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「冬獅郎、こいつが俺の幼馴染みだ。」
「ふーん、こいつに会いたかった、っつーわけか。」
「あぁ!?テメェ、喧嘩売ってんのかっ!?」
「うるせぇぞ、面白眉毛くん。」
再び始まる日番谷と阿散井のしょうもない喧嘩。視線は集まる一方だ。
ただでさえ、B組の教室にA組の生徒がいるだけでも、おかしな光景なのだ。
焦り出すルキア、それにいち早く気づいたのも日番谷だった。
「あぁ……わりぃな。俺は、日番谷冬獅郎だ、よろしくな。」
「あっ、いやっ……初めまして。ルキアという、よろしく頼む。」
日番谷が自己紹介をして、その場は落ち着いた。
「阿散井ー、そろそろ戻んねぇとやばくね?」
あの後、他愛もない話を続けていた三人。
「そうだな。まぁ、どうせ次の時間も会えんだろ。」
「じゃあな、ルキア。」
「あぁ。
ありがとう、恋次、日番谷。」
無意識に…、ふと出てきた言葉だった。
「「……おぅ。」」
振り向きざまに、満面の笑を見せる阿散井と、ふっと笑う日番谷。
正反対に思える二人が、ルキアには輝いて見えた。
「阿散井、お前、ルキアちゃんのこと好きなのか?」
「ぶふぉっっ!?」
日番谷は、一時は心にしまった
…………盛大にこけた。
「ほー、やっぱりそうなのか。わっかりやすいなー、お前。」
「うっ、うっせぇよ!!」
「否定はしねぇんだな。」
言葉をつまらせる阿散井。――バカである。
「同じ班になれたらいいなー?」
「別にそんなことねーよっ!!」
なんだかんだ言いながらも、動き出す現世実習。
何が起こるのか……。
「みんな集まってますな~?」
午後。真央霊術院の中の講堂のようなところに、成績優秀者クラスのA組と、普通クラスの中では最高のB組の生徒たちが集められた。
「今回の実習は、本当はA組さんしか行けないんやけど、ある方の尽力でB組さんも行けることになったから、是非ともいい経験にしてなー。」
いつも通りの口調で話す市丸教官。B組の先生は…いるだけ、、、。
「ほな、まずは教室でひいてきたくじの、同じマークの人とグループになってなー。A組さんとB組さんが混ざってることもあるでー。」
一斉に探し出す生徒たち。
すぐにできるグループもあるが、やはりニクラスあるということでなかなか出来上がらない。
「(さてと……、この隙に、、、。)」
生徒たちがグループを作っている間に、市丸にはやることがあった。
それは、日番谷のグループの確認。
今回の現世実習には、担当教官が三名と特別講師として白哉が同行することになっていた。その下見である。
「おっ、もう出来てるやないですか。」
日番谷の見つけやすい、綺麗な銀髪が目印。市丸はすぐに見つけることが出来た。
「あれは……B組さんですな。……ん??」
日番谷のことを見つけ、共にいる二人を見た瞬間、市丸は驚き、そして思った。
―――似てる……、と。
「
「男児の方が
「……ルキアちゃん、ねぇ。」
ルキアという名の女の子は、市丸はよく見たことのある顔だった、
「似てる……というより、似すぎやないですか…。
白哉くんにええ土産話ができましたわ。」
市丸の大切な部下の、白哉の大切な人。許嫁の緋真さんに…。
白哉と緋真さんは、現世でいう“付き合っている”状態です。
さぁ、原作ブレイク。どんどんいきます!