奥様は艦娘! 艦これSS   作:室賀小史郎

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軽巡洋艦ガリバルディがお嫁さん。

ガリバルディでは長いので、本編では『ガリ』と表記します。ご了承ください。


ガリバルディとケッコンしました。

  

 某鎮守府、夕方ーー

 

 ◇執務室◇

 

提督「……よし、今日の仕事終わり!」

ガリ「おっ、終わったのか! お疲れ!」

提督「ガリバルディもお疲れさん」

ガリ「アタシはそこまで疲れてねぇよ。それよりほぉら♡」

 

 〜ガリバルディ、ソファーに移って提督に向かって両手を広げる〜

 

提督「……ムードもへったくれもないな」アハハ

 

 ムギュッ♡

 

ガリ「ぅるせぇ、夫を癒やすのは妻の仕事だろ♡」

 

 〜熱い抱擁を交わす夫婦〜

 

ガリ「ん〜、やっぱ仕事終わりのぎゅうは最高だなぁ♡」スリスリ

提督「それには同感だ」

ガリ「だよな♡ へへへへへ♡」

提督「おい、そんなに擦り寄ってきたら髪がボサボサになるぞ?」

ガリ「別にいいよ、髪くらい。海に出れば嫌でもダメージ受けるんだから。それよりアタシの至福の時間を取るな!」

提督「まるで甘えたがりの大型犬だな」ナデナデ

ガル「ご主人様大好き〜……ってな♡」アハ

提督「ガリバルディにご主人様呼びされるのはちょっと……」ヒキギミ

ガリ「んだよ〜、ノリ悪ぃなぁ」ムスッ

提督「そう呼ばれるのは柄じゃないんだよ。いつもので十分だ」

 

ガリ「わぁったよ……Amo♡(Amoreの省略系)」ニパッ

提督「うん、それそれ」

ガリ「Amo〜、アタシの大好きな大好きなAmo〜♡」グリグリ

 

 〜ガリバルディ、甘えるように提督の胸元に顔を押し付ける〜

 

提督「おいおい、そんなにやったら制服のボタンで痛くするぞ?」

ガリ「別にいい!♡」

提督「俺は良くない。今上着脱ぐから待ってろ」

ガリ「や〜だ〜! 待てない〜!」

提督「それでも待てって言ってるんだよ!」デコピン

ガリ「きゃうっ……は〜い」ショボン

 

 〜ガリバルディ、一旦提督から体を離す〜

 

ガリ「……もういい?」ウズウズ

提督「まだ」

ガリ「…………まだ?」ソワソワ

提督「まだ」ニコニコ

ガリ「Amo……」ウルウル

 

 〜ガリバルディ、我慢出来ず涙ぐむ〜

 

提督「我慢だ。少しは学習してくれ」

ガリ「だって〜、仕事中はいい子に我慢してるだろ〜? それなのにこんなのってあんまりだぜ〜?」

 

 〜ガリバルディ、拗ねたように両手の人差し指を突き合わせる〜

 

提督「何も上着を脱ぐ数秒だろ」

ガリ「だってAmoは脱ぐのおっせぇんだもん」ムゥ

提督「毎回毎回躾の悪い大型犬に上着をしわくちゃにされるからなぁ」

ガリ「……なら最初から脱いで抱きついてくれればいいのに……」ボソッ

提督「次からそうしたい……けど、あんなに可愛く両手を広げられると、ついつい誘われちまうんだよなぁ」ニガワライ

ガリ「アタシのせいにすんのか!?」

 

提督「うん」サワヤカエガオ

ガリ「なんか納得いかねぇ」グヌヌ

提督「ガリバルディ」

ガリ「あん?」

提督「俺の言うことは?」ニコニコ

ガリ「っ……無条件で従いましゅ♡」ゾクゾク

提督「ん、いい子だ」ニカッ

ガリ「くぅん♡」デレデレ

  (優しい笑顔なのに目が笑ってないAmoの笑顔はゾクゾクするぅ……♡)

 

 〜ガリバルディ、しっかり夫から調教済み〜

 

提督「よし、もういいーー」

 

 ガバッ……ドサッ!

 

 〜提督、ガリバルディのせいで床に押し倒される〜

 

提督「後頭部が悲鳴を上げている件について」ズキズキ

ガリ「んなのアタシは知らない件♡」ハァハァ

 

 スリスリ……ベタベタ……チュッチュッ♡

 

 〜解き放たれた猛犬はご主人様に最大限の愛情表現をしまくる〜

 

提督「ちょ、くすぐったい」

ガリ「あぁ、ごめん……でも、Amoの匂い好きだから……♡」スンスン

提督「本当に犬みたいだなぁ」ナデナデ

ガリ「なんでもいい♡ Amoに愛されるなら、アタシはなんでも嬉しい♡」ゴロゴロ

 

ガリ「アタシはそれくらいAmoを愛してるし、Amoのためならなんだってするぞ!♡」

提督「男冥利に尽きるね」ナデナデ

ガリ「へへへ……♡」スリスリ

提督「はは、可愛いなぁ本当に」

ガリ「Amoの嫁さんだからな♡」ニパッ

 

 〜その後も暫く、ガリバルディは提督の匂いを堪能した〜

 

 ーーーーーー

 

 そして夜ーー

 

 ◇夫婦が暮らす長官官舎◇

 

提督「いやぁ、今日も美味かった〜」

ガリ「へへ、なら良かったぜ♡」

提督「でも珍しくナポリタンだったな」

ガリ「? あれはナポリタンじゃないぜ? トマトソースだ。ナポリタンみたいにケチャップなんて使ってないからな!」

提督「相変わらずナポリタンには厳しいのな」ニガワライ

ガリ「いや、別にあれはあれで美味いと思うぜ? でも自分から進んで作る気はない。アタシのプライドがそうさせない」

提督「なるほどね。ならお礼に明日は俺がナポリタン作ってやるよ」

ガリ「マジか! やった! ならあのアニメのやつがいい!」キラキラ

提督「あぁ、本当に好きだな。カリオスト□に出てきたミートボールスパゲティだろ?」

ガリ「うんうん、それ! あれめっちゃ美味かった! Amoならあれだけでイタリアに店出せるぜ!」

提督「大袈裟な」ニガワライ

ガリ「大袈裟なんかじゃねぇよ!」

提督「はいはい」

ガリ「信じてくれよ〜!」

  (そ、それに、イタリアで店出したら、向こうにいる仲間にこんなに美味い料理が出来るのが『アタシのAmoなんだぜ♡』って自慢出来るし♡)デレデレ

 

提督「なんでそんなににやにやしてるんだよ」

ガリ「へへへ、だってさぁ♡」ニヨニヨ

提督「ったく、可愛いなぁ」

ガリ「えへえへ♡」

 

 〜ガリバルディ、徐々に提督との距離を詰めてくる〜

 

提督「ほら、飛びつきたいんだろ?」リョウテヒロゲ

ガリ「っ♡」ガバッ

 

 どしーん!

 

提督「……嫁の愛が豪快な件について」ズキズキ

ガリ「そんなのアタシ知らね♡」スリスリ

提督「常に後頭部にクッション付けとこうかな……」

ガリ「いいんじゃね? そうすればアタシも加減しないで飛びつけるし♡」

提督「加減していたという驚愕の事実が発覚した件について」

ガリ「だからアタシは何も知らねぇって♡ それより晩飯も食ったんだし、早くイチャラブしようぜ♡」オメメハート

  (Amo……好き好き好き好き〜♡)

 

提督「もうしてるだろ」

ガリ「もっと!♡」

提督「はいはい……ガリバルディ」

ガリ「なんだ?♡」

 

提督「Ti amo da morire(死ぬほど愛してるよ)

ガリ「〜♡」キュンキュンキュン

提督「ガリバルディは?」ニコッ

ガリ「Ogni giorno mi innamoro' di te(毎日あなたに恋してる)♡」

提督「ありがとう、嬉しいよ」

ガリ「アタシも……Grazie♡」ニパァ

 

 こうして夫婦は今宵も、仲睦まじく、互いの体温を感じながら愛を囁き合うのだったーー。

 

              ガリバルディ 完




ガリバルディ終わりです!

男勝りな子がデレデレしてるのって可愛いよね?ってことでこんな感じにしました♪

お粗末様でした!

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