完全生命体、幻想郷を彷徨う   作:KYマッシュ

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ども、KYマッシュです。

前回の続き、十六夜咲夜との戦いですね。時を止めることができるメイド長と、全てを破壊する生命体。さぁ、どうなるか…。


異色の血痕

 

 

 

咲夜「…『ザ・ワールド』。時よ止まれ…!」キーン!

 

 

 

 

 

デスト「」

 

 

 

 

 

 

咲夜「まず手始めにナイフを…」シュシュシュッ

 

 

 

 

デスト「」シュシュシュゥ…

 

 

 

 

 

咲夜「…解除。」キーン…!

 

 

 

 

デスト「ッ!?」ザクッザクッザクッザクッ…

 

 

 

 

咲夜「入ったわね。きっちり全て…ん?全て刺さってるのに…まだ立っていられるのかしら?」

 

 

 

 

 

デスト「…?」ぷしゅー☆

 

 

 

 

咲夜「ならもう一度…」キーン!

 

 

 

 

デスト「」

 

 

 

 

 

咲夜「今度はどうかしら?メイド秘技『殺人ドール』。」シュババババ…!

 

 

 

 

デスト「」ジャキン、ジャキン、ジャキン、ジャキン…

 

 

 

 

咲夜「終わりにしましょう…解除ッ!」キーン…!

 

 

 

 

デスト「・・・・・。」ザクッ、ザクッ、ザクッ…

 

 

 

咲夜「どうして?どうして立っていられるの!?」

 

 

デスト「ぬ?どうかしたか?」

 

 

 

咲夜「…え?貴方、気がついてないの?」

 

 

デスト「いや…だから何が?」

 

 

咲夜「その身体中に刺さっているナイフのことよ。」

 

 

 

デスト「ん?ナイフ…え?いつの間に刺さっているのだ?」

 

 

 

咲夜「…痛みを感じないの?」

 

 

デスト「そもそも()()()()()()という感覚がないな。」

 

 

 

咲夜「…もう一本投げてもいいかしら?」シャキン

 

 

デスト「問題ない。投げろ。」

 

 

咲夜「では、お言葉に甘えて…!」シュバッ!

 

 

 

デスト「…ッ!?」カキン☆

 

 

 

咲夜「ナ、ナイフを…弾き返した!?」

 

 

 

 

デスト「…そうだ。我の腹に向かって投げてみろ。位置はどこでもいい。何本か同時に思いっきり投げてくれ。」

 

 

 

咲夜「…わ、分かったわ。」シュバッ、シュバッ、シュバッ…

 

 

 

 

デスト「…ッ。」ザクッ

 

 

咲夜「・・・。」

 

 

デスト「…ッと。」シャッ…!

 

 

咲夜「ナイフを抜い…た!?」

 

 

 

 

デスト「やはり…な。やはりそうだったか。」プシャァァァ…

 

 

 

咲夜「血が…緑色?」

 

 

 

ポタ…ポタ…ポタ…

 

 

 

デスト(やはりそうか。今の我の身体は、少しずつ元に戻りつつある。つい最近まで血が赤く染まっていたのが今は緑、皮膚も硬くなってきてナイフを弾くようになった。これは正しく…『完全生命体の特徴』。)

 

 

 

咲夜「貴方…一体何者なの?」

 

 

 

 

デスト「・・・・・・。」

 

 

咲夜「まぁいいわ。気にしないで。…先に進みなさい。」

 

 

 

デスト「いいのか?決着も付いていないのに通すのは。」

 

 

 

咲夜「構わないわ。私が駄目でも、他がいるもの。さぁ、行きなさい。」

 

 

 

デスト「…とても興味深い戦いだった。感謝するぞ。」コツ…コツ…コツ…(足音)

 

 

 

 

咲夜(彼なら…彼ならお嬢様を…止めてくれるかもしれない…)

 

 

 

 

 

〜図書館〜

 

 

 

デスト「…広いな。やはり何処を歩いても広いな、この敷地内は。」

 

 

 

???「そこで何をしているの?」

 

 

デスト「ッ?」

 

 

 

パチュリー「私はパチュリー・ノーレッジ。ここは図書館だけど、何か用かしら?」

 

 

デスト「…はっきり言おう。迷ってしまったのだ。」

 

 

 

パチュリー「誰か探してるの?」

 

 

デスト「まぁ探してる訳ではないが…この紅い霧をどうにかしようと思ってな。我の仲間達に連れられてやって来たのだ。」

 

 

パチュリー「…霊夢や魔理沙のこと?」

 

 

デスト「あぁ、そうだ。何処にいるか知らないか?」

 

 

 

パチュリー「知ってるわ。」

 

 

デスト「そうか。なら案内してほしい。」

 

 

パチュリー「分かったわ。でもその前に、一つ話を聞いてほしいの。聞いてくれたら案内してあげる。」

 

 

デスト「…良かろう。話をしてくれ。」

 

 

 

 

パチュリー「今回のこの異変、これは『紅霧異変』というの。これは、貴方が来る前に私達が起こした異変。それは霊夢と魔理沙によった解決されたわ。でも、今こうして霧が出ている。これはレミィの独断で起こしたものなの。」

 

 

デスト「…そのレミィというのは?」

 

 

パチュリー「この紅魔館の主、『レミリア・スカーレット』のこと。友人なの。彼女は一度異変を起こし、反省したかと思った。だけど、彼女は隙を見ていた。だから今異変が起きているの。私達は反対したのだけれど…耳を傾けようともしなかった。『今しかない』って言って。」

 

 

 

デスト「……。」

 

 

パチュリー「そこで貴方にお願いがあるの。『彼女を止めて』ほしいの。どんな手を使ってでもいい。何かあったら私達に言って。咲夜でも美鈴でも、私でもフランでも。」

 

 

デスト「…そのフランというのは妹か?」

 

 

パチュリー「えぇ。『フランドール・スカーレット』。長い間幽閉されていたけど、前の異変で少し自由になったわ。力を貸してくれるかも。」

 

 

 

デスト「・・・・・」

 

 

 

パチュリー「お願い…この通りだから…!」orz

 

 

 

デスト「…顔を上げろ。」

 

 

パチュリー「・・・。」

 

 

 

デスト「『約束はできない』が、その望み、受け取ったぞ。…任せろ。」

 

 

パチュリー「…えぇ、お願いね。じゃあ案内するわ。着いてきて。」コツ、コツ、コツ…

 

 

 

 

???「お兄さん、誰?」

 

 

 

パチュリー「あらフラン。丁度良かった。貴女も一緒に着いてきて。」

 

 

 

フラン「いいけど…お兄さん誰?」

 

 

デスト「我はデロイドア・レイス。長いからレイスでいいぞ。」

 

 

フラン「じゃあ…よろしくね!『レイス兄さん』!!」

 

 

 

デスト「あ、あぁ…。」コツ、コツ、コツ…

 

 

 

 

 

〜レミリア 現在地(以下紅魔館最深部)〜

 

 

 

レミリア「…宴の準備は整った。…来るなら来い。『レミリア・スカーレット』が相手をしてやろう…!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、終了です。

まず咲夜さんとの戦闘。ナイフが刺さっても痛くないデストロイア君。挙げ句の果てには弾き返してしまった。でも原作通り、お腹は弱点だから刺さるんだね。しかも緑色の血。

パチュリーとの戦闘はなく、むしろ主人を止めてほしいと頼まれた。フランも着いてきて、いざ決戦の地に!



ということで、次回をお楽しみに!


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