尸魂界の秘密   作:ゆう☆彡

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ルキアちゃん、初登場ですっ!


初代一番隊結成まで。【仲間】

 

 

「ただいま……、、、誰もいないのかな…?」

 

白哉との実習を終えた日番谷は、一番隊隊首室に来ていた。

決して、呼ばれているわけではないのだが、……なんとなく毎日『ただいま』は言っていたし、『おかえり〜』という愛友のゆる〜い返事も当たり前だったのだ。

 

 

「お帰りなさい、日番谷さん。」

「うぉっ!?」

 

暗闇に包まれていた隊首室に、現れた一つの人影。

全く霊圧を感じなかったので、日番谷は驚いてしまった。

 

「あの……どちら様ですか?それに…、なんで俺の名前、、、」

「そういえば初対面でしたね。

 

自己紹介が遅れてしまい申し訳ありません。僕は(ゆう)と言います。一番隊副隊長をやっています。」

「優……?」

 

日番谷はここに来た初日のことを思い出していた。

―――そういえば、今度紹介するとか言ってたな…

 

「あっ、初めまして。日番谷冬獅郎です。よろしくお願いします。」

「愛友隊長から話は聞いています。こちらこそ、よろしくお願いいたします。」

「あの…、その愛友は……?」

 

隊首室に霊圧を感じることは出来なかった。

 

「愛友隊長ならお仕事です。あれでも一応、隊長ですから。」

 

 

なんとなく、うっすらと貶されてる気がするのは、触れないでおこう。

 

 

「今日は帰ってこないと思います。日番谷さんも、お休みになった方がいいですよ。」

 

日番谷の身体も白哉のスパルタ実習に、悲鳴をあげていた、

 

「では……、おやすみなさい。」

「はい、おやすみなさい。」

 

日番谷は、床に着くなりあっという間に寝てしまった。

 

「あの子が……。確かにすごいですね、愛友隊長。」

――まぁ、いろんな意味で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よぉ、冬獅郎!」

「ぶほぉっっ!?……朝から元気だな、、、眉毛みたいに。」

「「ぶっっっ!!」」

「ってめっ!どういう意味だコラ!?なんで、おめぇらも笑ってんだゴラ!!」

「そのまんまの意味だろ。」

 

最近、日番谷がよく一緒に行動している阿散井、吉良、雛森。……勝手に絡まれてるだけなのかもしれないが。

 

「今日、現世実習の班決めだよねー!みんなと一緒になれたらいいなぁ!」

「あぁ?そりゃあ無理だろ。基本はスリーマンセルだろ。誰かは仲間はずれだな。」

「じゃあ、お前でいいんじゃねぇの?阿散井。」

「てめぇが一人になれ、冬獅郎!」

「二人ともやめろって!」

「「黙っとけヘタレ!!」」

「へ〜〜〜〜〜〜!?!?」

 

こういう時はなぜか、息ぴったりな二人。

完全にとばっちりを喰らった、吉良だった。

 

 

 

「みんな、おはよー。今日は午後からB組さんと合同授業やから、演習場に移動してなー。」

「ん?そーいや、B組って……。」

 

朝、市丸教官から連絡を受け、阿散井はあることに気づいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、冬獅郎。ちょっと付き合ってほしいんだけど。」

「はぁ?俺、これから飯なんだけど。」

「じゃあ、食堂の飯奢りは?」

「よし、行くぞ。どこに行くんだ?」

 

 

 

「俺の……まぁ、幼なじみに会いにだ。あいつ、確かB組だったんだよ。」

「へぇ。……俺、行く意味ねぇだろ。」

「いいから行くぞ!!」

 

 

―――恥ずかしいんだな……女か??

 

最近は心にしまうツッコミが多くなった日番谷であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《?side》

 

「A組と合同授業か…。ってことは、恋次のやつも…。」

 

でもあいつの事だ。きっと、もうたくさん友達ができてるだろう。

私なんか……、、、

 

 

「まだかよ、阿散井。お前の面白眉毛のせいで、視線を感じるから、帰りてぇんだけど。」

「うっせぇよ!!ってか、俺のせいじゃねぇだろ!どっちかつーと……、、、」

「キコエネーゾー。どっちかっつーと、なんだぁ??」

 

周りの女子が黄色い悲鳴をあげていた中心、美しい銀髪の少年と、いつもよりよく目立つ赤色の髪。

 

「恋次……??」

「んおっ!?いたぞ、冬獅郎!おーい、ルキアー!!」

「はいはい、良かったな。」

 

 

こちらに近づいてくる赤。

それは、いつも見ていた目と変わらない瞳をした赤だった。

 

 

「なっ、何をしているのだ貴様はっ!?」

「は、はぁ!?せっかく会いに来てやったのに、そりゃあねぇだろ!」

「べっ、別に会いに来て欲しいと頼んだ覚えはないっ!!」

 

違う…違う……こんなことが言いたいんじゃ……

「こんなことが言いたいんじゃないのに。」

「!?」

「なんだよ、冬獅郎。」

「そんな顔してお前と喋ってたから、要約しただけだ、面白眉毛くん。」

「あぁ!?」

 

恋次と言い合う、銀髪の少年。

 

私の言いたいことを当てて、

 

あの恋次を子供のように上手にあしらい、

それでも…楽しそうに……。

 

 

 

これが、私と日番谷冬獅郎との出会い。




亀投稿、すいません……。

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