サウスダコタでは長いため本編ではサダクとします。
サダクはサウスダコタを縮めて呼ぶ愛称です。
他にも愛称は「戦艦X」(Battleship X)、「ブラック・プリンス」(Black Prince)、「オールド・ネームレス」(Old Nameless)とあったりします。
一方戦艦ワシントンの乗組員たちからは憎しみを込めて
「シティー・ディック」(Shitty Dick)「ドゥディー・ディック」(Dirty Dick)などと呼ばれていたみたいです。英語の意味は酷いので伏せます^^;
仲が悪くなった理由は南太平洋海戦後と第三次ソロモン海戦中の事がきっかけのようです。気になる方はサウスダコタ、ワシントンで検索すると出てきますよ。
某鎮守府、昼下がりーー
◇食堂・厨房内◇
大和「それでは実際にこのレシピ通りに調理していきましょう」
サダク「お、おう、よろしく頼む」
大和「うふふ、そんなに緊張しなくても大丈夫です。カレーは簡単に作れますから」ニコッ
サダク「それは料理が出来るヤツが言うセリフだ」
大和「あはは……」ニガワライ
〜サウスダコタは提督のために料理を勉強中〜
サダク「まあそんなことはいい。それで野菜の皮剥きが終わったら切ればいいんだな?」
大和「はい。今回は煮込む時間もあるので多少切り方が粗くなっても大丈夫です」
サダク「了解だ。えっととりあえずこのポテトから……」
大和「サウスダコタさん、切る際は猫の手ですよ」コマリエガオ
サダク「キャット……? これでどうナイフを持てと?」
〜サウスダコタ、両手を猫の手にしていて困惑中〜
大和「ふふっ、可愛いですけれど、野菜を押さえる手だけ猫の手にすれば大丈夫ですよ」クスクス
サダク「笑うな……だったら最初からそう言ってくれ////」
大和「次から気を付けます」ニッコリ
トン、トン、トン、トン……
ーー
大和「次はお鍋でお肉と玉ねぎを炒めましょう。先にお肉を炒めて、焼きめが付いたら玉ねぎを入れます」
サダク「火加減は?」
大和「中火でいいですよ」
サダク「了解」
大和「あの、お鍋に具材を入れる時は猫の手にしなくても大丈夫ですよ」ニガワライ
サダク「え?」
大和「猫の手は指を切らないようにするためですから、今は切る可能性ってありませんよね?」クスクス
サダク「……確かにそうだ////」
大和「サウスダコタさんって可愛いですね」
サダク「う、うるさい……////」
ジュー、ジュー、ジュー……
ーー
サダク「あとは煮込むだけか?」
大和「はい。実際に作ってみたら簡単でしたよね?」
サダク「まあ大和がちょいちょい笑ってくるのがなければもっと快適だったな」ムスッ
大和「あはは、可愛かったのでつい……」ニガワライ
サダク「普段はカット野菜を使ってるから、実際に自分でここまでやることはなかっただけだ」プイッ
大和「でも提督に喜んで欲しくて今回は頑張ったんですよね?」ニヤニヤ
サダク「う、うぅ……そうだよ、悪ぃか? こんな女々しい理由で料理習って?////」
大和「いえいえ、滅相もない」
大和「ただただ健気で可愛いなぁ、と」
サダク「また言った! また可愛いって言った!」
大和「あ、そろそろ火を止めて寝かせると味が良くなりますよ〜」
サダク「ぐぬぬ……」
ーーーーーー
その日の夜ーー
◇鎮守府内・長官官舎◇
〜夫婦二人きりの食卓〜
提督「まさかサウスダコタのカレーが食えるとはなぁ……」ジーン
サダク「て、提督がカレー食いたいって朝言ってたから、大和に教えてもらって作っただけだ」
提督「そこまでしてくれたのが嬉しいんだよ。本当にサウスダコタは可愛いなぁ」
サダク「…………」プルプル
提督「どうした?」
サダク「また可愛いって言った……」
提督「へ?」
サダク「可愛いって言った! か わ い い って!」
提督「えぇ〜(困惑)」
サダク「サダクは別に可愛くない! カッコイイんだ! なのに提督も大和も可愛い可愛いって……」グヌヌ
提督「戦ってる時はカッコイイけれども……」ニガワライ
サダク「サダクは誇り高きthe stateのBattleshipなんだぞ! それを可愛いなんて言って!」
提督「事実ですやん」ナデナデ
サダク「んへぇ♡ って撫でるな! 気持ち良くてついにやけちゃったじゃないかっ!」
提督「俺の前でくらいいいと思うけど?」
サダク「そ、そういうのはベッドの上だけでいいんだよぅ……バカ♡////」
提督(まあ確かに普段男気溢れる感じなのに、ベッドの上ではされるがままなのは男としてグッとくるけどなぁ)
〜とりあえず冷める前に食べることに〜
サダク「ど、どうだ?」
提督「うん! 美味しい!」ナデナデ
サダク「わふぅ……じゃなくて撫でるな!」プンプン
提督「ごめんごめん」ニガワライ
提督「にしてもそんなに撫でられるの嫌だったのか。だったら今までごめんな?」
サダク「え……別にそこまで嫌なわけじゃ……」
提督「でもこうも拒否られるとなぁ。次からは気を付けるよ」
サダク「……お、おう」ションボリ
提督(犬がしかられて落ち込んでるみたい……可愛い)
ーー
サダク「……ん〜……」
〜食事の後片付けも終わると奥様は提督に抱きつく〜
提督「どうした、そんなに甘えて?」
サダク「ん〜、ん〜ん〜」グリグリ
提督「撫でて欲しいの?」
サダク「……Yes」ギューッ
提督(可愛い(確信))
サダク「今はもう夜だから……ダメ?」ウワメヅカイ
提督「んんっ」
(くっそ可愛い!(真理))
サダク「なぁ、ダメなのかぁ?」ウルウル
提督「ダメな訳ないだろう!」ナデナデナデナデ
サダク「んふっ、ん〜っ、ほっぺむにむにダメぇ♡」
提督「撫でてるだけだぞ〜」ナデナデナデナデ
サダク「んふっ、あっ、しょんにゃにょ、はんしょくだじょ……ひぃんっ♡」
提督「構って欲しいくせに見え張りやがって! 可愛いのは変わらないんだよぉ!」ナデナデナデナデ
サダク「んんっ、かわいいって……言うな、はぅっ、んっ、んにゅぅ♡」
パッ←ナデナデストップ
サダク「? どうして止めるんだ?」
提督「いや、そろそろ時間かなって。長い時間されてたら嫌だろ?」
サダク「そ、そんなこと……」モジモジ
提督「だって撫でられるの嫌なんだろ?」
サダク「そ、そこまでは、言って、ない……」
提督「じゃあ今までみたいに好きな時に好きなだけ撫でていい?」
サダク「…………それはぁ、ちょっと……」
提督「じゃあもうお終いね」
サダク「やだぁ! していい! 好きなだけしていいから! 止めちゃやだぁ!」
提督(計画通り)ニヤリ
提督「じゃあ存分に撫でやろう」
サダク「(コクコク)」
提督「でも撫でるだけでいいのか?」
サダク「…………や」
提督「足りないよな?」
サダク「(コクコク)」
提督「時間が惜しいからソファーでいい?」
サダク「どこでもいい……提督のしたいとこでしてぇ♡」オメメハート
提督「分かった」
それからサウスダコタは提督にたくさん撫でてもらって朝を迎えたーー。
サウスダコタ 完
サウスダコタ終わりです!
プリンスではあっても旦那の前ではプリンセスになってしまう!ということで!
お粗末様でした☆