天翔ける龍の伝記   作:瀧龍騎

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あぁ!ネタがなぁぁぁい!!
そうだ!パロっちゃおう!!
という事でパロディネタ多いです!


第十六話 紀伊南蛮蹴鞠大会(後編)

「羅刹召喚!!」

 

「のわっ!?」

 

 

どこからともなく黒鬼が転送されてくる。

 

 

「うわっ!天竜か!?.....びっくりしたぁ.....」

 

 

食事中だったのか、茶碗と箸を持って現れる黒鬼。

 

 

「すまん秀治。ヒコがヘソ曲げちまったから、

代わりに蹴鞠大会出てくんないか?」

 

「え~。私、昼間は動けないのだが.....」

 

 

羅刹は日光が苦手だ。

 

 

「安心しろ。紫外線除けのまじないをかけた運動着を用意した」

 

「う~ん.....ならいいか」

 

 

 

 

 

 

 

 

「天竜さん。その人誰?」

 

「ん?波多野秀治。今は俺に仕えてる」

 

「はぁ!?それって丹波の.....」

 

「信奈には内緒な」

 

 

世間一般には、秀治は死んだ事になっている。天竜が密かに匿わなければ、信奈によって処刑されていたかもしれない。

 

 

「ったく.....嘘ばっかついてると後で取り返しつかなくなるぞ?」

 

「ふん。お前が言うな」

 

 

こうしてお互いに11人の選手が揃う事になる。

 

 

 

チーム天竜。

FW

今川義元・宮本武蔵・黒鬼

 

MF

羽柴天竜・明智左馬助・佐々木小次郎

・古田佐介

 

DF

竹中半兵衛・阿斗・吽斗

 

GK

羽柴良晴

 

相手が孫市以外ほぼ初心者なのお手本として一般的な3-4-3で布陣は決定。DFに幼女2+男の娘が固まって危ない気がするが、取り敢えずはいいだろう。

 

 

「義元殿。蹴鞠大会でその服装は.....」

 

「あら?文句ありますの?」

 

「着替えてくれよ義元ちゃん。前回それで

素っ転んだんじゃないか」

 

「うっ.....嫌です!貴族として十二単は外せません!」

 

 

天竜は慌てて何やら運動着を取り出す。

 

 

「ほら!これは京で有名な呉服屋で作らせた西陣織風の最高級な蹴鞠用運動着です!(嘘)

実は、かの足利義満公もこれを着用して蹴鞠を楽しんでいたとか!(嘘)」

 

「うっ.....3代将軍が.....」

 

 

少し信じているようである。

天竜は溜息をついて最後の手段に出る。

天竜は義元にギリギリまで近づいた。

 

 

「あうぅ.....」

 

 

「義元殿.....私は貴方がこの服装で華やかに舞ってくれるのをずっと楽しみにしていたのです.....どうか、私の為に着ては下さりませんか?」

 

 

今にもキスをしそうな超近距離でそれを言う天竜。美形な彼に言われて、堕ちない女性などいないだろう。

 

 

「あうぅ.....はい.....着ますわ天竜様ぁ.....」

 

 

立場が逆転してしまった。

 

 

「相変わらず女癖悪いな.....」

 

 

彼の内面を知る良晴が言う。

 

 

「本当に.....あれさえなければ私が.....」

 

 

隣りにいた左馬助が何か言った気がした。

 

 

 

対してチーム孫市

FW

顕如・雑賀孫市・陣八郎

 

MF

鶴・鈴木重兼・坂井与四郎・子雀

・伊達政宗

 

DF

的場源四郎・雑賀孫六・鈴木重朝

 

GK

 

 

 

「あれ?顕如!?」

 

「久しぶりだにょ!良晴に天竜!!」

 

 

相手陣営には顕如まで参加していたのだ。

 

 

「おっ?猫の霊力が戻ってるぞ?」

 

「そうなんだにょ!!しばらく禁欲して教えに集中していたら戻ったんだにょ!」

 

 

先日まではスコティッシュフォールドだった顕如の耳は今まで通りの猫耳に戻っていた。もちろん尻尾も伸びている。

 

 

「もう例え『鉄砲で撃たれても』平気だにょ!」

 

「ほんまか!?うんじゃ久しぶりに.....」

 

 

と、孫市が何処にしまっていたのか、巨大鉄砲『八咫烏』を取り出した矢先である。

 

ドーーーンッ!!!

 

 

「のわっ!?.....孫市姉さん!!こんな所で発砲すんなよ!!」

 

「.....うち、まだ撃ってへんよ?」

 

「は?」

 

 

その発砲音は顕如から割と近距離の位置から聞こえた気がする。

 

 

「天竜!!撃つなら撃つと言うにょ!!(怒)

いきなりだからビックリしたにょ!!」

 

「ん?フリじゃなかったのか?」

 

「違うにょ!!」

 

 

天竜は懐に隠していたマグナム銃を顕如に向けて発砲したのだ。もし、猫の霊力が戻っていなかったのらどうするつもりだったのだろう?

 

 

「俺とて術師だ。相手の霊力が満タンかどうかぐらい、直感でわかる」

 

 

それを聞いた良晴は隣りの半兵衛に。

 

 

「本当か半兵衛?」

 

「私は天竜さん程力は強くありませんが、なんとなくなら.....」

 

「へぇ~.....」

 

「「「ニャー!ニャー!」」」

 

 

よく見ると観客席には雑賀衆だけでなく、本猫寺勢の少女達も何人か混ざっている。

 

 

「雑賀衆を別に嫌ってない宗徒も何人か応援に来たんだにょ!」

 

 

「「「顕如様~!!」」」

 

「「「南蛮蹴鞠神様~!!」」」

 

 

この声援は前回もあったものだ。今回は新たに2つが加わる。

 

 

「「「龍神様~!!」」」

 

「「「猿神様~!!」」」

 

 

今回は4人の神様が試合に揃う事になったのだ。

....................あれ?

 

 

 

 

 

 

その時、審判の三成が動いた。

ピーッ!!ピーッ!!

と審判用の笛が鳴り響く。

 

 

「試合中、武器の携帯は禁止です!!

天竜様も孫市殿も鉄砲は預けて下さい!!」

 

 

2人は試合中にソレを何に使うつもりだったのだろうか?

 

 

「そのちっこい鉄砲もええなぁ!」

 

「雨陰千重洲陀の量産が済んだらな。

そっちはどうなってる?」

 

「鍛冶屋は皆、頭を悩ませとるよ。

せやけど、無理ではないみたいや」

 

「それはよかった」

 

 

ピーッ!!ピーッ!!

 

 

「武蔵殿!小太刀を持ってる事は分かってますよ!!」

 

「ちっ!」

 

「それから阿斗殿吽斗殿!暗器を持ち歩かないで下さい!!」

 

 

なんか生き生きしてるな三成.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終的には、佐介が付けていた金の簪も武器になり兼ねないという事で没収された。しかもそれが、天竜からの贈り物とバレ、そんな物はめったに貰えない弟子達から白い目で見られる事となった。

 

 

「では試合を開始します!

なお、今回の試合の特別規則として、尻尾は足と同等と判断する事にします!」

 

「は!?」

 

「やったにょ!!」

 

 

前回の試合では反則だったが、黙認されてしまった尻尾が、今回は公式のルールになってしまったのだ。

 

 

「どうゆう事だよ 三成ちゃん!!」

 

「気安く呼ばないで下さい。決めたのは天竜様です」

 

「天竜さん!!(怒)」

 

 

だが、天竜はなんで怒られてるのか分からないといった表情だ。

 

 

「なんで怒るのだ?これで公平だろう」

 

「何処が公平だ!!前回どれだけ苦虫を噛み潰したか.....」

 

「お前のケツについてるのは何だ?」

 

「え?..........あっ!!」

 

 

そうである。良晴は今、尻尾付きなのだ。

 

 

「そうか!!そうだったんだ!!」

 

「というか何故気が付かないのだ?」

 

「くすんくすん。良晴さんは順応性が高過ぎます」

 

 

まあ、どちらにしろ良晴はGKだから、尻尾を使うのは自由なのだが.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では始め!!」

 

「いくぜっ!!」

 

 

キックオフ役は武蔵だ。

 

 

「おらっ!!死ねぇ!!」

 

 

ドシュッ!!

 

 

「へぶぅっ!?」

 

 

鞠は真っ直ぐ敵のFWにいた、

陣八郎(今は亡き陣五郎の弟)の顔面を粉砕した。

 

 

「何やってんだ武蔵!!」

 

「何やってって.....鞠を敵にぶつけて殺す遊びだろ?」

 

「そんな野蛮な遊びあるか!!」

 

 

結局、陣八郎は死にはしなかったが、戦闘不能により担架で運ばれていった。

 

 

「武蔵殿、黄札提示です!」

 

 

三成はいわゆるイエローカードを出す。

 

 

「三成!!手前ぇ、どっちの味方だよ!!」

 

「審判は常に公平です!

次やったら赤札で退場ですからね!」

 

「ちっ!」

 

 

試合中断で孫市が天竜に近づく。

 

 

「どないするんや?控えの選手なんておらんで?」

 

「仕方ないな.....三成!参加できるか?」

 

「はい。ですが、審判は?」

 

「フロイスさん!聞けば前回の審判は貴方だったとか!三成の代わりに出来ますかね?」

 

「出来ない事はないですけど.....」

 

「よし!」

 

 

天竜は観客席で応援していたフロイスを呼び出した。

 

 

「天竜様。私は雑賀衆側で戦うのですか?」

 

 

底なしに嫌そうな顔をしている。

 

 

「うんや。お前はこっち側だ」

 

「へ?」

 

 

そう言うと、天竜はスタスタと雑賀衆側の陣地まで歩いて行き、ゴールまで行く。そして、そこにいた雑賀衆の少女、蛍に。

 

 

「そこを譲って貰えませんかお嬢さん」

 

「ひぅっ.....」

 

 

そう言って手の甲に口付けをしてやった。

 

 

「また口説いてるよ.....」

 

 

良晴がそっと呟いた。

蛍は半分放心した状態でFWの位置に来る。

 

 

「おう.....蛍、どうしたんや?」

 

「天竜殿が.....こっちの門番をすると.....」

 

 

 

 

「「「..........は?」」」

 

 

「門番」とは、本猫寺蹴鞠公式委員会(?)が決定したGKの名称であるが.....

その蛍の話を聞いていたチーム天竜は愕然としている。無理もない。信頼していた主君が敵に回ったのだから.....

状況を理解出来ないのは良晴、半兵衛、義元ぐらいだろう。

 

 

「よし!ここで追加規則だ!」

 

 

チーム天竜は唾を呑んでそれに耳を傾ける。

 

 

「もし、天竜軍側が負けるような事になったら

.....お前ら、家臣から外すから!」

 

 

「「「...................」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「はぁ~~~!!!?」」」

 

 

左馬助、武蔵、小次郎、阿斗、吽斗、佐介、三成の信じられないという叫び声が鳴り響く。

 

 

「ん~まぁ~私は羅刹だし、家臣から外すされてもそんなに問題じゃあないけど.....」

 

 

黒鬼だけはそんなに気にしてないようだ。

 

 

「ちなみに、 秀治の場合は契約を解除するから!」

 

「はぁ!?.....それ、どうなるんだよ!?」

 

「羅刹にも人間にもなれず、魂のみの存在に

なる。つまり死ぬよ?」

 

「ふざけんな!!!」

 

 

黒鬼も急に焦り始めた。左馬助達はクビが、黒鬼は命が掛かっているのだ。

 

 

「天竜軍はこれから、雑賀衆以上の強敵とも戦わなければならない。たかが蹴鞠の試合如きにでも負けるようでは、俺に従っていく必要はない!」

 

 

その天竜の言葉がチーム天竜に火をつけた。

 

 

「意地でも勝つぞぉ!!」

 

「「「おぉ~~!!!」」」

 

 

良晴、半兵衛、義元はキョトンとしている。

 

 

「死ぬ気で守れよクソ猿!!」

 

「うっ.....うん.....」

 

 

武蔵からの怒号が走る。

 

 

「それから良晴には、そっちのキャプテンやってもらうから!」

 

 

急遽チーム良晴に変更。

 

 

「なんで俺がこんな目に.....」

 

「くすんくすん。殺気がビリビリ伝わってきます 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始まって10分。攻勢だったのはチーム良晴であった。まぁ、お遊びの雑賀衆と違って掛けているものが桁違いなのが一因だろう。

 

 

「おらっ!アホ将軍!!決めろ!!」

 

 

前線で鞠を蹴っていた武蔵はゴール前の義元にパスする。

 

 

「口悪過ぎですわ!!」

 

 

それでも華麗に鞠を受け取り、シュートを決める。

 

 

「白鳥風流円舞!!」

 

 

いつぞやの強烈な一撃がゴール前で発せられる。ゴールの左側にすっ立っていた天竜だが、鞠は右側へ飛ぶ。追い付くのは到底無理だろう。

 

 

だが.....

 

 

「.....あれ?」

 

 

確実に決まったと思われたシュート。それはゴール手前で停止した。いや、そこにはいなかったはずの者が現れたのだ.....

 

 

「ボケっとすんなよ姉ちゃん!」

 

 

跳ね返された義元のシュートを黒鬼が拾う。

 

 

「黒塵剛流派!!」

 

 

黒鬼の必殺シュートが放たれる。

少し中二病入ってないか?

鞠はまた、天竜とは正反対の到底取れないであろう位置に飛ぶ。

 

ところが.....

 

 

「あり~?」

 

 

又もやそこにいなかったはずの者が現れ、それを止めたのだ。

 

 

遠くからそれを見ていた良晴は。

 

 

「..........瞬間.....移動!?」

 

 

どう見てもそうとしか見えなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の事である。

それから何度か武蔵、義元、黒鬼の3人がシュートを決めるも、全てその瞬間移動で跳ね返され、全くゴールに入らない。

 

 

「なんや知らんけど、こっちの守りは鉄壁みたいやな!!」

 

「今度はこっちにょ!」

 

「くくく。黙示録のびぃすとの実力を見せてくれる!」

 

 

敵のエースが進軍してくる。顕如の華麗なフットワークにより、MFは軽く抜かれ、DFでも守りきれない。

 

 

「さぁ!孫市決めるにょ!」

 

「よしきた!」

 

 

孫市の強烈な一撃は飛んでくる。

 

 

「すぅ~あすぇるかぁ~!!!」

 

 

良晴は玉よけならぬ「玉拾いのヨシ」でそれを防ぐ。

 

 

「ボンテンマルモカクアリタイスゴイ

シュート!!!」

 

 

普通のシュートとの違いは分からないが、兎に角凄いシュートが飛んでくる。

 

 

「こなくそ!!」

 

 

それすらも良晴は防ぐ。

 

 

「スキありにょ!」

 

 

そのこぼれた鞠を自らの尻尾ではじき、早速新ルールを活用してくる顕如。

 

 

「のわっ!?危ねえぇ!!」

 

 

良晴もまた己の尻尾ではじき返した。

 

 

「う~ん。こっちはこっちで守りは硬いにょ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そこから数分間の均衡が続く。いや、それには語弊があるだろう。チーム天竜の守りは実質良晴だけなのだ。その良晴の体力も限界に近づいている。守りを固めようと指示を出しても.....

 

 

「武蔵ちゃん!前に出過ぎだよ!!」

 

「あぁ??(怒)文句あっかクソ猿!!」

 

「..........」

 

 

 

「三成ちゃん!左守って!」

 

「類人猿の分際でウザったいですね」

 

「..........」

 

 

 

「大丈夫ですか?秀吉殿?」

 

「あぁ、有難う!優しいね左馬助ちゃん!」

 

「ハルゥ!クソ猿弟の方に媚び売っても

天竜は振り向かねぇぞ!!」

 

「ちっ.....!」

 

「..........」

 

 

 

 

 

 

なんだかな

          なんでなのかな

                  泣きそうです

                                           (字余り)

                              良晴、心の俳句

 

 

 

 

そりゃあ、そうですよ!

前回は、信奈や十兵衛ちゃんとか仲間が中心のメンバーだったから上手くやれたけど、今回のメンバーは、半兵衛と義元ちゃん以外全員天竜軍。滅多に話さないどころか、今日初めて会った子もいる始末だぞ!?

古田佐介って誰だっけ?

 

 

「おりゃあ!!」

 

 

やっとの事さで鞠をゴール前に運び、シュートを決める武蔵。

だが.....

 

 

「あらよっ!」

 

 

又もや瞬間移動した天竜に防がれる。

 

 

「フロイス!!あれ反則じゃないのか!!」

 

 

ついに武蔵は我慢出来なくなって審判に訴える。

 

 

「え~と.....」

 

「反則じゃありません!有効です!」

 

 

答えたのはフロイスではない。なんと三成だった。

 

 

「南蛮蹴鞠の公式規則に

『術を使ってはいけない』

という規則はありません!」

 

 

ドーンッ!!

 

 

「馬鹿三成!!フロイス殿が反則だと判断すれば反則になったんだ!!」

 

 

小次郎に突っ込まれる。

馬鹿正直な三成のせいで瞬間移動は有効になってしまった。

 

 

「しまった!?」

 

 

今更気づいても遅いのである。

 

 

「なら、瞬間移動とやらでも追いつけない蹴りを食らわせばいいだけですわ!!」

 

 

義元が再びシュートを放つ。

 

 

「黄鶴鳳凰円舞!!」

 

 

義元の新技が炸裂!

鞠は不規則に向きを変え、変化球となって天竜を襲う!

ところが.....

 

 

バシィッ!!

 

 

「そん.....な.....」

 

 

天竜は又しても鞠を取ってしまった。

 

 

「そうか!分かりました!あの絡繰が!!」

 

 

半兵衛が何かに気づき、叫ぶ。

 

 

「あれは瞬間移動ではありません!

時間を止めてるんです!!」

 

 

「「「何だって~!!?」」」

 

 

 

「.....流石は竹中半兵衛」

 

 

天竜は仄かに褒め称えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フロイスちゃん、タイム!」

 

「Time?時間がどうかしました?」

 

「そうじゃなくて、作戦会議の為に休憩時間を取りたいってこと!」

 

「.....わかりました!両方とも休憩して下さ~い!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「時間を止めてるってどういう事だよ!?」

 

 

半兵衛を中心に集まるチーム良晴。

 

 

「天竜さんは.....勘解由小路家は暦道の陰陽師。

時を自由に操れます」

 

「それはありません!」

 

 

天竜の術を知る左馬助が否定する。

 

 

「天竜様が止められるのは生物の体感時間のみです。その場合では飛んでいる鞠までは止める事は不可能です!」

 

「天竜さんが次元的時間をも止めるまでに成長していたら?」

 

「まさか!?」

 

「あり得ます。初めて彼に出会った時はまだ私と同等か、少し弱いぐらいでした.....」

 

 

半兵衛は正直な意見を述べる。

 

 

「ですが、今の天竜さんの成長度は異常です。

既に私の力をも超越しているかもしれません」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ~!天竜はん様様やな!」

 

「天竜の守りは鉄壁だにょ!」

 

「くくく。この『黙示録のびぃすと』を少しばかりでも驚かすとは賞賛に値するな!」

 

 

先日大泣きしたのを忘れたのだろうか?

 

 

「しっかし、時間止めてるってどうゆう事やの?」

 

「ふふふ」

 

 

天竜は不敵に笑う事しかしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「試合再開!」

 

 

チーム良晴には、作戦があった。たとえ天竜が時間を止めたとしても確実にゴールを決めれる方法を.....

 

 

「ここで褒美を2つだけやるとしよう!」

 

 

天竜が突然叫ぶ。

 

 

「確かに俺は時間を止めた!

竹中半兵衛の言う通りだ!」

 

「天竜様.....?」

 

 

 

「3秒だ!」

 

「「「.....?」」」

 

 

この時代に『秒』は無い。理解出来たのは良晴だけである。

 

 

「心拍であれば、3回!

それが俺の止めていられる時間だ!」

 

 

天竜は3秒間だけ、次元的時間を完全に止められるのだ。

 

 

「グルドかよ.....」

 

「せめてDIOって言ってくれ.....」

 

 

良晴の突っ込みを天竜が突っ込み返す。

 

 

「それからもう一つ!

このままではお前達が圧倒的に不利だろう。

だから、勝利報酬を先に伝えてやる!」

 

 

 

チーム良晴が勝利した際のご褒美とは!!

 

 

 

 

 

 

 

「蹴りを決めて、1点を取った者のみに、

1年間有効の『膝枕耳掃除券』を特別に

くれてやる!!

これさえあれば、何処であろうとこの俺が直々にその者の耳掃除をしてやる。

膝枕で.....優しく、優しくな」

 

 

うわっ!いらねぇ!と良晴が思った矢先である。

 

 

「「「その話、乗った!!!」」」

 

 

良晴、黒鬼、半兵衛以外の8人全員の意思が一つにまとまってしまったのだ。あの義元もである。

 

 

「ちなみに男には、俺が選りすぐった美女達を褒美としてやろう!」

 

「その話、乗った!」

 

 

黒鬼も堕ちた。

 

 

「いや.....俺の場合そうなると、信奈に殺されるから.....そもそもGKだから関係ないし.....」

 

 

昔、GKがシュートを決めるという異例な試合があったが、良晴にはそんな度胸はない。

 

そうして事件は起きた。

 

 

 

 

「あたしが先だぁ!!」

 

「私が先です!」

 

「耳掃除券は私が!」

 

「この阿斗(吽斗)がもらうよ!」

 

「羅刹の力!見せてくれる!!」

 

 

良晴と半兵衛を残して全員が前線に出てしまったのだ。

 

 

「.....天竜さんの軍って、仲いいんですね」

 

「言ってる場合かぁ~!!

こっちガラ空きじゃねえか!!」

 

 

その時、敵陣で天竜が大笑いしてるのが見えた。.....これもあんたの策略か天竜さん.....

 

人の心情を自由に操る天竜.....

策士というよりは詐欺師だ。

 

 

 

多大な前線投入の間をぬって、チーム孫市のうちのとある3人が鞠を転がして来る!

 

 

「うわっ!?来たぁ!!」

 

「任せて下さい!

術を使うのが許可されてるなら私も頑張ります!」

 

 

『式神召喚!!』

 

 

ゴール前に12人の精鋭が集う。

 

 

「おぉ!!十二神将!!

これでこっちの守りも鉄壁だぜ!!」

 

 

ピーッ!ピーッ!

審判のフロイスが笛を鳴らす。

 

 

「選手増やしちゃ駄目ですよ~!!」

 

 

式神では選手の1人として数えられてしまう。そりゃあそうだ。

結局、十二神将は登場して10秒で退場してしまった。

 

 

「そんなぁ~!!」

 

「くすんくすん。ごめんなさい良晴さん。

万事休すです」

 

 

そうして、敵の3人が到着してしまう。前線メンバーはまだ戻って来ていない。

 

 

「我が名は、蛍!」

 

「我が名は、子雀!」

 

「我が名は、鶴!」

 

「「「我ら雑賀三姉妹なり!!」」」

 

「..........」

 

 

突然目の前でポーズを取られた。どうすればいいのだ?

 

 

「とおぉ!!」

 

 

長女の蛍が鞠を空高く蹴り上げる。

 

 

「「「凱流三鄒暴波!!!」」」

 

 

3人が同時に頭部を下方に、脚部を上方に跳ね上げる!

 

『オーバーヘッドキック』

まるでバク転中にシュートをするような、アクロバティックな技だ。

だがかなり高度な技であり、公式戦では滅多に使われない。

ところがだ。先が読めない技である為、突然使用されるとGKには対処しきれない。

オーバーヘッドキックはGKには天敵なのだ。

 

しかもこの技は、3人が同時に1つの鞠を蹴る。威力、速度共に3倍。「玉拾いのヨシ」とて防ぐのは不可能だ。

 

 

ピーーーッ!!

 

 

「Team孫市!1点入りました!!」

 

 

その瞬間、前線に散っていた選手が一斉に膝から落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どこが初心者だ?」

 

「あっはっはっは~」

 

 

天竜が呆れて孫市に突っ込む。

 

 

 

 

「こうなったら.....いくよ吽斗!」

 

「分かったよ阿斗!」

 

 

双子忍者が一気に飛び出す。迅速の如く選手と選手の間を練る2人。

 

 

「のわっ!?」

 

 

鞠を所持していた孫市の弟、孫六からそれを奪い、一気にゴール前にやって来る!

 

 

「流石は俺専属の双子忍。早いな」

 

 

「くらえ天竜!!」

 

 

阿斗(もしくは吽斗)がシュートを決める。

 

 

 

 

 

 

 

 

『時よ止まれ』

 

 

 

 

天竜は鞠が来ている位置に素早く移動し、構える。

 

 

『そして時は動き出す』

 

 

天竜はバレーのトスのように鞠を跳ね返す。

ところが.....

 

 

「くらえ天竜!」

 

 

吽斗(もしくは阿斗)がシュートでそれを返す。

 

 

『とっ.....時よ止まれ!』

 

 

再び移動する天竜。

そして、鞠を跳ね返す。

だが.....

 

 

「くらえ天竜!」

 

 

阿斗(もしくは吽斗)が又もやシュートで返してきたのだ。

 

 

「おもしろい!」

 

 

 

 

 

そこからマシンガンのような鞠の往復が続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「くらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえくらえ!!!!!」」

 

 

「無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄だぁ!!!」

 

 

ノリノリの天竜である。

 

 

「あれじゃあウェ●カーだな.....」

 

 

チート移動するため、玉どころか弾丸も当たらない化物である。

 

 

 

 

 

「無駄無駄ぁ!!」

 

「きゃっ!?」

 

「あっ.....すまん」

 

 

つい強く返し過ぎて阿斗(もしくは吽斗)が取り損ねてしまう。

その時、

 

 

「行きますよ天竜様!」

 

 

後ろに待機していた左馬助が出てきて、その零れ玉をシュートする。

 

 

「無駄だ無駄だハルゥ!!」

 

 

スカッ。ボシュッ.....

 

 

「....................ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ピーーーッ!

 

 

「Team良晴!1点入りました!!!」

 

「「「わあぁぁぁぁぁぁ!!!」」」

 

 

歓声が一気に上がる。

 

 

「.....ん?.....ん?」

 

 

天竜だけが状況が掴めない。

 

 

「ハル.....お前まさか.....」

 

「内緒にしてて、すみません天竜様.....」

 

 

目に見えた鞠がてっきり本物だと思っていた。だが、それは虚像。するりと手から抜けてしまった。本物は天竜の真横を通り過ぎていたのだ。

 

 

左馬助は幻術を使ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいつか?果心居士か?」

 

「はい.....あの人です.....」

 

「ちっ.....!」

 

「しょうがなかったんです!1番弟子という立場なのに、私は1番弱い.....変わるしか.....幻剣士になるしか.....」

 

「幻術を習う事に怒ってるんじゃない。

俺に内緒にしてた事を言ってるんだ」

 

「ごめんなさい.....」

 

 

天竜は呆れ顔になる。

 

 

「もういい.....

すまん皆!試合を再開しよう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで、1-1の同点である。

残り時間はあと5分。この分では次に点を入れたチームが勝ちだろう。

 

 

「このままでは勝てません。

左馬助さんの幻術も2度は通じないでしょう」

 

 

半兵衛を中心に再び作戦会議。

 

 

「さっきは、皆さんが欲に眩んだせいで、折角立てた作戦も使えず終いでした」

 

「「「面目ない.....」」」

 

「今度は成功させましょう!」

 

「作戦はこうだ。

これは、だいぶ前にTVの再放送でやってた『ゴレ●ジャー』の必殺技なんだが.....」

 

「良晴さん.....この時代の人でも分かる言い方をして下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「試合再開!」

 

 

フロイスの合図で最終戦が始まる。

キックオフは義元!

 

 

「行きますわ!!『白鳥風流円舞』!!」

 

 

いきなり義元がシュートを放つ。

 

 

『天候制御!!』

 

 

半兵衛が陰陽術により、鞠の周囲に気流が生まれ、シュートに風の力が加わる。

 

 

『黒塵剛流波!!』

 

 

そこに黒鬼のシュートが追加される。合成シュートが黒炎に包まれ、威力が増す!!

 

 

『千家流錬金粉末!!』

 

 

佐介は師匠の利休から借りた金粉を合成シュートに振りかける。すると、対立する火と金が超絶的化合!!

シュートに雷が走る!

 

 

『二天一流喧嘩奥義!!』

 

『つばめ返し手刀!!』

 

 

武蔵と小次郎は合成シュートを止めようとするチーム孫市の選手を暴力でねじ伏せる。

明らかにファールだが、審判のフロイスは合成シュートの方に視線が行き、そちらに注意が回らない。

 

 

『あっ!それは「おふさいど」ですよ?

「こーなー」に回って下さい!

「すらいでぃんぐ」は危険行為ですよ?』

 

 

三成は専門用語を連発し、敵選手を混乱させる。

 

 

「させるかいな!」

 

 

孫市がその合成シュートを止めようと足を出してくる!

 

 

「熱っ!?」

 

 

合成シュートは既に小型なエネルギー波のようなものになっていたのだ。

 

 

『明智流幻妖術!!』

 

 

左馬助の手から怪しげの霧が発せられる。すると、幻覚の偽シュートが現れ、シュートが5つになる。

 

 

『『貰っちゃうよ』』

 

 

阿斗、吽斗が影のように天竜に近付き、

彼の右手から指輪を盗む。

 

 

「あっ!?こら!!この泥棒忍者!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最強のGK天竜は、その最強を成り立たせる指輪を奪われ、目の前にはとても普通の(いや.....ちょっと強い人でも)返せそうにない。エネルギー波シュートが!!

 

 

「..........駄目だな。降参だ、降参」

 

 

GK天竜は役職放棄してゴールから消えてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「.....やり過ぎやろ」

 

「.....正直あそこまでの威力とは思わなかった.....」

 

 

そのエネルギー波はゴールどころか後ろの壁まで破壊する程のものだったのだ.....

 

 

ピーーーーーーッ!!

 

 

「2-1!

よってTeam良晴の優勝!!」

 

「「「わあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」

 

 

これにて天竜家臣団のクビと黒鬼の命は助かる事になった。

 

 

「これにて!褒美を与える!!」

 

 

まずは始めの1点の左馬助。

 

 

「私はいりません」

 

「.....ハル」

 

 

さっきの天竜の様子から、褒美の断りを告げる左馬助。

 

 

「いいのか?俺に関係なく、お前には貰う権利があるのだぞ?」

 

「いいえ。こんな形で褒美を貰えても嬉しくありません」

 

「いいのか?」

 

「はい」

 

 

天竜はふぅーっと息をつく左馬助。

 

 

「んじゃ。代表の良晴にやろう」

 

「えっ!?天竜さん選りすぐりの美女!?」

 

「あぁ。これだ」

 

 

天竜は懐から出した写真を良晴に手渡す。

カメラは召喚したものだ。

 

 

「うわっ!本当に美人だ!

なんか年上のお姉さんっぽい!

名前は?」

 

「森水青蘭だ」

 

「青蘭さんかぁ~」

 

「今は大和の信貴山にいる。今度会いにくるといい」

 

「うん.....信奈にバレたら殺されそうだけど.....」

 

 

あまりに危険分子のため、地下牢に監禁してるとは言えない。

 

 

「2点目の方だが.....」

 

「妾ですわ!」

 

「あたしだ!」

 

「私だろう」

 

「私です!」

 

 

義元、武蔵、黒鬼、佐介が叫ぶ。

 

 

「武蔵は外野で暴れてただけだから無しだ」

 

「ちっ.....!」

 

「公平にする為に1番最後に『触れた者』に与えよう!」

 

 

当然、左馬助は既に拒否してる。

 

 

「じゃあ、私ですね!」

 

「お前は金粉ぶっかけただけだ。

触れてないだろう」

 

「そんな.....」

 

 

ガクッと膝つく佐介。

 

 

「では私だな」

 

「確かに佐介の前に触れた者は秀治だ.....

しかし!!」

 

 

天竜が突然叫ぶ。

 

 

「秀治の後に触れた者がいる!!

 

 

それは.....お前だ!!」

 

「うっ.....うち!?」

 

 

天竜が指差したのは、なんと孫市!!

 

 

「「「どうしてっ!?」」」

 

 

メンバーからの不満が飛ぶ。そりゃそうだ。

 

 

「確かに最後に触れたのは孫市だ。

つまりこれは.....オンゴール!!!」

 

 

その瞬間メンバー達は崩れ落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

「あっはっはっは!!

自分で入れてもうたか!そら叶わんわ!」

 

「という事で、これが商品だ」

 

 

天竜は特性の「耳掃除券」をプレゼントする。

 

 

「おぉ!ほんまおおきに!

早速あとで使わせて貰うわ!」

 

「好きにするといい。

同盟の件はいいな?」

 

「あぁ!えぇ!えぇ!

また今度遊ぼうや!」

 

「あぁ」

 

 

孫市は輝くような笑顔で喜んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「くくく。この伊達政宗、ここまで楽しめるとは思わなかった!

礼を言おう!」

 

「あぁ」

 

「では、この伊達政宗!

奥州に戻り、貴様ら織田軍と戦う準備するとしよう!!今度は戦のな!!」

 

「程々にな」

 

 

良晴は呆れ顔になる。

 

 

「そこまで送るよ」

 

「いや.....俺が送ろう。良晴は孫市達と話しておくがいい」

 

「おっ.....おう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くくく。ここまででよい。

次は戦場で会うとしよう!」

 

「なぁ。梵天丸」

 

「どうした、白き夜叉?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前、主水だろ」

 

 

 

 

 

 

「....................いつ気付いたんだい?☆」

 

「今日会ってすぐに違和感を感じてな

.....試合中にそれに気付いた」

 

「違和感?」

 

「梵天丸は先日、俺に相当ビビらされてな。

その後は会うたびにビビってた。

でも今日は、そんな様子は全く無かった

.....最初は痩せ我慢かと思ってたが、違う。偽者だとな」

 

「へぇ。そんな事があったんだ☆」

 

 

すると梵天丸に化けた主水は眼帯を外す。

そこにはオッドアイではなく、五芒星のような星模様があった。前は気づかなかったが、彼の瞳には五芒星が浮かび上がっている。

 

 

「憑依の術か?」

 

「うん。果心居士っていうお姉さんに教わったんだ☆」

 

「あの性悪女め.....」

 

 

基本的に彼女は敵でも味方でもない。

 

 

「力.....戻ったんだね。

久脩くんを倒したのは本当だったんだ☆」

 

「何しに来た?俺を倒しにか?」

 

「ううん。今日は君の確認を兼ねて遊びに来たんだ☆」

 

「..........」

 

 

この男.....何を考えてるか分からない.....

 

 

「さっきも言ったけど、次は戦場でね!

バイバイ!☆」

 

「あぁ」

 

 

すると、梵天丸から邪悪な気配が消え、彼女はその場に倒れ込む。

 

 

「松山主水か.....」

 

 

このような娯楽の場にも平気に侵入してくる存在.....

 

 

 

果たして天竜は奴に勝つ事が出来るのか!?

 




前にバ●オ4を見て、ウェ●カーがGKをやれば鉄壁だなと思いこのネタに、
ですが、天竜は彼のようにクールではないので、テンションはDIO様になっちゃいました。
次回予告
天竜と旧友
~えっ!?あの人がまさかの結婚!?~

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