そのため、後半はグダグダしてます.....
理由は
原作10巻が発売されたから!
買ったけどまだ見てません!目次見たら、蒲生ちゃん出てたり、木津川口の戦い起きてたり、良晴が関白になってたりで大混乱(泣)
このままじゃ豊臣良晴が誕生してしまう!?
先越された!!(笑)
10巻しだいで天竜の話の流れを変えるかもしれない.....
申し訳ないが、私は皇帝などなりたくない。 それは私には関わりのないことだ。 誰も支配も征服もしたくない。できれることなら皆を助けたい、ユダヤ人も、ユダヤ人以外も、黒人も、白人も。
私たちは皆、助け合いたいのだ。 人間とはそういうものなんだ。 私たちは皆、他人の不幸ではなく、お互いの幸福と寄り添って生きたいのだ。 私たちは憎み合ったり、見下し合ったりなどしたくないのだ。
この世界には、全人類が暮らせるだけの場所があり、大地は豊かで、皆に恵みを与えてくれる。 人生の生き方は自由で美しい。 しかし、私たちは生き方を見失ってしまったのだ。 欲が人の魂を毒し、憎しみと共に世界を閉鎖し、不幸、惨劇へと私たちを行進させた。
私たちはスピードを開発したが、それによって自分自身を孤立させた。 ゆとりを与えてくれる機械により、貧困を作り上げた。
知識は私たちを皮肉にし、知恵は私たちを冷たく、薄情にした。 私たちは考え過ぎで、感じなく過ぎる。 機械よりも、私たちには人類愛が必要なのだ。 賢さよりも、優しさや思いやりが必要なのだ。 そういう感情なしには、世の中は暴力で満ち、全てが失われてしまう。
飛行機やラジオが私たちの距離を縮めてくれた。 そんな発明の本質は人間の良心に呼びかけ、世界がひとつになることを呼びかける。
今も、私の声は世界中の何百万人もの人々のもとに、絶望した男性達、女性達、子供達、罪のない人達を拷問し、投獄する組織の犠牲者のもとに届いている。
私の声が聞こえる人達に言う、「絶望してはいけない」。 私たちに覆いかぶさっている不幸は、単に過ぎ去る欲であり、人間の進歩を恐れる者の嫌悪なのだ。 憎しみは消え去り、独裁者たちは死に絶え、人々から奪いとられた権力は、人々のもとに返されるだろう。 決して人間が永遠には生きることがないように、自由も滅びることもない。
兵士たちよ。 獣たちに身を託してはいけない。 君たちを見下し、奴隷にし、人生を操る者たちは、君たちが何をし、何を考え、何を感じるかを指図し、そして、君たちを仕込み、食べ物を制限する者たちは、君たちを家畜として、単なるコマとして扱うのだ。
そんな自然に反する者たち、機械のマインド、機械の心を持った機械人間たちに、身を託してはいけない。 君たちは機械じゃない。 君たちは家畜じゃない。 君たちは人間だ。 君たちは心に人類愛を持った人間だ。 憎んではいけない。 愛されない者だけが憎むのだ。 愛されず、自然に反する者だけだ。
私の声が聞こえる人達に言う、「絶望してはいけない」。 私たちに覆いかぶさっている不幸は、単に過ぎ去る欲であり、人間の進歩を恐れる者の嫌悪なのだ。 憎しみは消え去り、独裁者たちは死に絶え、人々から奪いとられた権力は、人々のもとに返されるだろう。 決して人間が永遠には生きることがないように、自由も滅びることもない。
兵士よ。 奴隷を作るために闘うな。 自由のために闘え。 『ルカによる福音書』の17章に、「神の国は人間の中にある」と書かれている。 一人の人間ではなく、一部の人間でもなく、全ての人間の中なのだ。 君たちの中になんだ。
君たち、人々は、機械を作り上げる力、幸福を作り上げる力があるんだ。 君たち、人々は人生を自由に、美しいものに、この人生を素晴らしい冒険にする力を持っているんだ。
だから、民主国家の名のもとに、その力を使おうではないか。 皆でひとつになろう。 新しい世界のために、皆が雇用の機会を与えられる、君たちが未来を与えられる、老後に安定を与えてくれる、常識のある世界のために闘おう。
そんな約束をしながら獣たちも権力を伸ばしてきたが、奴らを嘘をつく。 約束を果たさない。 これからも果たしはしないだろう。 独裁者たちは自分たちを自由し、人々を奴隷にする。
今こそ、約束を実現させるために闘おう。 世界を自由にするために、国境のバリアを失くすために、憎しみと耐え切れない苦しみと一緒に貪欲を失くすために闘おう。
理性のある世界のために、化学と進歩が全人類の幸福へと導いてくれる世界のために闘おう。 兵士たちよ。 民主国家の名のもとに、皆でひとつになろう。
※チャールズ・スペンサー・チャップリンより 抜粋
第九話
結局、毛利戦は良晴、十兵衛、一益の連合軍は大敗を期す事となった。九鬼水軍は村上水軍の大艦隊の前に歯が立たず、壊滅させられたのだ。これが俗にいう「第一次木津川口の戦い」である。
「くっきー!すぐに新しい、強い軍船をを作るのじゃ!焙烙玉も効かないような鉄の船を作るのじゃ!」
「はい!姫さま!」
滝川軍は退却をし、同時に羽柴、明智の連合軍も退却する事になる。
「「どうして.....」」
それが2人の最初の言葉。
十兵衛には20日ぶり。良晴には5日ぶりの再開であった。
斎藤龍興の蜂起と荒木村重の謀反を同時に対処し、最期は主君の居城、坂本城を命と引き換えに守り通した英雄。
胸に隠した何らかの野望を半分も達成せぬまま散ったエセ悪人。
「「..........」」
もはや2人は何も話せることはなかった。
その後、摂津の本猫寺に向かっていた顕如たちも戻ってくる。結局、彼女は本猫寺に戻る事は出来なかった。門前払いどころか、いきなり僧兵が攻め込んで来たのである。顕如たちは2500人の兵と共にしばらく応戦していたが、坂本城での天竜の訃報を聞き、徹底戦を叫ぶ顕如を無視して、武蔵と氏真の判断で退却する事となった。天竜が死んだ事で、兵が動揺し始めたからだ。
「まだ戦うにょ!教如の魔の手からにゃんこう宗を救うにょ!」
「このアホ猫!天竜が死んだ以上、これ以上戦えば全滅するのはコッチだ!!」
「天竜の..........バカ....」
顕如を抱え、馬を駆ける武蔵と氏真。
若狭にて。
天竜を処刑した時点で、信奈の援軍が到着する前に退却していた荒木軍。村重を含めた若狭兵が虚ろな目でボーッとしている中、土御門久脩だけが玉座に座り、イライラしながら貧乏ゆすりしている。
「何をイライラしておるのじゃ?折角、麻呂が戦勝祝いに来たにおじゃるというのに.....」
そこにいたのは関白近衛前久。久脩が近畿内をうろちょろ出来たのも彼の後ろ盾があったからだ。本猫寺の蜂起の裏も、新将軍足利義昭以外に彼の斡旋もあったりする。
「いや.....ちょっとね.....」
それは3日前の事。
「あ~あ、首持ってかれちゃった~.....
ま、精神遠隔感応術(テレパシー)を使ってたから、何かをやらかすかは予想してたけどね」
ドスッと、久脩は天竜の亡骸をボロ人形の如く蹴りとばす。
「ふんっ!さらし首にでもしようかと思ってたけどしょうがない.....身体の方を木ににでも逆さ吊りにすればいっか」
久脩は振り返って死体から遠ざかる。
「何処の木がいいかな~.....ここは思い切って御所内の神木に!..........は、関白さんが怒るか.....」
『くひひ.....』
「.....!?」
誰かが笑った。最初はそこらの兵が笑ったのかと思った。だが、ありえない。恍惚の術は感情というものが抜け落ちるのが特徴だ。
.....では、この光源氏か?
義景は鬼態から人間態に戻っていた。戦闘時以外の義景も恍惚の術と同様に死んだ魚のような目をしてボーッとしている。
となれば.....
『うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!
ひっさなが~♫俺だよ俺!』
「ひっ.....!?」
振り返った久脩は恐怖のあまり腰を抜かす。そこには、首を失った天竜の骸が立ち上がっていたのだ。
『俺を殺したとでも思ったかぁ~?
ざ~んね~ん♫これくらいじゃ死なねぇよ!』
「そっ.....そんな.....」
首無し死体が1歩歩く。同時に大量の血液や臓器やらが地面にボトボトと落ちる。
「こっ.....殺せぇ!!その死体を殺せぇ!!」
『うひゃひゃひゃ!!その言葉矛盾してない?』
ドスッドスッドスッと周りの兵が首無し死体に槍を突き刺す。しかし.....
『うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!
これは鍼灸療法かぁ~?』
効いてない!?いや、あれはただの死体。魂はもっと別の.....
「哈っ!!」
久脩が首無し死体に術を放つ。すると、死体はまるで上から押し潰されたかのように、ベチャッと平たくなる。すでに人の形はしていない。
『あちゃ~.....この体はもう使えないや。今のは陰陽術の『重力制御』かい?』
なんなのだこいつは.....本当に人間か!?
死体は残っていた右手で久脩に指を指す。中指はさっき斬り取られたので無いが.....
『聞け土御門の小僧。我を倒した事に精々酔い痴れるがよい」
「君は....................誰だい?」
もはや肉塊から腕だけが伸びているだけだが、そこには天竜とは違う別の何かの気配が感じられる。
『耳の穴を開いてよく聞くがよい。
次の月が満ちたりし夜、
我は破獄の底より復活するであろう。
精々宴の準備でも用意しておくがよい』
そう言い切ると、肉塊は灰とも砂ともわからないモノとなり、消えてしまった。
「あの時の言葉が未だ気になってる」
「それは『残怨の術』だろうね☆」
暗闇から突如現れる人物。
「残怨?」
「下級の術師がよく使う手だよ。生きてるうちに己に術をかけて死んだ際に、死体で対象者に言葉や行動を示し、恐怖を与える術なんだ。久脩くんは『イタチの最後っ屁』にまんまと引っかがったんだよ☆」
「.....................そうかな?」
久脩はその男に返答する。
「仮にも勘解由小路家だよ?例え本家から血が離れていても、少なくとも下級じゃない。もちろん、僕には劣るけど.....」
「そんな事より大和に行って来たよ?ちゃんと強力な術をかけてきたから、ここからでも動かせる☆」
「それならすぐに動かすのじゃ。早い事に越した事はないでおじゃる!」
「はいはい。承知しましたよ関白さん☆」
「..........」
久脩はこの男の話だけでは納得出来ずに、ずっと思案している。
「それにしても『白夜叉』ですか。どうせなら僕も一試合してからがよかったなぁ。惜しい事をした☆」
「..........お主は剣士か術師か絞ったほうがよいでおじゃ?」
「い~え。僕はどちらも蔑ろにはしません☆」
その男は20代くらいの優男であった。
坂本城にて
「出兵するとはどうゆう事ですか左馬助!?」
坂本城下に天竜の首を埋葬し、簡易的な仮の墓を作った直後の事である。十兵衛が左馬助を攻め立てる。
「荒木軍は退却したばかりで気を抜いているでしょう。そこを奇襲をかけ、土御門久脩の首をあげるのです」
「そんな.....天竜が死んだばかりだというのに....」
「だからこそです!すぐにでも土御門の首を天竜様の墓前に出さなければ.....天竜様が..........報われません.....」
ムキのようになっていた左馬助の瞳から涙が再び落ちる。十兵衛には彼女の気持ちが痛い程分かった。左馬助にとっての天竜は、十兵衛にとっての良晴なのだ。
「私があの方の近くにいることであの方を守れるのだと思っていました。しかし、それは真逆でした。私こそが足でまといだったのです.....」
「左馬助.....」
「天竜様を殺したのは私です。だからこそ私が決着を着けなければ!」
十兵衛はこの左馬助の様子を何処かで見た事があった。そう.....今の左馬助は、第六天魔王の信奈にそっくりなのだ。あの時は、良晴が彼女を止めたが、今回は止める事が出来る男がもういないのだ。
「それから天竜様から姉上への遺言です」
「?...........いったいなんですか?」
「それは.....」
左馬助はこの時躊躇した。
言ってしまっていいんだろうか?
天竜様が死んだ以上、言う必要はないはず.....
いや、そんな事すれば天竜様との約束を破る事
になる.....
「『十兵衛殿、貴方の事が男として好きでした。
一目惚れしたのが仕官した最大の理由です。
遺言を告白に使ってしまい、申し訳ありません』
との事です」
十兵衛の頭が真っ白になった。
天竜が私に好意を!?
いや待って、だとしたら左馬助は.....
左馬助は相当気の毒なはずだ。天竜は左馬助の好意に気づけなかったばかりに.....
「ったく.....信奈もなんで兵を出すなんて言ったんだか.....」
「ひゃっ.....羽柴先輩.....って、なんで先輩ボロボロなんですか!?」
丁度いい時の来たです羽柴先輩!ここは話を変えないと!!と十兵衛。
「あぁ.....さっき城下に秀俊が来てたんだ.....それで、いきなり斬られた」
「秀俊.....あぁ、天竜の.....なんでまた?」
「あの子.....天竜さんとの兄妹生活はかなり短かったみたいだけど、相当尊敬してたんだな.....『テン兄様が死んだのは秀吉様のせいなのです!!死んであの世で仕えるべきなのです!!お覚悟なのです!!』だって.....俺とも一応義兄妹なんだけどな.....」
「..........今はどこに?」
「結局、ねねに抑えられてな。今は天竜さんの墓前で泣いてるよ」
「そうですか.....」
その時、全力疾走でかけてくる3人の影。
「明智さ~ん!大変だぁ~!」
武蔵である。
それに気づき、小次郎が出てくる。
「武蔵!!明智さんではなく、明智殿だ!!」
「うっせ泣き虫!それより大変なんだ明智さん!」
「知っているです.....天竜はもう.....」
「そんな事知ってる!!.....大和の.....東大寺の大仏が蘇った!」
「?.....東大寺の大仏なら松永殿が寺ごと焼き払ったのでは?」
「そうだよ武蔵ちゃん。だからそれは勘違いじゃないかな?ガ●ツじゃあるまいし.....」
「くたばれクソザル!!本当なんだ!!」
チーン。塞ぎ込む良晴。
「どうせ尻尾付きの猿ですよ~だ.....
っていうか、口悪過ぎじゃねぇ?」
女子に初めてくたばれ発言をされ、心を打ち砕かれる。
「武蔵!冗談もそれくらいに!.....」
「嘘じゃねぇよ!立ち上がって歩いてるのを見たんだ!!」
「「「「!!!?」」」」
後からかけてきた氏真と顕如も証言する。
「ヒコも....................見た」
「凄かったにょ!辺り一体揺れてたにょ!」
「なんの話?」
信奈も来る。
「武蔵!その大仏はどこへ歩いていったんですか?」
「摂津からの退却中に見たんだよ!大和の方でズシンズシンしてたのを.....あれは北側に歩いてた!」
「じゃあ、この坂本城に!?」
「違うにょ。北は北でもあれは北東だったにょ」
「なんですって!?」
信奈が声をあげる。大和から見て北東は近江。
直感で理解した。
目的地は安土城だ。
「お知らせします!!本猫寺勢が進軍をしてきました!!同時に伊勢、越前にて一揆の気配が.....」
使番が走ってきて、要件を伝える。
「お知らせします!!若狭の荒木村重が謀反し進軍して来ています!同時に高山右近殿、中川清秀殿もそれに従ったご様子!」
今回の事件の史実と違う最大の難所は、村重が若狭の大名になったことで、坂本城や山城国を本猫寺と南北で挟んでいることにある。
「お知らせします!!大和の盧舎那仏が歩き回っているとの話が.....」
次々に異変が起きている。まるで天竜という楔が外れたかのように.....
「「一体何が起きてるのよ(んだ).....」
信奈は疎か、良晴でさえ想像つかない事が起こっている。
「おぉ!大仏様よ!静まりたまえ~!!」
「「「帰命無量寿如来 南無不可思議光
法蔵菩薩因位時 在世自在王仏所
覩見諸仏浄土因 国土人天之善悪
建立無上殊勝願 超発希有大弘誓
五劫思惟之摂受 重誓名声聞十方
普放無量無辺光 無碍無対光炎王
清浄歓喜智慧光 不断難思無称光
超日月光照塵刹 一切群.....ぎゃぁ!!!」」」
大仏の前に座りこんで念仏を唱える坊主達には見向きもせず、蟻のようにブチブチと踏み潰していく大仏。だれもその歩みを止める事は出来ない。
「十兵衛は今すぐ摂津の本猫寺勢を抑えなさい!ついでに顕如も連れてってもう一度交渉する事!上手い具合に停戦できれば伊勢や越前の一向一揆も起きなくなるわ!」
「はっ!」
「左馬助!あんたに1万5000の軍勢を与える!天竜の代わりに若狭を抑えなさい!」
「はっ!」
「ですが信奈様.....」
「十兵衛は黙ってなさい。これはあの子の問題よ」
「はぁ.....」
「サルと私は安土城に!大仏の話が本当だった以上、そこの防衛戦を張るべきよ!」
「あぁ、分かった!」
信奈がそれぞれに命令を下した。特に左馬助はもはや一軍の将のような扱いだ。
しかし.....
「参戦しないってどうゆう事なの武蔵!?」
「あたしは天竜に従って来たんだ!棚ぼたでのし上がったお前なんかに仕えるつもりはない!!」
「右に同じ」
氏真もだった。
「私は戦う。天竜様に助けられた命だ。義理をもって返したい」
結局、弟子達の中で参戦するのは左馬助と小次郎だけであったのだ。ここからも兵達に不安を与えるものがあった。何しろ総大将経験なしの小娘がまとめ上げているのだから.....
良晴は安土城にて、望遠鏡で遠くを歩くソレを見る。今日は天竜が死んでから3日目の朝だ。
「ありゃ~本物の盧舎那仏だ。修学旅行で見たまんま.....」
といっても、良晴が見た大仏は座っていたし、近代に再建されたものなので、原型より少し小さい。今歩いて来る大仏はその一回りも二回りも大きいのだ。
「焙烙玉を構えぃ!!」
信奈が指示する。火薬の詰まった爆弾で大仏を焼く気である。
「所詮、木製の人形よ!!ここで焼き殺せ!!」
次々に爆弾が爆発する。大仏の周囲一体が火の海に包まれた。
.....だが、大仏は止まらない。
爆弾の効果があるのか、表面はドロドロと溶けてるが、それでもケロリとした顔(?)で進行をし続ける。
「あれじゃあ巨●兵じゃねえか.....」
今にも大口を開けて破壊光線でも吐きそうである。
「むぅ!轟天を構えぃ!」
7門の大砲が用意される。天竜が八上城戦で使ったやり方だ。
次々に爆音が鳴り響き、ボーリング玉サイズの砲丸が大仏に放たれる。
それでも大仏は止まらない。足回りに当て、進行を止めようとしたが、足がドロドロと溶けて、歩兵からアメーバのような形になったため、攻撃が通じなくなってしまったのだ。見てみれば、大仏が袴.....いや、スカートを履いているように見えてしまう。
「なんとしてでも止めなさい!!!あんな巨体に特攻なんかされたら、安土城は終わるわ!!」
摂津。
「教如!もう馬鹿な事はやめるにょ!!どうしてこんな事をするにょ!!」
「ふん。織田信奈がいるかぎりにゃんこう宗は破滅の道を辿るぬこ」
姉妹は争う運命に。
若狭。
「左馬助様!!右軍、左軍、共に奇襲をかけられています!!このままでは総崩れです!!」
「くそっ.....!!」
「左馬助様!!鬼です!!例の鬼が大量に出現しました!!」
「鬼が..........大量!!!!?」
前方、左右からの計算し尽くされた戦法に、左馬助の軍は壊滅寸前である。
「そんな.....私では天竜様の足元にも及ばなかったというの!!?」
敵軍の土御門久脩。
「あっはっはっっはっははっは!!!!
指輪の力で僕の霊力は無限に膨れ上がる!!!
式神は出し放題!鬼も作り放題さ!!」
久脩は『鬼兵隊』作り上げる為にわざと若狭の兵を殺して、鬼を作ったのだ。
「天竜様っ.....!!!」
左馬助の叫びが若狭に鳴り響く。
再び安土城。
大仏はすでに安土城の目と鼻の先にまで来ていた。城下町の人々は悲鳴をあげて逃げ惑い、良晴と信奈の連合軍が大仏の真下でなんとか食い止めようと槍や鉄砲で足掻いている時、彼らは別の敵にまで注意を向けなければならなかった。
敵の術師が大量に現れ、術で兵達を翻弄し、呪殺しているのだ。
そして、大仏の肩には彼らを束ねる幻術師が乗っている。
「あはは☆やれ~!やれ~!皆殺しにしちゃえ~☆」
完全に追い込まれた良晴と信奈。
ここで織田の運命は終わってしまうのか!!!
「宇宙天地 與我力量 降伏群魔 迎来曙光
吾人左手 所封百鬼 尊我号令 只在此刻
我が式神よ、出でよ!!」
淡い光と共に安土城前に巨大な魔法陣が出現する。
「力なき者よ、
我を求めよ!
力ある者よ、
我を恐れよ!
悪は悪が裁く!!」
そうして、その救世主が名を名乗る。
「我は勘解由小路、最後の頭首なり!」
パロディを詰めすぎて大丈夫かな?って感じです。
次回から真面目に頑張ります(泣)
次回予告
歴道の陰陽師
~久脩対天竜 2回戦~