いろは(八幡お兄ちゃん )八幡(俺はいつからお前のお兄ちゃんになったんだ...?)(題名を変える予定です。内容は変えません) 作:@まきにき
お盆前が忙しすぎて全然投稿できずすいませんでしたm(._.)m少し短いですが次の話はある程度出来てるのでそこまで更新まで時間がかからないで投稿できると思います。
御感想や御指摘おまちしてます!
公園に移動してきた俺と留美は自動販売機でマッカンを買って空いているベンチに座った。
公園に移動してきたのはいいのだがベンチに座ったとたんに留美が何も喋らなくなり暫く沈黙が続いていた。俺はこの沈黙を破ろうとマッカンの蓋を開けて飲みながら留美に聞く。
八幡「それで相談っていうのはなんなんだ?」
留美「ん?・・・あー。それよりも八幡が買ってきたこのMaxコーヒーって美味しいの?」
八幡「おいこら。なんだ今のそう言えばそんなのあったなーみたいな空返事は」
留美「別に良いでしょ。それより美味しいの?」
八幡「良くねぇだろ...。はぁ、千葉県民のくせにマッカン飲んだことないのか?」
留美「ない。というか興味すらなかったから」
八幡「なら、飲んでみろよ。美味いから」
留美「・・・あま」
ああ、分かってたよ。どうせ皆そういう反応ですよね。ええ、いろはも結衣も俺が飲んでたら何故か横から取ってくし、最後まで飲まずに返してくるけど。これでも俺は男なので色々と意識しちゃうわけで結論からいうとやめてほしい、ほんとに勘違いしそうになるから!
八幡「その甘さがいいんだよ。世の中苦いことしかねえんだから飲み物くらい甘いもん飲みたいだろ」
留美「スゴい曲がった解釈」
八幡「うるせぇ」
留美「でも。ゴクゴク...うぇ。・・・そこまで悪くないかもね」
留美はマッカンを一気に飲みほして少しひきつってはいるが笑顔で言ってくる。
留美「ねぇ...八幡」
八幡「なんだ?」
留美「今日ほんとはね相談なんて特に無かったんだ」
え?なにそれ?それじゃ何で俺ここにいるの?と思ったが流石にこの真面目な雰囲気だとそんなこと言えるはずもない。
八幡「それじゃ何で俺に相談があるって言ったんだ?」
留美「なんか分からないけどさ...たぶん一人で居たくなかったんだと思う。あのままの気持ちで1人でいたらおかしくなりそうだったから。それに」
八幡「それに?」
留美「八幡暇そうだったし」
八幡「さいですか...」
留美「ふぅ...今日はありがとね。八幡」
八幡「礼なんていらねえよ。何もしてないしな」
留美「ふふ。そうだね。ねえ?八幡」
八幡「ん?」
留美「また困ったときに頼ってもいい?」
八幡「・・・時々ならな」
留美「そこはいつでもいいって言うところじゃないの?」
八幡「俺は暇じゃねえんだよ」
留美「忙しそうに見えない」
八幡「これでも忙しいんだよ。プリキュア見たり録画しておいたプリキュア見たり」
留美「八幡、プリキュアしか見てない」
八幡「プリキュアをそこらのアニメと一緒にするな」
留美「意味わかんない...。けどまぁいいや、それじゃあ今日はそろそろ帰るね」
八幡「もういいのか?」
留美「うん。別に用があった訳じゃないって言ったでしょ?」
八幡「んじゃ送ってくよ」
留美「ううん。ここでいいよ」
八幡「そっか」
留美「うん。それじゃまたね、八幡」
八幡「おう」
俺はそのあと家に帰って風呂に入り、日も暮れてきたが未だに小町といろはが帰ってきていないことに気がつき携帯で連絡をしようと思ったが携帯を開いた瞬間に俺の心臓は飛び出しそうになるほどの衝撃を受けた。
着信125件。メール350件。俺の携帯に100人くらいの知り合いがいるならこの数も不思議ではないだろう。だが俺の携帯のアドレスを知ってるのは、小町。雪乃。結衣。いろは。陽乃さん。留美。材木座(一応いるが八幡は忘れている)
の6人だ。この全員から連絡が来ていたとしても多すぎる件数だ。そして俺が驚いている今この瞬間にも連絡が入った。
Prrr。
連絡の相手はいろはからだった。俺はいままでのことを全て見なかったことにしてご飯も食べずに寝ることにした。
バチンっ!!
痛い...。何故だ、俺は自分のベットの中で寝ていたはずだ、こんなほっぺがヒリヒリするわけがない。痛みで少し目を開けると俺に馬乗りになっている、いろはが見えた。うん気のせいだ。きっと俺は夢を見ているんだ。ほらまた睡魔に襲われてーーー。
バチンっ!!
八幡「痛っ!!何すんだ!?」
いろは「何すんだじゃありませんよ、先輩!何で1回起きたのにまた寝るんですか!?」
いやだって自分の部屋のベットの上で幼馴染みの女の子が馬乗りになってるなんて何てエロゲー?って思ったし夢だと思った俺は悪くない。
八幡「それより、お前は何で俺の上で馬乗りになっているのでひょうか?」
うん。噛んだわ、超恥ずかしい。日頃から一緒にいたから慣れたと思ってたけど俺の経験値が少なすぎて対応出来なかったわ。
いろは「ぷっ、何ですか?先輩私のこと意識しちゃって焦ってるんですか?」
いろはは、馬乗りから俺の腹にゆっくりと腰を下ろしてきてた。そのせいでいろはの決して重くない体重と体温が服越しに伝わってくる。俺の体温は先程と比べて一気に沸騰したように熱くなり顔が赤くなっていくのが分かる。
八幡「なんで乗ってくるんだよ?」
いろは「だっておも...だってこのままだと態勢辛いじゃないですか~?こうやって先輩に乗っていれば楽ですし~。あっもしかして先輩~私に興奮とかしちゃいましたか?」
八幡「ばっ!んなわけねーし、ただ重いなーって思っただけだし!てかお前今面白いって言いかけたか?」
いろは「お、重くないですから!!というか先輩!こんな可愛い幼馴染みの後輩にこんなことしてもらってその感想は失礼じゃないですか!?」
八幡「いいから早くどけって。このままだと色々とまずいだろ」
うん。このままだと俺の男の子として大事な何かを失いそうで怖い。
いろは「え~でもー先輩が望むなら私は」
いろはの目は急に虚ろになり両手を俺の肩に乗せて顔を近づけてくる。俺の心臓は鼓動を高めていきただ乗せてあるだけのいろはの手を振りほどく事も出来ず心の中では止めなくちゃと思っていても体が思うように動いてくれない、あと少しでいろはの唇と俺の唇が重なるという寸前でいろは急に笑い始めた。
「ぷっふふふ、先輩ビックリしましたか?冗談ですよ♪冗談♪」
部屋が暗くてよく見えないがいろはの顔は赤みを帯びているような感じがした。そしてこのまま俺が無理矢理いろはの唇を奪ってもいろはは恐らく受け入れるだろう、それだけは分かってしまった。
だが俺は同時に恐れていた。受け入れてしまったら俺がずっと欲しかった「本物」というものを手にいれてしまったら今の俺のある関係は崩れてしまうのではないのか。「本物」だと思って手にいれたら本当は「偽物」だったのではないかということを。我ながら情けないが俺はいろはの冗談という言葉に乗せてもらうことにした。
八幡「お前の冗談は冗談になってねーんだよ」
いろは「てへ★」
八幡「はい、あざといあざとい。それでなんかようなの?」
いろは「あ、忘れてました」
いろはは、俺の腹から下りてベットの上に座り直す。
いろは「実は先輩に...人生相談があるんです」
・・・?えと出てくるアニメ間違えたのかな?
八幡「そうか...あんまりアニメ見すぎて2次元と3次元を一緒にするのは良くないと思うぞ?」
いろは「いや!そう言うことじゃないですから!用は先輩にお願いがあるってことなんですよ!」
八幡「なら最初からそう言えよ...それで俺は何をすれば良いんだ?」
いろは「先輩にしては素直ですね...ほんとに先輩ですか?」
何この子、あまりに失礼なんじゃないだろうか?
八幡「用がないなら部屋から出てけよ」
いろは「い、いえ。用は本当にあるので」
八幡「俺は忙しいから簡単なやつな。あと高いのも無理だからな。財布に200円しかない」
いろは「安いのも無理じゃないですか...てか最初から先輩にそんな期待はしていません」
八幡「あっそ」
いろは「明日私とデートしてください」
八幡「・・・は?」
ここから暫くいろはが独壇場の話が続く予定です(;>_<;)
留美の漢字が瑠美になっていたので修正しました。