いろは(八幡お兄ちゃん )八幡(俺はいつからお前のお兄ちゃんになったんだ...?)(題名を変える予定です。内容は変えません)   作:@まきにき

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皆様こんばんわ!@まきにきです!やはり休みはいいですね~時間があって筆が進みます(*´ω`*)

えーと今回は....うん。やり過ぎました。


御感想や、御指摘待ってます。


やはり俺の幼馴染みがここまで積極的なのは間違っている

 

 

俺は今大事な日曜日だというのにデパートに向けて足を進めている。では何故俺が自分の休みを削ってこうしてわざわざデパートに向けて歩いているのかといえば、いろはが原因である。ことの発端といえば昨日の夜にいろはに「デートをしてください」と言われたのが原因である。なら何故俺がこのデートを断らなかったか、それはいろはに人生相談のためと言われたからである。俺もただデートに行きたいと言われた時は断った、プリキュア見たかったし疲れたしで。だがいろはが「私が先輩と同じ高校に入学して~誰かと付き合ったりするじゃないですか?でも私このあたりよく知りませんしぶっちゃけ誰とも付き合ったこととかないので分からないんですよ~ですから私の恋人役をやってくれませんか?」と言ってきたのだ。まあフリなら問題ないだろと受けてしまったので俺は今1人でデパートに向かっているのだ。何故同じ家に住んでいるのにわざわざ待ち合わせ場所決めたのかというと……そんなの俺も知らん。むしろ俺が教えてもらいたいくらいだ。と誰にでもなく八つ当たりぎみに言っていると待ち合わせ場所に着いた。時間を確認してみると5分前だったが一応いろはが来ていないか辺りを探してみる。

 

 

いろは「私は人を待ってるんです!近付かないで下さい!」

 

いろはの叫び声が聞こえ俺は慌てていろはの叫び声がした方に向かう。いろはの周りには3人の男がしつこく声をかけていた。いろはは嫌がっていたが一人の男が嫌がるいろはの腕を無理矢理掴んだ。

 

いろは「い、嫌!離して!!せん……ぱい助けて」

 

いろはの震える声が聞こえて俺は生まれて初めて怒りを覚えた。理性で何があっても怒りを表だって表すことをしなかったが俺は何かが切れる感覚に襲われた。

 

不良1「な、なんだおま...ぐっ」

 

いろは「・・・先輩」

 

俺は気付いたらいろはに掴みかかった男を殴り飛ばしていろはを自分の胸に引き寄せていた。

 

(先輩来てくれた……先輩?先輩のこんな怒った顔見たことない……一瞬先輩だって分からないくらいに)

 

いろはに掴みかかっていた男を殴ると急に俺の頭の中が冷静になっていき今の現状を脳が理解していく。

 

 

 

これは俺がやったのか?

 

 

 

一瞬自分でも理解出来なかった。地面に鼻血を流しながら倒れている男とその周りに先程までいろはに声を一緒にかけていた二人の男が無事を確かめている。冷静になった俺の脳はこの状況を打破するためある結論にいたった。

 

八幡「いろは」

 

いろは「は、はい!先輩」

 

(良かった、先輩いつもの先輩に戻ったみたい。でも、私のためにあんなに怒ってくれたんですよね……もう、やばいですよ先輩。思い出したら顔のニヤニヤが止まらなくなってきました)

 

俺は男達に聞こえないように未だ俺の胸のところにいる、いろはに小声でいった。

 

八幡「逃げるぞ」

 

いろは「ふぇ?」

 

俺は、いろはの腕を掴んで走り出した。

 

不良2「あ!こら待てや!」

 

不良3「くそっ!絶対ゆるさねーぞ!」

 

いろは「せ、先輩!何か言ってますよ!てか今の場面逃げるところなんですか!?カッコよく不良倒しちゃうところなんじゃないんですか!?」

 

八幡「ばーか、いろは。俺がそんなカッコいいヒーローみたいな奴に見えるか?」

 

いろは「あー。見えませんね」

 

おいこら。さっき助けてやったのは誰だと思ってるんだ?まぁ俺もあんまり覚えてないし俺らしくないからいいけど。

 

八幡「即答かよ……」

 

いろは「はい。その方が先輩らしくて私は好きですよ♪」

 

八幡「・・・あざとい」

 

いろは「あれー?先輩顔赤くないですか?」

 

八幡「ばか。これは夕陽のせいだよ」

 

いろは「どこの名探偵ですか。……てかまだ朝ですよ?」

 

八幡「・・・実は今日熱があるんだよ。だから帰ろうぜ?」

 

いろは「どんな言い訳ですか!てか何で帰るんですか!まだ始まってもないですよ!」

 

八幡「だってここらじゃ見つかる可能性あるし困るだろ?」

 

いろは「まぁーそれはそうですね...」

 

いろはの顔はどんどん暗くなっていく。

 

八幡「でもここらじゃないならいいかもな」

 

いろは「先輩それって!」

 

八幡「少し遠いが電車乗って水族館でも行くか?」

 

いろは「はい♪先輩ありがとうございます!」

 

俺は財布の中身の心配をしながら駅まで走るのだった。

 

いろは「はぁはぁ……ここまでくれば大丈夫ですよね」

 

八幡「はぁはぁ……あ、ああ。たぶんな」

 

いろは「はぁー疲れました先輩。喉乾きました」

 

八幡「はぁ……何飲みたいんだよ?あそこに自販あるから買ってやるよ」

 

いろは「え!先輩買ってくれるんですか!?優しい~」

 

八幡「いやいや目の前に自販機あって飲みたいとか奢ってって言ってるようなもんだろ」

 

いろは「えーそんなことないですよ~」

 

八幡「それで何が飲みたいんだ?」

 

いろは「先輩は何がいいですか?」

 

八幡「え?何で俺?」

 

いろは「いや。まぁーいいです。とりあえずお金いれてください」

 

俺は疑問に思いながらも自販機に120円入れた。するといろはは、マッカンを押した。マッカンを手にとって蓋を開けてひとくち飲みいつも通りあま……と言ってそれを俺に渡してくる。

 

いろは「先輩も喉乾いてますよね?」

 

八幡「いやいいよ。他の買うし……」

 

てか、いろはが飲んだやつとか飲んでも味分かんないだろうが……。

 

いろは「先輩200円しかないんじゃないですか?」

 

八幡「いやそれなら電車乗れねーし、あるからいいよ」

 

いろは「えーでも私これあまり好きじゃないんですよねー」

 

なら何故それを買ったのん?

いろはとそんな話をしていると電車が来た、俺達は慌てて切符を買ってなんとか乗ることが出来た。電車はあまり混んでおらず空いている席に座ることにした。

 

いろは「ほら~先輩。何も買えなくて喉乾いてるんですから飲んだほうが良いですって」

 

八幡「お前は気にしないのか?」

 

(先輩、やっぱり間接キスになることを気にしていたんですね。クスッちょっとは可愛いところもあるじゃないですか♪)

 

いろは「何をですか~?」

 

八幡「いやほら、直だし」

 

いろは「いやいや。その言い方は予想の斜め上過ぎですって普通に間接キスで良いじゃないですか……てか普通にキモいですよ?」

 

八幡「分かってたのかよ……」

 

いろは「ええまぁ。というか問題ないですよ」

 

八幡「問題ないって……誰かれ構わずこういうことするの俺は良くないと思うぞ?勘違いさせる元になるし」

 

いろは「何言ってるんですか?先輩だからいいんですよ?」

 

八幡「・・・そういうのは誤解の元になるんだよ。冗談なら」

 

いろは「冗談なんかじゃないですよ。私はーーー」

 

(あれ。何ででしょうか、私何でこんなにも積極的に……あ、そうですね、さっき先輩に助けてもらったとき私は好きだった先輩が大好きになってしまったんですよね……。それで焦ってしまっている。先輩を雪ノ下先輩や由比ヶ浜先輩に取られてしまうんじゃないかということに。いままで私が勝手に敷いていた線、これを越えてしまえばきっとせっかく仲良くなった雪ノ下先輩と由比ヶ浜先輩との仲も終わってしまう。それを恐れて自分で敷いていた線、それを私は自分で越えようとしている。雪ノ下先輩や由比ヶ浜先輩との関係が壊れるより私は先輩と一緒にいられなくなるほうが嫌だと思ってしまっているから。それでもなかなか越えられないのは先輩に拒絶されてしまったら自分が自分でいられなくなってしまうことが分かってしまっているから)

 

 

 

次は~●●水族館前~次は~●●水族館前~。

 

いろはの声は車掌の声により最後まで聞こえることはなかった。

 

八幡「降りるか」

 

いろは「そうですね」

 

俺といろはは電車から降りてそのまま水族館に向かった。徒歩10分程のところなので15分ほど歩いたら水族館に着いた。

 

いろは「私久し振りに水族館に来ました」

 

八幡「そうなのか?」

 

いろは「はい。7年ぶりくらいです」

 

八幡「そっか。何か見たい魚とかいるか?」

 

いろは「う~ん、そうですね~。ペンギンがみたいです♪」

 

八幡「魚じゃねーし……まぁいいか。それじゃあペンギンコーナーに移動するか」

 

いろは「はい♪」

 

水族館の中に入ると日曜日だからかとても混んでいた。

 

八幡「結構混んでるな……」

 

いろは「はい……予想以上に混んでますね」

 

八幡「どうする?帰る?」

 

いろは「んー先輩」

 

八幡「どうした?」

 

いろは「手を繋ぎませんか?」

 

八幡「・・・は?」

 

いろは「いえ。は?ではなく手をですね」

 

八幡「いや別に聞こえてなかった訳じゃないが何でだ?」

 

いろは「迷ったら嫌じゃないですか~それに今日は先輩、私の恋人なんですよ?」

 

八幡「フリだろ……それにこんなに大勢の人がいるとこなら友達とかいるかもしれないぞ?」

 

いろは「え!先輩友達いたんですか!?」

 

八幡「酷い……俺じゃなくてお前だ」

 

いろは「あーそれなら腕に抱きつきましょうか?」

 

八幡「いやなんで?」

 

いろは「いや。めんどくさいなーと思ったので」

 

八幡「手で勘弁してください……」

 

いろは「それはそれで失礼じゃないですかね……。これでも私結構モテるんですよ?」

 

八幡「なら俺なんかじゃなくてもっと良い男探せよ」

 

いろは「そうですね~先輩以上にカッコいい人なんて山のようにいますね」

 

流石にここまでストレートで言われると思わなかった……もうこれ泣いて良いよね?

 

いろは「でも、先輩以上にいい人はいないと思ってます」にこっ

 

俺はいろはの笑顔に不覚にも目を奪われてしまった。

 

いろは「先輩?」

 

八幡「あ、ああ。それじゃあペンギン見に行くか」

 

いろは「はい♪」

 

俺はいろはと手を繋いでペンギンコーナーに向かった。

 

いろは「あー先輩~見てくださいよ~ペンギンすごい可愛いですね~♪」

 

いろははペンギンコーナーに着いても俺の手を離さずにずっと握っていた。

 

???「あれ?もしかしていろはちゃん?」

 

???「あ?ほんとだ~いろはちゃんじゃーん懐かしい~」

 

???「え?嘘何年ぶりー?」

 

俺達がペンギンを見ていると後ろからいろはに声が掛かけられた。

 

いろは「あー。お久しぶりです、小学校以来ですね」

 

小学校以来ということは、いろはがアメリカに行く前に通っていた小学校での元クラスメートか。

 

???「ねえねえ。いろはちゃんその隣で手を繋いでいるのってさーもしかしていろはちゃんの彼氏?」

 

???「いやいやー保護者とかでしょ?今日混んでるし」

 

???「いろはちゃんがこんなやつと付き合うわけないってー」

 

???「だよねー。くすくす」

 

成る程。いろはは、はっきりいって可愛い部類に入るだろう。恐らく小学校の時にトップカーストの位置にいてそしてここにいる3人もまた同じくトップカーストの位置にいたのだろう。そんなトップカーストにいたいろはの彼氏が、まぁ違うのだが俺だったらまぁ、釣り合わないわな。こういうときは、コッソリ離れるのが吉なんだが俺の手を繋いでいる。いろはの手の力がだんだん強くなっているので嫌な予感がしていた。

 

(はぁ……先輩のこと何も分かっていないのに悪口ですか。先輩以上の男なんていないのに、てかなんなんですかね。別にそこまで仲良くなかったと思うんですけど、なんでこんな馴れ馴れしくしかも私を勝手に想像しているんですかね。考えていたら腹が立ってきました、私が好きな人に対してこんななんて許せません)

 

いろは「あのー悪いんですけど~あなたたち誰でしたっけ?」

 

???「は?いやさっき久し振りって言ってたじゃん」

 

???「そうだよ。いろはちゃんどうしたの?」

 

???「うんうん。いろはちゃんちょっと変だよ?」

 

(あーほんとにうざい。先輩とのデートを邪魔されて只でさえイライラしてるのにほんとにやめてほしいんですけど)

 

「そういえば、えーと。咲希さんと楓さんと真樹さんでしたね」

 

咲希「なんだちゃんと覚えてたじゃん」

 

楓「もうーいろはちゃん冗談きついよー」

 

真樹「うんうん。ほんとにどうしちゃったかと思ったよ~」

 

いろは「まぁいいですけど私は今先輩とのデートで忙しいので何処かに行ってくれませんか?」

 

咲希「え?デートって…… その人が彼氏なの?」

 

楓「貢がせてるだけとかじゃなくて?」

 

真樹「あーいろはちゃんならありえるよねー」

 

俺はいままで俺への罵倒だったから黙っていたがいろはにターゲットが移ったため我慢が出来なくなり言い返そうとした。

 

八幡「お前らいいかげんに」

 

いろは「先輩いいですよ。先輩が怒ってくれるのは嬉しいですがそのせいで先輩が傷付くのは見たくありません」

 

八幡「俺は別に傷付くなんて」

 

いろは「ダメですよ。私を庇うために何かをしようとしたのは分かりましたから。先輩はいつでもやり過ぎてしまいますから」

 

咲希「いろはちゃん?」

 

いろは「先輩ごめんなさい」

 

いろはに謝られ、俺はいろはにキスをされた。祭りの翌日にもされた2度目のキスを。いろはの唇が俺の唇に重なる、俺は慌てて離れようとするがいろはの手が俺の背中に周り優しく抱き締めてくる。1度目とは違い人前でのキス……1度目とは違い永いキス。どれくらい経ったか息が苦しくなっていき呼吸をするために離れたところでいろはの肩を掴んでいろはを止める。

 

いろは「2度目は先輩からしてもらいたかったので私からはするつもりはなかったんですけどね……」

 

八幡「いろは……」

 

咲希「なっ……」

 

楓「き、キス……」

 

真樹「あわわわわ、こんなところで」

 

いろは「あなたたちが言うような関係じゃありません、目障りです。消えてください」

 

咲希「い、行こ」

 

楓「う、うん」 

 

真樹「そだね……」

 

いろはの一声で停止していた時間は再び動きだし3人とも移動していった。

 

いろは「すいません。先輩あんなことして……怒ってますよね」

 

八幡「ああして、俺を助けてくれたんだろ?なら感謝はしても怒ったりなんかするわけねえだろ」

 

いろは「なんか先輩じゃないみたいな言い方ですね」

 

八幡「ふっ、アニメでこの前見たときの主人公の台詞だ」

 

いろは「ぷっ、ふふふ先輩らしいですね」

 

八幡「いろは、その」

 

いろは「まだ良いですよ。無理しなくても今は決められないと分かっていますから」

 

八幡「・・・すまない」

 

いろは「いえいえ。そんな先輩も私は大好きです♪」

 

いろはの涙目の笑顔が俺の心に深く刺さり俺も逃げてばかりではいられないと「本物」がほしいなら自分から求めにいかないと「本物」は手に入らない。だけど今はまだいろはの言葉に甘えようとそう思うのだった。





まだしばらく、いろは続きます~というかいろは独断終わったらいよいよいろはが入学します!八幡達は2年生に...ようやく原作にのっとって書いていける...。

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