がっこうぐらし!~皆で生きる~   作:どらえふ

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今回は2部構成になっています。
学園生活部で暮らす由紀達と、ショッピングモールで暮らす直樹美紀。

またグダグダの駄文でちょっと長いですが、最後までお付き合い下さい。


第4話 彼女達の戦い

~寝室(旧職員室休憩室)~

 

「ふぁぁ~眠い・・・って何で由紀が俺の部屋に・・ってあれ?」

よく見渡すと、職員室休憩だ・・・。

 

そうだ!僕達は学校で生活しているんだった・・。

 

まだ慣れないなぁ・・・・。

 

「由紀・・由紀・・起きて・・・朝だよ?」

 

「スヤスヤ」

 

ありゃ、夢の中だよ・・・。仕方ないなぁ

 

僕は職員更衣室で制服に着替え、生徒会・・・部室に向かう。

 

 

~学園生活部(旧生徒会)~

 

「おはようございます」

部室に入ると姉さん、若狭さんが朝食の準備をしていた。

 

恵比須沢さんは窓を見つめている。

 

 

やはりゾンビ化した生徒達は登校してきた・・・・。

 

「やっぱり・・・」

恵比須沢さんは呟く・・

 

 

人間だった記憶が少し残っているんだろう・・・。

 

「昇降口は板で塞いでいるし、侵入の心配はないと思うけど、一応警戒しましょう」

姉さんが僕達に警戒するように促す。

 

「さ、朝ご飯にしましょう」

若狭さんが朝食を作ってくれた。

それにしても若狭さんの制服+エプロン姿って・・なんかえっちぃなぁ・・・。

 

「りーさんおはよう♪」

由紀が若狭さんの胸に飛び込む。

ぽよん

 

「由紀ちゃんおはよう。顔洗った?」

 

「えへへ~」

 

 

 

朝食を食べたら、それぞれ分担を決める事にした。

 

若狭さんと姉さんは家事担当。

由紀は若狭さんと姉さんのお手伝い。

 

僕と恵飛須沢さんは見回り兼討伐

 

 

3Fは大丈夫だが、2F1Fはまだ少しいる。

階段が苦手なので上がって来ないが、なるべく制圧したい。

無理に仕留めるのではなく出来る範囲は制圧しようと恵比須沢さんと計画を立てる。

 

 

「じゃ、僕と恵飛須沢さんは見回りに行ってきます」

 

「はい。いってらっしゃい」

 

僕は木刀と果物ナイフで組み合わせた簡易な槍。

恵飛須沢さんはシャベル。

 

RPGだと「装備した」だが、出来れば鎧や盾みたいに防御もあればいいのだが 

恵飛須沢さんは「攻撃は最大の防御」とか言っている。-が、やはり防具が欲しいな。

 

 

 

廊下はまだ血の臭いがする。

 

「相変わらず酷いな・・・」

僕は壁にこびり付いた大量の血痕を見て眉を顰める

 

「あぁ、なんでこんな事になったんだろうな・・。」

 

僕達は窓を見つめる。

 

校庭にはウロウロするゾンビ達

 

 

 

2-A・女子トイレ付近の階段のバリケード異常なし!

 

「うん、大丈夫だね」

 

「じゃ、奥の資料室とトイレの所だな」

 

「恵飛須沢さん、シャベル重くない?」

 

「大丈夫!運動部だし、躰鍛えているからな」

恵飛須沢さんは親指を立てて答える。

 

「それより・・・その恵比須沢なんて他人行儀みたいな事言わないで、下の名前で言わないか?」

 

「え?・・でも・・・」

 

「なんだぁ~女の子の名前呼ぶの恥ずかしいのかぁ?由紀の時は平気で言っているのに」

恵飛須沢さんはニヤニヤしながら言う。

 

「あいつは・・幼馴染だし・・・ん・・じゃ・・胡桃さん・・?」

 

「おーけー。じゃ私も大樹って呼ぶからな」

 

 

資料室・トイレ付近の階段異常なし!

 

 

「よし、今の所大丈夫だね。」

 

「さぁ、戻ろうぜ」

 

 

学園生活部に戻ろうとした時、2-Aの階段から物音がした

 

 

「!!!」

 

 

「グオオオ」

 

 

どうやら一体階段の踊り場にいた。

 

「一体か・・・どうする大樹?」

 

「僕が槍で動きを止める。その隙にシャベルで・・・。胡桃さんいける?」

 

「いけるいける」

 

「じゃ・・3・・2・・・1・・・0」

 

僕が槍で突き刺して胡桃さんがシャベルで突き刺す。

 

 

 

 

「ハァハァハァ」

 

「ハァハァハァ・・・大丈夫か?大樹?」

 

「ハァハァ・・ああ大丈夫」

 

二人の息の合うコンビネーションでなんとか迎撃した。

 

ふぅ。なんとか迎撃出来た。一体ならまだいいが、数体現れたらきついな。

いや、それ以上に体力がない自分が情けない。

この機に少し運動しよう。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

あの騒動の前。

 

私は授業が終わって真っ直ぐ帰らずショッピングモールに行った。

 

友人の祠堂圭が欲しいCDを購入する為の付き添いに。

 

~ショッピングモール~

 

 

「あ~♡あった~。ほらこれこれ」

ワインレッドの瞳で肩にかかるくらいの髪をハーフアップの女の子、祠堂圭が嬉しそうにCDを取り出す。

圭が見付けたのは海外のCDだった。

 

彼女は今時珍しいCDポーダブルを愛用している。

周りはスマホ・ipodなどで音楽を聴いているのに・・。

 

「圭は海外系の音楽が好きだね」

 

青色の瞳でパールホワイトのショートヘアーの女の子、直樹美紀が言う。

 

「うん」

 

圭と私は中学時代からの仲だ。

いつも一緒にいるのが当たり前。

 

「じゃ、今度は私の買い物に付き合ってね」

 

「本屋さんね。今日はどんな本を買うのかな?」

 

「ホラー系」

 

「あっはは(汗)相変わらず好きだねぇ」

 

私達が本屋に着いた時、外から悲鳴が聞こえた。

 

「え?何?」

 

私達は状況が解らなかった。

ただ、人々がモールに逃げ込んでいたのは確認出来た。

 

よく見ると、人が襲われている。

ゾンビ映画みたいだ・・・。

 

逃げなきゃ!

 

体の本能が動いた。

 

でも何処に?

 

エレベータは人がいっぱいで動かない

エスカレーターは人が押し寄せて今にも将棋倒しになりそうだ

 

非常階段!

 

私達は非常階段で5Fのある部屋に逃げ込んだ。

 

椅子や段ボールでドアを塞ぎ、怯えながら抑えていた。

 

幸いこの部屋はバックヤードでトイレも有り、食料も僅かだが有る。

 

この閉塞状況の中で私達は暮らす。

 

情緒不安定との闘いながら

 

だけど、そんな暮らしは長く続かなかった・・・。

 

3日目後には圭も私も何も語る事は出来なかった

 

 

「・・・」

 

「・・・・・」

 

 

沈黙が続く・・・。

 

救助は来るんだろうか?

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

~恵飛須沢胡桃の手記~

今日はあいつと見回りをした。

軟弱な野郎かと思ったが、いざという時はやる男だ。

一体だがあいつと一緒に闘った。

息の合うコンビネーション。

もしかしたら制圧出来るかもしれない。

 

 

 

~直樹美紀の手記~

圭と過して3日・・。最初は話も出来たが、数時間後にはお互い喋らなくなった・・

どうしてこうなったの?

圭と再び話せる日はやってくるの?

もう嫌だ・・。

 




当初、美紀達は2巻のリーダーに助けられる・・を考えていましたが、やっぱ原作通りになっちゃうし、これ以上書くのが私にも美紀や圭にも辛くなっちゃいそうなので、辞めました。

次のお話しにはアニメ4話、原作2巻のようにショッピングモールに行くお話を
考えています。

後、これ書いていて気付いたら、あまりめぐねえとの絡み少ないですね(苦笑)

校内は原作4巻の緊急避難マニアルの見取り図を参考にして書いてます。
着替え=更衣室
寝室=休憩所
など。




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