完全生命体、幻想郷を彷徨う   作:KYマッシュ

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第3章【帝王ノ覚醒】
幻想入りは怪獣だけじゃない


 

 

〜あらすじ〜

 

舞台は外の世界、人間が住む地球。

この世界には数え切れない程の人間がいる。その1人が、彼だ。

 

『荒神竜也』。高校に入学したばかりの1年生。

彼は自転車競技部に所属していて、大の自転車好きである。

 

彼の特技は『ヲタ芸』である。

ヲタ芸とは、サイリウムを振り、技を行うことである。

彼はそれが特技だ。…というか趣味だ。

 

 

 

だが、通学途中に車と衝突事故を起こし、死亡してしまう。

 

 

 

そして、彼は幻想入りを果たすのだが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜幻想郷〜

 

 

竜也「う〜ん…ここは…?」

 

 

 

 

 

彼が起きた場所からは大きな鳥居が見えた。

 

 

 

 

 

 

霊夢「あんた…そんなところで寝てると、風邪ひくわよ?」

 

 

 

 

 

竜也「んっ…え?ここは?」

 

 

 

 

霊夢「ここは幻想郷。見た感じ…『外来人』ね。ところで…そこに倒れてる物は何?」

 

 

 

 

 

 

竜也「ん?…ってコレ俺のロードじゃん!?」

 

 

 

 

 

霊夢「…何があったのか、詳しく教えてもらえないかしら?」

 

 

 

 

 

 

竜也「え、えーと…」

 

 

 

 

 

 

 

 

〜博麗神社〜

 

 

 

 

霊夢「…事故にあって幻想入りした訳ね。それでその『自転車』?とやらが速いらしいわね。」

 

 

 

竜也「正しくは『ロードレーサー』ですけどね。…えーと、なんと呼べば…」

 

 

 

 

 

 

霊夢「私は博麗霊夢。貴方は?」

 

 

 

 

竜也「俺は荒神竜也。よろしく!」

 

 

 

 

 

霊夢「さて、それじゃあこの幻想郷で生きていくために『スペルカード』を作っていくわよ。」

 

 

 

 

竜也「さっき説明したやつですね。」

 

 

 

霊夢「何か武器になりそうな物はない?」

 

 

 

 

 

竜也「ぶ、武器…武器……『サイリウム』しかないな…」

 

 

 

 

霊夢「それよ。その『さいりうむ』ってやつが使えるわ。ここにスペルカードの素があるから、作ってみて。」

 

 

 

 

竜也「う、うん。」

 

 

 

 

 

 

 

〜製作後〜

 

 

 

 

竜也「…できたっ!」

 

 

 

霊夢「よし、これで安心ね。じゃあ、試しに私と戦いましょうか。『弾幕ごっこ』で。」

 

 

 

 

竜也「え?いきなりですか?」

 

 

 

 

 

霊夢「実践あるのみよ。ほら、行きましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

【荒神竜也 所持スペルカード】

 

・防符『タイガー・リフレクト』

 

・弾符『Over Action Dolphin(OAD)』

 

・地符『ロザリオの怒り』

 

・打符『皆に捧げるロマンス』

 

・斬打『ムラマサの刃』

 

 

 

 

〜何か広い所〜

 

 

 

霊夢「さて、かかってきなさい。」

 

 

 

竜也「言われなくても…!弾符『OAD』!!」シュババババ…!

 

 

 

 

 

※基本的に、竜也が使うスペルカードは弾幕型。

その技の形に沿って弾幕が高速で発射される。

 

 

 

 

 

霊夢「いいじゃない…!次はこっちからいくわよ!!」ビュンッ!

 

 

 

 

 

竜也(は、速い…!?)

 

 

 

 

 

 

 

竜也「スペルカード!防符『タイガー・リフレクト』!!」ガキーン…!

 

 

 

 

霊夢「か、硬い…!?」

 

 

 

 

 

 

今、竜也が使用した2枚のスペルカード。

 

 

弾符『OAD』は、Xの文字に沿った弾幕が高速で発射される。

 

防符『タイガー・リフレクト』は、何も動かず直立不動でいることによって、守りを固める。

 

 

 

 

 

霊夢「なら、これならどう?」シュババババ…!!

 

 

 

 

 

竜也「なっ…逃げる隙がない!?」

 

 

 

 

 

霊夢「さぁ、貴方ならどうする!?」

 

 

 

 

 

 

竜也「逃げ道が無いなら…自分で創り出せばいい!」ザッ…

 

 

 

 

 

霊夢「それは…『ロードレーサー』!?」

 

 

 

 

 

竜也「名付けて、突符『疾荒迅炎』!炎のように迅速に、尚且つ荒れるように走り去るッ!!」ギュルルルルルルル…!!!

 

 

 

 

 

今使用したスペルカード、『疾荒迅炎』は、愛用のロードレーサーに乗る…それだけ。

 

 

 

 

 

 

霊夢「密接にされた弾幕の僅かな隙間を通り抜けていく…なんてやつなの…!?」

 

 

 

 

 

竜也「とうッ!」シュバッ

 

 

 

 

霊夢(ロードレーサーから飛び降りた…?)

 

 

 

 

 

竜也「飛んだ勢いでそのまま…!地符『ロザリオの怒り』!!」ジドーンッ!!

 

 

 

 

 

 

地符『ロザリオの怒り』。

ヲタ芸でロザリオというのがある。

腕を挙げ、上でグルグルと回し、それを下に突く。

 

この『ロザリオの怒り』は、その下に突く勢いで僅かながらの地割れを起こす。

 

 

 

 

 

 

霊夢「これくらい…避けられるッ!」ビュンッ!

 

 

 

 

 

竜也「それが甘いんだよぉッ!」シュバァッ!!

 

 

 

 

霊夢「なっ!?地割れを利用して飛ぶなんて…人間を越えてるわよ!?」

 

 

 

 

 

竜也「決めるぜ…!斬打『ムラマサの刃』ッ!!」ブンッブンッ!!

 

 

 

 

霊夢「…ッ!」パシィッ!

 

 

 

 

 

 

竜也「…クソッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「それはただの棒。受け止めるのは簡単だわ。」

 

 

 

 

 

竜也「・・・・・。」

 

 

 

 

霊夢「…それだけ戦えれば十分生きられるわ。精進しなさい。」ザッ、ザッ…

 

 

 

 

 

 

竜也「・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜也「もっと…もっと打てるようにならないと…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜時、同じくして〜

 

 

デスト「さて、ここがその場所か?」

 

 

 

幻夢「いくぜ…妖怪ども…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

妖怪「ガルルルルル…!!」

 

 

 

 

 

幻夢「俺は『覇鏡幻夢』!人間でも、妖怪でも、神でもない…何者でもない存在。どの位置にも属さない獣!俺が貴様らを成敗してやるッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




【荒神竜也】

高校1年生。ある日の通学中、車と衝突事故を起こしてしまい、死亡してしまう。だが、その過程で幻想入りを果たす。
事故時に乗っていたロードレーサーとリュックも一緒に幻想入りしてきた。リュックの中にはサイリウムが何本も入っている。

彼が使用するスペルカードは、大抵が弾幕型。技を打つ流れに沿って弾幕が高速で発射される。
中には『ムラマサの刃』のように近距離技も存在する。

彼はロードレーサーに乗ることによって真価を発揮する。高校の友達の間で呼ばれていた名は『妖獣』や『バケモノ』。

なお、彼が愛用するロードレーサーには渾名が付いている。『Gordes Wing』というロードレーサーに乗っていたが、ある時期に使用不可能にまでに傷ついてしまい、今は『Phoenix』というロードレーサーに乗っている。
Gordes Wingは『ゴルドウィング』、現在のPhoenixはそのまま『フェニックス』。

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