最近BLEACHに再度ハマりまくってしまっている作者です。
なので投稿もすこーしだけ早いでs……えっ?早くないなんて言わないで(泣)
さて、今回もよろしくお願い致します。
「よし……、とりあえず、全員やったか。」
新入生の初めての虚討伐演習は、何事もなく進んでいた。B組との合同演習で、過去最多人数だったということもあり、多少の心配はあったが、一番隊三席の白哉がついていたことは、生徒たちだけでなく、担当教官らにも安心感を与えた。
半分ほどは既に帰らせており、若干気が抜けていたのかもしれない。
それは生徒だけでなく、担当教官も含めて……。
「蟹沢っ!!」
「なっ!?」
―一瞬だった。
突如現れた虚に、担当教官の一人が殺された。
「なん……だと……。」
「…クソ……、よくも、、、っ、よくも蟹沢をぉぉぉぉ!!」
「待て!!」
虚に殺された仲間の敵討ちに走り出した、もう一人の担当教官。しかし、冷静さを失った一人の死神が倒せるほど、その虚は甘くなかった。
「あ……あ、あ、、、、ぁぁぁ。」
新入生たちは、完全に腰が引けていた。
「走れっ!!出口に向かえっ!!すぐに尸魂界に戻れっっ!!」
「「「「「「「「…はっ、はいっっ!!」」」」」」」」
全員、脇目も振らず出口に向かう。
「(遠くにいるやつは……!!朽木三席が何とかしてくれたのか…。)なっ!?どっからわきやがった、こいつらっ!!」
目の前にいるのは、通常の虚よりも大きな
現世実習にて発生するような虚ではなかった。
「(くそッ…なんでこんな奴の接近に気付けなかった!?)」
檜佐木が尸魂界に無線を入れる。
「尸魂界へ救援要請!!
こちら六回生筆頭、檜佐木修兵!!現世定点1108番、北西1999地点にて巨大虚の襲撃を……!?!?」
――気づかなかった。
―――いや、気づけなかった。
現れていたのは、霊圧を消せる特殊な虚だった。
檜佐木は横から現れた虚に対応しきれなかった。
―――ザンッ!!!!
「雛森っ!!止まんじゃねぇ!!」
すぐ後ろで檜佐木が切られた、
「……どうして?
どうして、あたし達みんな逃げてるの……?」
他の先輩たちはもういない。
たった一人に全員が守られている。
「雛森くんっ!!」
「オメーも見ただろ!?六回生二人が一瞬だぞ!?
俺ら一回生が何人かかっても……」
――違う。どうにもならない、じゃない。
―――どうにかするんだ!!
「雛森くん!!戻れっ!!」
「くそっ!!!行くぞ、吉良っ!!」
―――ガガガガガガガ!!!!
「お前ら!?」
あと一瞬遅かったら、檜佐木が串刺しになっていたところに、吉良・阿散井・雛森は滑り込んだ。
「申し訳ありません!命令違反です!!」
「助けに来てんだから見逃せよ、先パイっ!!」
「“君臨者よ、血肉の仮面・万象・羽搏き”!!」
「“ヒトの名を冠する者よ 焦熱と争乱”!」
「“海隔て逆巻き 南へと歩を進めよ”!!」
「「「波動の三十一!赤火砲!!」」」
三人の放った鬼道は、一体の虚の仮面に当たった。
「やった……!?」
三人が喜んだのもつかの間……、
現実は残酷だった。
「いや……、ダメだ。」
四人の周りには、見渡す限りの巨大虚。
六回生一人と、一回生三人がどうにか出来る敵ではなかった。
「……う……嘘…だろ……?」
大量の虚たちが、四人との距離を確実に詰めてくる。
「う……嘘だ……こんな……。
嫌だ……死にたく………ない、、、。
死にたくないよぉぉぉぉぉ!!」
―――ズシャァァァァァ!!!
「!?」「!?」「!?」「……こ、おり……??」
目の前の大量の虚が一瞬で凍りつき、砕けて散った。
晴れた霧の中から現れた影に、阿散井、雛森、吉良は驚いた。
「日番谷??」「……シロちゃん?」
目の焦点が定まっていない、右手には見たことのない刀を持った、日番谷が立っていたから……。