尸魂界の秘密   作:ゆう☆彡

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こんにちわ、優菜です!!

UA数が1800を突破し、喜びと同時に驚いている今日この頃です(笑)

さて、今回は日番谷冬獅郎編、ラストですっ!
次回からは……誰編でしょうか(笑)
読めばわかりますよ!

では、新作をどうぞ!


初代一番隊結成まで。【入学、新たな出会い】

《冬獅郎side》

 

愛友が言った。

 

“俺の”斬魄刀だと。

 

振り返った愛友の後ろには、

 

夢で見た氷の龍がいた。

 

「お前は……!」

「言ったであろう、お前を主と選んだ、と。」

 

次の瞬間、襲ってきたものすごい霊圧

 

「クッ……!何なんだよ、一体!!」

 

押しつぶされそうになっている中、

 

守ってくれていたのは、

 

やっぱり白い羽織を着たやつで…

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「大丈夫、冬獅郎?」

「………………。」

冬獅郎は状況が飲み込めていなかった。

当然のことである。

 

突然、この世のものとは思えない氷の龍が現れて

 

死神の持つ“斬魄刀”だと言って

 

その主が自分だと言う

 

そんなこと理解できるはずない。

「久しぶりだね、氷輪丸。」

「やっぱり、あんたの霊圧か。」

「……、愛友はが“こいつ”の知り合いなのか?」

「うーん、、、そういうことでいいかな。」

自分が作った、なんて言えるはずもない……。

 

 

「愛友ーー!その子のおばあちゃん、目覚ましたよ!」

「!!ばあちゃん!」

「……愛友!」

「わかってる、ちゃんと霊圧抑えておくよ。」

 

 

 

「ばあちゃんっ!大丈夫か??」

「あら、シロちゃん。どうして泣いているんだい、ばあちゃんは大丈夫だよ。」

「ばあちゃん、ばあちゃん……よかった……。」

「おばあちゃん、もう少し寝ましょう、治ったっといっても、まだ治療中ですからね。」

「水紋花、お願い。虹鐘、着いていてあげて。」

「わかった。」

「冬獅郎、ちょっと外に来てもらえる?」

「…………うん。」

 

 

「……。」

「……。」

「…………いろいろと話すことがあるね……、」

「いいよ、別に。なんとなくわかってる。」

「そっか、………………ハァ。

 

 

冬獅郎、あなたは真央霊術院に入った方がいいよ。」

「…………うん。」

「おばあちゃんの治療ね、ちょっと手間どってるんだ。」

「そうなのか?」

「うん、私の斬魄刀の水紋花はね、斬魄刀の中でも最高の回復能力を持つ刀。さっきの虚に襲われたぐらいなら、すぐに治せるはずなんだ。」

「今回は……なんで……。」

「冬獅郎の霊圧にあてられちゃってる。」

「!?」

「冬獅郎さ、結構おばあちゃんと一緒に暮らしてるでしょ?多分、その出会った頃から既に冬獅郎の霊圧は高かったんだと思う。そういう人は死神が見つけて、保護することになってるんだけど……。」

「俺は見つけられなかったのか……。」

「原因はわからないんだけど、多分そいつのせいね……。」

愛友はため息をつきながら、“氷輪丸”を指した。

「こいつ、昔から縛られるの大嫌いでね。霊圧遮断機(れいあつしゃだんき)みたいな能力を持ってるんだ。それを使われると、霊圧の高い周りの人までもが影響されるんだ。」

「俺はそれに影響されたのか……。」

「多分、そうなんだと思う。」

 

 

「あのさ……その…、真央霊術院に入ったら、流魂街(ここ)には戻ってこれないのか?」

「そんなことないよ!入学した最初のうちは帰れないかもしれないけど、半年ぐらいたてば自由に行き帰りできるようになるよ。」

「そうか……」

 

 

冬獅郎は悩んでいた。

自分が真央霊術院に入らなくてはならないのはわかっている。

入って、自分の力をコントロールできるようにならくては、また自分の大切な者を傷つけてしまうことも。

 

それでも、

 

「……クッ……、、、」

 

既に死んでいる身とはいえ、まだ幼さが残る子ども。

家族のような日々を過ごした場所を、人を離れることは辛かった。

 

「冬獅郎……。」

「ばあちゃん……、ごめん……。俺のせいで……、ごめんねばあちゃん。」

「……シロちゃん、」

「「!!?」」

「ばあちゃん!?大丈夫なの?」

「安心しろ、水紋花(あいつ)が治したんだ。大丈夫だ。」

 

 

「シロちゃん。シロちゃんは自分の正しいと思う道を進みなさい。ばあちゃんに詳しいことは分からないけど、ずっとここで待っててあげるから。」

「……ばあちゃん……。」

「ごめんねぇシロちゃん。死神は悪い人だなんて教えて……。

 

 

死神は悪い人なんかじゃないみたいだね。目の前にいる人は、紛れもなくいい人だよ。」

「……、ありがとうございます。」

「シロちゃんを……、冬獅郎をよろしくお願いします。」

「はい……、責任を持って。」

 

 

「…………。」

「冬獅郎、明日迎えに来る。それまでに荷物まとめたりしておきなよ。」

「愛友っ!」

「斬魄刀の話は、明日してあげるから。今日はおばあちゃんと一緒にいなさいよ。」

「俺が近くにいても大丈夫なのか?」

「あー、そっか……。」

 

愛友は首にかけていたペンダントを冬獅郎にあげた。

「……。(一日だけ、力を貸してね。一悟(いちご))

 

これ、持ってな。明日返してよー?大事なものだから。だから、今日は気にせず一緒に寝なさい。大丈夫だから。」

「…………うん。」

 

 

 

 

 

「お帰りなさい、総隊長。」

「ただいま、優くん。ごめんねぇ、遅くなって。今からやるからー……、」

――――――――パチン……ドサッ

「優ちゃん?」

「寝かせただけですよ、もう終わってますから。」

「その横に積み上がってるのは、違うのか……?」

「これは、僕の分です。総隊長の分は終わっているので……。」

「優ちゃん……、」

「それに……あんな顔で帰ってこられても、仕事させる気になりませんから。」

 

 

 

「久しぶりに見たな、愛友のあの顔は……。」

「私たちと初めて出会った時の顔してたね……、愛友のあの顔は辛いや……」

「あの“絶望”した顔は……な。」

――――――――――――ヒタヒタヒタヒタ……ギューーーッ

「うわぁ!愛友?もう起きたの??」

「うん!虹鐘も水紋花も今日はお疲れ様、本当にありがとう。」

「我らは愛友の意思に従ったまでだ。何も特別なことはしていない。」

「…………愛友……大丈夫?

私は、また愛友が壊れちゃいそうで怖いよ……。」

「水紋花……、大丈夫。それにこれから辛いのは私より冬獅郎だから。」

「そうだな……、よりによって氷輪丸の主に選ばれてしまったのだからな。」

「あいつも従えば、すごい斬魄刀なんだけどね……。愛友は上手に使えるし……、」

「冬獅郎ならきっと大丈夫だよ。……ファーーー」

「フフッ、愛友そろそろ寝よ?冬獅郎のこと迎えに行かなきゃいけないんだからさ。」

「そうだね、それに明日は……」

 

明日は真央霊術院、第36期生の入学式――――――

 

「(あいつらに、頼もうかな……)」

 

 

 

 

 

 

「よっ!」

「おっ冬獅郎!朝早くて関心、関心。」

「愛友がなかなか起きないから悪いんだよぉ!!」

「……今日は一人いないんだね。」

「虹鐘はほかのお仕事、冬獅郎にももうすぐわかるよ。」

「??」

「準備はいい?」

「おぅ!!」

 

いい目してんなぁ、さすが家族としてともに過ごした時間は、強いねぇ……、なんて思う愛友だった。

 

「ばあちゃーん!行ってくるぜーー!!」

 

 

 

 

 

「じゃあ、冬獅郎の質問に答えてあげるよ、」

「俺の斬魄刀はどうなるんだ?」

「あー、氷輪丸はさすがにまだ持たせるわけにはいかないかな。一応、学院生だからね、斬魄刀なんて持ってたら先輩から目、つけられちゃうよ?」

「それは勘弁だ……。」

「それでも、全く離れ離れってのも問題ありだから……はい、これ持ってな。」

「これが……浅打?」

「そうだよ、でも刀の柄の部分が氷輪丸の刀の部分になってるの。目を閉じて、集中してごらん。」

「………………、、、」

 

「よぉ、主よ。久しぶりではないか……。」

「なるほどな、しばらくきついだろうけど、頼むよ。」

「わかっておる、お前の邪魔はせん。」

 

「会えた??」

「うん、多分大丈夫だと思う。」

「それはよかった。」

 

 

「俺の力は……?」

「それは、大丈夫!このペンダント、肌身離さず持っていて。」

「……あっ、そういえばこれ返す。これのおかげで昨日は楽しかった。」

「それはよかった。

 

このペンダントはこれ(ペンダント)と同じ効果を持ってるんだ。昨日の夜と同じように、冬獅郎の霊圧を抑えてくれる。もしペンダントが壊れたら、すぐに一番隊の所に来て、直してあげるから。」

「わかった。」

「他には何かある?」

「………………。」

「じゃあ、今度はこれからの説明ね。

 

 

普通、真央霊術院に入った生徒は尸魂界のどこかに住むんだけど、冬獅郎は何かと急だから、そんなところないのさ。」

「俺、野宿か?」

「そんなことないって!冬獅郎は一番隊舎おいで。たまになら、私も修行とか手伝ってあげれるし……ね!」

「まじか……、」

「行ったら、ちゃんと説明してあげるから。」

「お願いします。」

「ウンウン。

 

それから、冬獅郎の立場だけど、第36期生として入学するからね。」

「……入学?編入じゃないのか??」

「ん??今日はちょうど、入学式なんだよー?虹鐘はその護衛なのさー。ちなみに、雛森ちゃんも36期生だよ。」

「そう……なのか。」

「雛森ちゃんと同じなんだから、喜んでよー、」

「喜べるわけないだろ……。」

「フフッ、まっきっとすぐ慣れるよ。他に聞いときたいことは?」

「今はないと思う。わかんないことがあったら、聴くよ。」

「おっけー、私は基本的に隊長部屋にいるけど、いなかったら虹鐘か水紋花に言って。」

「……うん。」

 

 

「よし、着いたよ!

 

ようこそっ尸魂界へ!!」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

《冬獅郎side》

 

「誇りある、36年の歴史に恥じぬよう、懸命に取り組んでくれたまえ!」

 

長い……、偉い人の話って、どうしてこう全員長いんだろう……。

 

 

はぁ、早く行って座ろう……。

 

「おぅ、お前!名前は?」

 

……急になんだ、こいつ……。赤いツンツン頭に…………不思議な眉毛だ。

「日番谷冬獅郎だ。」

「そうか!俺は阿散井恋次(あばらいれんじ)だ!よろしくな!」

A組なんだし、少しはできるんだろう……霊圧、ちっせぇけど。

 

「??」

「どうした、日番谷?」

なんか、愛友に似た霊圧が近づいてくる……。

愛友が怒った時よりも軽いけど……、

 

「ほな、みんな座ってなー。」

 

あっ、こいつからだ。なんか似てるなぁ……。

 

――――ニコッ

 

……完全に目あったな…………。

 

「今日からA組の担当教官になった市丸ギンと言いますねん。よろしくなー。A組は成績優秀者が集められたクラスやから、授業とか早いけど、頑張っていこーなー。」

 

これが、

 

俺と一番隊“隊長補佐”である

 

市丸ギンとの最初の出会い




はいっ、次回からは“市丸ギン編”に突入します!

評価、コメントお待ちしていますっ!

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