東方幻愛録   作:レザイア

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進太「あけまして!おめでとうございます!もう2月終わるけど!」
レザ「これからも!よろしく!お願いします!」


第14話霖之助生誕秘話

あれから1時間後、輝夜が目を覚まし、帝の兵たちの被害はなかったことも確認した

進太「さて・・・少しおかしいな・・・」

霖之助「どこが?」

進太「月はツクヨミ様が本来統治してるからあんなのが出たら、即刻処罰されるのに、なんでそのままいたのか」

霖之助「・・・確かに違和感がある、ツクヨミ様は優しく、思いやりのあり、冷静な方だ、だからこんなことはまずありえない、それに、輝夜さんにやった事も容認するわけがない」

文「ちょ!?ちょっとまってください!?月が敵じゃないんですか!?」

武尊「なんでそうなる・・・しかし、確かにツクヨミ様のことだからあり得るわけない」

雪野「そうだよ!だってあんないい方がしないよ!」

進太「もしかして・・・月で内乱・・・」

霖之助「ありうるね・・・」

武尊「それなら合点がいく、元老議員たちは、野心家が多い、そういうことを考えるのが多いかもしれない」

進太「これだから・・・大人って好きじゃないんだよ」

霖之助「その大人になるはずの年齢をぶっ飛ばしてるでしょ僕達」

文「正論ですぅー」

進太「(゚ε゚)キニシナイ!!」

輝夜「ところで、あのクローン、もう残ってないよね?」

進太「跡形もなくな、コアを壊したら、水になっちまったよ、あれは完全に水、あいつの体を構成してたのは水だった、だから残ったのは水だけなんだよ」

輝夜「そう・・・」

武尊「ところで、姫様、なぜ部屋に閉じ込められてたと・・・」

輝夜「私がいない間、影武者を狼元が作り上げて、演じさせてたそうよ、あいつは永琳にツクヨミ様の命令とだまし、蓬莱の薬を作り、それを私が生まれたころ、同じ部署の研究者に被験者として飲ませ、不完全な不老不死を作った、そして、実験失敗から時は過ぎて、私が19の頃に、また永琳にだまして作らせ、今度は私に実験したわ、そしたら、薬と私の体は適合して、細胞も普通の人間から不死の人間でもあって、別の物になった、しばらくは私が不死というのは分からなかった、けど、あれから3年過ぎて、いきなり誘拐されて、そこからは・・・思い出したくもない、実験として、弄ばれた日々よ、そこで、腕や足を斬られたりして、再生したことで、ようやく自分が不死になってることに気付いた、でもだからと言って、逃げれるわけじゃなかった、だから、心を閉ざして、ずっと我慢してきた、終わったのはいつかわからない、とても長い時間だった、どれぐらい経ったのかも分からなくなってた、気が付いたら、家の前にいたわ、そこから、あれは夢だと思い続けて生きてきた、しかし、今から3年前、事故に巻き込まれ、死んでもおかしくなかったのにすぐに再生する私を見て、多くの人が怖がった、それで、ツクヨミ様と話し合い、ここで静かに暮らすことになった、しかし狼元は気に入らなかったみたいだし、おもちゃはまだ有用性が残ってるとでも思ったんじゃないかしら」

進太「そんな昔から・・・」

輝夜「にしても・・・似てるわね・・・あの、銀色の髪の方、ちょっとよろしいでしょうか?」

霖之助「え?なんでしょうか?」

輝夜「あなたの名って森近さんでしょうか?」

霖之助「え、えぇ、そうですが・・・なんで知ってるんでしょうか?」

輝夜「やっぱり・・・あの人の子供はいたんだ・・・」

文「え・・・どういうことです!?」

輝夜「あなたの父親の旧姓って、霧島雪兎でしょう?」

霖之助「当たってます・・・もしかして!親父は月の人間だったんですか!?」

雪野「霧島雪兎って・・・今から2代前の隊長じゃないですか!?」

武尊「あぁ・・・確か、月の内部の微弱な波動を調査しに行き・・・死亡した英雄だったな・・・」

霖之助「母からそんなこと聞いてません・・・そんな・・・死んだということしか教えてもらってなかった・・・父は何者なんですか?」

輝夜「彼は・・・人類最初の不老不死、最初の蓬莱の薬の被験者よ」

皆「な、なんだってぇーーーーー!?」

輝夜「もう少し静かにしなさいよ・・・それで、彼は実験段階の薬の被験者になり、薬を飲んで、成功はしたが、死なないのみの高速治癒、高速再生能力はもってなかったの、それで失敗品で、すぐに解放された、そして、月の兵として、月読様に尽くしてたわ・・・あの日まで」

進太「あの日?」

輝夜「彼は・・・ツクヨミ様に1度地上へ追放されたの」

霖之助「なんで!?ツクヨミ様に尽くしてたんじゃ・・・」

輝夜「原因は・・・彼の部下の嫉妬の所為よ、部下は彼の強さをうらやみ、妬んでいた、だから、彼を貶めるため、濡れ衣を着せ、元老院に通報、そして、彼は地上へ追放された、月読様も、彼がそんなんだとは思ってなかったようよ、でも裏切られたと思い、追放という刑にした」

文「そんな・・・ひどすぎる!」

輝夜「えぇ、ひどいわ、でも彼は、それを受け入れた、間違いを気づくのを待つことにし、それまで地上にいるつもりだったみたいよ、そして、地上で、荒くれ妖怪を退治する仕事で暮らしてた、地上に降りてから10年、彼は住む地を変え、諏訪の国の方に来た、そこで妖怪の山を見つけ、調査しようとしたけど」

雪野「したけど?」

輝夜「鴉天狗に見つかって捕まったわ」

皆「英雄どうした!?」

輝夜「まぁ、ある意味、運命の出会いだったじゃない?だって見つけたのは、彼の母君だもの」

霖之助「そうだ・・・!母さんと父が出会ったこと・・・もう何年も前だから、少し忘れかけてたよ・・・」

 

 

???SIDE

ある山の中を一人の天狗が飛んでいた

?「ふぅ・・・今日も任務か・・・疲れるなぁ・・・いくら天魔様から任されても、休みがたまにしかないのはつらいわ・・・、侵入者とか来たらめんどくさいわぁ・・・」

ガサッ

?「!この気配、天狗じゃない!誰だ!そこを動くな!」

近くの茂みから、何かが飛び出したがすぐに走り去ってしまう

?「鴉天狗で最もはやいこの森近颯(もりちかはやて)様から逃げれるわけないじゃないの!」

彼女はすぐにそれを追いかけ、全速力で飛ぶ

しばらくすると、それはスピードが落ちていき、最後はそれのよこから突っ込んできた颯を避けようとして、木の根に引っかかり、ものすごい勢いで、近くに生えてた大樹にぶち当たった

颯「ちょ!?大丈夫!?死んでないよね・・・?生きてるよね!?」

?「イタタタ・・・あぁもう、全速力で走ると、勢いが強すぎるからこけたとき痛いんだよ・・・」

颯「あ、生きてた、なら!」

?「なんだよ、さっ」

颯「侵入者捕獲完了!」

一瞬で、呪符のついた縄で、その侵入者を縛る

颯「人間がこの山に入るのは禁止されてるの知らないの?とりあえず、名前聞いたら天魔様のとこにつれてくわよ」

?「扱い雑だなぁ・・・俺は」

 

    

              雪兎「霧島雪兎だよ」

 

霖之助side

霖之助「母さんの話だと、父は山に侵入し、誤って茂みに音を立ててしまい、母に見つかり、天魔様のとこに連れてかれたんだ、そこで天魔様とえらく気が合ってね、山に住むことになったんだけど、家がないから母のところに居候することになったんだよ、最初はあんまり仲良くなかったけど、暮らしてくうちに父に惹かれていって、来てから5年後、結婚することになったんだ」

進太「ラブコメぇ・・・」

霖之助「そして、結婚してから4年後、俺が生まれた、父は結構喜んでたみたいだし、よかった」

輝夜「まぁ、親なら誰でもそう思うわ」

霖之助「でも、俺が5歳の頃、天魔様が亡くなり、市になった、でも市もまだ5歳で、何も山のことなんてわかってなかった、それで、

母が山についてしっかり教え、支えてたんだ」

文「へぇ、それで天魔様と仲良かったんだ」

霖之助「でも、そのころに、ツクヨミ様が急にこの山に来て、父に謝ってのをなんとなく覚えてるけど、どことなく曖昧なんだ・・・最後に覚えてるのは、父が、母と自分を残して、去る前、家の入り口で」

 

「霖、母さんを頼む、俺はこの仕事が終わったら帰って来るからな」

 

霖之助「そういって、出てったのを覚えてる、あれから父は帰ってこなかった、あれから3年たったころ、母さんの夢の中で、自分が死んだことを伝え、最後にずっと愛してるとだけ言い、逝ってしまった

母さんはずっと泣いてたけど、でも、父の最後に会えて、よかったと言ってたよ、まさか月の人間だったとは・・・」

輝夜「彼は不死だからまず死ぬのはあり得ないけど、でも死んだ、不死も殺す何かが、月にはいたという事よ」

進太「そんな奴が月に・・・一切気づかなかった・・・」

武尊「星鯨のようなタイプの星からできた物かもな・・・」

雪野「そんな・・・」

文「月っていったいなんなんだろ・・・」

進太「まぁ・・・何もないから平和なままだといいけど」

 

 

 




というわけで、今回は独自の設定にして見ました
霖之助父の見た目はカードキャプターさくらの月城雪兎です
颯は町で噂の天狗の子の刑部 秋姫です

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