真面目なシーンあり、若干のR-15、キャラ崩壊含みます。
某鎮守府、昼ーー
◇食堂◇
提督「隣いいかな?」
野分「は、はい、どうぞ」
提督「今日の日替わりは豚カツとメンチだったけど、野分のそれはメンチ?」
野分「はい……」
提督「そっかそっか♪ 俺もメンチにしたんだ♪ 同じ物を選ぶって夫婦らしくて嬉しいよね♪」
野分「そ、そうですね……」
〜そして会話終了〜
舞風「喧嘩でもしてるのかな?」
萩風「でも険悪な感じはしてないよ?」
嵐「でも今までのわっちにベッタリだった司令が、ここんとこ、のわっちにあれだけだなんておかしくね?」
〜取り敢えず野分に訊いてみることに〜
◇艦娘宿舎◇
舞風「え!? 提督のことを引っ叩いた〜!?」
萩風「あんなに仲良しだったのに、どうして!?」
嵐「気持ちは分かるけど、二人共落ち着けよ」ドォドォ
野分「……それは、司令が二人きりになるといつもすぐに、その……え……え////」
舞風「あ、うん。察したから先をどうぞ」
野分「そ、それでね……司令は私が好きなのか、私の身体が好きなのか頭がこんがらがって……」
萩風「まぁ、不安定にはなるよね……」ウンウン
野分「そ、それで先日、またいつも通りする流れになりそうだったので……」
嵐「殴った、と……?」
野分「な、殴ってない! 叩いちゃったの!」
嵐「殴ったと一緒だろ」ニガワライ
舞風「気持ちは分かるけどさ〜。叩いちゃダメでしょ〜」
萩風「まずは話し合わなきゃ」
嵐「殴られて司令はなんだって?」
野分「『お前の気持ちを考えてなかった。これからは気を付ける』と……」
舞風「ちゃんと反省したなら、なんであんなにギクシャクしてるの?」
萩風「野分はまだ怒ってるの?」
野分「許してるわ」
嵐「じゃあ、なんだってあんな空気になんだよ?」
野分「あれ以来、司令は野分に対して距離を置いているの……」
舞・嵐『距離?』
萩風「どんな風に?」
野分「前みたいに隙あらばベタベタしてくることが無くなって、一切触れてくれなくなったの。寝る時はこれまで同様一緒の布団で寝てるけど、本当にただ寝るだけ。変わらず笑顔で話し掛けてくれるけど、ただの軽い会話だけ……」
舞風「ちゃんと反省して理解してくれたってことじゃないの?」
萩風「司令が野分のことを本当に大切にしてるのは伝わるもん」
嵐「のわっちが気にし過ぎてるだけじゃね?」
野分「でも! 頭も撫でてくれないし、ほっぺにキスすらしてくれないのよ!? 極端過ぎない!?」
野分「もしかしてもう他の艦娘に……」ガクブル
嵐「いやいや、ネガティブ過ぎだろ! てか、司令はそんな人じゃねぇって!」
舞風「のわっちからしてって言えばしてくれるよ」ニガワライ
萩風「」コクコク
野分「そう、なのかな……?」
嵐「だ〜! うじうじするなら、いっその事今から訊きに行けよ!」
舞風「賛成! 二人がギクシャクしてるとこっちまで調子狂うもん!」
萩風「行こう、野分!」
野分「分かった……!」
◇執務室・外のドア前◇
/ワイワイガヤガヤ\
嵐「? 先客がいるな」
野分「多分、雪風と時津風ね。この時間はいつも司令に構ってもらいに来てるから」
舞風「あの二人も提督のこと好きだもんね〜」
萩風「お父さんとかお兄さん的な感じなんだろうね〜」
◇執務室内◇
雪風「しれえ、なんで野分ちゃんとケンカしてるんですか〜?」
時津風「中にはリコンするかもって噂まで流れてるよ〜?」
提督「喧嘩ではないが……マジかそれ?」
雪風「はい! だから早くいつものお二人に戻ってくださいよ〜!」
◇執務室外◇
野分「」ガンメンソウハク
嵐「おい、ただの噂なんだから気にすんなよ!」
萩風「司令が野分とリコンするとか絶対無いから!」
舞風「てか、そんな噂を消す為にも早く提督と話をしようよ!」
◇執務室内◇
時津風「その噂のせいで、金剛さんや榛名さんが司令を狙ってるって話もあるよ!」
雪風「他のLOVE勢の方々も動くみたいです!」
提督「マジかよ……確かに最近、よく引っ付かれるとは思ったが、そんな理由だったのかよ……」
◇執務室外◇
嵐「こりゃ、なんか雲行きが怪しくなってきたな……」
萩風「早く誤解を解かなきゃ!」
舞風「のわtーー」
野分「……メ」ボソッ
嵐・萩・舞『え?』
野分「そんなのダメ!」バッ
バーン!
◇執務室内◇
提督「野分?」
野分「ダメです、そんなの! 司令が触れていいのは野分だけです! 司令は野分の旦那様です! なのに他の方とだなんて……絶対にダメです!」
提督「の、野分……」
野分「司令、こっちへ」グイッ
提督「え、お、おい!」ズルズル
〜野分、提督を連れて何処かへ移動〜
雪・時・嵐・萩・舞『( ゚д゚)』ポカーン
◇提督&野分部屋・寝室◇
提督「おわっ」
〜提督、畳の上へ押し倒させれる〜
提督「野分……?」
野分「司令……」
ドン!←逆床ドン
野分「叩いたりしてすみませんでした。もう怒ってませんから……どうか……どうか、野分を沢山触ってください!」ポロポロ
提督「野分……」
野分「野分は自分が嫌になりました。司令には慎むようにと言ったのに、いざそうなると自分がこうも欲深くなるだなんて……」ポロポロ
提督「そんなこと言うな。俺の自慢の嫁さんなんだからさ」ニコリ
野分「ありがとうございます、司令……大好きです。もう司令に触れてもらえないのは嫌です……野分に触れてください……」ギュッ
提督「不安にさせてごめんな」ナデナデ
野分「司令〜……」ギューッ
提督「野分を自分勝手に振り回してたから、今度は大切にしようとして、こんなことになってしまった……ごめん」ナデナデ
野分「ちゃんと仲直りしましょう」ナキワライ
提督「あぁ、仲直りしよう」ニコリ
チュッーー
野分「司令……大好きです♡」スリスリ
提督「俺もだよ」ギュッ
野分「特別に今してもいいですよ?♡」
提督「え、いや、それは夜でいいよ。仕事も残ってるし……」
野分「司令がしたくないなら野分がしてあげますね♡」
提督「え」
野分「司令♡ 司令♡ 司令♡」オメメハート
◇部屋の外◇
提督『ちょ、野分! 待て!////』
野分『司令はいつも待ってくれませんでしたから、お返しです♡ それにここはもうやる気満々みたいですよ♡』
/ズンズンユサユサ\
雪・時・嵐・萩・舞『(//Д//)』オウフ←心配で追い掛けてきた
その後二人が仕事をサボって情事に勤しんでいたという情報が流れ、二人は周りからとても生温かい目で見られたとか……。
野分「司令♡」ギューッ
提督「野分♪」ナデナデ
しかし二人はそんなことを気にする素振りは全くなかったーー。
野分 完
野分終わりです!
真面目なのわっちは目覚めるとこうなると思うんですよ。(真顔)
ともあれ、此度もお粗末様でした〜!