某鎮守府、○九○○ーー
◇提督&菊月の愛の巣◇
カチャーー
菊月「だぁ(旦那様の略)、具合はどうだ?」ヒョコ
提督「き、菊月か……ゴホッ……あぁ、大丈夫だよ……」
菊月「起き上がるな。身体に障るぞ」
提督「すまないな……この身体じゃ、お前を抱きしめてやる事も出来ない」ゴホッゴホッ
菊月「気にするな……私、菊月はそんな柔な艦ではないぞ」ニコッ
菊月お世話中ーー
提督「艦隊の指揮は大丈夫か……?」
菊月「あぁ、霧島や金剛が良く働いてくれている」
提督「そうか……」
菊月「軽く何か食べるか?」
提督「それより、喉が渇いたな……」
菊月「分かった、今水を持ってこよう」スッ
菊月給水中ーー
菊月「ゆっくりだぞ?」
提督「あぁ……っ!? ゴホゴホッゴホッ!」
菊月「だぁ! しっかりしろ!」サスサス
提督「すまない……大丈夫だ……」ナミダメ
菊月「クッ……」ウツムキ
(だぁがこんなに苦しんでいるのに、私は……)グッ
ポンポンーー
菊月「っ」
提督「そんな顔をするな。いつもの凛々しい菊月にそんな顔は似合わないよ……その原因である張本人が言えたもんじゃないがな」ナデナデ
菊月「そ、そうだな////」テニホオズリ
提督「菊月は温かいな……」
菊月「だぁのお蔭だ」テニチュッ
提督「菊月と出会えて良かった……」ヨワヨワシイエミ
菊月「私もだ……だぁは私の全てだ」ニコッ
提督「秘書艦の仕事は良いのか……?」ゴホッ
菊月「あぁ、問題ない。長月達も手伝ってくれているからな」
提督「そう、なのか……みんなに迷惑をかけているな……」
菊月「誰もだぁが迷惑をかけているなんて思っていないさ。胸を張れ」ムナモトポンッ
提督「……ありがとう」ヨワヨワシイエミ
菊月「さ、そろそろ寝よう。この菊月がだぁの側にちゃんと居てやるからな」テギュッ
提督「ありがとう……ゴホッ! ゴホッ!」
菊月(心配だ……)ウルウル
菊月寝かし付け中ーー
提督「」スースー
菊月「寝たようだな。じゃあ仕事に戻ろう」
パタンーー
◇執務室◇
菊月「今戻った」パタン
文月「お帰り~。司令官の様子はどうだったの?」
菊月「あぁ、大丈夫だ。今は寝ている」ソワソワ
長月「なら良かった。こっちの仕事も終わった。後は遠征班と演習班が戻るのを待つだけだ」
菊月「そうか……」ソワソワ
文月「」クスクス
長月「」ヤレヤレ
菊月「?」クビカシゲ
長月「少しは落ち着け。司令官から離れてまだほんの数分じゃないか」
菊月「だってあんなに苦しんでいるんだぞ! こうしている間にも急に容態が変わる可能性だってあるんだぞ!」
文月「自分でさっき寝てるって言ったのにぃ~?」
菊月「そ、それは……」
長月「はぁ、全く仕方なの無いヤツだなお前は。もう今日は上がれ。司令官から離れるな」
文月「後はあたしと長月がやるよ~」ニコニコ
菊月「お前ら……すまない!」ダッ
長月「走って行ったぞ……」
文月「菊月ちゃんは司令官のことになると早いから~♪」
◇提督&菊月の愛の巣◇
カチャーー
トコトコーー
菊月(だぁは……ぐっすり寝ているな)
提督「」スースー
菊月(呼吸も安定している)
提督「」スースー
菊月(だぁ……)ナデナデ
提督「んん~……きく、づき……」
菊月「菊月はここだぞ、だぁ」テギュッ
提督「きく、づき……」ナデナデ
菊月「あぁ、ここにちゃんと居るぞ」ニコッ
提督「ありが、とう……」ウデダラッ
菊月「!? だぁ……? だぁ! おい、しっかりしろ! だぁったら!」ユサユサ
提督「」チーン
菊月「だぁ……グスッ、私を……菊月を置いていかないでくれ……」グスグス
◇提督&菊月の愛の巣のドア前◇
提督『きく、づき……?』
菊月『あぁ……良かった……だぁ』ギュッ
提督『どう、したんだ……そんなに泣いて』ナデナデ
菊月『な、何でもないぞ////』
提督『……そうか』ナデナデ
菊月『~♪』スリスリ
夫婦観察中ーー
長月「はぁ、あの馬鹿……」ヤレヤレ
文月「おめめがハートだぁ~」オォ
皐月「尻尾があれば千切れるくらい振ってるね、きっと」クスクス
三日月「司令官はただの風邪なんですけどね……」ニガワライ
望月「司令官が寝落ちする度にこれじゃあ、ただの風邪も長引くよ~」
長月「かといって司令官の側に居ないと凡ミス連発だからな」
文月「菊月ちゃんは司令官が居ないとずっとソワソワしてるもんね~♪」
皐月「菊月が出撃するときは司令官も一緒に行くもんね」
三日月「風邪が移らないようにき、キスもお預けらしいですから、余計になんでしょうね……」
提督『きく、づき……』ネオチ
菊月『だぁ~!』ウワーン
それから提督の風邪は完治するまで、計一週間掛かったとかーー。
菊月 完
菊月終わりです!
風邪を引いて寝ていたらこのネタを思いついたのでくじを引いて書き上げました!
皆さんも風邪にはご注意を!
お粗末様でした!