奥様は艦娘! 艦これSS   作:室賀小史郎

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駆逐艦峯雲がお嫁さん。


峯雲とケッコンしました。

 

 某鎮守府、昼過ぎーー

 

 ◇食堂◇

 

朝潮「満潮、霞……姉妹をここに呼び出して何する気?」

大潮「みんなでおやつにするには早過ぎますよ〜?」

荒潮「それとも〜、もうお腹空いちゃった〜?」

朝雲「荒潮姉さん、それは流石にバカにし過ぎなんじゃ……」ニガワライ

山雲「それで〜、結局どうしたの〜?」

霰「二人してずっと仁王立ちしたまま……」

 

満・霞『………………』

 

 〜食堂に集められられた朝潮型姉妹〜

 

満潮「みんなに私と霞から訊きたいことがあるわ」

霞「みんなはあいつらを見てどう思う?」

 

 〜二人が指を指した方角には〜

 

提督「峯雲〜、愛してるぞ〜! ケッコンしてくれ〜!」

峯雲「は〜い、ケッコンしま〜す♡」デレデレ

提督「て、もうしてるんだけどな!」

峯雲「そうでしたね〜♡」テレリテレリ

 

 〜馬鹿夫婦が食休みを馬鹿仲良く過ごしている〜

 

朝潮「どう思うと言われても……仲睦まじいとしか……」

大潮「今日もラブラブで峯雲は幸せそうですね! お姉ちゃんとしては嬉しい限りです!」

荒潮「いつもの二人よね〜?」

朝雲「何も変わったことないと思うけど?」

山雲「仲良し仲良し〜♪」

霰「ラブラブ、幸せ、いいこと」ンチャ

 

満潮「はぁ」

霞「大変ね。もう私たちだけしか正常な艦娘はいないみたい」ヤレヤレ

 

朝潮型姉妹『?』クビカシゲ

 

満潮「いーい、みんな、よーく聞いて」

霞「あいつらの日頃の行動はクズよ。クズオブクズよ」

満潮「ケッコンしてそのクズさは増す一方」

霞「執務室、工廠、埠頭……あらゆる場所であの夫婦は年中イチャこらしてるのよ」

満・霞『みんなそれをどうして普通に受け入れられる訳!?』

 

提督「今朝もたくさんキスしたのに、峯雲と一緒にいるとキスしたくてたまらないよ」ナデナデ

峯雲「たくさんしてください♡ 提督からされることはすべて嬉しいです♡」ウットリ

 

朝潮「…………何も問題ないからでは?」

大潮「クズオブクズとか言ってますが、クズオブクズと二人が評してるお方は海軍大将ですよ? クズオブクズだったらなれないと思うのですが?」

荒潮「それに〜、毎月たくさんの勲章を大本営から頂いてるし〜、そうした中でもああしてラブラブなのは凄いことよ〜?」

朝雲「まあ満潮姉さんも霞も、あの夫婦には節度ある生活をしてほしいってことよね?」

山雲「今更無理だと思うのよね〜」

霰「イチャイチャしてなきゃ、病気……天変地異の前触れだよ」

 

霞「あぁ、ホント馬鹿ばっかり」

満潮「私たちの鎮守府はよそでなんて呼ばれてるか知ってる?」

 

朝潮型姉妹『?』

 

満潮「砂糖の降る鎮守府……略して"さと鎮"よ」

霞「それもこれもあのクズが大本営で大々的にやった全鎮守府参加の観艦式で盛大にプロポーズしたからよ!」

 

提督「峯雲……俺の最高の妻……もっとその瞳を見せてくれ」アゴクイッ

峯雲「あぁ、提督……そんなに見つめられたら、恥ずかしいです♡」トローン

提督「恥ずかしくても、ずっと俺のことを見つめてくれているじゃないか」

峯雲「ひとときも提督のことを見逃したくないからです♡」

提督「峯雲っ!」ダキッ

峯雲「提督っ♡」ギュッ

 

朝潮「あれはいいお話じゃないですか」

大潮「皆さん祝福してくれましたしね」

荒潮「外野がとやかく言うことじゃないわ〜」

朝雲「てか二人が気にし過ぎてるだけよ」

山雲「他のみんなはエチケットバケツ持ち歩いてるし〜、山雲はあの二人が仲良くしてるとこ見るの大好きよ〜?」

霰「二人と同属の曙も叢雲もあの夫婦に何も言ってない」

 

満潮「あのままでいいはずないでしょ!」

霞「公の場でイチャイチャするのはダメって教えなきゃでしょ!?」

 

提督「峯雲、愛してる……」

峯雲「提督……愛しています♡」

 

 〜夫婦は相変わらずラブラブイチャイチャ中〜

 

満潮「あれを見てて本当に何も思わないの!?」

朝潮「まったく」

大潮「いつも通りなので」

荒潮「別にこれといって思うことないわ〜」

 

霞「さと鎮なんて呼ばれて恥ずかしくない訳!?」

朝雲「周りの人の評価を気にするのはおかしいって霞はいつも言ってるじゃない」

山雲「それとも〜、二人は〜、司令官さんに〜、前みたいに構ってほしいの〜?」ニヤニヤ

霰「峯雲が着任してから、ずっと司令官は峯雲一筋だから、寂しいんだね」ヨシヨシ

 

満・霞『そうよ、悪い!!?』

 

 〜本心だだ漏れ〜

 

提督「話は聞かせてもらった!」

峯雲「提督を独り占めしてしまって申し訳ありません」

 

満潮「べ、別に謝られても……ねぇ?」

霞「私たちのことも忘れないでいてくれれば……別に」

 

提督「何言ってるんだ。大切な仲間を忘れる訳ないだろ?」

峯雲「そうですよ。提督はそんな薄情なお方ではありません!」

 

満潮「うん」

霞「」コクリ

 

提督「俺は確かに常日頃から妻への愛がとめどなく溢れてしまう愛妻家だ。でもみんなのことを忘れることはないから、安心してほしい」

満・霞『ん?』

峯雲「これからも提督を独り占めしてしまうし、いっぱいイチャイチャしちゃうけど、頼りにしてます!」

満・霞『んんんんn?』

 

朝潮型姉妹『』ニガワライ

 

提督「ダメだな、俺は……峯雲が好き過ぎて、夜も眠れなくて、仲間にも変な不安をさせてしまって」クッ

峯雲「毎晩毎晩愛されて幸せなのに……姉さんや妹に心配をさせてしまって申し訳ないです」

 

満潮「霞……」

霞「えぇ……」コクリ

 

満・霞『末永く爆発しろ、バカ(クズ)夫婦ー!!!!』

夫婦『ありがとう!』

 

朝潮型姉妹『(今日も鎮守府は平和だなぁ)』ホッコリ

 

提督「峯雲、愛してる!」ダキッ

峯雲「愛しています、提督♡」ギュッ

 

 その後もさと鎮の無差別シュガーテロは旋風を巻き起こし、その甘さの前に深海棲艦もたじろいだとかそうじゃなかったとかーー。

 

                  峯雲 完




峯雲終わりです!

バカップルに翻弄される艦娘たちとその日常を書きました!

お粗末様でした!

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