なん…だと…
この人が聖徳太子様だと。男性じゃなかったのか。美人だからいいけど。
神子「あら驚いてます。」
暁「当たり前ですよ。普通に話していた人が聖徳太子様だなんて。」
神子「ふふ、やはり君は面白いですね。」
暁「どういうことですか?」
神子「君から不思議な力が感じられます。そして、膨大な霊力。並みの人たちにはない霊力を持っている。」
暁「何で分かったんですか?」
神子「合ってたんですか‼」
暁「えっ…冗談…だったんですか?」
神子「冗談でしたけど、しかし君から不思議な力を感じるのは本当ですよ。」
暁(多分。仙人の力だろう。)
神子「あのー1回だけでいいですから勝負してくれませんか。」
暁「良いですけど。」
神子「やった。そういえば後ろの二人を紹介してませんでしたね。」
神子「烏帽子を被っている白装束をしている子が物部布都です。」
布都「太子様にけがをさせないであろうな。」
神子「はははぁ。で、その子が蘇我屠自古です。」
屠自古「蘇我屠自古です。宜しくお願いします。」
暁「宜しくお願いします。僕は暁 佑全です。どこで勝負をしますか?」
屠自古「でしたら。この都の近くの山の草原でやった方が良いと思います。あそこは広くて殺風景ですから。」
神子「そこが良いですね。暁さん、行きましょう。」
暁「分かりました。」
仙人、少女たち移動中
屠自古「着きました。」
布都「本当に何もないんじゃな。」
暁「勝敗はどうやって決める?どっちかが降参するまでやるか?」
神子「それでいいです。ではそろそろ始めましょう。屠自古と布都は離れてください。離れたら布都は勝負の合図をしてください。」
布都「わかりました。太子様。」
暁「離れましたか。布都さん、合図してください。」
布都「では始めるぞ。」
布都が合図をして太子様が剣で攻撃してきた。霜月で太子様の剣を止めた。
暁「結構力強いじゃないですか。」
神子「君、全力じゃないですね。腕に力もいれていない。」
暁「当たり前です。貴女みたいな偉い人本気を出しませんよ。」
神子「本気できてください。そうしないと君がどういう人なのかわからない。」
暁「僕が本気を出すと、この世界を消すことになりますよ。」
神子「君は一体なんの能力なんですか。」
暁「すいません。それは言えません。」
霊力の斬撃は放ち太子様と距離をとった。
暁「少しだけ力を出しましょう。」
霜月を腰の近くにして霜月に自分の能力を纏わせるようにして水平斬りをした。自分の目の前が水平に歪んだ。奥の方では雷か竜巻、隕石などが落ちていた。
暁「……森羅万象斬…。」
森羅万象斬。建造物や障害物などきれいに斬られ植物を傷つけずあらゆる現象を起こしながら空間を歪ませありとあらゆる物を断つ業。
神子「危ないじゃないですか。」
太子様を殺したと思っていたか?大丈夫ですよ。能力で瞬間移動させたから。
神子「わかりました。貴方の強さはよくわかりました。二人が唖然としてますよ。」
二人の顔を見ると( ; ゜Д゜)となっていた。
暁「すいません。だけどまだ1割しか出してませんよ。」
神子「はいはいわかりましたから。降参しますからもう戻りましょう。」
そして太子様たちと一緒に屋敷に戻っていった。
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