じゃあ証明してもらわないと♡」

提督「すぐに終わらせるから待っててくれ」

涼波「はいはーい♡」

  (こういうとこがあたしを離さないんだよねぇ……絶対に言わないけど♡)

 

 その後、執務を終わらせた提督は涼波が満足するまで構い続けた――。

 

                  涼波 完




涼波終わりです!

そして全員書き終わりましたので、また新しく実装される艦娘情報が入るまで更新はお休みです!

お粗末様でした〜♪

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