某鎮守府、昼下がりーー
◇鎮守府内・中庭◇
〜第四駆逐隊、日向ぼっこ中〜
野分「今日は平和ね」ホッコリ
嵐「だな〜」マッタリ
舞風「ダンスもいいけど、こんな日もありだね〜」ノビノビー
\ザワザワザワザワ/
野分「本館が騒がしい……何かあったのかしら?」
嵐「行ってみようぜ!」
舞風「何もないといいけど……」
◇鎮守府本館内◇
萩風「司令、しっかりしてください! 司令!」
提督「」チーン
明石「萩風さん、落ち着いて」
明石「皆さん、ここは私達に任せてくださ〜い! これより提督を医務室へ運びます! 道を開けてくださ〜い!」
妖精A「どいたどいた〜!」
妖精B「患者さんのお通りだ〜!」
〜提督、医務室へ移送〜
萩風「司令……」
野分「萩風」
嵐「おいおい! 司令が運ばれてったぞ!?」
舞風「ハギー(萩風)、何があったの!?」
野分「待って二人共。一先ず場所を変えましょう。ここでは落ち着いて話せないから」
萩風「じゃあ、執務室で話すね。今なら誰もいないし、秘書艦の私は残ってなきゃいけないから」
野分「分かった。二人もそれでいい?」
嵐・舞『』コクコク
◇執務室◇
〜萩風、野分達に説明中〜
野分「なるほど……いきなりその場で倒れたのね……」
嵐「でもおかしくね? 萩は自他共に認める健康オタクだぜ? 司令の健康管理は完璧のはずじゃ……?」
舞風「何か心当たりないの、ハギー?」
萩風「……」ウーン
野分「取り敢えず診断結果を待ちましょう。それで分かるはず」
嵐「……待ってるのもあれだし、みんなで医務室行った方が早くね?」
舞風「そだね♪ 明石さんに診断結果聞きに行こう!」
萩風「そう……だね。うん! そうしよう!」フンス
〜みんなで医務室へ〜
◇医務室◇
カチャーー
野分「失礼します」
嵐「ちわ〜」
萩風「失礼しま〜す」
舞風「お邪魔しま〜す」
明石「あら、いらっしゃい。提督のお見舞い?」
野分「はい。それと倒れてしまった原因を聞きに」
萩風「明石さん! 司令は、司令はどこが悪いんですか!?」
嵐「おい、気持ちは分かるけど静かにしろよ。ここは医務室だぞ?」
舞風「ハギー……」ナデナデ
萩風「ごめん……ありがと」
明石「結果はもう出てるわ。原因は寝不足による鉄欠乏性貧血よ。今はぐっすり寝てるわ」
野分「寝不足?」
嵐「萩、司令はちゃんと寝てなかったのか?」
萩風「ううん。寧ろ最近は前より早くから寝てたよ」
舞風「それなのに寝不足……?」ウーン
明石「ねぇ、萩風ちゃん。提督と寝る時は一緒の布団で寝てる?」
萩風「え!?////」ボンッ
野分(寝てるのね、萩風……)
嵐(そりゃ、夫婦だしな〜)ニヤニヤ
舞風(ラブラブ夫婦だもんね〜)ニヨニヨ
明石「別に変な意味で聞いてるんじゃないのよ? ちょっとした確認なの」
萩風「は、はい//// えっと……一緒のお布団で、寝てます……////」ゴニョゴニョ
明石「そう……これは仮定の話なんだけどーー」
「その話は私からしよう」
〜奥のベッドから提督登場〜
明石「もう起きても大丈夫なんですか?」
提督「まだ少し眠いが、これは私から話さねばいけないからな」
野分「では、野分達は席を外します。行きましょう、嵐、舞風」
嵐「あいよ〜」
舞風「は〜い」
明石「私も外しますね。外で待機してますから、何かあったら呼んでください」ペコリ
提督「すまんな」
〜夫婦二人きりの医務室〜
提督「萩風……」
萩風「は、はい……」
提督「まず最初に心配をかけたことを謝らせてくれ。すまなかった」ペコ
萩風「い、いえ! 大丈夫です!」
提督「ありがとう。次に寝不足の理由を話そう」
萩風「はい」
提督「その理由は……」
萩風「その理由は……!」ドキドキ
◇医務室外・ドア前◇
嵐「くっそ〜……何話してるか聞こえねぇ〜」グヌヌ
舞風「のわっち、コップ持ってたりしない?」
野分「そんなの持ち歩かないでしょ、普通。と言うより盗み聞きは止めなさい」
嵐「だって気になるんだもんよ〜」
舞風「そうだそうだ〜!」
野分「はぁ……明石さんからも何とか言tーー」
明石「え?」←手にコップ+ドアあて
↑絶賛盗み聞き中
嵐「明石さんズルいぜ! 俺にもコップ貸してよ!」
舞風「あたしにも〜!」
明石「どうぞ〜♪」つコップ
野分「どこから出したんですか!?」
嵐「んな細けえこたぁいいだろ?」
舞風「それより早く聞こうよ!」
野分「」アタマカカエ
◇医務室内◇
提督「実はな……」
萩風「実は?」
提督「……んだ」ゴニョゴニョ
萩風「え?」
提督「だから、隣で眠る萩風の可愛らしい寝顔に見惚れて寝るのを忘れていたんだ!」
萩風「えぇ〜!?////」ボンッ
◇医務室外◇
嵐「やべ〜、砂糖吐きそう……」
舞風「辛い物が欲しいかも……」
明石「」パルパルパルパルパル
野分「」ソワソワ←気になってる
◇医務室内◇
萩風「そんな理由だったんですか〜////」ポカポカ
提督「すまぬ……すまぬ……////」イタイ
萩風「うぅ〜//// 嬉しいですけど、しっかり寝てくださいよぅ////」テレリテレリ
提督「あぁ、以後気を付ける。すまなかった」フカブカ
萩風「許しません!////」プイッ
提督「」フカブカ
萩風「////」チラッ
提督「」フカブカ
萩風「……分かりました、許します」ハァ
提督「ありがとう、萩風!」
萩風「と言うか、寝るのを忘れるほど私の顔が好きなんですか?////」テレッ
提督「勿論。しかし外見だけではなく、中身も可愛らしくて大好きだ」キッパリ
萩風「////」デヘヘェ
〜萩風、何かをひらめく〜
萩風「なら、今度から起きてる私を存分に見ててください//// それなら寝不足になりませんよね?♡」
提督「しかし、それでは萩風が迷惑だろう?」
萩風「私は司令と見つめ合うの大好きです♡」ニコッ
提督「////」ドキューーーン
提督「本当に、いいのか?////」
萩風「はい♡ ずっと私、萩風を見ていてください♡」
提督「あぁ、見るとも」ギュッ
萩風「司令♡」オメメハート
◇医務室外◇
嵐「おろろ〜」サトウダバー
舞風「」ドゴォ!←床パン
明石「」パリーン←コップが粉々
野分「////」←結局聞いて硬直
◇医務室内◇
萩風「司令、もっと♡ もっと見てください♡」オメメハート
提督「なんて可愛いんだ、萩風……」ギュッ
こうして提督の寝不足は解消したが、仕事の速度が低下したのは言うまでもない。
萩風 完
萩風終わりです!
妬ましくてパルパルするんじゃあああああぁぁぁぁあ!←自分で書いてるくせにwww
でも幸せなのはいいことなのです!
此度もお粗末様でした〜☆