東方全能旅   作:焼鰯

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短いですが宜しければどうぞ。


二十旅:妖怪の山に攻める百鬼夜行

前回の話、紫が九尾の狐を式にしたいと言ったから手伝って無事式にすることが出来それから十年経った。

 

「旅しても最近暇だな。何か俺に刺激を与える事とかないかな。」

 

十年経ってもやることがないのだ畜生め。

 

「ゆかえもんにでも頼もうかな。」

 

能力でスキマを開き紫がいるところまで繋いだ。

 

「よし繋いだ。ゆかえもんはどこにいるかな。」

 

「誰の名前よ。」

 

後ろから紫の声が聞こえた。

 

「お前後ろにいたの。」

 

「そうよ。あなたと一緒にいたお陰で妖力と妖気を抑えることに成功したの。」

 

「まじで?」

 

「まじよ。」

 

え、やだこの妖怪。人の技術を盗んだわ。次からわかるように俺の10km妖怪探知センサーを強力にしよう。

 

「そうだった。紫に言うことがあったんだ。」

 

「何よ言ってみなさい。」

 

「ゆかえもん助けて暇で死にそうだよ。」

 

「いやだから、ゆかえもんって誰よ。」

 

「名前は気にしないで何か面白いことないか?」

 

「だったら天魔の封に会いに行けば良いじゃない。」

 

「だけど封って、紫が創った世界にいるんだよな。」

 

「ええそうよ。だから私が送るわよ。」

 

「本当か!!ありがとうゆかえもん。俺の能力でも色んな世界から封を探しだすのは苦労するからありがたいよ。」

 

「だからゆかえもんって言うの止めなさい。何か危ない気がするから。」

 

「ちっ、わかったよ。折角紫を名前でいじり倒そうとしたけど、それを言われちゃ止めるしかない。」

 

「もう良いかしら?」

 

「ドンと来い。」

 

「では一名様ご案な~い。」

 

足元にスキマが現れ落ちていった。

 

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冷たい感じがする。湿っている感じがする。どうやら妖怪の山に着いたようだ。よし封の妖力を感じとり瞬間移動をするか。

 

「よっと着いた。」

 

「むっ何者だ。」

 

「俺だよ封わかんないのか。暁だよ気付け。」

 

「暁なのか。久しいな、少しは大人びたな。」

 

「少しは余計だ。」

 

「他の奴らには会わないのか?」

 

「そうだったな。封、皆を集めてくれないか。」

 

「わかった。」

 

 

 

五分後・・・

 

「見事に早く集まったな。」

 

「そうだろ。皆よく聞け。仮面が帰ってきたぞ。」

 

封は言い終わった後、俺は前に出て仮面を光速で外して光速で付けた。記憶が蘇った天狗たちの反応はどうだ。

 

「よっ仮面久しぶりだな。」

 

「仮面さんお帰りなさい。」

 

「仮面お兄ちゃんお帰り。」

 

「仮面どこいってたんだよ!!」

 

「仮面が帰ってきたぞ。宴だ宴だ、準備しろ。」

 

え、何、なんか賑わってるんだけど。

 

「皆の記憶を忘れさせてもお前への気持ちは変わらないのだ。」

 

「そうなの……か。」

 

あ、あれ?お、可笑しいな?俺の眼から霊力が漏れているんだが。

 

「やっと着いたわ。あれ?暁が泣いてるわ。あはははは暁が泣いてるところ初めて見たわ。」

 

「泣いて何が悪い。これでも元は人間だったんだぞ。後、笑うな。」

 

「紫様泣いている人に対して笑ってはいけませんよ。暁様なんで泣いているのですか?」

 

「いいやちょっとね。色々とあったんだ。」

 

「そうですか?」

 

「暁。」

 

「何だよ。お前も笑うのか。」

 

「いや違う。宴の準備をするから俺の屋敷で休んどけ。紫もそこの九尾も休め。」

 

「じゃあお言葉にあまえて。行くわよ藍。」

 

「はい紫様。」

 

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宴が始まった。

 

「うへぇ、何だこの酒まっず。」

 

「それは妖怪用の酒よ。」

 

「紫よくこんな不味い酒飲めるな。」

 

「私達妖怪たちにとっては美味しいわ。」

 

「ふ~んそうなんだ。」

 

さっき飲んだ酒とは違う酒を適当に見ずに選んだ。

 

「あっ、これ旨い。」

 

酒の名前を見ると「鬼殺し」と、書かれていた。

 

「話し聞いてる?」

 

遠くから「焼鳥……滅ぅぅ!!」と、書かれた酒を持った封が来た。

 

「よっ、のんでるかぁ~。」

 

「飲んでるわよ。」

 

「飲んでる飲んでる。鬼殺し……うっまぁいぃぃ~。」

 

「あんたよくそんな強いお酒飲めるわね。私だったら即座に吐くわ。」

 

「私もだ。」

 

「そうか?こんなに美味しいのに?」

 

「そう言えば紫、あの九尾はどうしたんだ。」

 

「そこで酔ってたんだけど、酔ってた天狗に急に殴られてあっちで乱闘してるわよ。」

 

「あっ、本当だ。気分が良いしちょっくら止めてくるわ。」

 

「暁が行かなくてもいいわ。藍の圧勝でもうすぐで終わるもの。」

 

紫が言った通り藍が圧勝して終わった。

 

「ちっ、この俺の能力で暴れてやろうと思ったのに。」

 

「あんたが冗談でも暴れたら幻想郷が終わるわ。」

 

「幻想郷って?」

 

「この世界の名前よ。」

 

「へぇー結構良いじゃん。」

 

「ふふん良いでしょ。」

 

「俺、何か目的を忘れてるような。」

 

「私に用があったのではないのか?」

 

「そうだったそうだった。封さぁ、何か問題とか事件ない。」

 

「あると言えばある。」

 

「まじでか、内容は?」

 

「鬼子母神と鬼がこの妖怪の山を乗っ取ろうとしている。」

 

「鬼子母神かぁ~また神か。」

 

「また神って、戦ったことあるの?」

 

「戦って一割出して圧勝してやったよ。」

 

「この悪魔め。」

 

「いや俺悪魔じゃないから、仙人だから。」

 

遠くを見ていると、射命丸とはたてが倒れている。今回もあまり話してないな。次あったら話そう。

 

「俺そろそろ寝るわ。」

 

「あらそう?」

 

「おう、お休み。」

 

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「おい暁、鬼たちが攻めてくるぞ。」

 

「ちょっと待ってろ、もう少し寝てから向かうから。」

 

「いや起きなさいよ。」

 

俺の真上に紫が岩を落とした。

 

「おっとあぶねぇ。」

 

「起きたから行きなさい。」

 

「わかったよ。」

 

瞬間移動で妖気が溢れる場所まで移動した。

 

 

 

こりゃまさに百鬼夜行だな。夜ではないが。鬼たちが俺に気付いたな。ではいっちょやりますか。鬼の大軍の中央に勢いを着けて着陸。

 

「よっと。あれ?鬼たちが気絶している。まあいいか、多重影分身の術!!」

 

さっさとやりますか。

 

「少しは楽しませてくれよ餓鬼ども。」

 

突進してきた鬼を右に躱し、みぞに螺旋丸を当てた。

 

「一体だとそこまで強くないと。」

 

次に来た鬼の集団を体術で薙ぎ倒す。

 

「おらおらどうした。動きが遅いぞ。」

 

鬼の顔を鷲掴みし、集団におもいっきり投げた。

 

「ストライーク。」

 

霜月を抜き始解を唱える。

 

「眺めろ「霜月」。」

 

辺りの鬼の妖力を吸いとり霊力にして返してやる。

 

「ぶっ飛びな。」

 

霊丸を5発放つ。すると後ろからただならぬ妖力を感じた。すぐさま後ろを向き相手の踵落としを防いだ。足が地面にめり込む。

 

「お、重いな。」

 

「初めてだよ。私の攻撃を受け止める人間がいるなんて。」

 

受け止めた後横に蹴った。

 

「おっと痛いね。腕がジンジンするよ。」

 

「おい、そこのロリ名前は何だ。」

 

「ロリって意味わかんないけど私は伊吹萃香だよ。」

 

「そうか俺は仮面だ。よろしく。紫の古い友人でもある。」

 

「へぇー紫が友人を。」

 

「何だ?そんなに珍しいのか紫に友人がいることに。」

 

「珍しいよ。最初は私しか友人がいなかったんだよ。」

 

「そうか。」

 

「こんな無駄話をしてないで勝負だ。」

 

すぐに間合いを詰めて殴ったが、殴った感触がなかった。

 

「私はこんなことができるんだよ。」

 

ちっ、能力だと思うが霧状になりやがった。

 

「ではこれはどうかな?螺旋手裏剣!!」

 

「当たらないよ。」

 

「それはどうかな?」

 

俺は遠くに離れ霧状になっている萃香の前で螺旋手裏剣が爆発した。

 

「さてどうなったかな。」

 

千里眼で萃香を見ると、

 

「ふぅー危なかった。爆発の密度を変えてなきゃ巻き込まれてたよ。」

 

少々傷は負っていたがピンピンしている。

 

「そろそろ終わらせるために能力で実体を捉えて殴る。」

 

「お、次はなんだい?」

 

「普通に喧嘩だ。」

 

間合いを詰めて心臓の辺りを殴った。

 

「さ、触れた!!………体が動かない。」

 

「仙術で動かなくさせた。ぶっ飛びな!」

 

ぶっ飛ばす前に俺の分身体が飛んできて萃香を巻き込んだ。

 

「え、ちょ、ここから良いところなのによぉ。おい、起きろロリ鬼。」

 

ダメだこいつ完全に伸びてやがる。分身体は元気なのに。

 

「ごめんね~萃香。邪魔しちゃて。後で美味しいお酒あげるから。」

 

「何者だ!!」

 

「私の名は星熊勇儀そこの萃香の仲間よ。しかしあんた、そこそこの霊力を持ってるじゃないか。今私の肌が戦いたくてウズウズして鳥肌になってるよ。」

 

「いいぜ。来いよ星熊勇儀さんよ。」

 

一気に間合いを詰めようとしたが勇儀も間合いを詰めた。

 

「私からいくよ。オラァ!!」

 

萃香より重い拳が俺に襲う。

 

「こりゃ、萃香より重いな。」

 

「楽しませてくれよ。」

 

一割出すか。

 

「おお、軽い軽い。」

 

「ちっ、なんだいこの霊力の量は化け物レベルよ。」

 

勇儀は後ろに下がったが、

 

「そうはさせるかよ。」

 

能力で引き寄せてやった。

 

「さて、萃香の分もお前が受けな。」

 

「くそ、三歩必殺。」

 

「おせーよ。」

 

片手で三歩必殺を受け止める。

 

「いくぜ。山吹色の波紋疾走(サンライトーイエローオーバードライブ)。オラオラオラオラオラオラオラオラァ。」

 

波紋で連打してやった。

 

「大丈夫だ。波紋は殺傷能力はあまりない。殴られた痛みは来るがゆっくり休みな。」

 

「そうさせて……もらうよ。」

 

「また雑魚処理の始まりだぁぁぁ。」

 

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「結構鬼の進軍を止めたがそろそろ大将が来るんじゃないか?ん、空から誰かが降りて来るぞ。」

 

「貴様が私の仲間を倒した者か。」

 

「そうだがお前さ、妖怪の山を大切にしろよ。あとお前安産の神だからさこう争ってる場合か!!」

 

「たまには息抜きしたいんじゃ。」

 

「息抜きのレベルじゃないよ。」

 

「こう話しているのが勿体無い勝負。」

 

「いきなり。」

 

殴ってきたが足の裏でかろうじて止めた。

 

「いやいやいや、話し合いで終わろうよ?ね、ね。」

 

「こんな霊力を持った者が現れるとウズウズして止まらないんだ。」

 

「いやお前もかよ。仕方ない来な鬼子母神さんよ。」

 

鬼子母神は連打で殴ってきたがすべて躱した。

 

「いくぜ八門遁甲の陣「開門」。すぐに終わらせてやるよ。」

 

鬼子母神の攻撃を躱しながら懐に入り、顎をおもいっきり真上に蹴って空中にあげた。

 

「何をするんだ。」

 

「黙ってろ。」

 

音速で攻撃し後ろから腕がまわした。抱きついてないからね。

 

「やめろ離せ変態。」

 

「大人しくしてろ。俺は変態じゃない。」

 

そのまま鬼子母神は頭から落ちた。

 

「効かないわ。」

 

「あっそ。隙がありすぎるぜ。」

 

右足に、解放してある霊力を込めて蹴る。

 

「獅子連弾!!」

 

「くっ。」

 

鬼子母神から離れる。

 

「まだ意識があるのか。どうだまだ続けるか?」

 

「嫌もうやめとくわ。肋骨が何本か折れたわ。」

 

「そうか。天狗とは仲良くやれよ。」

 

「考えとくわ。」

 

「あと、肋骨ぐらいは治してやるよ。」

 

「ありがとうね。」

 

治したあと紫たちのところまで戻った。

 




読んでいただきありがとうございました。

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