完全生命体、幻想郷を彷徨う   作:KYマッシュ

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呉爾羅「また長い間時間を空けて、何をしていたというのだ…」

主「…テヘッ☆」


呉爾羅「死をもって償え」チュドーン





地獄、再臨

 

 

 

〜ここまでのあらすじ〜

 

妖怪の山に身を潜める呉爾羅こと蒲田進。

だが、彼にとっての『安心』の場所などなかった。行く先全てが戦場となることを思い知った。

そこで犬走椛と射命丸文と出会う。

戦闘するも圧勝。自分の名を吐き捨てるかのようにした後、またどこかに去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜人里〜

 

 

 

呉爾羅(なんだ…ここはニンゲンが居住している区域なのか。至る所にニンゲン…?いや、それだけじゃない。ここには他の種族の生物も住んでいるのか?)

 

 

 

 

 

 

ここは人里。人間と妖怪が共に過ごしている。妖怪といっても、人を食うような妖怪はおらず、居たとしても、誰かに退治されるだろう。そう、例えばあんな感じ…?なのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

村人A「おい、あれ…あまり見たことのない妖怪だな…(小声)」

 

 

 

村人B「なんだ…?黒い尻尾とあと…顔は暗くてよく見えないな…大丈夫かな?(小声)」

 

 

 

村人C「きっといざってときは慧音先生とか妹紅さんがやっつけてくれるさ…多分。(小声)」

 

 

 

 

村人AB「「多分ってなんだよ(なの)」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅(チッ…煩い奴らだな…また面倒なことが起きるのか?いや、それはできれば控えt)

 

 

 

 

 

 

子供a「慧音先生あれだよー。なんか見たことないやつー。」

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅(早速だよガキ許さん)( *^ω^)

 

 

 

 

 

 

慧音「何者だ?君は。この里ではあまり見たことないようだが。」

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「……。」

 

 

 

 

 

慧音「…どうした?」

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「…ひとつ頼みがある。」

 

 

 

 

 

慧音「なんだ?」

 

 

 

 

 

呉爾羅「…俺の皮膚に噛み付いているやつを剥がしてほしいのだが。」

 

 

 

 

 

ルーミア「!」がじがじ

 

 

 

 

 

慧音「る、ルーミア?な、なにしてるんだ?こっちに来なさい。」

 

 

 

 

 

ルーミア「ははあへはへおひはん(また会ったねおじさん)」

 

 

 

 

 

呉爾羅「噛むのを止めろ千切れる」

 

 

 

 

 

 

ルーミア「…ぷはっ。だっておじさんの腕硬くて噛んだら抜けないんだもん。」

 

 

 

 

 

 

慧音「まぁ、ともかくだ。私は上白沢慧音。君は?」

 

 

 

 

呉爾羅「…蒲田s」

 

 

 

 

「ちょぉっと待った!」

 

 

 

 

 

呉爾羅「…。」イラッ

 

 

 

 

 

 

チルノ「おまえ強そーだな!天才の私と勝負しようぜ!まぁ勝てないだろうがな!」

 

 

 

 

 

大妖精「……。」あたふた

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「…慧音と言ったな。覚えておこう。…俺は蒲田進。この青いやつ借りてもいいか?」

 

 

 

 

 

 

慧音「あ、あぁ…構わないが…。」

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「…よし、こっちに来い青いの。」

 

 

 

 

 

チルノ「私はチルノって名前があるんだぞ!知らないのか!?」

 

 

 

 

 

 

呉爾羅(…知るかよ青いの)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜どっか広いところ〜

 

 

 

大妖精「えっと…勝負は弾幕バトルで、弾幕以外の攻撃は禁止です。どちらかが倒れるまでの勝負です。」

 

 

 

 

 

呉爾羅「弾幕以外…『打つ』のがダメなら『撃つ』…か。」

 

 

 

 

大妖精「…はじめ!」

 

 

 

 

 

 

 

チルノ「私からいくよぉ!氷符『アイシクルフォール』!」シュババババ

 

 

 

 

呉爾羅「側面がガラ空きだ。そんなんじゃすぐにやられるぞ。」回避

 

 

 

 

 

 

チルノ「な、なんだとぉぉ!?」

 

 

 

 

呉爾羅(打つのが駄目なら撃つ。核散『戻ることなき霊魂』)シュコォォォ…

 

 

 

 

 

チルノ「な、なんだ?ちっとも痛くないじゃんか!はっはっは!くらえアイシクルフォール!」

 

 

 

 

 

呉爾羅「…。」

 

 

 

 

 

チルノ「…あれ?」

 

 

 

 

 

呉爾羅「今貴様に撃ち込んだのは『封印弾』だ。すぺるかーど?だったか。一定時間封じ込む…。」

 

 

 

 

チルノ「な、なにぃぃぃ!?」

 

 

 

 

 

呉爾羅(さて…次はこっちだな。)シュゥゥゥゥゥ…

 

 

 

 

 

チルノ「こ、今度はなんだぁ!?」

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「名前を付けるとするなら…、絶界『切り開かれる完全熱線(パーフェクトレイズ)』かな。」シュゴォォォォォ

 

 

 

 

 

その手の平との距離なんとゼロ距離に等しい。魔法の森を炎の海にした火炎を放った。焼く…いや灰すら残さないであろう。

 

 

 

 

 

大妖精「え、えーと…蒲田さんの勝ち…?でいいのかな。」

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「…。」

 

 

 

 

 

チルノ「う、うぅぅ…」ぷすぷす

 

 

 

 

 

 

 

 

慧音「なんだ!?今大きい気と炎…が…」

 

 

 

 

 

妹紅「なにが…起きている…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで2人が目にしたのは、フードを取った蒲田進の素顔と、初めて会ったときよりも大きく、伸びている尻尾。紫色に輝いている背中の背鰭と、焦茶色になったチルノ、そして規模は小さいがそれでも立派な火事と言えるであろう現場であった。

 

 

 

 

 

 

 

妹紅「お、おまえはまさか…魔法の森を炎の海に包んだ…」

 

 

 

 

 

慧音「なんだって…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「……ッ」スッ

 

 

 

 

 

 

 

 

『それ』はこちらに手の平を向けてきた。2人には理解できた。『殺意が込められた手』だと。その黒く禍々しい光とオーラを放っているのが、こちらに手を向けた。それは戦闘の体制だと瞬時に理解し、身構える。

 

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅(…あの森を燃やしたときもそうだった。何者かに体が、意識が、全てが乗っ取られているような感覚。おそらくこのままではこの世界全てを焼く。魔法使いが言っていた『博麗の巫女』どころではない。全てを敵に回すが、それでも止まらないだろう。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




現在までに使用しているスペルカード

絶界『切り開かれる完全熱線』
レーザー状と火炎状の2種類を使い分けることができるが、レーザーを使いすぎると、自然に火炎になる。霧雨魔理沙戦で使用したのは両方で、チルノ戦で使用したのは火炎のみである。

限血『破滅の兆し』
フードを取り、両目が見えるようになる。背鰭や尻尾が大きくなったり、使える技が増えたりする。魔理沙戦では自ら、チルノ戦では無意識に発動。

なお、スペルカードは転生した最初から持っており、使い方も知っていたという設定。

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