永久なるかな ─Towa Naru Kana─   作:風鈴@夢幻の残響

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28.精霊と、人間。

 案の定、と言えばいいのだろうか。

 森の奥へ進み出してしばし、それは現れた。──神剣反応。それも、一つや二つじゃない。大量に、だ。

 後ろに通す訳には行かない。青年団の有志達には、昔地上に降りていた人たちの集落跡に拠点を築いてもらっている。俺達は彼等に一旦拠点まで下がっているように言うと、敵を殲滅すべく進み出した。

 そして森をしばし進むと、ミニオン達が待ち構えているのが見えた。その数はざっと40ほどか。一人頭1小隊ってところかね。

 

「行くわよ、皆!」

 

 斑鳩の号令を合図に、俺達は各々武器を構えると敵に向かって突撃した。

 森の中とはいえ、一本一本の樹が大きく太いため、その感覚がそれほど密集しているわけではない。とは言え余りに大きすぎる武器は取り回しに困るため、『観望』の形状は普通の長剣(ロングソード)に。

 俺達の攻撃開始に呼応するように、木と木の間をすり抜けて迫る青ミニオンを剣によって迎撃、直後横合いから繰り出された黒ミニオンの振り下ろしの斬撃をバックステップでかわす。

 それとほぼ同時に放たれた、ナナシとレーメによる連続した『ダークマター』のアーツが、そのミニオンを圧殺するのが見え、狙いをその後ろから迫っていた、最初の青ミニオンへと変えると、武器を突き出した。

 敵を穿つ感触に続き、マナになり行くミニオンを置き去りに次の敵へ。

 その直後、迫り来る炎弾。

 それをマナを巡らせた『観望』で切り伏せ、ナナシとレーメが水流を持って敵を撃つ『アクアブリード』のアーツで迎撃する。

 その間に赤ミニオンへと肉薄した俺は、『観望』を横薙ぎに。

 ギャリッと音を立て、敵の双刃剣(デュアルブレード)と『観望』が交差し、甲高い音を立てた。

 鍔迫り合いになろうかと言うところで『観望』を粒子に戻し、敵がバランスを崩したところで再構築。そのまま斬り捨てる。

 ザァっと、マナの霧となって消え行くミニオンを見送り、足を止めた。どうやら今のが最後のミニオンだったらしく、この辺りには敵の姿は無い。

 周囲を見回せば、どうやら他の皆も戦闘を終えたようだ。ケガ人も無さそうなので一安心ってところかね。

 

「皆ケガは無いわね? それじゃあ行きましょうか」

 

 下がっていたロドヴィゴさん達も合流し、斑鳩のその言葉を合図に俺達は先に進み出した。

 

 

 ──その後、最初の接敵の後も、ほぼ断続的にミニオンとの戦闘が続く。

 もうじき会合の場である、精霊たちの住む場所へと辿り着く。ルプトナの話によれば、精霊の長老が居るのは、街とピラミッドの中間地点から、ピラミッドの方へ寄ったあたり。言うなればまだようやく半分なのである。

 それでこのミニオンの数。……まったくもって嫌になる……っと、いかんいかん。嘆いた所で変わらないんだ、頑張らねば。

 さすがに戦いの連続であったために、この辺りで一度休憩を取ることになった。

 ロドヴィゴさん達は、もうすぐなのだからと早く行きたいようであったが、無理をして死んでは目も当てられないのだ。我慢してもらうしかない。

 

「今のところは順調……って言っていいのかねぇ……」

「どうなんでしょう? 話し合いに行くのに敵に襲われているのを順調とは言えないと言うべきか、それとも誰も怪我も無く進めているから、順調と言うべきなのか」

「だよなぁ…………ん?」

 

 思わず漏れた独り言に答える声に振り向くと、耳のような飾りのついた白いフードが眼に飛び込んできた。ああ、ミゥか。結晶体の中に居た時は後ろに垂らしていただけのそれを、外に出てからはいつもかぶってるんだよな。

 フードをかぶっていない状態だと、その白い神官衣(ローブ)と彼女の落ち着いた雰囲気から、なんとも厳かな感じがするんだが……。

 

「その猫耳ローブをかぶると途端に可愛らしくなるから不思議だ」

「……声に出てるぞ、ユウ」

 

 ……おっと失敗。まあ、ミゥがはにかみながら「えっと……ありがとうございます」と言ってくれたので良しとしよう。

 

「ところで、町の人達とルプトナの様子は?」

「若干ピリピリしてますね。……どうやら、町の人達はやはりまだルプトナさん……精霊側を信じ切れていない様で、彼女もそれを感じとってしまっている見たいです」

 

 成程ねぇ……彼らもここに来るまで後方に下がっていたとは言え、ルプトナがミニオン達と戦う姿を見る事も有ったろうに……やっぱりそう簡単に気持ちを切り替えられないか。

 

「ま……一緒に行動してくれてるだけ良しとしとくか」

「はい。あとは何事も無く和解してもらえるといいんですけど」

 苦笑しながら言うミゥに「まったくだ」と返したところで、出立の時間となった。

 さあ、行こうか。

 

 

……

………

 

 

 ミニオン達を倒しながらさらに奥へと歩を進めると、突如森が途切れた。

 そしてそこに現れたのは、巨大なストーンサークル。

 

「ここが……」

「うん、ここに長老たちが居るよ!」

 

 思わずぽつりと声に出た俺の呟きに、ルプトナが答え、彼女はそのままストーンサークルの中央部辺りへ進んで「長老~~!! 人間達を連れて来たよ~!!」と声を張り上げる。

 次の瞬間、それに応えるように、ストーンサークルの中央、ルプトナが立つ前の辺りに淡い光が立ち昇った。

 そしてその光の中から現れる、身体に対してやけに大きい頭と、その顔の真ん中に位置する大きな一つ目の、身体全体が淡く光る、緑の肌の小柄な生き物。決して人には見えない異形ながらも、何故か嫌悪感を感じる事はなく、そしてその雰囲気からだろうか、『老人』だと言う事がわかる。

 ──精霊の長老だ。

 

「……よう来られた、人間達よ」

 

 そう言った長老に対して、ロドヴィゴさんが思わず身構えようとして、何とか自制した様子が見て取れた。

 

「あの方が長老でしょうか?」

「いかにも。ワシが精霊を統べる者、長老ンギじゃ」

 

 カティマの言葉に長老は一つ頷いて、こちらの様子を伺うようにぐるりと見回した。

 そんな彼に対して、俺達の中からロドヴィゴさんが進み出て、正面に相対する。一応、危害を加えようとしたら止められるように構えておくか。……まあさっきの様子からしたら大丈夫だろうとは思うけど。

 ロドヴィゴさんはギリッと音が聞こえそうなほどに拳を握ると、長老に厳しい視線を向ける。

 

「……単刀直入に伺う。かつて我々の開拓団を──私の兄を殺したのは、お前達か!?」

 

 ……なるほど、兄、ね。だから俺達にいくら説明されたとは言え、納得は出来ていなかったんだろうなぁ。

 言葉を紡ぎながら、次第に激昂していったロドヴィゴさんに対して、長老はあくまで冷静な様子で彼を見やる。

 

「……なぜ我々が、お前達人間を殺す必要がある? 我々はこの下界で、静かに暮らしていきたいだけじゃ。わざわざ人間達を殺して、ワシらになんの利益がある?」

 

 そう反論する長老に対して、ロドヴィゴさんは「それは……」と言葉に詰まってしまっていた。

 

「では質問を変える。……ここまで護衛してくれた彼らが言うに、恐らく開拓団を殺したのはミニオン……あのヒトモドキだろうと言う。あれをこの世界に呼び込んだのは、お前達精霊ではないのか!?」

「それも違う。あのヒトモドキを生み出しているのも、ワシらではない」

「嘘を吐くな! あのヒトモドキ達はお前達の使う『精霊回廊』とやらを通じてこの世界に来ていると言う話だぞ!」

 

 そんなロドヴィゴさんの言葉に、今度は長老が「それは……」と言葉に詰まっていた。言葉に詰まるってことは、それは真実と言うこと。

 ……って、ちょっと待てよ? ロドヴィゴさんへ、その情報を提供したのは『誰』だ?

 ミニオンが精霊回廊を使っている、なんてのは、一般人である──精霊でも、神剣使いでもないロドヴィゴさんにそんなに簡単に解るものなのか?

 何か言いようの無い不安感に襲われる俺を他所に、彼らの会話は続いていた。

 

「それを踏まえて、少し確認したい事があるのだけど、いいかしら?」

 

 と、その時二人の会話に、恐らくこのままだ埒が明かないと思ったのだろう、タリアがそう割って入る。

 「何かね?」と訊く長老に対して、タリアは言葉を続けた。

 

「私の知ってる限り、精霊たちは今話しに出た、精霊回廊という独自の移動経路で自由に世界を行き来したり、連絡をとったりすることができる。また、精霊回廊に入っていさえいれば、精霊たちは半永久的に生き続けることができる。あなたたちが人間よりも長い寿命をもっている理由だわ」

「うむ。よく知っておるな。……精霊回廊とは我々にとって、人間達で言う水や空気の様なものじゃ」

「……確認したいのは、長老。あなたのその身体の大きさです。

 この世界のように自然が豊富であれば、精霊回廊もまた大きなものでしょう。そう言ったところの精霊と言うのは、固体によっての差と言うのはあるけど、得てして体が大きくなるもののはず。

 けど長老、あなたは小さすぎる。いたずらに大きければいいと言う物ではないにせよ、精霊を統べる者という立場である以上、ある程度の大きさ、威厳は必要だと言うのに、今の貴方は私達よりも小さな姿。……それは、なんらかの事情があって、身体を維持するエネルギーの消費を押さえるためじゃないかしら?」

 

 そんなタリアの問い詰めに、長老は完全に言葉に詰まっていた。

 その長老の様子を見やりつつ、タリアは更に言葉を続ける。

 

「そしてなんらかの事情とはズバリ、長いこと水や空気を自由に摂取できない……ようするに、この世界の精霊回廊を自由に扱えないんじゃないかしら?」

 

 彼女のその結論に、驚愕の表情を浮かべたのは、長老ではなくむしろロドヴィゴさんだった。

 それはすなわち、先ほどの長老の言……『ヒトモドキを生み出しているのはワシらではない』と言うのを裏付けることになるから。

 

「なんですとっ! ……で、では、精霊回廊を使ってミニオンを呼び込んでいるのは……」

「まぁ、前も言いましたが恐らくは間違いなく、『光をもたらすもの』でしょうね」

「『光をもたらすもの』って、前に長老が言ってた!?」

「これ、ルプトナ! それを言うでない!」

 

 ロドヴィゴさんに返したタリアの言葉を聴いたルプトナが驚いた声を上げ、長老が慌てた声で制止するが、時既に遅し。

 「どういうことですかな?」と問いかけるロドヴィゴさんに対し、長老は大きくため息を吐いた。

 

「ふぅ……そればっかりは明かしたくなかったのじゃが……」

 

 そう前置きしてから言葉を続けた長老の話によると、『光をもたらすもの』に騙され、精霊回廊を占領されてしまった。と言う事らしい。

 やがてやつらはあのピラミッドを建て、ミニオンはそこから生まれてくるらしい、と言う事。

 そうこうしているうちに、今度はあの“剣”が精霊回廊に突き立てられ、あの“剣”は精霊回廊を通じて、世界に流れるマナを吸い上げているらしい、と言う事。

 それが、長老から語られた話だった。

 けどまあ、一般人たるロドヴィゴさん達は、いきなりマナだのなんだの言われてもよく判っていない様子。

 あくまで俺の覚えている知識で、なので、間違っていたらフォローしてくれと斑鳩に耳打ちしてから、補足のためにロドヴィゴさんたちに向き合い、言葉を発する。

 

「……マナってのは、世界に満ちる魔力にして、生命力そのもの。命はマナによって生まれ、死した命はまたマナに還る。そうやって循環しているものなんです。本来は。

 先程の長老の話で解りましたが、『光をもたらすもの』は、あのピラミッドを使い、精霊回廊を通じて、この世界のマナを使用してミニオンを生み出している。そして先程、ロドヴィゴさんは『精霊回廊を通じて、ミニオンがこの世界に来ている』と言いましたが、おそらくは逆。精霊回廊を通じて、この世界で生まれたミニオンが、他の世界に輸出されている、のでしょう。でなければ、この世界にミニオンが溢れているはずですから。……問題はこの、この世界のマナを使って生み出された大量のミニオンが、他の世界に送り出されている、と言う事。……これが続けば、どうなると思いますか?」

 

 そこで言葉を区切り、青年団の皆と、長老の顔を見回す。彼らは、俺の言葉の意味を考えているようで、

 

「……資源の枯渇──」

 

 やがて、青年団の誰かの、ぽつりとした呟きが周囲に響いた。

 

「……そう。命の源たるマナはこの世界から減り続け、やがて新たな命の生まれない大地となるでしょう。それにもまして、三年前からはあの“剣”が、さらに大量のマナを精霊回廊から吸い上げているようですし──」

「マナを搾り取られて、この世界は滅びる、と言うことですか」

 

 うめくように言うロドヴィゴさん。どうやらようやく、この世界の現状を理解してもらえたようだ。

 そこで俺は彼等に、一昨日ユーラの店で話した事──開拓団がピラミッド付近で壊滅させられたのは、『光をもたらすもの』の策略ではないか──を話す。

 

「……では本当に……兄達を殺したのは、精霊ではなくその『光をもたらすもの』とやらなのですね……」

「だから言っておったじゃろ。ワシらは人間なぞ襲わんと。勝手に肉親の仇じゃと決め付けおって。人間達が愚かなのは知っておったが、これほどとはのう……」

 

 そう言った長老へ、ロドヴィゴさんが反応するよりも早く、ルプトナが長老の前に立つ。その顔に浮かぶのは悲しみか。

 

「人間達が愚かって……それは、長老たちも同じだよ! 長老たちが騙されなきゃ、こんなことにはならなかったんだ。それにロドヴィゴさんたちは家族を……大事な人を殺されてるんだよ? ボクだって長老が殺されたら、復讐したいって思うよ!」

「それは……そうじゃのう……」

「それに長老たちは隠し事ばっかりして、ボクたちに何も説明してくれなかった。精霊回廊のことだって、教えてくれたのはつい最近じゃないか! 今の話を最初からロドヴィゴさんたちに説明していれば、もう少し早く誤解が解けたかもしれないのに……愚かなのは長老も一緒だよ!」

 

 きっと彼女は、身内がこの世界の危機を招いてしまった事がショックだったのだろう。

 そして何より、それを自分に教えてもらえていなかった事が。

 そんなルプトナの様子を、長老も、ロドヴィゴさんも、青年団の誰しもが驚いた顔で見つめていた。

 

「……そうじゃな。ワシらは最初から、人間と解り合えるとは思っておらなんだ。此度の話し合いとて、ルプトナに頼まれなければ行おうとも思わなかったじゃろうて。それが誤解を増幅させてしまうとは考えずに……のう」

「わかったら、反省しなきゃ。いつまでもそんなんじゃ、この世界は光をもたらすものに滅ぼされちゃうよ!」

 

 そんなルプトナの訴えに、ロドヴィゴさんは深いため息を吐いた。

 

「しかし……我々と彼等は、根本的に違うのだ」

「っ! まだそんなこと言うの?」

「いや、その通りじゃ。ワシらは精霊。人間ではない。住む世界も価値観も、何もかも違う。……じゃがな、このままでは『光をもたらすもの』に、この世界をいいようにされてしまう。それだけはワシも避けたい。それは人間の衆も同じじゃろ? ルプトナの言うた通り、ワシらも言葉が足りなかったのは事実じゃ。すぐに仲直りとはいかんかもしれんが、この世界が平穏になるまでいがみ合うのは止めにせんか?」

 

 ……それは、歩み寄りの言葉。

 長老の口からそれが出たとき、ロドヴィゴさんは驚きを、ルプトナは嬉しさをにじませて……それに対してロドヴィゴさんは、大きく頷く事で、返した。

 

「こちらこそ、一方的に敵視してすまなかった。……このまま彼等に、肉親だけではなく、住む場所まで奪われる訳にはいきません。……人間達の中には、私がそうだったように、精霊に偏見を持つものも多い。すぐに全面協力とはいかないかもしれませんが、将来必ず、精霊と共存できるように、こちらも努力していくつもりです」

「うむ。人間と精霊、力を束ねてこの世界の危機を救わねば、共倒れになるじゃろう。……それにもう、この身体で暮らすのは疲れたわい。何よりも……ルプトナにああまで言われて、動かんわけにはいかんじゃろう」

 

 それが、この世界でいがみ合い続けた、人間と精霊の和解の瞬間だった。

 ……正直言うともっとこじれるんじゃないかって思っていたけど、思っていたよりもスムーズに行ってよかった。

 

「それもそうですね。ミニオンを……いえ、『光をもたらすもの』をこの世界から追い出すために、みんなで力を合わせましょう」

 

 そう斑鳩が締め、世刻がルプトナに、「これからは仲間だな」といいつつ握手している。

 というか、精霊たちの中で育ったルプトナは『握手』を知らなかったようで、世刻に手を握られて赤くなってるが。……いや、流石だ世刻。

 それを尻目に、俺は先程気になっていた事をロドヴィゴさんに訊くために、彼等へと向き直り、言葉を掛ける。

 

「ところでロドヴィゴさん、先程言っていた『ミニオンが精霊回廊を使っている』と言う情報は、誰から聞いたんですか?」

 

 俺に問われたロドヴィゴさんは、考え込みつつも訝しげな顔をした。

 

「……おかしいですね。あのような重要な情報をくれた方を忘れるはずはないのですが……まるで、靄が掛かったかのように思い出せないのです」

「……靄……ですか?」

 

 俺達の会話が聞こえたのだろう、他の皆も、こちらに注目しているのが解るが、俺はそのロドヴィゴさんの答えに、凄く、嫌な予感がしてならなくて。

 先ほど感じた不安感と合わせ、言い知れない悪寒が過ぎる。

 

「思いだせるのは……そう、鈴の様な髪飾りをつけていた女性──と言う事でしょうか」

 

 その言葉に、クリストの皆と、リーオライナが、そして、俺も、旅団の仲間達も、その存在に関して聞いていた者達の全てが、息を呑む。

 

「……スールード……やはり貴様か……っ」

 

 リーオライナの、憎しみの篭った様な呟きが、周囲を満たした。

 和解できた事に対する喜びも、安堵感も、そしてスールードがこの世界にはもう居ないのではないか──そんな甘い考えも何もかも、根こそぎ吹き飛ばされた感じ。恐らく……いや、間違いなく、居るんだろう。あそこに。

 クリスト達の方を見やると、彼女等もただ静かに頷いて、そのまま視線を『剣』へと向ける。

 ……そうだな。どちらにしろ、俺達はやるしかないんだ。この世界を救うためにも。


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