川崎支部の華麗なる日々   作:EX=ZERO

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ゆうべはおたのしみでしたね


【魔法怪人オババ】

【銭湯】

 

―カポーン

 

サモン「くっ・・川崎支部に派遣されてから全く功績を挙げられていません

    このままでは、このままでは私は・・・」ボロッ

 

タイザ(真)「別にいいじゃないサモンさん、何の功績もなんてとんでもない

       あなたの提案のおかげで資金調達ルートがだいぶ増えたんだから」

 

サモン「そうは言いますが悪の組織として資金調達だけうまくいったとこで

    肝心のヒーローを倒せない現状はどうかと思うんですよ・・」

 

タイザ(真)「まあまあ、今はそういうの全部忘れて

       この銭湯でのんびり心の洗濯すればいい」

 

サモン「心の洗濯・・ですか

    レッドもここで心が洗われてあの性格が少しはマシになれ・・ば・・」

 

サモン(うん?まてよ・・?)

 

 

―ティン!

 

 

サモン「そ、それだっ!!」ザバッ!

 

タイザ(真)「おや?なにか浮かんだとか?」

 

サモン「ええ、浮かびましたとも、次こそ、次こそは

    サンレッドを終わらせてあげましょう、力でダメならば・・クックック・・」

 

 

 

 

 

―・・・―

 

【サモンの自宅】

 

 

サモン「では、今話した通りに明日お願いいたします

    今晩は泊まって行ってください」

 

まほうおばば「イーッヒッヒ!ああ任せなさい、珍しい物を見せてもらった礼じゃ

       明日、そのレッドとかいう小僧を始末してしんぜよう!」

 

サモン「ええ、しかし相手は強力です、油断は禁物ですよ?」

 

まほうおばば「戦うの相手は人間なんじゃろう?ならわしの呪文一つで終わりじゃよ

       お前さんの計画とやらが正しければ、のう・・?」

 

サモン「別に倒す必要はないんですよ

    倒す必要はね・・・クックック・・・」

 

 

―・・・翌日・・・ー

 

サモン「こちらです、魔女殿」

 

まほうおばば「ほうほう・・一見すると城のような場所じゃのう

       ここ、でいいんじゃな?」フム..

 

サモン「ええ、ええ、そうするだけでレッドはおしまいです、クックック・・」

 

まほうおばば「相分かった、わしにドンと任せるがいい!」

 

まほうおばば(しかし異世界とはすごいのう・・家一つ見ても格が違う・・なにより

       魔族と人間が共存しているなどわしのいる世界では考えられぬわい)

 

 

―・・・―

 

【公園】

 

サモン「ようやく来ましたかサンレッド

    今日こそは貴様の「おい」・・あのですね、前口上を途中で「あ゛?」・・」

 

レッド「おい、まさかとは思うが隣にいるばーさん戦わせる気か?」

 

サモン「ばーさんとは口が悪いですね正義のヒーロー

    これでも彼女、私より年下なんですけどねぇ」

 

まほうおばば「!」←昨日の夜の事を思い出した

 

レッド「そういうことじゃねえよ!怪人と人間一緒にすんじゃねえ

    ていうかばばあ顔赤くしてんだよ気持ち悪いなオイ」

 

サモン「そんな余裕がいつまで続くか見ものですね

    ・・さあサンレッド、構えろ・・今日こそ貴様の最後だ!」

 

まほうおばば「レッドとやら、随分と失礼な事言ってくれたのう?

       見くびっているようじゃが・・後悔させてやる!」

 

レッド「なあ、帰っていいか?」

 

まほうおばば「きええええええええいっ!『ベギラマ』!」

 

―ボッ!

 

レッド「っ!?あっち!てめぇババアなにしやがるっ!」

 

まほうおばば「まだまだぁ!それそれ『ベギラマ』!」

 

―ボオッ!

 

レッド「だあっ!こんのっいい加減にしろっ!」ブチッ!

 

レッド(とは言ったもののババア相手に本気で殴ったら下手すりゃ殺人だ

    ちっ・・ある意味人質に襲われてるようなもんかよ、骸骨野郎め・・)イラッ

 

サモン「クックック・・さっきまでの威勢はどうしたサンレッド!

    まだまだ彼女は本気を出していないぞ?さあもっとだ、もっと苦しめ!」

 

レッド「てめぇは・・だーってろっ!!」ブンッ

 

サモン「ぐはっ・・」バタッ

 

まほうおばば「さ、サモン殿っ!お、おのれサンレッドとやら・・

       今度こそ貴様の最後だ、喰らえ『バシルーラ』!」

 

レッド「そんなもん、当たらなけりゃいみねえよっと!」スカッ

 

まほうおばば「おのれっ・・!ちょこまかと!

       『バシルーラっ』!『バシルーラ』!『バシルーラあああああ』!」

 

レッド「よっ、ほっ、はっ!当たらねえよそんなもんはよぉ」ヘラヘラ

 

 

サモン「私に・・背を向けたな?」ムクリ

 

―ザクッ!

 

レッド「!?」

 

サモン「今です魔女殿!呪文をサンレッドに!」

 

レッド「骸骨野郎てめえまた俺のTシャツを・・・!!!」ブチッ

 

サモン(逆にTシャツしか切れないあなたがおかしいんですよ・・)

 

まほうおばば「く~ら~え~~~!『バシルーラ』!!」

 

レッド「おおっと」ヒョイ

 

サモン「え?」

 

まほうおばば「っ!い、いかん!呪文が止まらぬ!」

 

 

 

▼サモンは はるか かなたへ はねとばされた!

 

 

―・・・―

 

 

まほうおばば「おのれ・・サンレッド・・」←正座中

 

レッド「なあバアさん、あんな魔法で俺をどうする気だったんだ?

    あんたどうせあの骸骨野郎にそそのかされたんだろ?さっさと吐いちまえよ」

 

まほうおばば「き、貴様に喋ることなど何もないわい!」

 

レッド「ほー?これでもか?」グリグリ

 

まほうおばば「ぐううううっ・・ひと思いに殺せぇ!わしはもうおしまいじゃあ!

       サモン殿がいなければ元の世界に帰る事もできぬ・・」

 

レッド「そういうのいいからさっさと言えよ?

    どこに飛ばそうとしたんだ?そこ行きゃ骸骨野郎がいるはずだ」

 

まほうおばば「たしか銭湯・・とか言っていた、どんな場所か知らぬが

       そこにお前を飛ばせば終わりと・・しかし飛ばされたのはサモン殿・・」

 

レッド「は?おい、今なんつった?」

 

まほうおばば「銭湯という城みたいな建物に貴様を飛ばす計画だったんじゃよ!

       これ以上はわしも知らぬ・・さあもういいだろうさっさと殺せ!」

 

レッド(あの馬鹿そんなくだらねえ事で俺を倒そうとしてたのかよ・・

    ・・・あっ!女湯に飛ばそうとしてたのかあいつっ!!)

 

レッド「あの野郎・・次見つけたら俺が直々に女湯に飛ばしてやる・・」ポキポキッ..

 

 

 

 

 

 

ギョウ「・・・。」ジー

 

ヘルスカル「・・・。」ジー

 

ギョウ「スカルちゃーん、写メとれ写メ、拡散すっぞ」カシャッ

 

ヘルスカル「オッケーです先輩!レッドの恥ずかしいところ大・激・写っ☆」カシャ

 

 

翌日、正義のヒーローサンレッドが

公共の場で老人を虐待していたというニュースが川崎中に広まっていたのだった!

 

 

\デデデデデデデデンッ!/

 

 

 

 

●サモンのその後●

 

【銭湯女湯

 

 

 

 

・・の煙突の上】

 

 

サモン「あ・・危なかった・・この鎌がなければ

    私の社会的地位が終わってしまうところでした・・」チャキッ

 

召喚怪人サモンの持つ虚無の大鎌は、装備した者を宙に浮かせることができるのだ!

 

サモン「魔女殿は大丈夫でしょうか・・

    私に呪文が当たった事を気に病んでいなければいいのですが・・」

 

サモン「さて、今日のところはあなたの勝ちでいいでしょう

    しかし、次は、次こそは貴様の息の根を止める、待っていろサンレ」

 

―ズルッ!

 

サモン「あっ・・・!?」▼煙突IN

 

 

 

―ザバンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「きゃああああああああああああああああああ!!」」」」」

 

 

\デデデデデデデデンッ!/

 

 

 

●ゴドムとソドラ●

 

\ピシャーン!テーテレレ(ry/

 

ゴドム「なあ、異世界トリップして無双したらさ

    次に待ってるのは美少女エルフさんとの絡みだよな?

    どんな子がいいと思う?やっぱ金髪碧眼で大人しくて料理美味しくて・・」

 

ソドラ「・・・。」

 

ソドラ「俺は獣人派だ」

 

\テレレレテーレーレ(ry/

 

 

END




ドラゴンクエストⅢより『まほうおばば』でした

※煙突から落ちても湯船に落ちる事はありません
あくまでギャクですので絶対にマネしないでください

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