妖怪の山で百年以上はいた。封はまだ天魔になったばかりで俺と戦う前は封の婆ちゃんがやっていた。封の婆ちゃんは病で死んでしまって封が新しい天魔になったのだと言う。封とは親友の関係になった。封と話す話しの内容が合う。封の部下には射命丸 文と姫海棠 はたてがいる。どちらも鴉天狗だ。その二人は、新聞記者で文文。新聞と花果子念報を作っている。新聞記者なのだが文は嘘を少し書き、はたては念写を使うので内容が曖昧でどちらもあまり売れないらしい。
封に用事があったので来たら見知らぬ女性がいた。
暁「こんにちは。」
?「こんにちは。封さん、この人がそうですね。」
封「ああ、そいつが暁だ。」
暁「封、この人は誰だい。」
?「私の名は、八雲 紫です。種族は妖怪でスキマ妖怪です。」
暁「そうですか。知ってるかもしれませんが暁 佑全です。以後お見知りおきよ。」
紫「えぇ、こちらこそ。貴方って、種族は何ですか?」
暁「封、教えてないのか。」
封「いや俺も知らない。」
暁「教えてなかったけ、種族は仙人です。長生きする人間みたいな種族です。あんまり言いふらさないでください。」
紫「そうなの。ふ~ん・・・そうだわ。貴方、私の式にならない?」
暁「?式とは何ですか。」
紫「う~ん。簡単に言えば・・家族とか家来みたいなことよ。」
暁「家族ね~え。すまんが断る。」
紫「あらそう、残念だわ。最後に私の話しがあるわ。」よ
暁「そうか言ってみて。」
紫「私ね、人間と人外が共存する世界を創ってるの。その世界には、竹林や世界の結界を管理する神社があるの。世界は、まだまだ途中で妖怪の山を入れようと思ったの。妖怪の山を入れ終わったら人里を入れるつもりよ。貴方はこの世界の事どう思う。」
暁「どう思うと言われても良いんじゃないかな。その世界に、人里入れるつもりって言っていたね。妖怪に襲われない?」
紫「その事何だけど、貴方に頼めるかしら。」
暁「はぁい!どーゆ事ですか。」
紫「人里の事を貴方に頼みたいの。要するに人里の長をしてほしいの。入れる人里が小さくていろんな人里から
長を出すのは、いけないでしょ。だから貴方に頼もうと思ったの。」
暁「良いですけど。まだその世界は出来ないんですよね。その間、旅をしていいか?」
紫「勿論、良いわよ。引き受けてくれて有り難いわ。用事は済んだし帰るわ。」
紫が何も無いところに手をかざすと薄気味悪い目玉の空間の入り口ができた。これがスキマ妖怪と言われている元だろう。
暁「また会いましょう。」
紫「じゃあね。」
紫は入りスキマが閉じた。
暁「さて、そろそろ旅に出ますか。」
封「俺、空気になっていたがいついくんだ?」
暁「2時位には行くよ。その前に、あまり俺の事覚えてほしくないんだ。妖怪の山の天狗たちの記憶をいじるよ。仮面を外した顏を見れば思い出すが。」
封「俺もするのか。」
暁「お前にはしない。また、妖怪の山に来ることもある。その時覚えてほしい。」
封「そうか分かった。気を付けろよ。」
暁「じゃあな。」
午前二時頃になったあと妖怪の山の天狗たちの記憶をいじりまた旅に出た。
読んでいただきありがとうございました。