川崎支部の華麗なる日々   作:EX=ZERO

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今回クロスはお休み

そろそろ原作版を見ないと厳しい気がしてきた作者です
致命的な矛盾をどうしようか検討中で・・


【背反怪人ナイトマン】

【喫茶店】

 

 

サモン「レッドさんからお呼び出しとは珍しい

    ついに自ら命を捨てに来たかサンレッドよクックック・・」

 

―パシッ!

 

サモン「・・・そういう事しますか、私帰っていいですかね?」ヒリヒリ

 

レッド「土にならいいぜ?」ポキポキ

 

サモン「・・・話を聞きましょう

    そちらの方に関係があるんですよね?」

 

ナイトマン「・・・。」

 

レッド「こいつは後輩のナイトマン、山口県のヒーローなんだがよ・・」

 

サモン「ふむふむ・・

    おっと私はフロシャイム川崎市部に派遣されたサモンと申します」

 

レッド「・・オイ」

 

ナイトマン「こんにちはサモンさん、えっとですね

      僕、実は・・『怪人』になりたいんです!」

 

サモン「ほう?組織に入りたいのですか?我々としては大歓迎ですよ」

 

レッド「いや止めろよ!」

 

サモン「おやおやどうしてです?キングフロシャイム様曰く

    我々組織は来るもの拒ま「拒めよっ!」・・」

 

レッド「俺が言いたいのはな、そんな簡単に鞍替えしてもいいのかよって事でな?」

 

サモン「それもそうですね、ではナイトマンさん

    どうして怪人になりたいと思ったんですか?」

 

ナイトマン「物心ついた事から違和感があったんです、自分が自分じゃないみたいで

      体はヒーローなんですが、心は怪人なんだなって・・」

 

レッド(やっぱニューハーフのカミングアウトみたいだな)

 

サモン「なるほど・・ふむ」

 

レッド「おい、なに考えてんだよ、さっさと言えよ

    こいつに怪人は無理だってよ!そのためにお前呼んだんだぞ!?」

 

サモン「人それぞれではないのでしょうか?」

 

レッド「ちっ・・ヴァンプよりは話がわかると思って呼んだらコレかよ

    やっぱてめーらホントに使えねーなぁ!」

 

サモン「ではお聞きしますが、レッドさんと彼は先輩後輩の間柄だそうですね?」

 

レッド「だからなんだよ」

 

サモン「その彼が夢を追いかけるのを先輩であるあなたが奪うのですか?

    夢を見るのは誰にも止められないんですよ!」

 

レッド「夢にも限度ってもんがあるだろ!?

    こいつが怪人になってなにしてーか知ってるか?

    『レッドさんをぶっ殺したい』とか抜かしてんだぞ!?」

 

サモン「それは好都合、今すぐにでも歓迎して祝ってあげたい気分ですよ」

 

ナイトマン「えっ!ホントですか!」

 

レッド「お前もなに喜んでんだ!

    ん?あ、ああそうだよ!おい骸骨野郎

    じゃあお前はあれか?人が犯罪者になろうとしてるのを祝うってのか!?」

 

サモン「それはちょっと聞き捨てなりませんね

    我々は悪の組織であって犯罪者の集まりではないんですよ?」イラッ

 

ナイトマン「!」

 

レッド「同じだろーがっ!お前ら俺の命狙ってんだからよ!」

 

サモン「悪の組織がヒーローを抹殺するのは当たり前じゃないですか」

 

ナイトマン「!!」

 

レッド「っだー!やっぱこいつもダメかよ

    オイ!なんでもいいから話の通じる奴呼べよ!お得意の曲芸でよっ!!」

 

サモン「この際だから言わせてもらいます!

    あなたの粗暴ぶりが彼のヒーローとしての正義感を汚したんじゃないのですか?」

 

―ガシッ!

 

レッド「あ゛っ?オイ、今なんつった?」

 

サモン「ほ、ほらっ・・都合が悪くなったらすぐ手が出るでしょう?

    それらの蛮行にもなにかしらの原因があるとは思いませんか?

    今のあなたただのチンピラにしか見えないですよ!」

 

レッド「お゛ーお゛ーっ、言ってくれんじゃねえかよいっちょ前に

    随分とえらくなったもんだなぁ、よーし潰す、表出ろゴラァ!!」ブチッ

 

 

―バッ!

 

ナイトマン「やめてくださいレッド先輩!!」

 

サモン&レッド「「!」」

 

ナイトマン(そうだよ、なんで僕こんなことで悩んでたんだろう・・

      本気だったら最初から迷うことなんてなかったんだ!)

 

ナイトマン「僕・・今のサモンさんの言葉で決心がついたんです

      僕はっ!怪人として生きていこうと思います!」

 

サモン「!」

 

レッド「お、おい待て早まるなっ!こいつの言うこと間に受けようとすんなよ!」

 

ナイトマン「さっきのやり取りを見て思ったんです、やっぱり僕は・・先輩・・いや

      貴様を殺すために生まれてきたんだサンレッド!」

 

レッド「おいだから口調、口調っ!」

 

ナイトマン「手土産として貴様の首を組織へと献上しよう!

      さあ覚悟しろサンレッド!」

 

サモン「クックック・・これも自業自得だ

    さあ表へ出るがいいサンレッドよ・・!

    かつての友の腕に抱かれて永久に眠る時が来たのだ!」

 

レッド「っ!」ブチッ..!!!

 

 

3秒後、二人がレッドにボコ殴りにされたのは言うまでもない。

 

\デデデデデデデデンッ!/

 

 

 

 

●予兆●

 

レッド「ちっ・・骸骨野郎、最近本気で調子に乗ってやがるな・・

    なにが後輩の夢をーだ、アホくせぇ」

 

レッド(ナイトマンもナイトマンだ、一時の感情で馬鹿な事しやがってよ・・

    どこで間違えたんだ俺は)

 

レッド(そういやついカッとなって店ん中であいつらボコ殴りにしちまったけど

    よく店員に文句言われなかったな・・なんでだ?)

 

レッド「・・・。」チラッ

 

レッド「!?」

 

―Cafe『FLORSHEIM』

 

レッド「ここもかよっ!あいつらホント何してんだ!」

 

 

その頃・・・

 

【川崎市部アジト】

 

キングフロシャイム『ヴァンプよ、作戦の進行状況はどうなっている?』

 

ヴァンプ「ハッ、例の作戦の足がかりとしてまず身近なものから取り入れております」

 

キングフロシャイム『よろしい、だが油断は禁物だぞ?世間を騒がせている

          異物の混入、食品の偽装・・明日は我が身だ、心して掛』

 

<おじーちゃん!また悪役ごっこー?

 

キングフロシャイム『こ、こらマー君っ・・!まだ入ってきちゃダメだって!』

 

ヴァンプ「・・・。」

 

\デデデデデデデデンッ!/

 

 

 

●それいけ!ウサコッツ!:かっこよく!●

 

1号「じゃあ撮りまーす」

 

ウサコッツ「かっこよく撮ってよね!」シャキーン

 

―カシャッ!

 

1号「はいOKでーす、そのままもう1枚いきまーす」

 

ウサコッツ「今度はーこうっ!」キラーン!

 

カーメンマン(なあ、ウサのやつ何してんだあれ)ヒソヒソ

 

メダリオ(自分のかっこいい写真をネットに上げるんだとさ

     レベルたけーよなぁ?か、かわいさでさっ)ヒソヒソ

 

カーメンマン(ナ、ナハハッ!だよなぁ?あれどう考えても

       可愛く愛想振りまいてるようにしか見えねえもんなあれ)ヒソヒソ

 

 

翌日

 

ウサコッツ「ねえグルゲゲー!どうどう?ボクの写真にコメント付いてる!?」

 

グルゲゲ「えーっとちょっと待ってなよー・・?おおっとこれか」カチャカチャカチャッ..ターン!

 

ウサコッツ「わーい見せて見せてー!えっとなになに・・」

 

>ものすごく可愛いウサちゃんですね!もっとみたいです^^

 

>この可愛いウサちゃんはなんていうお名前なんですか?他の写真も楽しみにしてます^^

 

>かわいいいいいいいいいいいいい

 

グルゲゲ「おおー大人気じゃんウサコッツ!・・ってどした?」

 

ウサコッツ「か・・かわいいって・・

      んもー!ボクは可愛くなんか」

 

\デデデデデデデデンッ!/

 

END




この作品でのフロシャイムは組織の資金調達が割とレベルアップしてます

【お知らせ】
ハピナ氏主催《第1回》ハーメルンSS小説コンテストというのがあるみたいなので
オリ主であるサモンを除外した状態で天体戦士サンレッドの短編を書かせていただきました
興味があれば作者のページから覗いていってください

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