尸魂界の秘密   作:ゆう☆彡

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こんにちは!優奈です!!

前回の続き!
今回は、愛友視点で最初は書かれています。


UA数4700!
ありがとうございます!


初代一番隊結成まで。【市丸ギンの過去②】

綺麗な青空。

 

尸魂界(ここ)の天気は、いつも“晴れ”。

 

創造者の私の心とリンクする天気。

 

 

 

 

 

 

「……愛友?何か心配事でも??」

 

綺麗だった青空に、一つの怪しげな雲がかかった。

 

「大丈夫だよ、水紋花。何でもない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「愛友隊長、いますか?」

 

「優くん?入っていいよ。」

 

「失礼します、愛友隊長。

 

隊長にお会いしたいという方が、、、。」

 

今日は約束もなかったはず…、急な訪問客…誰だろう……

「優くん、その人通していいよ。」

 

「分かりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「失礼します、総隊長殿。」

 

「訪問客は、あなたでしたか、藍染(あいぜん)隊長。」

 

藍染惣右介(あいぜんそうすけ)。若くして、五番隊副隊長に就任した実力者、

 

 

「ご用件は何でしょうか?」

 

「流魂街に行く許可をいただこうと思いまして。」

 

 

黒い噂の耐えない男。

 

周囲…、特に彼の部下である五番隊の者たちの評価はとても高い。

しかし、隊を特設編成した際の他の隊からの評価は、決して良いものではない。

一体、どのような男なのか……、私にもよく分からない。

 

 

「流魂街……ですか?どんなご用件で?」

 

「虚の討伐。ついでに、霊力を持つ子どもの保護にでも…。」

 

 

隊士不足で困っていたので、隊長が自ら流魂街に行ってくれるのは嬉しいことだった。

それでも……

 

嫌な予感がした。

 

 

 

「そうですか、わかりました。人手が足りなく困っていたので、お願いします。必ず、五番隊の部下たちを連れていってください。」

 

 

それでもお願いしたのは、本当に人手が足りなかったから。

 

そして、

 

 

噂は嘘であることを信じたかったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――ズンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「!?」」」

 

「愛友!!今のって…。」

 

すごい霊圧……、しかもその前に……

「霊圧が、一つ消えた……?」

 

「……流魂街からの方だな…。」

 

「流魂街……、惣右介くんが行ってる……。

 

 

 

 

虹鐘、水紋花、行こうか。」

 

嫌な予感が……的中してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が流魂街について最初に、女の子が倒れてるのを見つけた。

 

「ひどい……、霊圧をとられちゃったんだ……。」

 

「!?

水紋花、なんで彼女に……

 

 

惣右介くんの霊圧が混ざってるの?」

 

「えっ!?」

 

「奪ったのは、藍染(そいつ)ということか。」

 

 

「……水紋花、この子の治療をお願い。」

 

「わかった!!」

 

小さくなっただけだが、あの時感じた“消えた霊圧”は多分この子だろう……

大きくなったのは…誰?

「惣右介くんではなかったけど…。」

 

「愛友!

 

 

 

 

 

 

大きくなった霊圧は、ここから感じる。」

 

虹鐘が呼んだ先には、小さな家があった。

 

「……虹鐘、刀に戻って。」

 

「わかった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――ギーッッ

 

 

開いた!?気づかれた!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――キーンッッッ

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんた、誰や。」

 

 

気配を消してたのに……、

 

「突然おじゃましてしまってすみません。

 

 

それでもいきなり“刀”というのは……。」

 

「あんた、死神やな。

 

あんたは悪そうに見えへんから、殺さへん。だから、どいてや。

 

 

ボクは白い羽織りの“アイツ”を殺りに行きたいんや。」

 

「……。(隊長羽織り、隠してて良かった…。)」

 

 

「……さいなら。」―――シュンッッ

 

「あっ!ちょっと!!」

「愛友……なんでかわされてるんだ……。」

「そんな呆れないでよ、虹鐘ー、、、。」

 

 

彼が行くのはきっと……あの女の子の霊圧を奪った奴のところ…

 

「惣右介くん……?」

 

「あの子どもまずいぞ。尸魂界でのあいつの噂が本当なら……

 

 

 

間違いなく殺される…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「愛友!!目、覚ましたよ!」

 

「!!大丈夫ですか?」

 

「た…す……け…て……。」

 

「君はもう、助かってますよ。安心してください。」

 

「違う……私じゃない。

あいつらの狙いは、私なんかじゃない。

 

 

 

 

 

ギンのこと……助けてください……。」

 

「……水紋花、この子のこと側で見ててあげて。」

 

「あのっ、ギンを……「大丈夫。」……えっ、、」

 

「必ず助けますから。

 

 

約束です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ……、いた…。」

 

 

 

 

 

――――シューー

 

「乱菊の力を……返せえぇぇぇぇ!!」

 

「やばいぞ!!」

縛道(ばくどう)の四:這縄(はいなわ)

黄色の縄状の霊子が、惣右介くんを攻撃しようとしていたギンを捕らえた。

 

 

「なっ!?」

 

「逃げましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「追っ手は……」

 

「大丈夫だ、来ていない。」

 

「そうですか、

 

 

虹鐘、そこの木の上で彼を下ろしてください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんたら、一体なんなんや!」

 

「…あいつを倒したいですか?」

 

「…当たり前や!!アイツは乱菊を苦しめたんや!絶対、許さへん……!!」

 

「そうですか……、じゃあ……」――――ズンッ

 

「!?」「愛友……??」

 

「私を倒していってください。私を倒せないようじゃ、あの人は倒せません。」

 

「クソッ……(なんや、この霊圧…、こいつ一体……)……!?」

 

「あなたには教えましょう。私の名前は愛友、

 

 

 

死神の世界、尸魂界の総隊長、

 

 

 

 

 

あなたが倒そうとしている人の上司です。」

 

「なっ!?」―――カチャ

 

「ですが、自分の部下だからあなたを止める訳ではありません。

 

刀を抜く前に、忠告に来たのです。

 

 

 

 

 

 

 

あなたはさきほど、苦しめたから許さない、と言いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、

 

今のあなたの行動は、間違いなく彼女を苦しめています。」

 

「…………。」

 

「自分が襲われたせいで、あなたが戦った。

 

自分のせいで、あなたはまた一人になってしまった。

 

自分のせいで、自分もまた一人になってしまった。

 

 

 

 

彼女に一生、背負わしていくのですか?」

 

 

一人の孤独はきっと、ギン(この子)が一番よくわかってるはず。

 

 

「あなたのすることは、彼女の力を奪ったやつを、直接切ることじゃない。彼女のためになることをしてあげてください。」

 

 

「…………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

《ギンside》

 

あの人についていきたい…。

 

あの人の役に立ちたい。

 

あの人のように、みんなを守れるようになりたい。

 

 

「ギン……?」

 

でも、ボクはもう二度と君を一人に出来ひん。

 

「ん?」

 

「何、考えてるかバレてないとでも思ってる?」

 

「……さすがやな、乱菊は…。」

 

「……行ってもいいよ。」

 

「……乱菊、寂しくならへんか?」

 

「そりゃあ、寂しくないって言ったら、嘘になるけど…。

 

“男の子は、強さを求める”

そんなの、生きてても死んでても変わんないよ。」

 

 

あぁ、君の笑顔は本当にすごい。

ボクの悩みを一瞬で解決してしまう。

君の力は、ボクにとってどれだけ大きい存在なんだろうか。

 

 

「でも、たまには帰ってきてほしいかな〜。」

 

「わかった、約束や。

 

 

 

 

 

 

 

ありがとう、乱菊。」

 

 

ボクは君を守れるようになる。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

――――ザッザッザッザッザッザッ

「あっ……。」

 

「おはよう、ずいぶん朝早いね。」

 

 

 

 

「ボクは死神になる!」

 

「…………。」「「!?」」

 

 

「あんたみたいに、人を守れるようになる!」

 

 

「……いいんじゃないですか?あなたは、刀に選ばれたみたいですし。」

 

「刀に……?選ばれた……??」

 

愛友がギンの刀に触れる。

 

「この刀、いつから持っているんですか?」

 

「わからへん、気づいた時にはもうあったんや。」

 

「これは“斬魄刀”という刀です、意志を持つ刀。

 

 

あなたの元にあったということは、あなたが選ばれた、刀が“市丸ギン”という存在を選んだんです。きっとすぐに、むこうから話しかけてきますよ。」

 

「選ばれた…。話しかけてくる……。」

 

「来なさい、真央霊術院に。君なら、すぐに卒業できる。」

 

「…………??」

 

「私は、部下になる人に敬語を使う気は無いよ?一応、一番偉いんだから。

 

 

 

 

それに君は、私に一番近いところで働いてもらいたいから。」

 

「!?」

 

「よろしくね、ギン。君はきっと、すぐに卒業できるよ。」

 

「はいっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真央霊術院第20期生として入学した、未来の“一番隊隊長補佐”は、総隊長の予言(?)どおり、一年という異例の早さで卒業、一番隊に入隊した。




※虹鐘と水紋花は、具象化していなくても、愛友と話すことができます。

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