若干のシリアス、独自設定含みます。
某鎮守府、昼ーー
◇埠頭◇
霰「」←待機中
霞「ちょっと霰!」
霰「なぁに?」
霞「ついさっき司令室に救援信号が届いたの! 第一艦隊が帰投中に敵艦隊の奇襲を受けたらしいわ!」
霰「分かった。救援に向かう」
霞「えぇ!」
〜出撃準備よし〜
神通「皆さん、準備は良いですか?」
陽炎「いつでも行けます!」
不知火「行けます」
霞「行けるわ!」
霰「行ける」
飛龍「敵に空母がいるみたいだから、私も同行するね」
神通「お願い致します。では各艦、抜錨!」
全員『おう!』
◇某攻略海域・隠れ島◇
提督「いってて〜……派手にやられたな」
青葉「司令官、動かないでください。手当が出来ません」
衣笠「止血完了! 加古ちゃん、そこの葉っぱ取って!」
加古「あいよ!」
古鷹「提督……ごめんなさい……」グスグス
提督「お前に轟沈されるよりはマシだよ。もう謝らなくていいから、今は周りの警戒にあたれ」ナデナデ
古鷹「はい……!」ゴシゴシ
熊野「空母が三隻も出てくるだなんて……」クッ
鈴谷「鈴谷達の艦載機だけじゃちょっと無理ぽだよね〜」グヌヌ
提督「混乱に乗じて救援を頼めたのは幸いだったが、いつまでここに隠れていられるかだな」
ドーーン! ボーーン!
古鷹「敵襲!?」
提督「違う」
青葉「味方です!」
提督「よし、青葉、鈴谷、古鷹。敵さんは今、後ろがガラ空きだ。お礼してこい!」
古・青・鈴『了解!』
〜殲滅完了〜
神通「遅くなって申し訳ありません。第二艦隊、旗艦神通、及び第二艦隊各艦はこれより直ちに、第一艦隊の救援活動、並びに護衛任務を開始します」ケイレイ
提督「座ったままで失礼する……救援感謝する。大破者を優先的に頼む」ケイレイ
神通「了解です!」
霞「ほら、あんたは早く司令官の側に行きなさい。こっちの作業は私達で十分だから」
霰「ありがとう」
霞「はいはい……」
〜霰、提督の元へ〜
提督「おう、霰。心配かけてすまんな」ノシ
霰「心配なんてしてない」プイッ
提督「なんだつれねぇな」ニガワライ
霰「司令官が霰を置いていくなんて有り得ないから」ギューッ
提督「ったりめぇだ」ナデナデ
霰「馬鹿……」
提督「おう……」ナデナデ
霰「馬鹿……馬鹿……!」
提督「」ナデナデ
〜そして凱旋!〜
◇埠頭◇
神通「怪我している人からドックへ搬送してください!」
霞「そこの死に損ないは医務室にね!」
提督「はは、手厳しいねぇ」ニガワライ
霰「霞は素直じゃないから」
提督「知ってるよ……あんな涙ぐんでんだからな」ハハハ
霞「っさいわね! さっさと搬送されなさいよ!」
明石「提督、今医務室へ運びますね」
提督「おう、頼むわ」ノシ
神通「霰さんは提督のお側に付いててあげてください♪」
霰「ありがとうございます」ケイレイ
古鷹「霰ちゃん……」
霰「?」
古鷹「ごめんなさい……提督が怪我したのは、私を敵の爆撃機から庇ったからなの……私が至らなかったせいです。ごめんなさい」フカブカ
霰「大丈夫。司令官が無茶するのは昔から」
古鷹「でもーー」
霰「司令官は私を置いていかないって約束してくれた。だからこれからも大丈夫」ナデナデ
古鷹「っ」ポロポロ
霰「霰も司令官も謝ってほしくない」テギュッ
古鷹「うん……ありがとう。私、もっと強くなるね!」ナキワライ
霰「うん」ニコリ
〜そして霰は提督の元へ〜
霞「ほら、あんたも怪我してるんだから、話が終わったんならドックへ行くわよ」グイッ
古鷹「ありがとう、霞ちゃん」ニコリ
霞「えぇ。謝ってたらビンタしてたわ」ニコリ
古鷹「」ニガワライ
夕方ーー
◇医務室◇
提督「」
霰「」
明石「薬が効いて眠ってるだけで、命に別状は無いわよ」ナデナデ
霰「」コクリ
明石「私は席を外すから、提督の看護お願いね」ニコッ
霰「」コクコク
〜霰、提督の側へ〜
提督「」スースー
霰「」
(また約束を守ってくれた)
〜霰、提督の手を握る〜
提督「」スースー
霰「馬鹿……」
(すっごくすっごく心配したんだよ)
〜霰、提督の手を強く握る〜
提督「んん〜……あ、られ……だい、じょうぶ……だぞ〜……」ネゴト
霰「馬鹿」クスクス
霰「置いていったら許さないから……」
のしっ←ベッドへのしかかる
提督「」スースー
霰「約束守ってくれて、ありがと」
ちゅっ……
霰「」ニコニコ
(起きたら司令官の好きなもの作ってあげよ♡)
提督は持ち前の回復力と霰の献身的な看護の甲斐もあり、すぐさま戦線に復帰し、多くの戦果をあげ、闘将とまで謳われた。
そしてその闘将のすぐ隣には、彼を心から想い、支える、小さな女神が常に微笑んでいたと言うーー。
霰終わりです!
ちょっとロマンチックに仕上げました!
こんな支え合う夫婦は素敵ですよね♪
お粗末様でした〜!