ボクがまだ、流魂街にいた頃の話。
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ボクが住んでいたのは、東流魂街62地区の
流魂街は80地区まであって、1から順に治安が安定している。
つまり、62地区は治安が不安定だった。
ボクは、ひとりで暮らしていた。最初から、霊力を持っているボクを気味悪がって、みんな離れて行った。
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「霊力を……」
「当時はまだ、流魂街まで死神が監視に来てなかったんや。だから、ボクは見つけられなかった。」
「愛友でも見つけれなかったのか?」
「ギンはね、最初から霊力をコントロール出来たんだ、、。だから、霊力を消すことも出来た。」
「コントロール………」
「まぁ、それでも、霊力を持っていることに変わりはあらへん。みんなボクを危険視したんや。」
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そんなある日、ボクと同じ歳くらいの女の子を見つけた。
「君、大丈夫か?」
空腹で倒れていたその子を、ボクは助けた。
その子の名前は
ボクは、その子が気になった。
その事実に、本人が気づいてないことに。
気づかないまま放っておけるほど、小さな霊力ではなかったことに。
放っておけば、いつか何かに巻き込まれてしまう。
ボクの勘がそう感じた。
「ボクと一緒に住まへん?」
「……いいの?」
「うん。」
今思えば、ボクも少しはさみしかったのかもしれへん。
独りでいることに、耐えられなくなったのかもしれへん。
でもこれが、
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「ギンっ!!」
「いんですわ、愛友隊長。日番谷くんには、真実を知る権利があるやないですか。」
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ボクが乱菊と一緒に暮らし始めて、随分経ったある日、乱菊がなかなか帰ってこなかった。
ボクは探しに出かけた。嫌な予感がした。
霊圧を感知する“霊圧感知能力”が高かったボクは、すぐに乱菊の霊圧を探った。
乱菊の霊圧は、発見できなかった。
霊圧で発見する前に、乱菊自身を見つけた。
なぜか、霊圧がすごく小さくなっていて、当時のボクの能力では感知できるものじゃなかった。
「乱菊!?どうしたんや、一体!!誰にやられたんや!?」
「ギ……ン……?」
乱菊の傷は、明らかに“死神”にやられたもんやった。
「死神に「逃げて、ギン…………。」……乱菊?」
「あいつは……、あいつらの本当の狙いは…私なんかじゃない。
ギン、あんたよ。」
ボクのせいや。
ボクが乱菊のそばにいたから、乱菊が襲われた。
「ボクのせいで……、ボクが乱菊を…………?」
その時感じた。乱菊の霊圧を。
どうして、乱菊のいない場所に、乱菊の霊圧を感じるのか。
答えは簡単、“そいつが乱菊の霊圧を奪ったから”だ。
「ギンっ!?」
「殺したる。
乱菊を傷つけたやつは、全員…………
殺したる!!!!」
「ギンっっっ!!!!やめて!!」
急いで帰って、手にとった、
ボクの記憶が曖昧な時期から、ずっと持っていた“刀”を。
使うのは今だと思った。
「殺す……、乱菊のことを守る…………。」――ギーッッ
―――キーンッッッ
家を出てすぐに、ボクは刀を振り下ろした。
人がいた。それも、
ボクが今から殺そうとしに行こうとした“死神”が
気配を消して。
死神って、誰でしょう??
別に、“乱菊の霊圧を持った死神”なんて書いてません(笑)
なるべく早く、次の話を投稿します。
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