11月1日。
私達1年にとっては大忙しだった2日間に渡っての文化祭が終わって、今日はその後片付け。
武偵高は封建主義の強い学校なので、基本的に行事で働くのは1年とインターン。
そのせいで文化祭は雰囲気しか味わえなかったですが、来年は楽しみたいな。
そんなわけで朝から出店の撤去やら飾りつけの取り外しに清掃とやること山の如し。
明日までには元通りにしておかないと教務科からの折檻とあってみんなテキパキやってますが、そこは武偵高らしく色々と『雑』さがチラついていた。
有効に使えば来年また使えそうな装飾品なども取り外したそばからゴミ行きとか、分別も結構テキトーで大きい段ボールなどを小さく切り分けたりもしないでボンと重ねて焼却炉行きさせたり。資源は大事にしないとなんですけどね……
そうしてせめて私だけでもと思いながらみんなのペースに遅れを取らない程度で丁寧に片付けをしていたら、学園島の割と始めに通る道に植樹されていた直径50センチほどの大きな木まで辿り着いた。
文化祭の間は目印や待ち合わせ場所として目立つとあってその枝に展示物の案内板などを色々とぶら下げられたりしてちょっとしたスポットと化していたこの木は、まだ誰も手をつけていなくてぶら下がりっぱなしの看板などでごちゃごちゃ。
紅葉の時期も過ぎて青々しさどころか葉もほとんどなかったその木を見ながらに、私はふと先日、実家へと帰った際におじいちゃんに言われたことを思い出した。
「自然と対話する能力、か……」
おじいちゃんが言うには、私の家系が脈々と受け継いできた能力は、根本として自然との対話を可能にするらしいけど、今までこういった植物から声を聞けたことはない。
それどころか仲の良くない動物の声ですら聞こえない私がそんなことできるわけもないのですが、あれからちょっとだけ自分の能力を強く意識するようになって、おじいちゃんの真似をして目の前の木に直接手で触れて対話を試みる。
「文化祭、広告塔みたいなお仕事をしてくれてありがとう。今から綺麗にしてあげるから、待っててね」
おじいちゃんのように言葉なしでは絶対に無理だと思って声に出してみたはいいけど、肩の上の昴が「何か聞こえた?」と頬をつつきながら問いかけてくるのに対して、私は首をゆっくりと横に振る。
そうだよね。簡単じゃ、ないよね。
「やっぱり仲良くなるところから始めないとダメなのかな……植物と仲良くなる方法なんてよくわかんないけど……」
そうしてどうしたらこの能力が植物に対して使えるかを昴と一緒に考えてみるけど、こういう時の昴は割と投げやりで今も「毎日話しかけてみたら?」とかあまり現実的ではないことを言ってくる。
ここは通学路でもないから手間がちょっとなぁ。
「小鳥殿、何をしてござるか?」
などと考えていたら、突然触れていた木の裏から陽菜ちゃんがひょこっと顔を出してきたので、完全に気を抜いていた私はビックリして後ずさり、地面に立て掛けられた案内用の看板につまずいて転びそうになるけど、直前で陽菜ちゃんが手を引いてくれて転ばずに済む。あ、危なかったぁ。
「ありがと、陽菜ちゃん」
「某にも非はあったようにござるから、感謝は無用。それよりこのようなことで慌てるとは何をしてござった?」
「ちょ、ちょっとこの子とお話できないかなぁって頑張ってみてたり? お恥ずかしい限りで……」
落ち着いてから改めて陽菜ちゃんが問いかけてきたのに、私が素直にそう答えると、さすがの陽菜ちゃんも私が目の前の木を指したことで「えっ?」みたいな顔をして私を見る。は、恥ずかしい……
「小鳥殿はそのようなことまででき申すか。これは驚きにござる」
「あのね、まだできるわけでもないし、できるなんて確証もないんだけど、できるかもねっておじいちゃんに言われたから試してただけだから」
できもしないことに驚かれて恥ずかしかった私がそう言えば、陽菜ちゃんもふむふむと理解を示してくれてとりあえず事なきを得る。
「しかし動物に限らず、植物とまで対話ができるかもと言うのはなかなかに納得し難し」
「そうだよねぇ。私も正直半信半疑でやってみてるから、本当にできるとは思ってなかったり」
「ふむ、しかし植物などと対話まではいかずとも、猿飛殿もそれに近しいことはできそうにござるが……某は雲の出来や風の吹き方、季候などで天候をある程度予測することができる故、猿飛殿も同じように感じてござる。その証拠に猿飛殿が雨に打たれる姿を1度も見たことがござらん」
ああ、そういえばそんな気もする……というより、雨の日はほぼ京夜先輩に傘を持つように言われてたなぁ。
あれって天気予報をちゃんと見てるんだなって勝手に思ってたけど、たまに降水確率20%くらいでも注意されてたこともあったっけ。
結果として雨も降ってきたし。でもそれとこれとはちょっと違う、よね。
「確かに京夜先輩は天候がわかるっぽい感じはするけど、それはそれじゃないかな」
「同じにござる。植物も雲も風も、等しく自然にあるもの。それらと対話に近いことができる人間は古来より少なからず存在してござる。小鳥殿の家系はそれが色濃く出ている稀有な血族と言えるかと。たとえ原理が違えど、話だけでも聞く価値はあるかもしれぬ」
うわ、珍しく陽菜ちゃんが押せ押せで来るなぁ。
でも言ってることはなんとなく正論っぽいし、それで何らかのヒントが得られれば万々歳。収穫がなくても私が損をするわけじゃないもんね。
「そうだよね。聞くのはタダだもんね。さすがタダに弱い陽菜ちゃん!」
「そ、それは誉められてござるか?」
「ちょっとだけからかってたり」
「小鳥殿もお人が悪くなり申したな……」
と、ちょっとした冗談混じりで返してみたら、思いの外陽菜ちゃんが落ち込んでしまって慌てて謝ると、陽菜ちゃんも落ち込んだフリだったみたいで騙されてしまったけど、その後は2人で笑い合って会話は終了。
気付けばちょっとした長話になって作業が止まっていたことに気付き、遅れを取り戻すように後片付けを再開させていった。
いざ再開と思って動こうとはしたけど、よくよく見ればこの木に高さも不揃いな看板が掛けられていて、中には普通に手の届かない高さにあるものもあって脚立が必要だとわかる。
そこで陽菜ちゃんが自分で木に登って取り外しをすると言ってくれるけど、体重をかけたら折れそうな枝もあったので、それは避けたかった私は大人しく脚立を取ってくることにして、陽菜ちゃんと一緒に大きな脚立を借りに一旦その場を離れて装備科まで出向いていった。
だって、頑張ってくれたあの木の枝を折っちゃったら可哀想だもんね。
それで脚立を得た私達が小走りで戻ってみると、どうやらその間に別の男女2人のペアが片付けに来たようで、でもどうやらさっきの陽菜ちゃんみたいに木に登って看板を外そうとしていた。
そこまでならまだ止められたけど、私達がそれを視界に捉えた時にはもう、木に登った1人が細い枝にあろうことかナイフを突き立てて枝ごと看板を撤去。
「や、やめてください!」
それを見て思わず叫んでしまった私に、2人はキョトン。
どうしてと言わんばかりの顔を向けてくる。
「そんなやり方はこの木が可哀想です」
「可哀想? 面白いこと言うな。よく見りゃお前、電波ちゃんの橘か。もしかしてこの木の言葉でも聞こえたのか? ははっ」
私の言い分に対して、木に登っていた男子が馬鹿にするように笑って返してくるけど、そんな力がなくても今のが可哀想なことはわかる。
それがわからないあなたの方がおかしいんです。
「ここは私達でやりますから、あなた達は他の場所をお願いします」
電波と言われるのにはもう慣れっこなので、それをスルーして2人にそう告げると、その反応が面白くなかったのか舌打ちしながらも木を降りた男子は、下にいた女子と一緒にこの場から去っていった。
「小鳥殿が強く物申すとは珍しくござるな」
「だって、あの人が無神経すぎるから。それに私は間違ったことは言ってないつもりだよ」
「そうでござるな。人間はもっと自然を大切にせねばいかぬでござる。拙者達がいなくともこの世は正常に動くでござるが、自然がなくてはこの世は異常をきたすでござる」
「おじいちゃんも昔そんなこと言ってた。人は自然とは切っても切れない縁があるから、その縁を大事にしないとダメだって」
そうなんだよね。
地球上に人間っていう生物が生まれてから、この星を一番食い物にしてるのは歴史と現在の姿が証明してる。
だからこそ人間が一番に自然を大切にすることを考えないといけないのに。
そう思いつつ今しがた枝を折られてしまった木に触れてあの人達の代わりに謝罪を述べてから、持ってきた脚立を使ってなるべく丁寧に看板の撤去をしていった。
「そういえば小鳥殿。最近気になる噂を聞きつけたでござるよ」
その作業中に、外した看板などを受け取ってくれていた陽菜ちゃんが唐突に話題を振ってきて、軽く返事して作業をしつつ何のことかと続きを聞く。
「実は拙者らの『同業』であった者が、いつぞやの時代より忽然とその姿を眩まし、それによりとうの昔にその血は途絶えたと考えられてござった」
えーと、陽菜ちゃんの同業ってことは、たぶん忍者かな?
というかそれしか考えられないか。京夜先輩も一応はその同業ってことになるのかな。
「……考えられていた?」
「左様。しかし最近、確たる証拠はなくも、その者に
へぇ、そんな人がねぇ。
と、そこまでは他人事のように聞いていた私でしたが、私とはあまり関係なさそうな話題をわざわざ陽菜ちゃんがしてきたことに少しだけ疑問を感じた。
つまりこれは私にもちょっとは関係があるってこと?
「その人って、もしかして私が知ってる人?」
「左様。それもかなり身近な人物にござる」
「……ちなみにその同業の人って、名前はなんて言うの?」
「あの者の一族は世襲制ゆえ、代々で名は変わらぬはずでござるが、近代では世襲もなくなったのか、今はその名ではござらん」
という前置きではよくわからなかった私。
でも堂々と名乗ってたら陽菜ちゃんだって確証がないなんて言わないし、だから直球でお願いしますと目で訴えると、陽菜ちゃんもそれを察してズバッとその名を口にする。
「全盛には、かの徳川の元にて影をしていた忍。『服部半蔵』と呼ばれていてござる」
その有名な名前を聞いた私は、何故か不思議と身近で頭に浮かんだ人物がいた。
何故かと言われれば、やっぱり名前の響きが似ているから、かもしれない。
「…………フローレンスさん?」
「これは憶測に過ぎぬでござるが、かの服部の子孫が『日の本より出ていた』ならば、その行方を掴めなかったのも道理。江戸の終わりから明治の始めに姿を眩ませた当時であれば、外国は我らの目が届かぬ地ゆえ」
私の問いに対して肯定と取れる返事を返してきた陽菜ちゃんは、自分なりの予想を話す。
確かにそういうことなら話の筋は通る。
でも、フローレンスさんが服部半蔵の子孫だからといって、どうだというのか。そこの意図がまだわからないな。
「仮にフローレンスさんが服部半蔵の子孫だとして、それを私に話すことに何か意味があるの?」
「『直接的』には小鳥殿に話すことに意味はござらん。しかしもし羽鳥殿がそうであったならば、気を付けねばならぬのは猿飛殿にござる。昔より忍は『他の流派の術を盗む』ことでその力を増大させているでござる。某も無関係にはござらんから不用意な接近は避けている次第。聞けば猿飛殿の所へ転がり込んだのも『本人の意思』とのこと」
えっ?
でもフローレンスさんは綴先生に言われたから仕方なくって言ってた気が……
じゃあそれが嘘だったってこと?
その話を聞いてよくよく思い返してみれば、私がリビングで京夜先輩にご教授願ってる時はフローレンスさんがいつもこっちの様子をうかがっていた気がするし、つい先日も無音移動法とミスディレクションを一緒にやってた。
最初から私より上手かったですけど、ひょっとしてそれも……
考えると色々と思い当たる節があって冷や汗が出始めた私に、陽菜ちゃんが心配そうに声をかけてくれて1度落ち着いたけど、これを本人に直接聞いてもいいことなのかと怖くなる。
でも確かめなければ最悪な事態として今後、私は京夜先輩から何も教えてもらうわけにはいかなくなる。
フローレンスさんについては色々と確認しないといけないけど、今はそれは置いておいて疎かになりかけた作業を思い出し、そちらがメインだと陽菜ちゃんにも言ってから話を一旦終わらせて作業に集中。
まだまだやることは一杯だし、ここで時間を食ってたら大変。
それで15分ほどかけて撤去作業を終わらせた私と陽菜ちゃんは、看板などを段ボールにまとめて入れてカートに乗せ、脚立も持ってこの場から撤収しようと木に背を向けて歩こうとしたところで、今までほとんど無風だったのに、肌に感じるほどの心地良い風が私と陽菜ちゃんを通り過ぎた。
――ありがとう。
その風が通り過ぎた瞬間、私の耳に……というよりも、心にそんな感謝の言葉が聞こえた気がして、何か確信があったわけではなかったけど、無意識に近いもので背を向けていた木へと私は振り返った。
「どうしたでござるか?」
そんな変な挙動をした私に陽菜ちゃんが首を傾げながらに問いかけてくるけど、私もそれを上手く言葉にできない。
「……ううん、なんでもない。さぁ! まだまだやることは一杯あるんだから、さっさと終わらせて帰ろう!」
だから陽菜ちゃんには何も話さずに、今のは私の胸の中に留めて仕切り直して歩き出すと、陽菜ちゃんも脚立を一緒に持つ関係で釣られて歩き出していった。
その後の撤去作業が完全に終わったのは、日が沈みかけた夕方から夜の変わり時で、夕食の支度もあった私は急いで帰宅してバタバタと準備を始めると、自室にいたらしいフローレンスさんがひょっこりとキッチンに顔を出して手が空いたからと珍しく手伝いをしてくれる。
意外な状況だったけど、京夜先輩がいなくて2人の今、陽菜ちゃんから聞いたことを確かめるチャンスかもしれない。
「あの、少し尋ねたいことがあるんですけど」
「ん? 私の好きな女性の仕草かい? それはね……」
と、作業しながらに私が問いかけてみると、いつもの調子のフローレンスさんは聞いてもいないことを話し始めてしまい苦笑。
冗談の応答を挟んで改めて質問を聞く姿勢になったフローレンスさんに感謝しつつ、私も改めて口を開いた。
「えっと、風の噂で聞いたんですけど、フローレンスさんって、江戸の終わりに姿を眩ませた服部半蔵の子孫、なんですか?」
ピリッ、と、その質問をした瞬間にフローレンスさんが緊張感のある空気を出したのを肌で感じた。やっぱり、そうなのかな。
「……それはあの男から聞いたのかい?」
「あの男? 京夜先輩のことでしたら違いますけど……」
緊張感を出したままで質問を返してきたフローレンスさんに脅迫じみたものを感じて思わず正直に話してしまうけど、陽菜ちゃんの名前は出さないように踏みとどまることにはギリギリで成功。
だけどその答えで緊張感を出すのをやめてくれたフローレンスさん。
どうやら京夜先輩からの情報じゃないことが重要だったみたい。
「まさかあの男より小鳥ちゃんが先に辿り着くとはね。呆れるほどにあの男は私に興味がないと見える。気にはしてるようだけど、そこから先へは踏み込んでこない」
「じゃあやっぱり……」
「そうだよ。私はかの服部半蔵の直系の子孫だ。今のファミリーネームは英国へ訪れた服部半蔵が言葉足らずで生活をしていた際に、周りから『ハトリ、ハトリ』と呼ばれてしまったことから、隠匿の意味も込めてそのまま字を当てて『羽鳥』にしてしまったという経緯があるようだけど、なぜ服部半蔵が国外へ渡ったのかは謎のままさ」
「その事を隠していたのはいいんですけど、それを前提に考えると、同じ忍の子孫として京夜先輩に意図的に近付いたんじゃないかって思うんですけど」
意外にもすんなりと服部半蔵の子孫だと認めて話をしてくれたフローレンスさんですが、そうなると次は京夜先輩への意図的な接近を疑わなければならない。
返答次第では私もこれからの動きを変えないといけない。
「それもイエスだね。猿飛の術は昔から秘匿性が高くて、同じ十勇士である霧隠才蔵ですら知り得なかったとさえ言われていて、単純に興味があったってこともあるけど、今の忍が私と『どう違うか』を見るというのが大きかったよ」
「どう違うか、ですか?」
「忍の術はそのほとんどが人を殺めるための術として開発されてきた。広くは毒が挙げられるけど、服部はその術を医療に役立てて時代を生きてきた。ならば猿飛は? 風魔は? 間宮までもこの学校に在学し、アリアの戦妹だと言う。彼、彼女らと私の術の扱い方が昔とどう違っているかを見るのに、これほどうってつけの環境はないと思った。だから一番接近が容易だった彼の近くに身を置き、可能ならばその術を自分のものにできないかと画策していたのも認めるよ」
あかりさんの名前が何故か出てきたのには疑問が湧きましたが、どうやらフローレンスさんは悪い方向で京夜先輩に、というよりも東京武偵高に近付いたわけではないみたい。
そこには一応安堵するけど、それで京夜先輩の術を盗むチャンスをフローレンスさんに与えるのもダメな気がして、それを話そうとするけど、フローレンスさんは私の内心を悟ったように口を再び開く。
「安心していいよ。小鳥ちゃんがあの男から教わってることは、私が獲得するに至らない極々基本的な技術。練度には差は出るけどね。あの男も私に手の内を見せないように注意しているし、小鳥ちゃんは今まで通りにしてくれて大丈夫さ。ちなみに私の正体に関する噂を警戒心を探るために流したのも私だが、そんな噂に耳を傾けないまま『会ったその日から変わらずに警戒し続けている』んだから、大したものだよ」
そ、そうなんだ。
確かにフローレンスさんのいるところでは口数も心なしか少なくなってた気もしなくもない。
それならフローレンスさんを信じて今まで通りでも、いいのかな。
そう考えていたら、唐突にフローレンスさんの携帯が鳴って、電話だったようでキッチンから移動してしまったフローレンスさんは、少しして通話を終えてからまた顔を出してきて私にこれから出かける旨を伝えてくる。
夕食までには戻るとは言ってくれるけど、一応どこに行くのか聞いてみると、
「ちょっとした『デート』のお誘いさ」
本当なのかどうかわからない返答の後に出かけていってしまい、とりあえずの疑問は解けた私は、お2人が帰ってきた時に備えて夕食の準備をしていくのでした。
あれ? でもちょっと引っ掛かるところが出てきたかも。
フローレンスさん、初めて会って一緒に行動してた時に『自分に流れる血を誰よりも呪う』とか言ってた、よね。
服部半蔵の子孫であることに嫌悪感を抱いていたようにも思えなかったし、どうしてあんなことを言ったんだろ……