いろは(八幡お兄ちゃん )八幡(俺はいつからお前のお兄ちゃんになったんだ...?)(題名を変える予定です。内容は変えません)   作:@まきにき

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こんばんわ、@まきにきです!お気に入りがたくさん増えてくれて本当に感謝感激です!もう、感動で良い作品を書けるように頑張ります!

誤字がありましたので、修正しました、奉支部➡奉仕部

誤字報告ありがとうございました!


葉山隼人のグループ

 

材木座の依頼を聞いてから1週間ほどたった6月の10日俺は、平塚先生に生徒指導室に呼び出されていた。

 

平塚「比企谷なぜお前を呼び出したのか分かっているか?」

 

八幡「いえ、全く身に覚えがないんですが」

 

これは嘘だ本当は身に覚えがあった、いやありすぎるくらいにあった、だがここでそれを言えば殴られる気がしたのでやめておく。

 

 

平塚「はぁ...今度の職場見学の件だよ、なんだこれは自宅に職場見学って何故こうなった?」

 

八幡「俺は将来的に専業主婦を目指しているので自宅に訪問するのは当然だと思いましたが?」

 

平塚「比企谷、お前は国語だけはできるんだから、その道を進んでいこうとか思わないのか?」カチッ

 

平塚先生が、たばこに火をつけながら言ってくる。

 

八幡「嫌です、俺は働いたら負けだと思っているので、そんな面倒な道には進みたくありません」

 

平塚「ほほぉ、比企谷この私に対してそんな口を叩くなんていい度胸だな」ボキバキ

 

八幡「ちょっ、暴力はNOって「では、殴る前に1つチャンスをやろう」チャンス?」

 

平塚「あぁ、そうだ私を納得させることができれば自宅に訪問することを認めてやろう」

 

八幡「・・・まじですか?」

 

静「あぁ、大マジだ」

 

 

ヤッターこれで、1日家でくつろぐことができる...よし俺の本気見せてやるよ。

 

平塚「ただし」

 

八幡「ただし?」

 

静「納得いかなかった場合は....ボキバキ・・・分かるよな?」

 

こ、これは休めるからではなく自分の命のために全力を出さねば...考えろ比企谷八幡、童貞15才、過去に出来た恋人0頭をフル稼働させろ!

 

 

八幡「・・・では」

 

八幡「人生と言うものは間違いながら進んでいくもので、それを自分で見つけて修正しやり直していく物だと俺は考えています」

 

平塚「ふむふむ、それで?」

 

八幡「ですので、今私比企谷八幡は間違いに気づいたので、職場見学しっかりと選ばせていただきます」

 

俺の頭の中で出た結論それは、どうやって言いくるめて自分が楽をするのではなく、自分の命を優先して本気の土下座をして謝ることだった。

 

平塚「分かってくれたようで、何よりだ明日までにはしっかり決めて提出するように」

 

八幡「・・・はい」

 

平塚「ときに、比企谷」

 

八幡「なんですか?」

 

平塚「奉仕部は最近どうだ?」

 

八幡「はぁ、まあボチボチやってますよ」

 

平塚市「そうか...雪ノ下と由比ヶ浜のことはどう思う?」

 

八幡「・・・どう...とは?」

 

平塚「お前から見てどんなやつらだ?」

 

八幡「そうですね、雪ノ下は...まぁちゃんとやってると思いますよ、由比ヶ浜も協力的ですし、俺は楽できますし「そういうことじゃないよ」えと?」

 

平塚「お前から見てあいつらはお前にどううつる?」

 

八幡「・・・」

 

俺は、何も答えることが出来なかった、いやもうその答えは出ているのかもしれないだが、いままでがいままでなので口に出すのが怖かったのだ。

 

平塚「・・・そうか、まぁ無言も1種の答えみたいなものだしな、悪いな引き留めてそれじゃあ、帰りなさい」

 

八幡「・・・はい」

 

俺は、その日部室には行かずに家に帰った。

 

小町「お兄ちゃん♪おっ帰り~、今日は早いね!」

 

八幡「あぁ、まあちょっとな」

 

小町「ふーん、なにか悩み事でもあるの?」

 

・・・悩み事....か、確かにあるがこれは聞いてはいけない気がしたので、断ろうとしたが今小町と揉めるのも嫌なので他の相談をすることにした。

 

八幡「なぁ、小町」

 

小町「なーに?」

 

八幡「俺、職場見学に行かなきゃいけなくてさ、どこに行こうか全然決まらないんだけどどうすればいいかな?」

 

小町「うーん、そうだなぁ~お兄ちゃん将来は何になりたいの?」

 

八幡「専業主婦」

 

小町「は?」

 

八幡「あ、あの小町さんちょっと、怖いんだけど...」

 

小町「それで?何になりたいの?」

 

気のせいかな、先程よりも口調が強くて怖い...。

 

八幡「・・・えと、国語が得意なのでそれを伸ばせる道に進もうと...」

 

 

あまりの恐怖に平塚先生に言われたことをそのまま言ってしまった。

 

小町「うん、それいいんじゃないの?」

 

八幡「えと、それでどこに職場見学してくれば?」

 

小町「今回は大学とかはいけないんだよね?」

 

八幡「あぁ、職場を見るだけだな」

 

小町「それなら、もういく場所はある程度決まっているわけだし、適当に選んで決めればいいんじゃない?」

 

八幡「そんなんでいいのか?」

 

小町「お兄ちゃんのことだから、どうせ自宅に職場見学するって言ったんでしょ?」

 

八幡「ぐ...完全に読まれてやがる」

 

小町「はぁ、まあちゃんと選べば良いだけだし人気が無さそうなのにしてみたら?」

 

八幡「あぁ、成る程人気が無さそうなところなら1人で行動しやすいしな、ありがとよ小町」

 

小町「別に良いってそれじゃ、頑張ってねお兄ちゃん♪」

 

小町に、頑張ってねと言われて適当に決めようと思った次の日の放課後、何故か平塚先生が体調不良で欠席のため、職場見学の場所をせっかく決めたのに明日提出しなさいと、担任に言われ仕方なく奉仕部に来ていた。

 

雪乃「あら、比企谷君昨日はどうしてこなかったのかしら?」

 

八幡「いや、平塚先生に呼ばれてたんだよ」

 

雪乃「そう、でも来れなくなるのなら連絡の1本でもするのが礼儀ではないのかしら?」

 

八幡「・・・悪かったよ、だが俺は雪ノ下のアドレスを知らないから連絡できないんだが?」

 

雪乃「それも、そうね...今回は私にも原因があるようだし不問にするわ」

 

八幡「そうですか」

 

雪乃「それと、比企谷君」

 

八幡「ん?」

 

雪乃「携帯電話を出しなさい」

 

八幡「え?何故?」

 

雪乃「今の話の流れから分からないのかしら?あなた本当に馬鹿だったのね、馬鹿谷君」

 

八幡「はぁ...いちいち罵らなくていいから...ほらよ」

 

雪乃「・・・」

 

八幡「何?出せって言っておいて何で出してるの?見たいな顔しないでくれる?俺だって傷つくぞ」

 

雪乃「い、いえあなたなら嫌がると思っていたもの」

 

八幡「別にアドレスくらいいいだろう、それより由比ヶ浜は今日は休みか?」

 

雪乃「由比ヶ浜さんなら、あなたを探しに教室に行ったわよ?会わなかったの?」

 

八幡「いや、会ってねぇよ...」

 

 

ちょうど、その時奉仕部の扉が勢いよく開いた。

 

結衣「あぁ!いた、やっと見つけたよ!」

 

八幡「いやいや、別に俺隠れてないんだけど?」

 

結衣「もう、皆にヒッキーのこと聞きながら探してたんだからね!そしたら、比企谷?あ、あの...とかしか、皆言わないし超大変だったんだからね!」

 

八幡「いや、何で俺探してたんだよ...」

 

結衣「だって、ヒッキー昨日何も言わずに帰っちゃうし、今日もサボるかもしれなかったから...ヒッキーのせいだからね!」

 

確かに、今日も1度生徒指導室に言って本来なら職場見学のプリントを出す予定だったので少し遅れたな....。

 

八幡「あぁ、すまなかったな」

 

結衣「いや、別にいいんだけどさ...あ、あのさヒッキー」

 

八幡「ん?どうした?」

 

結衣「こういうとき困るし携帯のアドレス交換しよ?」

 

八幡「お前もか...まぁいいぞ、ほらよ」

 

結衣「ん?お前も?・・・ふーん、そっか」

 

雪乃「・・・」

 

八幡「それじゃ、うち終えたら返してくれ」

 

結衣「て、私が打つんだ、てか人に携帯を素直に渡せることが凄いね」

 

八幡「別に何も無いしなー、てお前打つの早いな...」

 

結衣「んー?普通じゃん、てかヒッキーメールとかしないから手が退化してるんじゃないの?」ピピ

 

八幡「ばっか、お前俺だって女子とメールくらいしたことあるぞ」

 

結衣「・・・嘘」

 

パキ

 

八幡「て、おい俺の携帯落とすなよ!壊れるだろ」

 

雪乃「比企谷君、それはどういうことかしら?」

 

あれ?先程まで大人しかった雪ノ下がいきなり会話に入ってきたんですが...てか、怒ってる?

 

八幡「いや、携帯を落としたら壊れるにきま「そんなことは聞いていないわ」・・・はい」

 

結衣「その子はどんな子だったの?」

 

八幡「そ、そうだなぁー清楚で真面目風な感じだったな、なんせ夜の7時にメールを送れば翌朝にごめーん寝てた~くらいには真面目だったな」

 

結衣「うぅ、それって」

 

雪乃「寝たふりをして、あなたのメールを無視していたのね、比企谷君、現実というのは厳しいものなのよ?」

 

八幡「現実が厳しいことくらい、俺が一番知ってるっつうの」

 

コンコン

 

奉仕部の扉を叩く音がしたので、話をやめて雪ノ下が「どうぞ」と言って入室を促す。

 

葉山「失礼します、奉仕部ってここでいいのかな?」

 

それは、俺がもっとも会いたくないと思っている相手だった。

 

結衣「あ!葉山君じゃん、やっはろー」

 

葉山「結衣もここの部員だったんだな」

 

結衣「うん、そうだよぉーそれで何かあったの?」

 

葉山「ちょっと相談があるんだ」

 

葉山はそう言って、携帯を俺たち全員に見えるようにして1つのメールを開く。そこには、葉山がいつも一緒に行動しているであろう、戸部と大和と大岡の悪口が書かれた所謂チェーンメールだった。

 

葉山「これが来てからなんかあの3人あまり仲良くない気がして」

 

雪乃「それは、あなただけにきているのかしら?」

 

葉山「あ、えとたぶん俺にしかきていないと思う」

 

結衣「私には来てないよ」

 

八幡「なんで、俺を見るんだよ、来てるわけねぇだろ」

 

雪乃「あなたなら、出しているかも知れないじゃない?」

 

八幡「そんなわけねぇだろ、むしろ葉山のアドレスすら俺は知らねぇしな」

 

雪乃「ただの、冗談よあなたがそんなことするわけがないじゃない、それで、あなたの依頼はチェーンメールの差出人を見つけてこらしめればいいのかしら?」

 

葉山「い、いや俺はもうこんなことやらないって言ってくれればそれでいいんだ、だからもう、やらないでもらえる方法を知りたいんだ」

 

雪乃「そう、それならやっぱり犯人を探すしかないわね」

 

葉山「え、えとどうしてそうなるの?」

 

雪乃「チェーンメール...あれは、人の尊厳を貶める最低の行為よ、見つけて根絶やしにするしかないわ、ソースは私」

 

結衣「根絶やしにしたんだ...」

 

雪乃「私は犯人を見つけるわ、見つけたあとはあなたに任せるそれでいいかしら?」

 

葉山「・・・あぁ、分かった、それで頼むよ」

 

比企谷「それで、どうやって見つける気だ?」

 

雪乃「まずは、情報を集めないとね、その人たちの特徴を教えてくれるかしら?葉山隼人君」

 

葉山「あ、あぁまず戸部は見た目悪そうに見えるけどムードメーカーって言うか良いやつだよ」

 

雪乃「見た目が悪いただのお調子者と」

 

葉山「・・・」

 

雪乃「どうしたの?続けて?」

 

葉山「え、えと大和は優しくていつも皆の事を一番に考えてくれる良いやつだよ」

 

雪乃「自分では自分の行動を決めることができない、優柔不断と」

 

葉山「大岡は、色々な場面で庇ってくれたり、相手の事を思いやれる良いやつだよ」

 

雪乃「人の顔を伺う風見鶏と...誰が犯人でもおかしくないわね」

 

雪乃「葉山君の言うことではいまいち要領を得ないわね、由比ヶ浜さんと、比企谷君、彼らの周りの彼らの評価それに彼らの関係性について、明日教室で調べてきてくれないかしら?」

 

結衣「う、うん....」

 

雪乃「ごめんなさい、あまり気持ちの良いものではなかったわね」

 

八幡「俺がやるよ、別にクラスでどう思われようが気にしないしな」

 

結衣「わ、私もやるよ!ゆきのんの役にもたちたいしね!」

 

雪乃「そ、そう?あ、ありがとう」

 

結衣「頑張るね♪」ダキ

 

葉山「仲が良いんだな」

 

八幡「あぁ、あいつらはな」

 

葉山「ヒキタニ君もだよ」

 

こいつは何言ってるんだ?ヒキタニなんてやつはいない。

 

そして、翌日俺は早速調べようとしたが、由比ヶ浜に私がやるからヒッキーは何もしないでいいよと言われたので、机に突っ伏しながら由比ヶ浜の様子を見ていた。

 

結衣「やっはろー♪優美子、姫菜」

 

優美子「あー結衣おはよ~」

 

海老名「はろはろ~結衣~」

 

結衣「いやはやーそれより、この頃戸部っちや大和君や大岡君ってなんか微妙だよねー」

 

おい、由比ヶ浜いくらなんでも直球すぎだろ...。

 

海老名「結衣ってそう言うこと言う子だったっけ?」

 

優美子「あのさーそう言うこと言うの良くないんじゃないー?友達の悪口とかさー」

 

結衣「いやいや、そうじゃなくて!気になるというか....あ」

 

優美子「結衣~何あの3人の中で好きな人できたん?ほれほれ言ってみー協力するからー」

 

結衣「いや、あの3人の関係性が気になると言うか」

 

海老名「分かる!」

 

結衣「え?」

 

海老名「結衣も気になってたんだね」ズイ

 

海老名さんは、由比ヶ浜に凄い勢いで近づいて由比ヶ浜が、どんどん後ろに下がって教卓と海老名さんに挟まれてなんか、エロい...じゃない、俺は何を考えてるんだ...。

 

海老名「私もやっぱり戸部っち受けだと思うの!」

 

結衣「はい?」

 

海老名「いや、ここは大岡君の強き攻め!あぁ、でも個人的には葉山君とヒキタニ君もいれて、ヒキタニ君受けオーラすごいし、4人全員のを受けて総受け!!決ましたわぁああー!ブシュー」

 

優美子「ちょ、海老名おまほんと擬態しろし」

 

なんだろう、俺別に何もしてないのに心が既に抉られた気分だ....。

 

 

そして、由比ヶ浜が俺のとこに戻ってきた。

 

結衣「ごめん!分からなかった」

 

八幡「まぁ、最初から色々間違えてたしな、何故か俺は被害にあうし」

 

結衣「あれ?ヒッキーこっちずっと見てたの?」

 

八幡「あ、あぁ気になってな」

 

結衣「そ、そっか...でもどうしよう」

 

八幡「俺に任せておけ」

 

結衣「なにやるの?」

 

八幡「放課後、部室で教えてやるよ」

 

ちなみに、俺は既にチェーンメールを出した送り主が分かっているのだがもうひとつの依頼が解決してないので、あの三人の関係性を見ることにした。10分ほど眺めていると、葉山がこちらに向かってきた。

 

葉山「やぁ、何か分かったかい?」

 

八幡「あぁ、まぁな」

 

葉山「へぇ、それはどっちが分かったんだい?」

 

俺はここで自分の推理が当たっているのかカマをかけることにした。

 

八幡「あぁ、チェーンメールの送り主だけ分かったよ....ん?」

 

ここで、俺はようやくあの三人の関係性も分かり葉山に言う。

 

葉山「どうしたんだい?」

 

八幡「どっちも分かったよ、昼休みに奉仕部にこい、それとチェーンメールの送り主本当に言ってもいいん....だな?」

 

葉山「・・・成る程な彼女が気にしてる所はこういう所...か」

 

八幡「彼女?」

 

葉山「いや、何でもない出来れば言わないで貰えると助かる」

 

八幡「あぁ、そうかい分かったよ」

 

葉山「それじゃあ昼休みに」

 

八幡「おう」

 

 

 

 

 

       昼休み・奉仕部

 

雪乃「それじゃあ、比企谷君話してくれるかしら?」

 

結衣「ヒッキー本当に分かったの?」

 

八幡「あぁ、まずあのグループいやあの三人は葉山のためのグループということだ」

 

葉山「・・・そんなことはないとおもうんだが」

 

八幡「なぁ葉山、お前はお前がいないときの三人を見たことがあるか?あいつらお前がいないときは全然仲良くないんだよ、つまり、あいつらにとっては葉山は友達だがそれ以外は友達の友達ってことだ」

 

葉山「・・・」

 

結衣「あーでもそれすごいよく分かる、話盛り上げてくれる人いなくなると気まずいよね、なにして良いか分からなくて携帯いじっちゃう」

 

雪乃「それで、あなたの解決策は?」

 

八幡「おそらく、今回のことは職場見学これが問題だと俺は思っている、あれは三人で一組のペアを組まなくてはいけない、だから「あー!そうか誰か1人が余っちゃうからギクシャクしてたのかー」おい、由比ヶ浜良いとこでとるなよ....」

 

結衣「あ、ごめんねヒッキー」

 

八幡「いや、別に良いんだけどさ...なぁ葉山?」

 

葉山「ん?」

 

八幡「お前が望むのなら解決する方法はある、知りたいか?」

 

葉山「あぁ、教えてくれ」

 

 

俺が、葉山に説明し終わると雪ノ下が聞いてきた。

 

雪乃「比企谷君?それで、チェーンメールの送り主は誰だったの?あなたは分かっているのでしょ?」

 

流石に雪ノ下は鋭いな、これで終わりまで持っていけると思っていたがそこまで甘くはなかったようだ。

 

結衣「あ、そうだよヒッキーどっちも分かってるって言ってたじゃん!」

 

八幡「あ、あぁ悪いなそれは実は嘘なんだ、送り主までは見つからなかった」 

 

雪乃「それは、嘘ね」 

 

簡単に見破られてしまった....やはり雪ノ下に嘘をつくことは無理だな。

 

八幡「嘘じゃねーよ....」

 

雪乃「そう、そう言うことね」

 

結衣「え!?なに?なんなの??」

 

雪ノ下は俺の顔を見て何かに納得したように、葉山の顔を見て葉山が顔を反らした所で雪ノ下は納得した....いや、全て分かったのだろう、チェーンメールの送り主が葉山自身であることに...あいつは、あの三人の仲が急に悪くなったのを感じとり、俺達奉仕部に頼ることを決めたのだろう....。

 

しかし、この前のテニス勝負のこともあり、簡単には、依頼を承諾してくれないと思いこの方法を思い付いたのだろう、だがあいつは悪者にはなりきれなかった、チェーンメールを見せていたとき俺だけは葉山の顔を見てしまっていた。

 

俺はその顔をしっていた、自分のやったことに許せなくて唇を噛み締めながら必死に耐えようとする表情だ、一瞬だったので雪ノ下や由比ヶ浜は見てなかったが、その顔で俺はだいたい分かっていた。

 

 それに、確かに悪口が書いてあったのだが悪者になりきれてなかった、酷いには酷いのだが、なにが悪いのかあまり伝わってはこない内容だったからだ、そして、俺の予想が確信に変わったのは葉山にカマをかけたとき、「出来れば言わないで欲しい」この言葉を聞いてからだ。

 

 

雪乃「それじゃあ、葉山君の依頼はこれで終わりでいいのかしら?」

 

葉山「あ、ああ色々とすまなかった、あとありがとう」

 

結衣「なんか、私だけ分かってないみたいで、納得いかないけど、とりあえず三人が仲良くなってくれるといいね!」

 

八幡「まぁ、それじゃあさっきいった通りにやってくれ」

 

葉山「あぁ、分かったよ」

 

 

そして、昼休みが終わり授業が始まったのだが、この時間は自習になり、担当の先生が平塚先生だったこともあり、職場見学の三人一組ののメンバーを決めることになった。

 

葉山「やぁ、ヒキタニ君」

 

八幡「なんだよ」

 

葉山「ありがとな、君のお陰であの三人が本当の友達になったような気がするよ」

 

八幡「別に俺は何もしてねぇよ、ただお前があいつらと組まないでボッチの道に引きずりこんだだけだ」 

 

葉山「最初あいつらも、俺はお前らとは行かないって言ったら驚いてたけどな」

 

八幡「まぁ、そうだろうな」

 

葉山「ヒキタニ君、良かったら一緒にどう?」

 

 

なにこいつ、アメリカ人なの?なんでこんなに簡単に人誘えるの?

 

八幡「お、オーケー」

 

思わず英語で返しちまったじゃねえかよ。

 

戸塚「ねぇ?八幡、僕は?」

 

八幡「え?いや別に行くとは言ってなかったような」

 

戸塚「八幡ずっと、どこ行くか決まって無かったから、待ってたんだよ!」

 

八幡「お、おうそうなのか、なんかすまんな」

 

戸塚「ううん、別に良いんだけど良いかな?」

 

八幡「あ、あぁ別に構わないぞ」

 

戸塚「そっか、良かった」ニコ

 

ま、守りたいこの笑顔。

 

戸塚「それじゃあ、よろしくね、八幡、葉山くん」

 

葉山「あぁ、よろしくな」

 

 

そのあと、俺達はいく場所を黒板に書き終えると、皆葉山と同じところが良いらしく俺らのクラスは皆で同じところに行くことになった。     

 




ここで、次回予告です!次回は、由比ヶ浜と終わと初めという内容です!

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