いろは(八幡お兄ちゃん )八幡(俺はいつからお前のお兄ちゃんになったんだ...?)(題名を変える予定です。内容は変えません)   作:@まきにき

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皆様お久しぶりです、@まきにきです。投稿かなり遅くてすいません...。

えー今回暗殺教室というアニメの神崎さんを出させていただきました、クロスにする気は全く無かったので今回限りにしようかとも思いましたが思いの外馴染んでいるので迷っています、宜しければ神崎さんの出演これからもした方がいいのかのアンケートを取りたいと...取れればいいんですが...取りたいと思います。


やはり俺がメガネをかけると面倒事が増える

俺は今とても困っていた。それは昨日留美という女の子と出会って何故か今日一緒にデパートで会わなければいけないからだ。

先に言っておくとこれはデートではない。俺は仮にも高校一年だ、小学生女子などいくら可愛くてもそれは愛でる対象であっても恋には決して発展しない。

 

だが問題は、周りの人が俺と留美が一緒にデパートを歩いていてどう思うかだ。勿論俺が留美の悩み相談で今日付き合っているなんて事は知らないのだ、それに留美は幼いと言ってもかなり可愛い部類にはいるであろう顔立ちをしている。そんな幼い女の子とこんな腐った目の高校生が一緒にデパートを歩いていればどうなるか、それは間違いなく通報される。

誘拐と間違えられて絶対通報される、てかもし俺が逆の立場なら通報する。

 

そんなわけで俺はとても困っていた、だが救いなのが集合時間が12時でまだ余裕があるということだ。なのである人物に電話で相談してみることにした。

 

Prrr。

 

???「何?」

 

急に休みの日に電話をかけたわりにワンコールで電話を取ってくれたが、その行動とは裏腹に声には怒気が含まれている感じがした。

 

八幡「え、えーと何か怒ってる?」

 

???「別に怒ってないけど...何?」

 

というか、よく考えたら普段からこいつは....えーと、か、川なんとかさんはこんな感じだった気もする。んー..名前が出てこない、確かー...川、川....川崎だ!

 

八幡「え、えーと...」

 

川崎「用がないなら切るよ?」

 

八幡「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

 

ここで見放されたら俺は今日刑務所送りになるかもしれないので慌てて川崎を止める。

 

川崎「はぁ...それで何?」

 

八幡「実は...」

 

俺はその後、川崎に今から小学生女子とデパートに行くんだけど俺とその子が一緒に歩いていると周りが不審に思い警察に通報されるかもしれないから何かいい方法はないかと聞いてみた。え?何故相談をされたってことを言わなかったって?それは聞かれなかったからだ。

 

川崎「比企谷...」

 

八幡「ん?どうした川崎?」

 

川崎「間違いが起こる前に私が今警察に連絡しようか?」

 

八幡「何でだよ!?」

 

川崎「何でって...あんた小学生に手を出すのは流石にヤバイでしょ...」

 

八幡「は?」

 

俺は川崎が何を言いたいのか分からなかった、唯一分かるとしたら何か誤解をされてしまったということだけだ。

 

川崎「てかもしかして...あんた」

 

八幡「ん?」

 

川崎「けーちゃんにも手を出すつもりじゃ....」

 

八幡「・・・はぁああああ!?」

 

俺はようやく川崎が何を誤解しているのかを理解して昨日のことを1から説明し直した。

 

川崎「なんだそういうこと」

 

八幡「はぁはぁ....ここまで説明するのにすごい疲れた...」

 

川崎「ま、今回のことは理解したけど、もしけーちゃんに手を出したら...殺すよ?」

 

八幡「ひゃ、ひゃい!」

 

あまりの迫力に電話越しなのにビビってしまい、変に噛んでしまった。

 

川崎「それでどうやったら比企谷が犯罪者に見えなくなるかってことだっけ?」

 

え?そんな議題でしたっけ?というか俺ってそんなに犯罪者に見えるの?小町~お兄ちゃんショック死しそうだよぉ~。

 

八幡「別に俺は犯罪者じゃないんですけど...」

 

川崎「それならメガネでもかけていけば?」

 

八幡「・・・は?何でメガネ?」

 

川崎「いやだって、あんたの目が腐ってなければ解決ってことでしょ?」

 

八幡「酷い...そこまで言うほどじゃないだろ?ないよね?」

 

川崎「いや実際かなりやばいよ?」

 

八幡「まじですか...」

 

川崎「でもメガネかけてれば目が腐ってても分からないし通報される心配もなくなるんじゃないの?」

 

八幡「・・・あ」

 

川崎「これで用事終わったならもう切るよ、じゃあね」

 

八幡「か、川崎」

 

川崎「ん?」

 

八幡「ありがとな」

 

川崎「別に、それじゃ」

 

八幡「ああ」

 

電話を終えた俺はさっそくメガネを付けようとするが、少し前に結衣や雪乃に部室以外ではメガネを付けないように言われた事を思い出した....まっいいか。

俺が寝間着から私服に着替えてメガネをかけて時間を確認すると11時を指していた、家からデパートまではバスが通っており大体40分ほどでデパートに着くことができる。俺は少し早いとは思ったが別段やることもなく小町は結衣の家にお泊まりなので少し早めに家を出ることにした。べ、別に小町がいないからって寂しいとか思ってない。

 

俺は家をでてバスに乗り目的地であるデパートに到着した。

デパートは土曜日ということもあり多くの客で溢れていた、俺はその人混みをなんとか抜けて待ち合わせ場所の噴水のある場所まで移動する、デパートの待ち合わせ場所によく使われるだけあり大勢の人が噴水の周りに座ったり立っていながら待っているのが遠目からでもわかった。こんな人の多いところで待っているのも嫌だったが帰るわけにもいかず仕方なく噴水の近くの空いているベンチの隅に座る。

 

???「あのー...すいません」

 

ベンチで待っていると知らない女の子に急に話しかけられた、年は恐らく同い年か少し上くらいで清楚系でいかにも男子にモテそうな女の子だった、当然こんな可愛い子と俺が知り合いのはずはないのだが、俺が座っているベンチの後ろは噴水で人がいるはずもないので俺に話しかけてきたことが分かった。俺に話しかけるとかこの子罰ゲームでもやらされてるのん?

 

八幡「何ですか?」

 

???「もしかして総武高の学祭の時にドラムやってた人じゃないですか?」

 

あのときのバンドの演奏を見た人か、それなら俺のことを知っていても不思議じゃない。はぁー罰ゲームで話しかけてきたとかじゃなくてよかった~中学の時とか罰ゲームで俺に話しかけるっていうのが流行っていたみたいで俺に話しかけた人は皆泣きながら後ろで笑っている友達の方に戻っていくのだ、泣きたいのは俺の方だとずっと言ってやりたかった。

 

八幡「そうですけど、誰ですか?」

 

???「あっ!ごめんなさい、私の名前は神崎有希子、椚ヶ丘中学校に通っています」

 

椚ヶ丘中学?この子中学生だったのか...全然見えない、むしろ年上って言われた方が納得できるレベル。てか椚ヶ丘中学って偏差値くそ高いとこじゃねえか、頭も良くて顔も良いとかどこの雪ノ下だよ..。

 

八幡「中学生?」

 

神崎「はい、私の友達が総武高の学生で息抜きに遊びにって誘ってくれたんです」

 

成る程...この子が何故総武高の学祭に来たのかは分かった。だが、俺が気になるのは何故俺に話しかけてきたかだ。

 

八幡「それで何かようですか?」

 

神崎「えと、あの....あなたたちのバンドを聞いてその...あなただけは何か違うような気がして」

 

もしかしてこの子絶対音感とか持ってるのん?それで俺だけ音ズレしてたから注意しに来たの?ほんとに勘弁してもらいたい。

 

八幡「えーと、もうドラムやる機会はないと思うんで心配ないですよ?」

 

神崎「え?」

 

八幡「ん?」

 

神崎「・・・あっ!い、いや違います!あなたの演奏全然変じゃなかったですから!むしろとても上手でしたよ」

 

あれ?違うの?それなら俺に用ってなんだ?

 

神崎「そ、その...バンドしてるときあなただけ、とても寂しそうに見えて....あ、あのごめんなさい初めて会うのにこんな失礼なこと言ってしまって...」

 

本当に悪いと思っているらしく少し目には涙を浮かべている、ほんとに残念なことに俺はこの手の女の子に弱い。それに俺が寂しそうにしていたなんて分かるやつあいつら以外にもいるとは思わなかった。

 

八幡「別に気にしてないんで、泣くの無しでほんとに警察沙汰だけは勘弁なんで!」

 

俺は少し冗談混じりに話を変えようとした。

 

神崎「クスッ、優しいんですね」

 

八幡「さっきまで泣こうとしてたのにいきなり笑うとか女は分からん...」

 

神崎「女じゃないですよ」

 

あれ?声に出てた?恥ずかしい!!てか女じゃない?

 

神崎「神崎です」

 

八幡「・・・神崎さん」

 

神崎「年上なんですから、さんはいらないですよ、神崎です」

 

八幡「いや俺は...」

 

神崎「神崎」

 

八幡「はぁ...神崎」

 

神崎「はい♪あっ、そう言えば名前は何て言うんですか?」

 

八幡「ああ、比企谷八幡だ」

 

神崎「八幡さんですね、それじゃあ八幡さん私はこれから友達との約束があるので」

 

八幡「ああ」

 

神崎「また会えるといいですね」

 

最後にそれだけ言って神崎は帰っていった。

この時神崎と俺の会話を見ていた人が4人いた。

 

 

 

 

 

 

 

小町「おおー!お兄ちゃんには勿体無いくらい美人な人が!」

 

雪乃「小町さん、声が大きすぎて比企谷君に聞こえてしまうわ」

 

小町「す、すいません...」

 

いろは「誰なんですか!?あの人は!あの人が昨日メールしてた留美ちゃんなんですか!?」

 

結衣「いろはちゃんも落ち着いて、バレちゃうから!てゆうかあの子、有希子ちゃんだよ」

 

いろは「誰ですか!いやもう誰でもいいので私が変わってきます」

 

結衣「んとね、有希子ちゃんとは学祭の時に知り合ったんだ~なんか優美子が中学の時にゲーセンで一緒に遊んでたらしくて優美子が学祭に呼んだみたいで」

 

雪乃「まぁその有希子さんが何故比企谷君にという疑問は残るけれど...とりあえず一色さん、落ち着きなさい...」

 

結衣「いろはちゃん、キャラがブレてるよ!」

 

いろは「ブレもしますよ!な、なななんで先輩メガネかけて来てるんですか!?もう!カッコ良すぎるので私がその留美ちゃんとやらの代わりに行ってきます!」

 

雪乃「今は有希子さんと一緒なのではないかしら...」

 

結衣「いや私もゆきのんも行きたいんだからいろはちゃんも我慢しようよ!」

 

雪乃「わ、私は別に行きたいなんて言ってないのだけれど....」

 

小町「まぁまぁ~皆さんとりあえず落ち着きましょう♪」

 

雪乃「何故小町さんはそんなに楽しそうなのかしら?」

 

小町「いえいえ!そんなことないですよ♪」

 

???「ねえ?君達可愛いね、俺達と遊びに行かない?」

 

後ろからそんな声がしたので後ろを振り返るとそこにはいかにも俺不良というやつらが3人いた。

 

いろは「はぁ...キモいです帰ってください」

 

結衣「邪魔だから帰ってくれないかな?」

 

雪乃「あなたたちに構ってあげれる時間はないの、私の前から消えてちょうだい」

 

小町(うわー....皆機嫌悪すぎ、少し怖いよ...)

 

不良1「んだと!この女(アマ)!!!調子のってんじゃねえぞ!」

 

不良2「下手に出れば調子に乗りやがって!」

 

不良3「少しばかり可愛いからって調子に乗りすぎなんだよ!!こらぁ!」

 

雪乃「ギャアギャア吠えるのもそのくらいにしてくれるかしら?」

 

結衣やいろはも言い返そうとしたが雪乃のいつもとは明らかに違う声音を聞いて口から声が出なくなる。ここで初めて雪乃は怒っていたというより雪乃も機嫌が悪かったことを全員理解する。

 

不良1「言ってくれんじゃねえか、ケガさせたくはなかったんだけどな!おらぁ!」

 

雪乃の言葉を聞いて不良1の怒りはピークを越えたらしく雪乃目掛けて殴りかかってきた。

 

小町「雪乃さん!」

 

結衣「ゆきのん!」

 

いろは「雪ノ下先輩!」

 

3人は皆雪乃が殴られていないことを祈り目を閉じる、そして目を開けると目の前には殴りかかってきたはずの不良1が倒れていた。

 

不良2「て、てめえ!何しやがった!」

 

不良2も雪乃目掛けて殴りかかってきた、雪乃は殴りかかってきた不良の拳に合わせて自分の手のひらをあてがい受け流しながら不良2の足に自分の足をかけて転ばせた。先程倒した不良1がいるところに不良2がおもいっきり倒れて二人ともお互いの頭をぶつけ目を回している。

 

雪乃「もう終わりなの?」

 

不良3に言った声音はいままで聞いた雪乃の声でもっとも冷めた声だった。

3人は確信していた、雪乃は先程までこの中で一番落ち着いている方だと思っていたがそうじゃなかったのだ。気持ちを表に出さない分、中に溜め込んでそしてその溜め込んだものを吐き出したのだ。

3人は不良達に向けて心の中で合掌した。

 

不良3は気付いたら雪乃により投げられ後頭部を強打したらしく目を回していた。

 

いろは「ゆ、雪ノ下先輩ってやっぱり怖いですよね...」

 

結衣「ね、ねえ?ゆきのん!最後の投げたやつってどうやったの?」

 

小町(小町的には~この状況でそれを聞ける結衣さんのほうがすごいと思うな~でも面白そうだし合わせてみよ!)

 

小町「確かに私も気になりました!」

 

雪乃「最後のは只の空気投げよ」

 

いろは「・・・いやいや!分かりませんよ!何ですか空気投げって!」

 

雪乃「そうね説明すると、相手が踏み込んできた時に私も踏み込んで投げただけよ」

 

いろは「もう、凄すぎて分からないです....」

 

結衣「やっぱりゆきのんって凄いよね!」

 

いろは「結衣先輩、どこら辺が凄いのかちゃんと分かってますか?」

 

結衣「ん?なんかこービュードン!て所!!」

 

いろは(あーはい、聞いた私が馬鹿でした、てかこの人が一番大物ですよね....)

 

小町「あー!」

 

雪乃「小町さん、どうしたの?」

 

小町「兄がいません!」

 

いろは「あ!完全に忘れてましたね...」

 

結衣「ヒッキーどこ行ったんだろ...」

 

雪乃「そこまで落ち込まなくても、ここはデパートなのだし中に入れば見つけられると思うのだけれど...」

 

結衣「それだ!」

 

いろは「それです!」

 

小町「それじゃあ、皆さん兄を探しにいきましょうー!」

 

小町達が雪乃の意外な一面を目の当たりにした少し前。

 

 

 

 

 

先程から俺のことをチラチラ見ながら通りすぎたり戻ってきたりしている留美がいる、何故話しかけてこないのだろうか?というか面白くてこちらからも声をかけるか迷う。

 

八幡「なにしてんの?」

 

俺が見かねて話しかけると留美は顔を真っ赤にして目を見開いた。

 

留美「や、やっぱり...八幡」

 

八幡「ああ、昨日暗くて顔あんまよく見えなかったからな」

 

留美「いや...目が腐ってないから別人かと思った」

 

何なの?皆俺の目の悪口言う癖に俺の目を目印にするの止めてもらえませんかね?しまいにゃ泣くぞ!

 

八幡「はぁ...それで相談って言うのは?」

 

留美「ここ人多いから」

 

なら何故ここを待ち合わせ場所にしたのん?馬鹿なの?

 

八幡「それじゃあ、近くの公園でもいくか?」

 

留美「うん...ありがと」

 

まぁ俺も人混みは苦手なのでその方が助かるわけでお礼を言われるいわれはない。

 

八幡「俺も人混みは嫌いだしお互い様だ、お礼は言わなくていいだろ」

 

留美「・・・ふふ、八幡やっぱり面白い」

 

八幡「何が?」

 

留美「いいの、ほら早く行こ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




神崎さん出すなら紹介の方に付け加えなきゃなー...。

それでは読んでくださりありがとうございました、また次回です(。・ω・。)ゞ

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