緋弾のアリア~影の武偵~   作:ダブルマジック

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Slash5

 ヴィッキーの誘いでとある依頼を引き受けたオレは、その依頼を達成するべくニューカッスル・アポン・タインを訪れ、そこから西へ4km程度移動した先にある閑静な住宅街、ヘドン・オン・ザ・ウォールというところへとやって来ていた。

 都市部であるニューカッスル・アポン・タインとは違ってのんびりとした雰囲気もあるここは平和そのものといった印象を受けるが、街の代表に挨拶して依頼にあった老朽化した建物へと案内してもらってから、わずかながらに空気のよどんだ感じが漂った。

 これがこの建物に住む地縛霊みたいな存在が出している空気ならまだそれらしいから良いのだが、どうにも違和感もある。

 案内された建物は3階建ての木造建築で、老朽化していると言うだけあって外観だけでも塗装が剥げていたりツルが壁に巻きついていたりで手入れもされていないとわかる。

 見ただけで今の建築基準は満たしてないなぁと思いながら、街の代表が「よろしく頼みます」とだけ言ってさっさと退散してしまったのを見送り、無人のはずのその屋敷に入ろうと踏み出す。

 しかしこの依頼を受けたヴィッキーが何故かオレのあとをついてくるようにテンポを遅らせて歩くので、なんか察してしまったところもあるがとりあえず進行して、入り口の扉にあったドアノッカーで来客を中へと知らせる。

 この屋敷自体はもう200年以上も人が住むことはなく、敷地の前には立入禁止の看板も立っているのだが、屋敷に憑いている霊は今も礼節を持って訪れれば、ちゃんと招き入れてくれるらしいのだ。

 それでオレがドアノックをして数秒後に、ガチャッ、と扉の内側から鍵を開ける音がして、それにちょっと驚きつつも招かれはしたので扉を開けようとしたら、後ろのヴィッキーが何故かオレの制服の袖を握ってくる。

 

「…………ヴィッキー。もしかしてお前……」

 

「な、なななな何かしら? は、早く入りなさいよ」

 

「……はぁ。外で待ってるか?」

 

「い、行くわよナメないでよ!」

 

 その反応がもう完全にあれだったから、気を遣って様子見だけは1人で行こうとしたら、まだ強がるだけの余裕はあるのか、行く意思だけは示してくるが、オレの袖から手を放してはくれない。

 だからこの依頼で在学生じゃなくて留学生のオレを選んだのか……

 それらしい理由は必死に考えていたのかと思うと可愛いものだが、これで完全に役立たずになられると報酬も等分は不公平極まりないので、その辺は結果次第で交渉しておくとして、扉を改めて開けて中へと入ってみると、オレは心底驚くことになった。

 

「…………すげぇな。これで200年以上も経ってるのか」

 

「な、なになに? 何が見えるの?」

 

 外観があれだからきっと中も相当なものだろうと思っていたら、まるでこの屋敷の外と中で別の空間になっているかのような錯覚さえ覚えるほど、屋敷の中は掃除が行き届いて綺麗にされていたのだ。

 塵1つない、ほぼほぼ完璧と呼べるほどの整理整頓が行き届いた1階リビングは、今も人が住もうと思えば全く問題ないレベル。家具なども古くはなっているがテーブルやソファーもまだまだ使えるはずだ。

 さすがに水道や電気などのライフラインが切られているから実際に住むとなると不備は出てくるが、本当に老朽化してるのかを中だけ見れば疑いたくなるな。

 そんな屋敷の中を入ってから固く目を閉じて見ようともしてないヴィッキーには呆れて、もうアイマスクでもしてろと助言してやってから屋敷の探索を開始しようと向き直る。

 時間にすれば数秒だったのだが、オレが目を逸らしたその間に2階に続く階段の前に1人の女性が何の前触れもなく立っていた。

 女性は一昔前の召し使いといった風貌で、シルクの生地の服で全身を覆い、薄く長く伸ばした金髪の頭の上にはメイドなどがするヘッドドレスもつけている。

 幽霊のはずだが輪郭もハッキリしていて、端正な顔立ちはヴィッキーにも負けない美人の部類だし、年齢は20代半ばくらいに見える。

 幽霊だから歳を考えるだけ無駄だろうが、立ち尽くすオレとヴィッキーを見て足さえも覆い隠していたシルクのスカートを両手で摘まんで持ち上げて頭を下げる挨拶をした女性は、とても綺麗な所作で歓迎。

 

ようこそ(ウェルカム)、うら若きご夫婦様」

 

 透き通るような優しさを含む美声は幽霊とは思えないほど心地よく耳を通り、思わず頭を下げてしまったが、幽霊からの挨拶にヴィッキーはさらにオレの後ろに反射的に隠れる始末で、誤解のある発言にもツッコめずにいる。

 

「すみません。我々は夫婦ではなく同じ学舎のクラスメートなんです」

 

「そうでしたか。勘違いをしてしまい申し訳ありませんでした。おもてなしは満足にできませんが、心ゆくまでおくつろぎくださいませ」

 

 仕方なくオレが訂正してやり、誤解も解けたところで女性は立ち話もなんだからと火は点いていないが暖炉の前にあるソファーへとオレとヴィッキーを勧めて、左手をサッと上げて振ると、1階の閉められていた全てのカーテンが勝手に開けられて、そこから日の光が入り込み室内が一気に明るくなる。

 それらの現象を冷静に観察するオレと、もはや泣き出しそうなヴィッキーの対比が凄いことになってるが、ビクビクしてるヴィッキーを見た女性は自分が怖がらせていることにも気づいていたか、まずはこれ以上怖がらせないようにか自己紹介を始める。

 

「申し遅れました。わたくしはシルキー。このお屋敷に486年と52日、お仕えさせていただいております」

 

「えっ、シ、シルキー!?」

 

「おっ、反応した」

 

 室内が明るくなってますます女性の存在感というのがリアルになったが、不思議と彼女への恐怖心はなく、シルキーと名乗ってとんでもな年月をこの屋敷で過ごしていることを述べる。

 するとシルキーの名前を聞いた途端に怖がっていたヴィッキーが初めてオレの後ろから顔を出して目の前のシルキーを見ると、その顔からは恐怖心が一気に抜けていったのがわかる。

 

「シルキーってあのシルキーよね? 本当に存在するんだ……」

 

「どちら様?」

 

「知らないの? 名家の屋敷に住み着いて、頼まれもしないのに屋敷を掃除したりするイングランドで有名な妖精よ。って、キョーヤは日本人だったわね」

 

 名前だけでそうしてしまうほどの有名な逸話でもあるのかと思って尋ねてみれば、やはりイギリスでは有名なオカルトだったようで、それを聞いて改めてシルキーを見ると、そうなるとわかっていたのかただニコッと笑って返してくる。

 まぁシルキーが有名な存在なのはヴィッキーの話でわかったし、シルキーとわかって怖がる様子もなくなったヴィッキーが復活してくれたのは良いことなので、一応の確認として目の前の女性が『ここに存在しているのか』を確かめるためにシルキーに近づきその手を取ってみる。

 そんなオレに嫌な顔1つせずに笑顔を変えないシルキーは、かなり寛大な心の持ち主のようで、その心の在り方が綺麗だからか、ちゃんと握れた手からは人肌と同じくらいの体温が伝わってくる。

 

「失礼かもしれないけど、シルキーはその、どういう存在なのかな?」

 

「怖がらせるつもりはないのですが、そちらのお嬢様が仰ってくださった妖精、というのは正確なところではなく、この屋敷を依代に魂を定着させている亡霊というのが正しいかと。こうして具現化するためにはエネルギーを必要としますが、依代の屋敷が綺麗であればそれだけわたくしも満たされますので、実質的に自給自足できてしまいます」

 

 霊体ならここまでの温もりは持ち得ないので、率直にどういう原理で存在しているのかを問うと、自分の口から亡霊なんて言っちゃったせいでまたヴィッキーがビクッと反応してシルキーから少し距離を取り、それに対して謝るやり取りが行われる。

 だがその話が本当なら、オレ達がこれからやろうとしていることは実質的にシルキーを殺すことに繋がってしまうのではないだろうか。

 屋敷からシルキーを追い出すのは話を聞く限りでは不可能だし、力の大きさはまだ不明だが屋敷のこの完璧な状態からして超能力も相当なレベルで扱えるはず。

 

「シルキー。君に嘘はつきたくないから正直に話すが、オレ達はこの街の人に頼まれて君をこの屋敷から出ていってもらう交渉に来たんだ」

 

「……あなた方も、わたくしを疎ましく思う方々の味方をしているのですね」

 

「立場的にはそうなっちゃうが、オレはそれを強制しに来たつもりは毛頭ない。ヴィッキーもそうだ」

 

 そんなシルキーが相手では力ずくはほぼ不可能なので、まずは切り出すタイミングを失わないためにオレ達がここに来た理由についてを正直に話すことにし、その言葉でシルキーの優しさに溢れていた雰囲気が凍りつくような冷たいものへと変貌。

 それは超能力やらに疎そうなヴィッキーすらも肌で感じられるほどで、その怒りが爆発する前にまだ完全に敵対しているわけではないと付け加え、ヴィッキーもそれにうんうん頷く。

 

「……ではあなた方はわたくしをどうするおつもりですか?」

 

「……わからない。だがシルキーをこの屋敷から追い出すってことは、それはつまりシルキーを殺すって意味にもなっちまう。そうだろ?」

 

「ご理解が早いですね。あなたはどこかでわたくしと同じような存在とお会いしたことがあるのでしょう。初めてお会いしたのに、とても冷静に物事を判断できております」

 

 そんなオレ達にとりあえずで怖い雰囲気は和らげてくれたシルキーだが、単なる客人という見方から警戒心を上げられてしまった。

 それは仕方ないことと割り切って話を続け、亡霊と言えど決して悪いことをしているわけでもないシルキーを屋敷から追い出そうなど、そんなのは暴挙に等しい行為。

 とはいえこの依頼を失敗すると街から訴えられるともあって、オレ達が残された道はこのまま何もせずに依頼を断るか、心を鬼にして断腸の思いでシルキーを屋敷から引き剥がすか。

 ヴィッキーもその事に気づいたか、まだ反感を買うまでに至ってないシルキーを横目にオレを呼び寄せて、小声で作戦会議を始める。

 

「この依頼、難しすぎない?」

 

「報酬に目が眩んだヤツがそれを言うのかよ」

 

「だってシルキーが屋敷にいるなんて思ってなかったのよ。彼女は適切に接していれば害もない存在で、昔話でも『シルキーがいる屋敷は名家の証』って言われるくらいの持ち上げ方なの。そのシルキーを追い出すなんて……」

 

「依頼を断るか? だがオレ達がやめたところでまた新しい受注者が来て、そのうちシルキーを強引に追い出す輩が現れないとも限らないぞ。この問題を解決したいなら、オレ達でどうにかするのが後腐れもなく終えられる方法だろうな」

 

「でもどうやって……」

 

 ヴィッキーも金の亡者と言うほど人としてはみ出してはいなかったか、シルキーへの畏敬の念はあって、ここでヴィッキーとは意見が合ってくれた。

 だが問題は街の人の問題がこの屋敷にあって、老朽化した建物の危険性はオレも理解してるだけに、シルキーを尊重してこのままにしておくこともできないこと。

 そこに頭を悩ませていると、オレ達を見ていたシルキーが自分のことで困っていると察したか、話を整理したりする意味でもと屋敷の案内をしたいと申し出てくる。

 何を呑気なとヴィッキーは表情にまで出していたが、とにかく今は情報も少ないこともあってその提案にオレが乗っかり、考え事はじっくりやりたいタイプなのか、ヴィッキーはソファーに腰を下ろしてしまい、仕方なくオレ1人がシルキーの案内で屋敷の探索に乗り出した。

 

 1階が生活のほとんどを過ごすスペースということで、キッチンやトイレ、浴室といったものは全て1階に集まっていて、シルキーはそれらの場所を思い出話と共に説明してくれる。

 500年近くも過ごした屋敷なのでその熟知具合は神がかっているため、昔に住んでいた家族の子供がイタズラで付けた傷なども楽しそうに語ってくれるが、これを全て聞いていたら日が暮れるどころではなさそうなので適度に割り込んで進行してもらい、1時間ほどでようやく2階へと上がる。

 上階に続く階段は、質量が軽めらしいシルキーはほとんど音もなく上がっていけるのだが、男では軽量級のはずのオレが足をかけてみると、階段はかなり長めの木が軋む音を鳴らしてくる。

 これだけでもこの屋敷の老朽化は深刻だとわかるし、シルキーがいくら掃除や手入れをしたところで老朽化は止められないもの。

 ましてや屋敷の外側はシルキーもどうしようもないのかかなり自然の侵食が進んでいて、そこから長い年月で中の構造にも毒のように侵食してしまっているだろう。

 だからこそ今のこの室内の様子は奇跡とも呼べる状態で、これはシルキーの有能さが成せるものに他ならない。

 だからといってこの奇跡があと何年もつかはわからないし、明日にでも何か問題が起きるかもしれない。

 そうなってからではもう遅い。起きてしまえば街の人も強行策に出るしかなく、優しいシルキーも自らが消えることを受け入れてしまうだろう。

 2、3階は主に家族1人1人の自室が設けられているようで、部屋の数やベッドから最盛期には10人くらいの人が一緒に住んでいたっぽいことがわかる。

 

「この屋敷に最後に人が住んでたのが200年くらい前って話だけど、人が住まなくなった理由については?」

 

「……もう211年と23日前になりますか。最後の家主様は、先代の家主様のご子息であらせられましたが、歳を召されるにつれてお金に執着なされるようになっていきました。そして妻を貰い家庭を持っても、徐々に家庭を省みないお方になりました。今で言う亭主関白というものになるのでしょうか」

 

 そのベッドの1つ──当たり前だがシーツなどはない素体がむき出しのものだ──に座って、何か解決の糸口はないかとシルキーの過去について探りを入れることにする。

 シルキーがどんな存在にしても、この屋敷にこだわる理由があるならそれを解消することで解決できるかもしれないからと思って、まずは人と一緒に住んでいた時間まで遡ってみる。

 

「その傾向はどんどんエスカレートしていき、ついには妻や子に仕事のストレスをぶつけるようになり、わたくしはお屋敷の平和を守るため、やむなくご主人様を屋敷から追い出したのです。そこからはもう止められない負の連鎖が続き、わたくしが人ではないと知った奥様と、とてもなついてくださった子供も、一緒には住めないと言って、ほどなくして屋敷を出ていかれました。わたくしはただ、この屋敷に住む方の笑顔をお守りしたかっただけなのですが、現実とは非情なものですね」

 

「シルキーはその事を後悔してるのか?」

 

「……いえ。わたくしがそうしなければ、奥様と子供は遠からず屋敷を出ていかれていたでしょう。それで残された旦那様はきっと、今度はわたくしにその矛先を向けていたはずです。どのみち、結末は変えられなかったのなら、奥様と子供が少しでも傷の浅いうちに旦那様から解放できて良かったと、そう思うようにしております」

 

 ……やるせないな、ホント。

 大切に思うからこそ苦渋の決断でしたことが、結果としてその家庭を崩壊させてしまった。

 こういったことは社会でもよくあることとわかってはいるが、人のためと思う気持ちさえも悪いことのように打ち返してくる現実の厳しさは精神的に辛いものがある。

 人と同じように考え動けるシルキーはその思いを200年以上も抱えて生きてきたと考えるとちょっと想像もできない精神力だが、誰かにこの話をするのは初めてだったのか、どこかスッキリした笑顔でオレを見て頭を下げてきた。

 

「わたくしのお話に耳を傾けてくださってありがとうございます。話したことで胸に秘めてくすぶっていたものが少し晴れたような、そんな気がいたします」

 

「……オレもやり方は少し乱暴で違うけど、シルキーのように人のためにって働く仕事をしてるから、オレもそういう問題にいつか直面するかもしれない。だからシルキーがしたことが間違いだったとか、正解だったとか今のオレがあれこれ言うべきじゃないと思ってるけど、これだけは言いたい。シルキーのその在り方はとても尊くて、誇ってもいいものだって」

 

「……お優しいのですね、あなたは」

 

 辛い過去は人に話すことで幾分か和らげることができることもあるが、シルキーもそうであったようで、感謝されるようなことをしたつもりもないオレとしては恥ずかしさのある感謝だ。

 それにオレとしてもシルキーの昔話は他人事と済ませるにはリアリティーがあるだけに、勇気ある選択をしたシルキーを尊敬し、立派だと子供ながらに言ってあげると、優しい笑顔で返したシルキーはまた小さく頭を下げて感謝を示した。

 

「そういえばまだ、あなたのお名前を聞いておりませんでしたね。物事の順序がずいぶん変わってしまいましたが、お名前を教えていただけますか?」

 

「ああ、シルキーが名乗った時にオレ達も名乗るべきだったよな。悪かった。オレは猿飛京夜。下にいる女性はヴィッキー・リンドバーグ。武装探偵って仕事をしてる」

 

「探偵さんなのですね。道理でこちらを詮索するようなことを尋ねてくると思いました」

 

 そうしてシルキーとの関係も良好に戻してから、まだ自分が名乗ってなかったことに言われて気づき、ヴィッキーも合わせて自己紹介。

 武偵という存在すら知らなかったシルキーだが、オレの詮索には疑問は持っていたようでようやく納得したと表情にも出してまた笑顔を見せると、時間はすでに昼を回ってしまっていたので、放置していたヴィッキーの様子も気になるからと2人でまた1階リビングの方に戻っていった。

 リビングでは考えすぎてか空腹だったか、ソファーでぐでっとしたヴィッキーが死んでいたが、オレ達が戻ってくると顔だけ上げて「お腹減った」と吐露。

 1人で街に買い出しでも行けば良かったのにと呆れつつも、真面目にこの依頼をどうするか考えていたのが、手に持ってにらめっこしていた依頼書でわかったので口には出さないでやる。

 

「シルキー。街で食べ物を買ってきてここで食べてもいいか?」

 

「ご自由になさってください。本当ならばわたくしが腕を振るってお料理でもできればいいのですが、水も火も満足にありませんので」

 

「えっ? でもシルキーってこの屋敷を掃除とかしてるのよね? それって水とか使うんじゃないの?」

 

「はい。空気中の水分を寄せ集めてバケツ1杯分ほどの水は確保でき、火も可燃物さえあれば着火はできるのですが、1日に何度もやりますと室内環境が変わってしまうので、お料理をしてしまうとお掃除に支障が出てしまうのです」

 

 武偵の悪い癖が出てるヴィッキーがあからさまに動くのが面倒臭い空気を出し始めたのにもいち早く気づきはしたが、オレもオレで気になることがあるので買い出しは自分で行く旨を伝えて、飲食の確認をシルキーにする。

 そこでまたシルキーの超能力の割と万能な部分がチラッと見えたが、水もなしに掃除ができていた謎が意外なところで解けて、シルキーと2人きりになると悟って「早めに戻ってきてくださいお願いします」みたいな顔をオレに向けたヴィッキーを無視して屋敷を出て買い出しへと出掛けるのだった。


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