某鎮守府、昼下がりーー
◇執務室◇
雷「司令官、そろそろ休憩にしない?」
提督「いやキリが悪いからもう少し待ってくれ……」カリカリ
プチッ←キレた
雷「その台詞はもう三回も聞いてるわ! つべこべ言わずに少し休憩しなさい!」ショルイボシュート
提督「お、おい……俺の仕事なんだから良いじゃないか……」
雷「そんなんじゃダメよ! 休むことも仕事なのよ! 観念して休憩しなさい!」
提督「……分かったよ」ヤレヤレ
雷「そうよ〜♪ お嫁さんの言うことは絶対なんだから!」ドヤァ
提督「じゃあーー」
雷「今お茶を淹れてくるわね♡」
提督「頼むよ」ニコッ
雷「は〜い♡」ニパッ
〜夫婦仲良くソファーに座って休憩〜
雷「は〜い、司令官♡ お茶淹れて来たわよ♡」
提督「あぁ、ありが……とう!?」
〜お盆に湯のみがズラリ〜
提督「おい……なんだこの量? にぃ、し〜、ろ〜……九杯もあるぞ……」
(あの短時間でどんだけ淹れてきたんだよ!)
雷「全部飲まなくても良いわ♡ 好きなの飲んで♡」
提督「好きなの……? ロシアンルーレット的なやつ?」
雷「なんでそうなるのよ! 全部私の愛がた〜くさん入ったお茶よ!」
提督「いやでも……? もしかして全部種類が違うのか?」
雷「そうよ♪ 煎茶、番茶、玉露、抹茶、紅茶、ほうじ茶、玄米茶、烏龍茶、さんぴん茶よ♪」
提督「次から普通に一種類だけ淹れてくれ」ニガワライ
雷「じゃあ、その都度今日はどんなお茶が飲みたいか言って♡」
提督「あ、あぁ……」
雷「それで、どのお茶を飲むの?」
提督「勿体無いから全部飲むよ。雷が先に飲みたいの取りなさい」
雷「ダメよ! こういうのはまずはじめに男の人から選ぶんだから!」
提督「……なら煎茶で」
雷「は〜い♡」つ煎茶
提督「えっと〜、何か茶菓子は……」ガサゴソ
雷「お茶菓子ならもう作って来たわよ♡」ジャーン
〜大きなチーズケーキ〜
提督「あの短時間で!?」
雷「そんな訳ないでしょ? これはお昼ご飯を作った時に同時進行で作ってたの♡ 司令官は私の作ったチーズケーキ好きでしょ?♡」ニパッ
提督「あ、あぁ……とても好きです……」
(なんだよなんだよこの料理スキルというか嫁スキル! 高いなんてもんじゃないぞ!)
雷「は〜い、司令官♡ あ~ん♡」つケーキ
提督「あむ……」モグモグ
雷「どう? 美味しい?♡」ニコニコ
提督「めっちゃ美味いッス……」
雷「えへへ♡ やたっ♡」ニパッ
提督(天使……いや、聖母がおる……)トウトイ
〜そんなこんなでお茶終了〜
提督「はぁ〜、食った食った」ゲップ
雷「沢山食べてくれて嬉しいわ♡」ニコニコ
提督「あ、あぁ……」
(あんな笑顔で口に運ばれたら食べるしかないじゃないかっ!)
雷「じゃあ次ね♡」
提督「次?」チラッ
雷「はい、司令官♡ 頭乗せて♡」オヒザポンポン
提督「え、仕事は……?」
雷「まだ仕事しようとしてるの〜? 今は休憩中でしょ? それに沢山食べたんだから、少し横になりなさい♡」オヒザポンポン
提督「でも食べて寝ると太るし……」
雷「私がちゃ〜んとカロリーコントロールしてるから大丈夫よ♡ 現に体重はずっとキープ出来てるでしょ?」
提督「……確かに……」
雷「ね♡ ほら、分かったなら大人しくお嫁さんの膝枕を堪能しなさい♡」オヒザポンポン
提督「分かった……」オズオズ
雷「そうよ〜♡ お嫁さんの言うことは絶対なんだから♡」ナデナデ
提督「あ〜、ダメになる〜」
雷「ダメになったら責任をもって、私が養ってあげるわね♡」
提督「それはそれで良いかも……ってイカンイカン! 早まるな俺!」
雷「ふふ、司令官はもっと私を頼ってもいいのよ〜♡」
提督「今でも十分頼りにしてるさ」ホッペナデナデ
雷「そうなの?」
提督「あぁ、家事に仕事の補佐、家計のやりくり……今だってこうして癒やしてもらってる」ナデナデ
雷「だって大好きな司令官のお世話をするのが、私の生き甲斐であり、癒やしだもの♡」ニコニコ
提督「たまには雷も俺に甘えてくれよ? 俺ばっか甘えてちゃ悪いからな」
雷「なら……キスしましょ♡」
提督「それ甘えてるに入るのか?」
雷「もちろん♡ 司令官とのキスは気持ちいいから大好きよ♡」
提督「そっか……」ニコッ
雷「司令官♡ んーっ♡」クチビルサシダシ
提督「雷……んっ」チュッ
〜膝枕状態でキス〜
雷「んっ♡ んっ♡ ちゅっ♡ ん〜〜♡ ちゅっ♡ んん〜♡ ぷはぁ……えへへ♡」トローン
提督「とろけた顔も可愛いな」ナデナデ
雷「司令官のお嫁さんなんだから当たり前よ♡ それよりもっとキス〜♡」ンー
提督「はは、分かった」チュッ
雷「〜♡」
◇執務室外・ドア前◇
雷『司令官♡ しゅき〜♡ だいしゅき〜♡』チュッチュッ
提督『俺もだ、雷〜!』チュッチュッ
/ラブラブチュッチュッ\
暁「////」プシュー
電「////」ハワワー
響「////」ハラショー
↑遠征完了の報告に来た
暁「あ、後にしましょうか//// 夫婦の時間を邪魔するのはレディじゃないわ////」
響「寧ろこの中に突入は無理だ////」
電「早くこの場を離れるのです〜////」
その後も執務室前で多くの艦娘達が顔を真っ赤にして狼狽し、夫婦は長過ぎる休憩時間を過ごしたーー。
雷 完
これぞダメ提督製造機の底力!
聖母雷ちゃんに養われたいんじゃああああああああ!
というわけで雷終わりです!
此度もお粗末様でした〜♪