東方全能旅   作:焼鰯

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短いですが宜しければどうぞ。
少し小説の書き方を変えます。


二十二旅:ヒーロー(友人)は必ず助けに来る1

紫side

 

「そろそろ幻想郷の技術を進めたいわね藍。」

 

「そうですね紫様。」

 

「何故私が呼ばれたんだ紫。こんなときは暁だろ。」

 

「ごめんね封。だけど今回は私達だけでやりたいの。だから暁は呼ばなかったわ。」

 

「そうか。で、何で呼ばれたんだ?」

 

「今回は月の技術を盗もうと思うの。」

 

「っ?!……それは暁が話していたやつだな。」

 

「そうよ。暁が言うには、とてつもない技術の進化があるらしいわ。」

 

「それをどうやって盗むんだ?」

 

「幻想郷の妖怪たちで攻めるのよ。」

 

「て、ことは天狗たちもか?」

 

「少しだけで良いわ。余裕で行きたいから鬼も連れていくわ。」

 

「暁なしでも行けそうだな。」

 

「明日の夜の霧の湖に集合ね。」

 

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紫side

 

「集まったわね。封はどうなの?」

 

「そうだな。………それにしても結構な数の妖怪だな。」

 

藍が近づいてきた。

 

「藍どうしたの?」

 

「鬼が到着しました。」

 

「わかったわ。」

 

「ヒクッやぁ紫久しぶりだねぇ。…一杯どうヒクッ。」

 

「要らないわよ。そんな調子で大丈夫なの?」

 

「大丈夫だよ紫。ヒクッこれでも鬼は酒に強いんだ。」

 

「酔ってるわよ。はぁー全く萃香は。………これで全員ね。これから月に攻めるわ。湖に反射して映る満月に境界を開くわ。そこから月に攻めるわよ。」

 

「おぉぉーー!!」

 

「いけるわ藍。」

 

「はい、そうですね。なにもなければ良いのですが。」

 

「何弱気になってるのよ。行くわよ。」

 

月の境界に飛び込んだ。

 

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紫side

 

前に暁が月のことについて話していた。

 

「あの月にはな人間と神がいるんだぜ。」

 

「へぇーそうなんだ。」

 

私は最初、嘘だと思っていた。

 

「嘘じゃねーからな。本当だぞ。そいつらが住んでいる街はなとても技術が進化していてな、結構な速さを出す乗り物もあるんだぜ。神であるツクヨミってのが街を管理していて綿月姉妹たちが率いる軍隊がいるんだぜ。」

 

それを聞いてるいると興味が湧いてきた。

 

「そいつら、どうやって月に行ったと思う?……なんと空を飛ぶ乗り物で月に行ったんだ。その乗り物はロケットっていってな………」

 

本当に聞いていると不思議に思えた。暁はこんなことも言っていたわ。

 

「だけど技術が欲しいからって攻めるなよ。一時間経てば大人数の妖怪でも殺されるぞ。行くって言うなら俺に相談をしな。」

 

だけど私は、暁には頼まなかった。嫌々言うけど何度も手伝ってくれてこんな友人がいて幸せだと思う。月に攻めると封に言ったら手を貸してくれた。私も大妖怪だから大丈夫だと思った。

しかし……現実は非情である。目の前にあるのは、妖怪の死体と月の軍人たち。封や鬼の萃香、藍は、なんとか持ちこたえている。攻める前に暁に相談すればよかった。力を振り絞ってあいつのところにスキマを開いた。

 

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暁side

 

ハハッ、やぁ僕は暁だよ。(高音)………止めよう、この挨拶は殺される。何故か知らんが俺の目の前に、スキマが現れた。久々に見たと思う。今回はなんだ?あいつの事だから何か頼むのだろう。そろそろ俺があか太じゃなくてあかえもんになってしまう。万能型ロボットいわく全能型ロボットになるぞ。

 

「たく、仕方ねぇ。……入るか。」

 

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暁side

 

見渡すと星がちらほらと見える。どうやら月のようだ。

 

「あいつ、なんかやったな。」

 

音速と同じ速さで飛ぶと妖怪と月の軍人が戦っている。

 

「ちっ、もしかしたらあいつ月の技術を!!急がねぇーと。」

 

降りて月の軍人たちが襲いかかる。

 

「妖怪ども消えやがれ。」

 

「俺は妖怪じゃ………ねぇーー。」

 

ビームサーベルみたいな物を躱しながら霊丸を的確に射つ。

 

「少し眠ってろ。」

 

「くそっ………」

 

月の軍人がトランシーバーを懐から出した。

 

「依姫隊長!こっちに仮面を着けた人型の妖怪がいます。至急応援をお願いします。」

 

「めんどくさいやつに知らせやがって。」

 

トランシーバーを盗り足で踏みつけた。

 

「紫はどこいった。」

 

月の軍人の大軍がやって来た。千里眼で視ると何万年も見ていない綿月依姫がいた。

 

「皆のもかかれ。」

 

「行くぞぉーー!!」

 

「また、めんどくさいなぁ。「眺めろ霜月」。霊力を吸いとれ。」

 

軍人たちのビームサーベルがなくなっていく。どうやら持ち主の霊力によって出来ているようだ。

 

「くっ、あいつにはビームサーベルが効かない。レーザーを放て。」

 

「技術の進歩しすぎだろ。」

 

軍人たちが腰につけていた銃を俺に向けて撃ってきた。

 

「始解を解除!」

 

通常の能力でレーザーを霜月で跳ね返す。跳ね返させることが出来ないところを躱しながら進む。

 

「あの妖怪できるぞ。」

 

「きっつ、だから妖怪じゃねーーー!!」

 

レーザーと一緒に炎がきた。

 

「なんだこの炎は、僅かに神力が感じる。」

 

始解を発動し吸いとった。目の前に依姫が現れた。

 

「愛宕様の火を吸いとるとは、………相当な妖怪のようね。」

 

「とうとう暁は仙人から妖怪に転職した。」

 

「ごちゃごちゃ喋っている暇があるならこっちを見なさい。」

 

依姫は俺の目の前で刀を振りかざしていた。霜月で受け止め蹴りを喰らわす。

 

「あぶね~。」

 

「命拾いしましたね。次はこうはいきませんよ。」

 

依姫の刀が光り見えなくなってしまった。

 

「どこいった!?」

 

「上ですよ。」

 

霜月で刀を反らし能力で動きを止め螺旋丸をつくる。

 

「大人しくしてろ。」

 

「石凝姥命!!私に力を。」

 

螺旋丸を当てようとすると途中でとまり、跳ね返され自分の腕で回転する。

 

「くっ……」

 

「八咫の鏡で助かりました。」

 

「神様の力を使うのは本当にやばいな。」

 

「お遊びは終わりです。次で最後にします。」

 

「来い依姫隊長さんよ。」

 

「火雷神!!あの妖怪に天罰を。」

 

雨が降り雷が落ちて炎の龍になり襲いかかってきた。

 

「……消えなヒトカゲ、森羅万象斬!」

 

斬撃が炎の龍を一閃し、依姫に当たらないようにずらした。

 

「何故あの斬撃をずらした。」

 

「別にお前を殺す理由などない。」

 

「そうか。………お前は、あいつに似ているな。」

 

「あいつって誰?」

 

「地球に置いていってしまった仲間だ。」

 

「悲しいか?」

 

「ああ、悲しいよ。」

 

「いつか逢えればいいな。…………眠れ。」

 

写輪眼で幻術をかけてやった。

 

「くそ、紫はどこいったんだ。」

 




読んでいただきありがとうございました。

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