がっこうぐらし!~皆で生きる~   作:どらえふ

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地下です・・
アニメ・原作では佐倉慈先生がいましたね・・・
そこで胡桃ちゃんは感染してしまいました・・・。

この地下では・・?


第9話 地下へ

お昼を食べ、一同は地下へ向かう準備をする。

 

「あの・・先輩」

 

「ん?どうしたの直樹さん?」

 

「何か武器みたいなのはありませんか?私も先輩達と一緒に闘いたいです」

 

武器か・・・・。

 

「僕が初期に使っていた木刀とナイフで作った簡易な槍ならあるけど・・?」

あの理科室で作った簡易な槍を手渡す。

 

「ありがとうございます」

直樹さんは嬉しそうにする。

 

直樹さんは槍の素振りなどをし、自分に馴染む様に軽く練習する。

 

なんか某潜入ゲームの忍者みたいだな・・・。

 

 

 

 

「美紀、武器使うの?」

心配そうにする祠堂さんに、直樹さんは頷く

 

「先輩にあまり負担掛けたくないし、少しでも私が闘えればより有利になるし、圭も守りたい」

 

おぉ、頼もしい後輩だ。

僕も頑張ろう!

 

 

「さて、そろそろ行きましょうか?」

 

 

職員室休憩の先の扉を開け、EVに向かう

マニュアルを見ると、EVのある1~3Fの所は生徒の立ち入りが禁止されている所だ・・。

 

今思うと、よくあいつらはここにこなかったなと思う。

あそこだけ机でバリケードしてなかったし・・・。

 

 

 

~地下~

 

シャッターが僅かだが少し開いている・・・。

机で固定しているのか・・・。

でも一体誰が・・?

 

シャッターを潜り、ペンライトで辺りを照らし、周りに注意する。

 

「暗いね・・」

由紀は僕の手を握る

 

 

 

ピチャピチャ

 

 

何かが近づく足音がする

 

 

「!!」

 

僕と胡桃さんと直樹さんは戦闘態勢に入る。

 

 

 

「!」

僕は足がすくんだ・・・

 

 

近づく足音の正体は

 

 

 

林先生だった・・・。

 

 

「そ・・そんな・・・林先生!!」

 

まさか先生・・・感染したのかよ・・・

 

 

「おい!大樹行くぞ!」

 

 

 

「・・・・」

僕は放心状態だった・・・。

胡桃さんの声も聞こえない・・・。

 

ただじっと立っているだけだった・・。

 

 

「っ!美紀!」

胡桃さんと直樹さんは武器を構え、戦闘に入る。

 

 

僕は我に返り、モールで見付けた試作品の薬を思い出す

 

「待って!・・この・・この試作品の薬を投与したら・・もしかしたら・・」

 

「大樹!目を覚ませ!もうあれは・・先生じゃない・・・」

 

 

「でも・・・!」

 

僕はじっと胡桃さんを見つめる・・・・。

 

 

「っ・・解った・・でも駄目な時は・・・解ってるよな?」

 

解ってる・・・。

 

多分手遅れだと思う・・・。

 

でも後で後悔するなら・・・

 

 

胡桃さんと直樹さんがなんとか先生の動きを止める。

 

「先生・・」

 

僕は試作品の注射器で薬を投与する、

 

「グオオオオオォ」

 

もがく先生・・・。

 

すると見る見る内に奴らの顔から、あの先生の姿に戻る。

 

「先生!解りますか?先生・・・」

 

 

「う・・・ここは・・・?」

 

「学校の地下です・・。」

 

 

「そうか・・・私は一体・・・?どうして・・確か私は・・・」

 

 

「モールで見付けたこの試作品の薬を投与しました」

 

「ゴホッ・・・そうか・・・」

 

なんか先生の体力低下してないか?

効果ないのか?

 

取り敢えず、今の状況を先生に説明した。

 

「ゴホッ・・生活部か・・た、楽しそうだな・・・」

 

「はい・・・。姉さんと若狭さんの提案です」

 

 

 

「そうか・・。・・あの後私は・・ゴホッ・・噛まれてしまった・・。だが、一時的に人間だった意識が残っていてここにたどり着いた・・・。」

 

「じゃ、先生がシャッターを開けたんですか?」

 

「ゴホッ・・いや・・・私がたどり着いた時は・・シャッターは開いていた・・・」

え?何だって。

じゃ誰が・・?

 

 

「この奥にコンテナがある・・・。しょ、食料もある・・・多分・・お前が打った薬も・・・」

やはりマニュアルに書いてある通りか・・・。

 

 

「先生・・もう駄目だ・・・佐倉先生・・・私の教え子の直樹と祠堂を・・お願いします・・」

 

 

「・・・・解りました・・・」

 

 

「良かった・・・人間の姿のまま死ねて・・・・」

 

 

「先生・・・先生!!」

美紀さんと祠堂さんが呼びかけるが、先生は何も語らなくなった・・

 

「・・・・・」

 

先生は静かに息を引き取った・・・。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・もう少し早く地下に気付いていたら・・・先生助かったのかもな・・・」

胡桃さんが僕の肩に手をポンと当てて言う。

 

 

「大樹・・・」

由紀が心配そうにのぞき込む

 

 

「・・・大丈夫だよ・・」

 

 

 

 

奥に行き、扉を開けると大量のコンテナが置かれた部屋があった。

 

コンテナの中には水、チョコ・安易トイレ・怪我などで応急出来る救急セットなど備えていた。

 

 

若狭さんは急いでノートに何があるか記入していた。

 

若狭さんは家計簿をつけている。

家計簿と言っても主婦がやっている光熱費や食費などのお金じゃなく

学校の電気や電気・食品などを管理するのにつけている。

 

こうする事で若狭さん曰く明日の事が解るらしい。

 

 

「凄いわ・・こんだけあれば暫くは購買に行く事もないわ」

 

 

 

僕は部屋を一回りすると、床に血痕が点々と続いているのに気付く。

 

ゴクリ

 

生唾を飲み、点々と続く所にたどり着く。

 

扉を開け、武器を構える・・・。

 

 

「!」

 

その部屋には教頭と校長が首吊りをしていた・・・。

 

床には遺書なのが置かれていた。

 

「これを読んでいるのは生徒なのか?教師なのか?私はあの騒動の後、一直線にこの地下に避難した。

本来なら生徒を誘導する立場なのに、私達は自身の保守の為、ここに逃げた。でも逃げてどうするか解らなかった・・。ならせめて罪の償いとして、命を絶とうと考えた・・。」

 

文章はここで終わっていた・・・。

 

 

「ふっざけんな!」

 

俺はそういい、この部屋をでた。

 

これは墓場まで持っていこう・・・。

 

「先輩どうかしたんですか?何かありましたか?」

 

「祠堂さん・・ん・・なんでもないよ」

 

あっぶな・・

祠堂さん・・何も見てないよね?

 

「あの・・先輩さっき言った台詞覚えていますか?」

ん?さっき言った台詞??

 

「??」

 

「あの・・ランダルコーポレーションがあのモールの傘下のと、1970年に都市計画の事です」

 

「あぁ・・そういや言ってたね。それがどうかしたの?」

 

「その・・・」

 

 

「皆~来て~」

由紀が呼んでいる。

 

「あれ?由紀が呼んでいる・・祠堂さん。ごめん後でいいかな?」

 

「あ、はい」

祠堂さんの話も気になるけど、由紀が呼んでいる。

何かあったのかな??

 

 

どうやら大きな冷凍庫を発見したそうだ。

 

業務用の冷凍庫・・もしかしたら、ハムとか肉とか??

 

 

恐る恐る扉を開けると・・・

 

 

 

 

 

 

 

~学園生活部~

 

「いっただきま~す♪」

 

ジュ~と美味そうな音を立てるお肉。

冷凍庫にはステーキやハムなどが大量に置かれていた。

 

久しぶりに食うステーキだ。

 

「ふぅ~完食」

3分で食べ終わる由紀。

 

 

「由紀・・・もう少し味わって食べようよ・・」

 

「だって(´・ω・`)」

 

あぁ~もう可愛いなぁ由紀は・・って!!

 

「まっ、気持ちは解るけど、も少し味わって食べような」

 

「満腹~♪ちょっとソファで休むね~」

 

由紀は部屋の隅のソファで寝る。

 

俺の話聞いてよ(´・ω・`)

 

 

あ、そういや祠堂さんの話の途中だったの思い出した。

 

「祠堂さん、そういえば話の途中だったね?」

 

「お、何だ何だ?~」

胡桃さん、茶化さないでよ~。

 

「あ、はい。先輩方は入学案内の内容覚えていますか?」

 

ん?入学案内?なんでまた?

 

 

「んあ?入学案内?あんま覚えてないけどそれがどうかしたのか?」

 

「私も覚えてないわ・・それがどうかしたの?」

 

「はい・・年表をみると、1968年に痛ましい事件で人口が半減と書いてあります・・これ気になりませんか?」

 

「まさか・・過去にゾンビ騒動が・・!?」

 

「それは解りません・・・。でもその2年後に都市計画を申請し、男土市から巡ヶ丘に改名しています・・

ランダルコーポレーションは地区開発もしているので・・もしかしたら、ランダルが一枚噛んでいるのではと思うんです・・・」

 

「そんな・・・」

一同が唖然とする・・・。




原作1巻の学園案内で人口が半減とありましたが、やはり過去にも騒動が
あったんでしょうかね?

ランダルが地区開発だとすれば、都市計画にも噛んでいるのではと
私が解釈しました・・。


先生に薬を投与したのは、アニメ12話の太郎丸に投薬した後、元に戻りましたが、
衰弱していて最後はそのまま亡くなったので、それをヒントにしました・・。

もしかしたら、あの時、めぐねえにもやったら戻るのかな?

後、美紀さんが武器を手にしました。
祠堂さんを守ると言っていたのは、アニメ・原作が影響しています。


アニメではゾンビ侵入・・原作ではヘリ墜落・・・

どんな風にしようか迷いますね・・・。

果たして彼女達はどうなるか?

では次回も宜しくお願いします。

              どらえふ



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