いろは(八幡お兄ちゃん )八幡(俺はいつからお前のお兄ちゃんになったんだ...?)(題名を変える予定です。内容は変えません)   作:@まきにき

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皆さんこんにちわ!@まきにきです!今回は、雪ノ下のキャラが少し崩壊していないかとてつもなく不安です...




二人の距離

八幡の誕生日が祝われてから5ヶ月が経ち、お正月になっていた。

 

この、5ヶ月間、八幡と雪ノ下は、陽乃さんがテニスにハマってしまったらしく、毎週のように二人が休みになると、テニスコートに連れていき、テニス三昧という日々を送っていた。

 確か、陽乃さんは3つ上で今中学生のはずだ、千葉の中学ではなく、東京の中学に寮生活をしていると雪ノ下に聞いたんだが、毎週この人は千葉に帰ってきて俺と雪ノ下と遊んでいるのだが、中学で友達はいないのだろうかと、この頃心配になってきた。

 

 

お正月なので、八幡は家から一歩も出ずにこたつの上で過ごすという、計画をたてていたが、それは、1本のメールによって崩される。

 

Prrrr

 

八幡は、誕生日の時から携帯が鳴ったらしっかり、相手をチェックするという癖ができていた。

 

八幡「はぁ...」

 

メールの内容を見て思わずため息がでた。

 

小町「どしたの?お兄ちゃん」

 

俺がため息をついているのを見て小町が聞いてくるので俺はメールをそのまま小町に見せた。

 

 

From : 陽乃

 

 

件名: こたつから出て初詣にいくぞぉ~♪

 

 

今日の朝11時迄に●●神社に集合!あ、妹ちゃんも連れてきてねぇ~♪来なかったら迎えにいっちゃうからからね♪

 

 

 

小町「あれ、小町も行ってもいいの?」

 

八幡「あぁ、良いみたいだな、嫌な予感しかしないが...」

 

八幡「小町も一緒にいくか?」

 

小町「お兄ちゃんがいくなら小町も行きたいなぁ~あ、今の小町的にポイント高い♪」

 

俺は時計を確認した、あまり、時間に余裕がなかったので、嫌々ながらも、こたつからでて、着替えに向かう。

 

八幡「小町ー、行くならもう時間ないから支度しろー」

 

小町「了解であります!」

 

ビシッという、効果音が出ていそうなほどの、敬礼をしながら、小町は自分の部屋に戻っていった。

 

数分後、俺は服だけ適当に着替えて、財布に携帯を持ち玄関で小町を待っていた。

 

八幡「小町~まだかー?」

 

10分ほど経っても中々でてこないので、玄関から小町を呼んでみる。

 

小町「んー、後少しだからちょっと待ってお兄ちゃん」

 

小町から、ちょっと待ってと返答が来たので、玄関に腰をおろして、携帯を開いて時間を見る...ギリギリだな..なんで、女ってのは、こんなにも支度に時間がかかるんだ...

 

小町「おっ待たせーお兄ちゃん♪」

 

八幡「おー、小町遅かったな」

 

小町「はぁ..これだからゴミいちゃんは...」

 

ちょっと、小町ちゃん?ゴミいちゃん?ってなーに?お兄ちゃん泣いちゃうよ?

 

小町「あのね、お兄ちゃん、女の子が着替えに時間かかるのは当たり前なの!遅いとか小町的にポイント低いよ!」

 

八幡「へいへい」

 

小町「あと~お兄ちゃん♪」

 

八幡「ん?何だよ、まだなにかあるのか?」

 

小町「わざわざ、お洒落したんだよ!何か言うことないの?」

 

八幡「あー、世界一可愛いよ」

 

小町「うわー、適当だなぁ...まぁいいや、雪乃さんや、陽乃さんはしっかり誉めてあげるんだよ、お兄ちゃん!」

 

八幡「はぁ、分かったよ」

 

これ以上、小町にさからってもいいことないので取り合えず肯定しておく。

 

15分ほど歩いて待ち合わせ場所の神社につくと、雪ノ下姉妹は既に来ていた。

 

陽乃さんは、俺と小町を見つけると駆け足で近寄ってきた。

 

陽乃「ひゃっはろー♪比企谷君と小町ちゃん」

 

八幡「うす」

 

小町「ひゃっはろーです♪陽乃さん、今日は着物ですか?とても似合ってますね!ねぇ?お兄ちゃん?」

 

八幡「あ、あぁそうだな」

 

ひゃっはろーって挨拶流行ってるんですか?恥ずかしいので小町はやめなさいと帰ってから言っておくか。

 

 雪ノ下も近寄ってきた。

 

雪乃「おはよう、比企谷君に、小町ちゃん」

 

小町「雪乃さんも、ひゃっはろーです♪わぉ、雪乃さんも、着物ですね!すっごく似合ってますよ!」

 

八幡「」ボー

 

雪乃「そう、小町ちゃんありがとう」

 

俺はこのとき、雪ノ下雪乃に目を奪われていた、陽乃さんの、着物は、青1色という感じに花柄のついた陽乃さんらしい浴衣でとても似合っていた。雪ノ下は、白1色にあまり、デザインはないが、それを一層彼女の容姿を引き立てていた。

 

陽乃「あっれ~比企谷君もしかして、雪乃ちゃんの着物に目を奪わちゃったのかな~?」

 

八幡「ふ、ふぇ、い、いえ俺は別に...」

 

小町「ふふふ、お兄ちゃん分かりやすすぎだよ~」

 

雪乃「」カー

 

俺が雪ノ下を見て固まっていると、陽乃さんが爆弾を投下してきた、俺は、ほんとに目を奪われていたので変な反応になってしまい、小町にも弄られ、雪ノ下は、少し顔を下に向けて、顔を赤らめていた。

 

この状況を、何とかしなくてはと思い、俺は口を開いた。

 

八幡「え、えと雪ノ下?」

 

雪乃「・・・何かしら?」

 

八幡「そ、そのいい感じだな」

 

雪乃「あ、ありがとう..」

 

 

何故だ、この状況を打開したくて、発した言葉なのに逆効果になっている気がした。

 

陽乃「さぁ、それじゃ仲の良い二人は置いて初詣に行こっか♪小町ちゃん」ニヤニヤ

 

小町「はい、そうですね、それじゃあ、お兄ちゃん、頑張ってね♪」

 

おい、ちょっと待て、今この状況で置いてくなよ...気まず過ぎるだろ。

 

八幡「お、おい、お前...」

 

雪乃「」キュ

 

俺は、陽乃さんと小町を呼ぶことは出来なかった、俺が呼ぼうとしたときに、雪ノ下に服の袖を引っ張られたからだ。

 なんで、雪ノ下こんなに、顔赤いんだよ...俺は雪ノ下に袖を引っ張られ顔を見たとき思わず目を反らした。明らかにいつもの雪ノ下では、なくなっていたからだ、顔を赤くして震えていてどこか弱々しく見えた。

 

 

八幡「」

 

雪乃「」

 

 

どのくらい時間が、経っただろうか、ずっとこの状況が続いている..流石にまずいと思ったので、雪ノ下を呼ぶことにしたのだが...先に口を出されていた。

 

雪乃「・・・比企谷君は、わ、私と二人で初詣は嫌...だったのかしら?」

 

俺は、困惑していた...明らかにいつもの雪ノ下雪乃ではない、いつもの雪ノ下なら、こんなことは絶対にしないし、言わない、それに俺から見た雪ノ下の印象は、陽乃さんほどではないが、強化外骨格だと思っていたので、こんな、弱々しい雪ノ下を見るのは初めてだった...だが、俺が勝手に付けたレッテルで彼女...雪ノ下の評価を決めていたのだと、思うと自分がどんどん嫌になってきた。

 

八幡「な、なぁ雪ノ下?」

 

雪乃「はっ、ご、ごめんなさい、比企谷君少し取り乱してしま..ひゃっ」

 

俺が話しかけると、雪ノ下は慌てて俺から飛び離れたので、小さな川に落ちそうになっていた。俺は考えるよりも先に体が動き、雪ノ下を自分の胸に抱きとめていた。

 

八幡「だ、大丈夫か?」

 

雪乃「え、えぇありがとう、あなたのおかげで濡れずにすんだわ...その」

 

八幡「?」

 

雪乃「・・・そろそろ離してくれないかしら?人の目もあるのだし、恥ずかしいのだけれど..」

 

八幡「お、おう悪い!」

 

俺は、ようやく自分のしている状況が分かり、顔を真っ赤にして、雪ノ下から離れた。

 

雪乃「まぁ、いいわ...そのそれじゃあ、いきましょうか?」

 

八幡「どこに?」

 

俺は、先程のことで頭が回らず、すっとんきょうな言葉を返していた。

 

雪乃「はぁ...あなたはここに何をしにきたのかしら?」

 

八幡「・・・あ」

 

雪乃「それじゃあ、いきましょうか...八幡」ボソ

 

最後の言葉は聞こえなかったが、雪ノ下は笑顔だったので、このまま、初詣に行こうと思った。

 

 この光景を、八幡と雪ノ下以外にも隠れて見ている人が二人いるのだが、この二人は知るよしもなかった。

 




早く、いろはを出したいんですが、過程を踏んでいくと...中々出せそうになくて辛いです...ですが、過程は踏みたいので...飛ばさずに書いていきます!

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