尸魂界の秘密   作:ゆう☆彡

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松本乱菊、初登場!!


初代一番隊結成まで。【市丸ギンの過去①】

ボクがまだ、流魂街にいた頃の話。

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

ボクが住んでいたのは、東流魂街62地区の花枯(かがらし)

 

流魂街は80地区まであって、1から順に治安が安定している。

つまり、62地区は治安が不安定だった。

 

 

 

 

ボクは、ひとりで暮らしていた。最初から、霊力を持っているボクを気味悪がって、みんな離れて行った。

 

 

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「霊力を……」

 

「当時はまだ、流魂街まで死神が監視に来てなかったんや。だから、ボクは見つけられなかった。」

 

「愛友でも見つけれなかったのか?」

 

「ギンはね、最初から霊力をコントロール出来たんだ、、。だから、霊力を消すことも出来た。」

 

「コントロール………」

 

「まぁ、それでも、霊力を持っていることに変わりはあらへん。みんなボクを危険視したんや。」

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

そんなある日、ボクと同じ歳くらいの女の子を見つけた。

 

「君、大丈夫か?」

 

空腹で倒れていたその子を、ボクは助けた。

その子の名前は松本(まつもと)乱菊(らんぎく)

 

 

 

 

 

ボクは、その子が気になった。

 

 

 

 

 

乱菊(彼女)も霊力を持っていたことに。

 

その事実に、本人が気づいてないことに。

 

気づかないまま放っておけるほど、小さな霊力ではなかったことに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放っておけば、いつか何かに巻き込まれてしまう。

ボクの勘がそう感じた。

 

「ボクと一緒に住まへん?」

 

「……いいの?」

 

「うん。」

 

今思えば、ボクも少しはさみしかったのかもしれへん。

独りでいることに、耐えられなくなったのかもしれへん。

 

でもこれが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乱菊(彼女)を不幸にしてしまう出来事の始まりやったんや。

 

 

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「ギンっ!!」

 

「いんですわ、愛友隊長。日番谷くんには、真実を知る権利があるやないですか。」

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

ボクが乱菊と一緒に暮らし始めて、随分経ったある日、乱菊がなかなか帰ってこなかった。

 

 

 

 

 

ボクは探しに出かけた。嫌な予感がした。

 

霊圧を感知する“霊圧感知能力”が高かったボクは、すぐに乱菊の霊圧を探った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乱菊の霊圧は、発見できなかった。

 

 

霊圧で発見する前に、乱菊自身を見つけた。

 

なぜか、霊圧がすごく小さくなっていて、当時のボクの能力では感知できるものじゃなかった。

 

「乱菊!?どうしたんや、一体!!誰にやられたんや!?」

 

「ギ……ン……?」

 

乱菊の傷は、明らかに“死神”にやられたもんやった。

 

「死神に「逃げて、ギン…………。」……乱菊?」

 

「あいつは……、あいつらの本当の狙いは…私なんかじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギン、あんたよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクのせいや。

 

ボクが乱菊のそばにいたから、乱菊が襲われた。

 

 

「ボクのせいで……、ボクが乱菊を…………?」

 

 

その時感じた。乱菊の霊圧を。

 

 

どうして、乱菊のいない場所に、乱菊の霊圧を感じるのか。

 

答えは簡単、“そいつが乱菊の霊圧を奪ったから”だ。

 

 

 

「ギンっ!?」

 

「殺したる。

 

 

 

 

乱菊を傷つけたやつは、全員…………

 

 

 

 

殺したる!!!!」

 

「ギンっっっ!!!!やめて!!」

 

 

 

 

 

 

 

急いで帰って、手にとった、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクの記憶が曖昧な時期から、ずっと持っていた“刀”を。

 

使うのは今だと思った。

 

 

 

 

「殺す……、乱菊のことを守る…………。」――ギーッッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――キーンッッッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家を出てすぐに、ボクは刀を振り下ろした。

 

 

 

人がいた。それも、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクが今から殺そうとしに行こうとした“死神”が

 

 

 

 

 

 

 

気配を消して。




死神って、誰でしょう??






別に、“乱菊の霊圧を持った死神”なんて書いてません(笑)




なるべく早く、次の話を投稿します。


UA数4400!!ありがとうございます!

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