尸魂界の秘密   作:ゆう☆彡

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初代一番隊結成まで。【教官と生徒のテスト】

《冬獅郎side》

 

教官の過去を聞いた。

 

 

最初から霊圧を操れたこと、

刀を使えていたこと

 

自分には出来ないようなことだった

 

 

 

それでも、なんとなく俺と似ていた

 

誰かを守りたいと想い、愛友に尸魂界(ここ)連れられに来た

 

 

「日番谷くん?」

 

「誰にも言わない方がいいんですか。」

 

「「!?」」

 

「ん?そういう事じゃ……?」

 

「ハハッ……、さすが冬獅郎。

 

 

 

 

そういう事だよ。」

 

「俺は別にいいけど……」

その女の子…乱菊って子のことを考えたら……

 

「市丸教官は、許していいんですか?」

もし俺が、教官と同じことになったら……

雛森が、死にそうになったら……

 

「俺なら許せないです。」

 

「ボクも許せないよ?

 

 

 

でもボクは、ボクが進もうとした誤った道から救ってくれた愛友隊長に、ついて行くって決めちゃったんや。乱菊も助かったからいいんや。」

 

「その藍染……って人は?」

 

「今も五番隊の副隊長を務めてるよ。」

 

「そうなのか……。」

いいのか?それ……

 

「藍染副隊長も尸魂界(ここ)には必要な人だからね。

 

以前のような黒い噂も無くなったから。」

 

 

俺だったら許せねーけど、俺が首を突っ込むことじゃねーよな…。

「愛友と市丸教官がそう言うなら、言わねーよ。」

 

「ありがとうな、日番谷くん。」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「その乱菊さん、って方は今どうしてるんですか?」

 

「乱菊は、今は十番隊の副隊長だよ。」

――――フクタイチョウ…

霊圧を回復させた水紋花は、さすがと言える。

 

 

「もしかしたら、明日会えるかもね。」

 

「「明日!?」」

ギンも知らないようだ。

 

「乱菊、明日来る予定なんてありましたっけ?」

 

「まぁまぁ、明日のお楽しみってことで、ね!!」

 

「ね!、じゃないですよ、愛友隊長…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんやかんやで、いろんな事があった冬獅郎の尸魂界生活1日目。

 

 

それでも

「楽しいな、ここ。」

――――大変なのはこれからである。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

「おはよう、シロちゃん!」

 

「……シロ言うんじゃねーよ、雛森。」

 

「いいじゃん!幼なじみなんだから!!

 

 

それより、今日頑張ろうね!」

 

 

…………。試験か…、

 

「あー、これって何のためにやってんだっけ。」

 

「冬獅郎!腑抜けんな!!お前は俺と一緒に戦うんだからな!!

 

俺らでぶっ潰してやろーぜ!!」

 

突然出てきた、赤髪の少年、恋次。冬獅郎の今日のチームである。

 

 

試験は代表者二名がチームで挑む、一対二の戦いである。

冬獅郎は、恋次と組むのだ。

 

ちなみに試験中、“鬼道”で選ばれた雛森と吉良は“剣”は使えない。

冬獅郎と恋次は“鬼道”を使えない、“剣”だけで戦う。

―――冬獅郎と恋次は鬼道下手だし、関係ないか…。

 

 

「……ムリだろ。」

 

「なんか言ったかー?」

 

「…何でもねーよ。」

 

 

ギンの過去を聞いた今、冬獅郎にはギンの事を認めることなど、必要の無いことだった。

 

 

 

 

「みんな、オハヨーさん。座ってなー。」

 

愛友に選ばれた、

 

「ほな、昨日の続きからいこーなー。」

 

刀に選ばれてた

 

「みんな、移動してなー。」

 

 

 

 

 

 

 

この人は、かなり強い……!!

 

冬獅郎にははっきりと分かった

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

「ほな、鬼道の方からいこかー。雛森さんと吉良くん、前来てな〜。」

 

「「よろしくお願いします!!」」

 

「うん、遠慮はいらへんからな〜。」

 

 

雛森と吉良が構える。

 

ギンは立ったまま。

 

見た目だけだと、“教官”にしては少し小さいギンは、弱く見える。

腕も細く、筋肉もない。

 

 

それでも誰にも負けないもの、

 

 

 

 

 

 

 

 

“霊圧”

 

 

 

「(初めてあった時から、感じてたけど……、教官の霊圧は半端じゃない……!)」

 

愛友に初めて会ったときに感じたものとは違う。

 

 

 

愛友はどちらかというと“暖色”

ギンは“寒色”

それでも、どちらにも優しさがあった。

 

「(まぁ、愛友も教官も本気になったらどうなるかわかんねーけど……。)」

 

 

 

 

 

 

「「クッ…………、、、」」

 

ギンのただ漏れている霊圧でも、一年目の彼らには強すぎるものだった。

 

 

それは、周りで見てる生徒たちも同じこと。

 

 

 

 

 

二人を除けば。

 

「(おぉ、さすが日番谷くんと阿散井くんやな。

 

 

これは剣の方も楽しそうや。)」

 

 

 

 

「行きます、市丸教官!」

 

「「破道の三十一:赤火砲!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教官のテストが

 

 

生徒のテストが

 

 

 

 

始まった


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