ついに本編に突入です!
楽しく頑張って書いていきます!
それではどーぞ(*・ω・)*_ _)ペコリ
あっ!ちなみにプロローグからだいぶ時間が経ってる設定です(^_^;)
尸魂界の形も出来てきて、流魂街とか出来ています。
護廷十三隊もあります!が原作の隊長たちではありません、もちろん原作のままの隊長もいますが。
それは後ほどわかってくると思います!
初代一番隊結成まで。【正体】
「シロちゃーん」
黒髪に二つむすびの女の子が手を振って叫んでる。
その目線の先には、
「シロ言うな。」
銀髪にエメラルド色の瞳を持つ少年が座っていた。
「えー、なんでー?シロちゃんはシロちゃんだし、シロちゃんなんだから仕方ないじゃない!」
「シロシロシロシロ、うるせーよ。」
黒髪には結びの女の子、彼女が後に五番隊副隊長になる雛森桃である。
「まぁ、いいや。帰ってきたら遊んであげるからねー!それまでいい子に待っててねー。」
雛森が銀髪の少年の頭をなでている。
「子供扱いすんな。お前も怖くなって小便もらすなよー。」
彼女の手を払いながら、からかっている銀髪の少年、彼が後に十番隊隊長になる……そのような未来もあった日番谷冬獅郎である。
「もーシロちゃん!悔しいなら口だけじゃくて死神になって見返しにおいでよーー」
「はっ、絶対嫌だね。死神の世界なんざゴメンだ。」
「じゃあ、おばあちゃん、行ってくるね!」
「よく笑うようになったねー、桃ちゃんも。」
「あっちの世界で“仲間”ってのと出会ったらしいよ。」
「そうかい、そうかい。それは良かった。」
「………………。ばあちゃん、俺ちょっと出てくるね。」
「行ってらっしゃい。」
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「へー、いい子見つけたんだね。あいつも。」
「そうだな。彼自身が我らを慕ってくれればいいのだが。」
「どーでしょう。まず気づくかどうか…」
「気づいたみたいだよ、愛友。」
―――――――――――――――――――――――
「…………へっ?」
「何やってんだ、あんた。さっきからずっとそこにいるだろ。」
「……………………。」
「……………………。」
「えーっと、、、
ごめんなさいっ!別に覗いてたわけじゃないんだよ!?見えちゃったっていうか……ほんとにごめんなさいっっっ!!」
誰でも覗かれたらそりゃあ、怒るだろう、と思っていた。が、次に聞こえた言葉は意外なものだった。
「あんた、俺が怖くないのか?」
「ん?怖いって……どうして??というより、怒ってないの?」
「怒ってない……わけではねぇよ、」
「あー、ごめんなさい……。
で、どうして怖いと思うと思ったの?」
「みんな……」
「えっ……?」
「みんな怖がる。俺のこと見て逃げて、ずっと一人ぼっちだった…………」
《愛友side》
とても弱い子だった。
弱いって言うのは力がとかじゃない。ココロが。
いつでも崩れてしまいそうなココロを、必死に支えてる。
周りに心配をかけまいと。
必死に強そうに見せて。
小さな身体で、彼は戦ってた。
「怖くないよ。」
顔を上げた少年の目は潤んでた。
「エメラルドの瞳に綺麗な銀髪の髪。確かに周りから見れば少し特殊だけど、とっても素敵だと思う。」
一瞬目を見開いた少年は、少しだけ安心したように、表情を緩ませた。
“守ってあげたい”
私は素直に思った、
同時に
“どうしてこの子なのか”
と思った。
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《冬獅郎side》
「怖くない」
目の前のそいつが言った。
「素敵だ」
と言った。
その言葉がどれも聞き慣れないもので、驚いた。
同時に安心もしていた。
自分を見てくれてた人が、
他の人を見るようになってしまい、
自分の存在価値がわからなくて、
それでも俺を見てくれる人がまだいることが、
嬉しかったんだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「…………ぁりがとぅ。」
「ん?」
「何でもない、えっと……死神……だよな?」
「そうだよ。自己紹介してなかったね。私の名前は愛友。あなたの言うとおり死神です。あなたは死神を見たことあるの?」
「ある。あいつが同じ黒い服来ていた。」
「あー、さっきの女の子のことだ。死神はね隊士でも隊長でもこの黒い服、死覇装って言うんだけど、これを着ることが決められてるの。」
「ふーん。」
「あの女の子は真央霊術院の生徒かな、霊圧も少し低かったし。」
「真央霊術院……?」
「死神になるための学校みたいな所のこと。そこで勉強してから護廷十三隊に入れるようになる。」
さすがに護廷十三隊は知っているが、“死覇装”とか“真央霊術院”とか、冬獅郎には知らないことばかりだった。
それでも、
「あんたは何番隊なんだ?」
「……。どうして護廷十三隊の者だと思ったの?」
強いということだけはわかって、
「明らかにその…あんた達のいう“霊圧”っていうのが、雛森と違いすぎる。」
「へー、あの女の子雛森さんっていうのか。あなた霊圧感知能力持ってるの?」
「……なんだそれ?」
「…………。(じゃあ、感覚か……確かにあいつが気に入りそう。)」
「…?どうなんだ??間違ってもその真央霊術院とやらのやつじゃなさそうだが。」
「フフッ、君は将来大物になりそうだし、特別に教えてあげるよ。私は」
「おい!」
「「!?」」
「…………。(今、虹鐘の声に反応した?)どうしたの?」
「愛友、ここに来た意味覚えてんのか?」
「あっ……笑」
「おいおい……、近づいてるぞ。まぁ、その前に後ろの子供どうにかしてくれ。」
「あっあっぁぁぁ……」
「あーあ、虹鐘の兄ちゃんのせいで怯えてるじゃん!!」
「水紋花、あなたも、怯える対象みたいだよ。」
「えー、どうしてーー」
愛友の二つの斬魄刀が言い合っている。
「ごめんね、驚かして。どっちも悪いやつじゃない。いいやつだから安心して。」
「………………うん。」
「大丈夫?(虹鐘と水紋花が具象化してるこの霊圧濃度の中で、意識がはっきりしてるなんて、すごいな……)」
――――ズンッ………………
《冬獅郎side》
“愛友”とかいう強そうな死神が現れて、
“虹鐘”とか“水紋花”とか聞き慣れない二人(?)がいて、
頭がおかしくなりそうな中、
「なんだよ、これ!!」
愛友が教えてくれた霊圧、とやらが押し付けてくるように降り掛かった。
正直、立っているのが辛かった。
それでも俺は立っていた。
「大丈夫??」
そいつが、愛友という名の死神が俺のことを支えていた、
平然とした顔で。
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「ほらー、愛友がその子と楽しそうに喋っているから、見つける前にこっちが見つかっちゃったじゃん!!」
突如現れた、大量の虚に応戦しながら話している。
「いいんじゃない?探す必要がなくなったってことで!!」
「お前ら、村に被害が行く、手を動かせ。」
「ごめんごめん、虹鐘。」
と言っても、さすがにこの子を守りながら戦うのはきつかった。
相手は雑魚ばかりとはいえ、あまりにも数が多く、近くに村もあるため繊細に霊圧をコントロールしながら戦っていたのだ。
そして、愛友にはもう一つ神経を使っている場所があった。
虹鐘と水紋花が気づかないわけもなく、
「愛友!この子は任せて、早くやっちゃいなよ!」
それでも愛友は力を使わなかった。
使いたくなかったのだ。
銀髪の少年が最初に自分を見た時の顔を思い出した。
少年の目、
あれは明らかに死神を嫌っている目だった。
そんな少年に自分の力を見せてしまったら、もう二度と会うことは出来ないと思ったのだ。
「……クッ」
少年の目は怯えていた。
少年の身体は震えてた。
「ハァ……、自分がまだこんなに弱いと思わなかった。ごめんなさい、自分のことよりまずはあなたを守ることよね。」
少年は理解できないと言わんばかりの顔をしていた。
「あなたは強く正しく生きてね。」
愛友が微笑んだのと、今日一番の最大の虚が襲ってきたのは同時だった。
「あっあっ……ああぁぁぁぁ……。」
さっきの二人が近づいてきた。
「泣くんじゃねーよ、男だろ。」
「それに私たちの主はそんなに弱くないよ。」
虚が拳を振り下ろした煙の中が光った。
少年が目を凝らした先に映っていたのは、虚の巨大な拳を、手で受け止めている人影。
黒い死覇装の上に【一】とついた白い羽織を着ていた、
少し身なりの変わった先程の死神。
愛友はこの羽織を霊圧で隠していたのだ。
少年でも知っていた。この白い羽織りの意味することを。
「隊長……。」
「改めましてこんにちわ、私は死神。一番隊隊長、護廷十三隊の総隊長です。」
長くなってしまってすいませんっっ!
いやぁ、愛友が総隊長ですよ!えっ、想像出来たって…?そんな事言わないで……。
ギンと乱菊出せなかった…。
そして、まだまだ出せそうにないです。
しばらく冬獅郎くんの話です!
山本総隊長はどうなるんだ!?と……
大丈夫です!ちゃんと出てきます!!