いろは(八幡お兄ちゃん )八幡(俺はいつからお前のお兄ちゃんになったんだ...?)(題名を変える予定です。内容は変えません) 作:@まきにき
今回は番外編ということで少し過去に遡ります。
ご指摘をいただいたので修正します。
小町「あ、ありがとう...小町ちゃん」ポロ
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小町「あ、ありがとう...いろはちゃん」ポロ
に修正しました、ご指摘ありがとうございます!
今日は2月の13日いよいよ明日はバレンタインですがその前に私一色いろはが比企谷先輩の家に来てからの話を少し振り替えってみたいと思います。
私の記憶の中で初めて小町ちゃんが怖いと感じた出来事が起こった時の話です。
あれは比企谷先輩にテスト勉強を教えてもらっていた時の話です、先輩との約束で先輩の出す問題に全問正解出来たら頭を撫でてもらうというご褒美までついています!どうしてもご褒美をしてもらいたかった私は、必死に苦手である国語を勉強しました、でも一人で勉強していた時とは違って苦手な筈の国語を勉強しているのにとても楽しかったんです。
私は夜遅くまで勉強して先輩が用意したテストを受けました、私の苦手な所が把握されていて可笑しいと笑われるかも知れないですけど、先輩が私のことを理解してくれているんだなって思うと不思議と嬉しくて笑みが溢れてしまいました。
テストを受けると見事全問正解することができました!
先輩の驚いた顔を見れたのも私自身実はご褒美だったりして、そんなご褒美ばかりみたいな勉強ですが全問正解したので本来のご褒美に移ることになりました。
先輩は最初こそ抵抗があったみたいですが徐々になれてきたみたいで私の頭を優しく撫でてくれます、もうほんとに生きてて良かったと天にも昇る勢いでした、なので・・・私は欲張ることにしました、先輩が撫でてくれているのでそのまま先輩に寄りかかり寝たフリをしたのです。
最初こそ先輩も私を起こそうとしていましたが、優しく「昨日勉強お疲れさま」なんて言われたら嫌でも起きたくなくなっちゃいますよ。
先輩は、どこでこんなテクを覚えてきたのやら....少し不安に思うのと安心して私は眠りにつきました。
夢の中で誰かに起こされた気がしました、いや現実で小町ちゃんがこの状況を見て起こしただけだったんですが...その時の起こしに来た小町ちゃんの顔を見たとき私は初めて小町ちゃんが怖いと感じました。
いつもあんなに優しくて可愛かった小町ちゃん....なのにまるで鬼の形相でした、そして私だけ手を引かれこまちちゃんの部屋に連行されました。
パタン
小町ちゃんの部屋に着き扉が閉められる。
小町「それでは、いろはちゃん何故あんな状況になったのかを教えてくれますか?」
いろは「・・・はい」
私はこの質問がきてどう言えば死刑判決を免れるのかを必死に考えていた。
いろは「えと..勉強を教えてもらっててですね、先輩との約束で先輩の用意したテストで満点を取れれば頭を撫でてもらえるというですね」
小町「それで昨日あんなに勉強を頑張っていたんですか」
いろは「・・・まあ」
小町「でもどう見ても二人で肩を寄せあって添い寝してるようにしか見えませんでしたが?」
いろは「いえ、それはなんと言いますか...その場のノリといいますか....すいません」
小町「何で謝るんですか?私は別に怒っていませんよ?」
いろは「え!?・・・でも」
小町「私はただ兄に強制させられたのかと思ったので無理矢理連れてきただけですよ?」
いろは「でも、小町ちゃんも先輩の事好きだから...」
小町「確かにー好き....ですよ、でもこの気持ちは兄に伝えてはいけませんから」
いろは「でも!!」
小町「私がこの気持ちを伝えればー兄はたぶん誰とも付き合わずに私だけを見てくれる気がします...でもそれじゃあ誰も幸せになりませんから」ニコ
私は分かってしまった、今の小町ちゃんの笑顔は嘘だ無理して笑顔を作っている、この笑顔は私が幼いときに先輩と小町ちゃんと離れ離れになってしまうときにした覚悟の笑顔、でもそれじゃあ...。
いろは「こ、小町ちゃん」
小町「ごめんね、いろはちゃん....今は何も言わないで、今言われたらせっかく決意したのに折れちゃいそうだから」
いろは「小町ちゃん....」
小町「・・・ですがいろはちゃん!お兄ちゃんは私が参戦しなくても手強いですよ!」
いろは「うん、それは分かってるんだけど」
小町「私の気持ちを知っているのは恐らく...いろはちゃんだけです、なのであまり気にしないでください、私の事ばかり気にしてるとお兄ちゃん誰かに取られちゃいますよ?」ニコ
いろは(小町ちゃん一番辛いはずなのに....何で笑っていられるの?それに私は小町ちゃんのこともお兄ちゃんと同じくらい大好きなんだよ....2つとも諦められないよ、私は欲張りな女なんですから!)
いろは「小町ちゃん!私はどちらか1つをとるなんて嫌です....私は欲張りな女なんですよ!」
小町「で、でも...どちらも取るなんて出来る筈が」
いろは「なので、私が先輩と婚約できたら小町ちゃんも一緒に3人で暮らしましょう!」
小町「・・・えっ」
いろは「これなら3人仲良くいつまでも暮らせます....勿論小町ちゃんの相手が見つかるまででしょうけど...」
小町「私も一緒に暮らしてもいいんですか?」
いろは「はい!勿論です♪」
小町「あ、ありがとう...いろはちゃん」ポロ
小町ちゃんは泣いていた...でもさっきの笑顔よりは良い顔をしていると思ったので私は泣いている小町ちゃんを優しく抱き締めた。
いろは「いつまでも三人で仲良く出来ると私も嬉しいです」
小町「・・・うん♪」
この話の事は先輩に話すわけにもいかなくなったので怯えたフリをしようといろはは決めるのだった。
次回の話はバレンタインデーです!