某鎮守府、昼下がりーー
◇艦娘宿舎・談話室◇
コロラド「アドミラルからの愛がほしい」ドドン
アイオワ「What?」
サラトガ「Why?」
イントレピッド「F〇ck you」チッ
長門・陸奥・ネルソン『……』ニガワライ
サラトガ「イビルアイ落ち着いて……。それで、いきなりどうしたの? いつものバッキングブロンコらしくないよ?」
コロラド「あ、あぁ……なんだ、その……私はアイツとメオト?になって随分経つ、よね?」
長門「そうだな。来月で1周年じゃないか」
陸奥「傍から見てた限り、何も問題無さそうだったけど?」
ネルソン「長門たちの言う通りだ。まあ、余としてはアドミラルがお主にだいぶ振り回されているように見えるがな……それはそれで数あるカップルの一つの形であろう」
アイオワ「流石はバッキングブロンコ(荒馬)ってとこよね!」アハハ
コロラド「仲はまあ、皆が言うように悪くないと自負してるよ。でも、アドミラルはこの私をケッコン後も遠ざけているみたいで……」
イント「ケッコンしてるだけじゃない。私なんてどんなにアプローチかけても、その指輪を貰えなかったのに」ジトッ
コロラド「っ……そ、そう言わないで。わ、私だって、遠ざけられてると思っていたのに、選んでもらった時は本当に驚いたんだから」モジモジ
イント「うっれしそうにキラッキラした笑顔で自慢された記憶しかないのだけど?」ジトトッ
コロラド「〜〜っ」ジワッ
〜コロラド、泣きべそになってアイオワの胸に逃げ込む〜
アイオワ「ヨシヨシ……イビルアイ、気持ちは分かるけどそれくらいにしなさいよ」
イント「……ソーリーソーリー」フンッ
アイオワ「もう」ニガワライ
サラトガ「話を戻して……提督に避けられているのをなんとかしたいってことでいいのよね?」
コロラド「」コクコク
ネルソン「くだらん。全部自分が蒔いた種ではないか」
コロラド「なんでよ!?」
ネルソン「気付いてすらいないなら、尚の事だ」ヤレヤレ
コロラド「わ、私は一体、アドミラルに何をしてしまったの!?」
陸奥「ん〜、提督から頭を撫でられたら決まって『気安く触るな』って悪態ついてたとこじゃない?」
コロラド「」グサッ
長門「提督からは何度もお前に歩み寄っていたが、その都度お前が変なプライドを拗らせ、勘違いした挙げ句、『お前は本当に学習しないな!』などと言ってしまったのが遠ざけられる原因じゃないのか?」
コロラド「」グサッグサッ
アイオワ「原因が分かって良かったわね、バッキングブロンコ」ナデナデ
コロラド「う、うん……」
サラトガ「もっと素直になればいいだけじゃない。提督だってあなたのことが好きだから、嫌われてると思ってもその指輪を贈ったんでしょ?」
コロラド「…………」
サラトガ「提督はあなたが好き……でもあなたは自分のことを嫌ってると思ってる。なら任務以外では距離を置こうと思ってるのかも。これ以上あなたに嫌われたくないからって」
コロラド「……そう、なのか……」
イント「そもそもバッキングブロンコが素直にならないのが問題なんじゃない。アドミラルに一途に想われてて、いつも貴女は彼の一番で……なのに当の本人はその自覚0で空回り。私だったらもっとアドミラルを幸せにしたわ」
コロラド「」カチン
〜コロラド、イントレピッドの前にやって来る〜
コロラド「あ、あなたに何が分かるっていうの!? 初めて男性に優しくされ、なんの見返りも求められない愛情を向けられて……どうしたらいいか分からない私の気持ちなんて分からないでしょっ!?」
イント「分からないわよ。だってその優しさはあなただけしか体験出来ない特別なものなんだから」
コロラド「っ」
イント「複数の艦娘とケッコン出来るのに、私たちのアドミラルはそれをしてない。それだけ愛されているのに、甘えてんじゃないわよ。今度はあなたからアドミラルに近づく番でしょ? あなたしか彼の隣には立てないのよ……私が喉から手が出るほどほしいその立ち位置にはね!」
コロラド「イビルアイ……」
イント「早く伝えに行きなさいよ。いつまでもここで腐ってるなら、私が奪いに行くけど?」
コロラド「…………Thank you so much」ニコッ
〜コロラドは足早にその場をあとにした〜
イント「はぁ、私って悪い女ね」
アイオワ「ミーはいい女だと思うわよ」ニコッ
サラトガ「サラも同意見です」
ネルソン「余が男だったなら、お主のような娘を妃に迎えたいな」
長門「すまないな、ヒール役をしてもらって」
陸奥「あとで間宮さんのところで美味しいものご馳走するわ」
イント「……やけ食いするわ」ニコッ
ーーーーーー
◇執務室◇
提督「…………?」
コロラド「あなた……好き……♡ もう離れないから♡ だからあなたも私をもう遠ざけないで♡」ギューッ
〜提督、コロラドからだいしゅきホールドの集中砲火を浴びせられ中〜
提督「?????」←提督はこんらんしている!
コロラド「私ね、あなたのこと大好きよ?♡ 今まで変にプライドを拗らせて、素直になれなかっただけなの♡」スリスリ
提督「」
(あ、これは夢だ)
コロラド「でももうやめる。あなたのこと、世界中の誰よりも愛してるって、みんなに見せつけるわ♡」
コロラド「You color my life♡ You complete me♡」
訳)あなたが、私の人生に色を与えてくれるの。あなたが私を完成させるの。
提督「…………」
コロラド「ねぇ、聞いてる? 無視は傷つくわ」ウルウル
提督「……コロラド」
コロラド「なぁに、あなた?♡」ニッコリ
提督「……俺は女々しい男だ。現実逃避して、コロラドが俺にデレデレしてくれる夢を見ている。許してくれ」
コロラド「」カッチーン
ガシッ!
〜コロラド、提督を抱きかかえてソファーへ〜
ぺっ……ドサッ
提督「っ……コロラド?」
のしっ
〜コロラド、提督の上に跨がる〜
コロラド「私の愛をあなたの体に刻み込むことにしたわ」
提督「え」
コロラド「夢なんかでは体験出来ない、最高の時間をあ・げ・る♡」
提督「キャァァァァァッ」
それから数時間後ーー
コロラド「っ♡ っ♡」ビクンビクン
提督「コロラド、可愛かった」チュッ
コロラド「あ、あなたも素敵だったわ……♡」ゾクゾク
(私の方が深く体に刻まれちゃった……♡)
〜見事に提督に飼い慣らされたバッキングブロンコであった〜
提督「愛してるよ、コロラド」ギュッ
コロラド「うん、これからもっと素直になるね?♡」スリスリ
提督「それ以上可愛くなられたら、辛抱堪らんのだが?」
コロラド「ふふっ、あなたなら、特別♡ 好きな時にこの私を蹂躙することを許してあげる♡」チュッチュッ
提督「っ」
ぴこん
コロラド「Wow♡」ドキッ
提督「早速、いいかな?」
コロラド「うん、いっぱいシて♡ 私はあなただけの女だもの♡」
提督「コロラド!」
コロラド「あんっ、hubby♡」
その日、執務室には誰も入れなかったというーー。
コロラド 完
コロラド終わりです!
プライドが高いので、そこから一気にデレるといった展開にしました!
因みにバッキングブロンコ(荒馬)とはコロラドの愛称です。
お粗末様でした♪