…だいぶ間が空いてしまいました。申し訳ないです。
〜前回のあらすじとその後〜
蒲田進が魔法の森を灰にしたその日から、犯人の捜索とその犯人の噂が流れ始めた。『闇夜の災い』や『姿無き災害』などの異名が付けられたりなかったり。
だが、事件後の彼の姿を見た者は未だいない。
そして当の本人は、密かに妖怪の山に入ろうとしているが…。
〜妖怪の山の中〜
呉爾羅(どこへ進んでも草木ばかりだ。だがあまり探索し過ぎるとまずいか…。早く寝床を見つけねばな。)
???「誰かそこにいるのですか。」
呉爾羅(…またか。この世界には[安心して隠れられる場所]がないのか…?)
???「その辺りを斬りつけていけばいつかは出てきますね。」
呉爾羅(……たまには素直に出るのも有りか?いや、それをするとまた1人目撃者が増えてしまう。しかしだからと言ってずっと潜んでいるのも厳しい。だが…)
???「…ッ!」シュバッ
呉爾羅(なん…だと…?)
彼の目に映っているのは、問答無用で草木を斬り始めた1人の女。そして空からも1人。…ん?空から?
??「何をやっているのです?椛。草なんか切って。草刈りしている暇があれば…」
椛「この辺りに侵入者が潜んでいます。この辺りのどこかに。だから、端っこから斬っていけばいつか出てくるんじゃないかと。だから邪魔しないで下さい。射命丸文さん。」
文「あやや?別に邪魔をしたつもりはないんですがねぇ。
…まぁ先程から妙な気配を感じます。いい加減出てきたらどうですか?『闇夜の災い』さん。」
呉爾羅「……。」ガサッ
椛「下がって下さい文さん。ここからは私の仕事です。」
文「…その代わり、後で取材をさせてくださいね?」バサァッ
椛「さて、これで一対一です。貴方を侵入者と見做し、排除を開始します。自己紹介が遅れました。私は犬走椛。まぁ、これから去ってもらうのに紹介は不要ですが。」
呉爾羅「……。」
椛「…相手が名前を言ったのですから、貴方も名乗るのは当然でしょう?」
呉爾羅「…不必要。」ギロッ
椛「そうですか…。なら早く終わらせましょうか!」ザザッ
呉爾羅「…ッ。」サッ
椛「腕で防ぐ気ですか?貴方、頭大丈夫ですか?」
呉爾羅「……。」
椛「なかなか喋らない貴方は、叫ぶ程の痛みを与えましょう。そうすれば自然と声が出るでしょう!」シュバッ
呉爾羅「……?」ガギッ
椛「か…堅い!?本当に生身の腕で防ぐとは…。」
呉爾羅「…ッ!」ブン
椛「ガハッ…!?は、腹…パン!?」
犬走椛の口と地面には紅い血。そして蒲田進の腕には傷一つ付いていない。
呉爾羅「逆に声を出させてやったぞ…」
椛(たった一撃で…この威力…。間違いない。こいつは[油断していると殺される]ヤツだ…!)
呉爾羅「今度は…俺の番…」ゴゴゴゴゴ…
椛(来るッ…!?)
蒲田進は、腕の一振りで剣を弾いて落とした。ガラ空きになった本体を…殴る。殴り、殴り、殴る。簡単に言えば、[フルボッコ]である。
椛「ガッ…」
呉爾羅「…俺は取材を受ける気はないと、鴉に言っておけ。寝床を探しにきただけだ…。」ザッ ザッ
椛「ま、待て…!」
呉爾羅「…?」ピタ
椛「せ、せめて…名前だけでも…!」
呉爾羅「…蒲田進。…これでいいか。」ザッ ザッ
椛(蒲田進…か。文さんが最近興奮している理由が、なんとなく分かった気がする…。)
やっぱりなかなか上手く書けないです。申し訳ないっスっス