次回からは……誰でしょう?笑
UA数7400!ありがとうございます!!
評価、感想お待ちしております!!
《愛友side》
「「はああぁぁぁぁぁ!?」」
「そ……総隊長…!?」
「ってか日番谷、今“愛友”……って、、、」
「俺を一番隊舎に住まわせてるのは、この人だから。」
「「「ええぇぇぇぇ!?」」」
あー、面白い。いつ見ても、この反応は好き。
自分が総隊長だと言った時の……、驚いた顔。
背が小さくてよかった、と思える唯一の瞬間なんだよなぁ……。
それに加えて、冬獅郎の爆弾発言…。これは、ほかの生徒達に話した時も、面白そうだなぁ…。
「愛友隊長、なんか、意地悪考えてますやろ?」
「んー?何も考えてないよぉ。しいて言うなら、ギンにどんな罰を与えようかなぁ、って考えてるかも!」
「……勘弁してくださいな…。」
「愛友ー、回復完了したよ!」
とりあえず、意識のあった4人の回復を優先させて回復してもらった。
結構離れた一番隊舎にいた私にも届いた霊圧。
あれに近距離で耐えたなんて…すごいな、全く。
「お疲れ様、水紋花。
君たち、家は裕福ですか?」
突然だけど、聞いてみました。
冬獅郎は……裕福じゃなの知ってるけど、
「「「全く((です))!」」」
……おー、揃った、、、
貴族じゃない身で、ここまでやるとは、今年の新入生は面白いなぁ…。
「そうですか、
教官のせいで、こんな事になってしまってごめんなさいね。」
「いえ!大丈夫ですっ!それに、教官は私たちのこと守ってくれてましたから。」
「それに、松本副隊長も護ってくれていて…。」
「そうでしたか……、とりあえず、命に別状がある生徒はいないので、安心しました。」
あー、この三人、護廷隊に欲しい…。素直に思いましたよ……。
こんな純粋な目を持つ子たちが欲しいんですねぇ…。
「四人ともまだ休んでいてくださいね。回復したと言っても、身体の傷だけですから。」
「「「「??」」」」
「疲労はそこまで回復されてない、ってことですよ。」
まっ、全くと言えば嘘になるので…ね。
多少は疲労も回復されていますよ。
その多少の基準は、愛友隊長専門ですわ、とギンに言われたので、正直どのくらいかは分かりません。
「水紋花~、もう一度働ける?」
「もちろんっ!」
「ありがとう。じゃあ、もう少しだけお願いね。」
「ラジャっ!!」
「拡がれ!水紋花:癒花」
さて…と、起きた時の驚いた顔が楽しみです。
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《ギンside》
他の生徒を回復させた後、すぐ解散になり、ボクらは一番隊舎に戻ってきていた。
目を覚ました生徒たちの反応を見て、愛友隊長はすごく満足げだったやけど…、そんなに、全員回復したのが嬉しかったんですかね〜?
「冬獅郎……、今回はお疲れ様。」
「ん……、あぁ、ありがとう。でも、結局負けてるし…。」
「そんなことないよ、入学して三日目でギンとあそこまでやりあえてる時点で、すごい事だよ。」
「ボクもうかうかしてられまへんな〜、すぐに抜かれてまいそうですわ。」
「いやいや!そんな事ありませんよ!!」
冬獅郎、頑張れ〜!ギンを引きずり下ろせ〜!!、とか言ってたのは、聞かなかったことにしときますわ。
「冬獅郎、そういえばそろそろ、修行の方も始めようか?そろそろ、現世実習もあるし……。」
「……現世実習??」
あっ……、忘れてた〜、、、。
「ギーン?忘れてたわけじゃないよね〜?」
「いろいろ、ごたごたしてたんで勘弁してください、、、。」
「ハァ……、明日にでも早く伝えてよ!」
あれ?そんな怒らへんかった?愛友隊長でも、忙しいって分かってくれたんですかいなぁ…。
……ん?愛友隊長にまで心配されていいのか、ボク?
「ギン!!どういう意味!?それ!!」
「えっ??」
「心の声、完っ全に漏れてるから!!」
あらら〜〜〜、、、
こりゃあ、氷菓子追加決定ですな……。
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「愛友……、明日からでも修行付けてください。」
市丸と愛友の言い合いが終わったところで、日番谷は、頭を下げた。
「……うん、わかったよ。とりあえず、今日は休みなよ。疲れてるだろうから。」
「分かってる…、おやすみ……で……す、、、」――バタッ
「えっ……!?ちょっ、、、冬獅郎!?」
――――Zzz…Zzz…
「寝てますわ。」
「ありゃりゃ……、、、」
真剣な顔をして修行のお願いをしていた時の顔から一変、幼さの残る可愛い寝顔だった。
「可愛いなぁ……。
ちゃんと、斬魄刀の修行付けてあげないとなぁ。」
「寝顔可愛くなかったら、付けないんですかい……。」
「実習かぁ……、、、頼んどいた方がいいかなぁ……。」
「そうですなぁ…、ボクもさすがに行けまへんからね。」
“虚討伐の現世実習”。
――何かが起こる――
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《?side》
「ってな訳で、来週に現世実習があるからね〜。」
「「「「「「ええぇぇぇぇ!?」」」」」」
まぁ、当たり前の反応である。
あの、“教官認定試験”に見事合格した市丸さんは、すぐに生徒たちに懐かれた。
身長に感謝しときなよ!、と愛友隊長に言われたのは、納得いかなかったらしい…。
「大丈夫やて!A組のみんななら、すぐ突破できる実習やから!」
市丸さんの言うことは、生徒たちに妙な納得と安心感を与えてるらしく、生徒たちに安堵の色が見えた。やはり、少しは身長に感謝してもいいと思う。
「おっしゃああぁぁぁ!!やってやるぜ!!」
「すぐ、調子にのんな、阿散井。」
あの試験の後に変わったこと……、阿散井くんと日番谷くんが妙に仲良くなった。と言っても、暇さえあれば喧嘩する仲だが……。
愛友隊長曰く、『喧嘩するほど仲がいいって言うじゃん!』らしい…。
「あぁ、そういえば大事な事言うの忘れてたわ。今回の実習は、B組さんと合同やからね〜。」
………………言うのが遅いと思う。
先ほど『A組のみんななら、大丈夫』と言った手前、B組が入ってきてしまえば、大丈夫の根拠はなくなるわけで……。
「教官は同行するんですか?」
「いやぁ、ボクよりも優秀なセンセーがついてってくれるで〜。」
「「「「「おぉぉぉ!!」」」」」
……嘘である。市丸さんより優秀な人といえば、愛友隊長しかいない。まぁ、生徒たちが安心したのでよしとした。
「詳しいことは、もう少し近くなったら連絡しますわ〜。じゃっ、授業始めるで〜。」
「以上が報告です。」
「うん、ありがと。」
「愛友隊長、」
「んー?」
「市丸さんよりも優秀な方、お呼びしておきますか?」
「……そうだねー、、、お願いできる?優くん。」
「わかりました。」
「愛友隊長、」
「んー??」
「人というのは……面白い生き物ですね。」
「…………。そうだね。」
愛友隊長は微笑んで、言ってくれました。
愛友隊長が報告を楽しそうに聞いていたので、これからも“A組観察日記”は続けようと思います。
「いやいや!!!続けなくてええから〜〜〜〜〜〜!!!!」
「愛友隊長〜、氷菓子買ってきましたよ〜。」
「えっほんとっ!?やったぁ〜〜〜。」――ヨロッ
「えっ!?愛友隊長!?!?」
「あー、ごめん、ギン、、、なんか、霊力使いすぎちゃったぁ……、、、」
「…どこでそんな使ってきたんですかいな…。」
「んー?ここでだよー??」
「はいっ??」
「どっかの誰かさんが、外の世界なんて関係なく霊圧あげるから、尸魂界の人たち守るために全域に結界を張っていたら、霊圧が足りなくなりましたぁ…。」
「……氷菓子、もっと買ってきますわ。」
「さすが、ギンっ!行ってらっしゃーい!!」
いやぁ、愛友隊長にはほんまに叶いませんわ。
全域に結界張るって……、、、やろうと思ってできることじゃないでしょ!?
愛友隊長の事だから、流魂街の方も守っているだろうし…。
「ボクは、あなたの側で一生お仕えしますわ。愛友隊長。」
ボクの力から僕を守ってくれる、あなたのそばで。