教員いうんは祝日でもないと自由がないもんやしなぁ。
入学シーズンを終えて世間がゴールデンウィークに突入した5月始め。
私ら月華美迅も1人ずつ1日の休みをもろて各々が自由に過ごしている中で、私はといえば古巣である京都武偵高を訪れて、そこの宿直室で朝まで飲んだくれてたミッちゃんとユウたん。
夏目美郷と古館遊姫の教師2人と近況報告っちゅう名の女子会をやっとったわけで。
「今さらやけど、宿直室で飲んだくれてたんはエエんか?」
「いいのよミヤ。もともと私達は宿直とかじゃないし」
「家に帰るのが面倒で間借りしてるだけぇ」
「宿直の当人はどないしとったんや……」
「休憩の時に私達が絡んで休ませてた!」
「楽しんでたからいいんじゃない?」
ミッちゃんとは従姉妹やから元教え子と教師とかいう堅苦しい関係もなしにタメ口で話せるわけやけど、ユウたんは卒業したら歳の上も下も気にせんのかタメ口でもスルーしてくれとる。
そないなプライベートゆるゆるな2人やけど、一応はこの京都武偵高の中で優秀な教師に数えられとるだけに、その実力は武偵としても高水準。
ミッちゃんは言わずもがな、ここに赴任する前は武偵庁のセキュリティー部門で働いとったバリバリのエリートやし、ユウたんも低血圧がネックやけど、授業を授業という枠から外して遊び感覚で教えるのが天才的に上手い、日本の古い遊びが好きな精神年齢が永遠に17歳な大人。
人として見た時にあんま似てへんこの2人やけど、なんや昔から馬は合うらしくて、ミッちゃんが赴任する前から仲良しさんやったらしい。
「それもどうやと思うけど……ミッちゃんもユウたんもあと2年もしたら三十路やっちゅうのにそないな調子で大丈夫なん?」
「結婚とかの話ならやめてくれ。女武偵ってのはそれだけで婚期が遅れるデータが存在してるんだから耳が痛い」
「ミッちゃんはもう少し男の前で隙を見せればコロッと落ちるくらいには美人なのに、ここで見せてる顔とか絶対しないもんねぇ」
「男にナメられたら終わりだからな。私は男を尻に敷く女でありたい。遊姫が意外と尽くすタイプなのが本当によくわからん」
「自分のことになるとだらしないけど、相手のためだったら頑張れるみたいなそんな感じがいいのかねぇ。男がいる時はこんな宿直室でオールナイトとかやらないし」
「っちゅうことは今は男がおらんと……にゅ!」
その仲良しコンビが貴重な休みを始まりから潰しとるのがなんや悲しくて現実を突きつけたるけど、2人揃って焦りもなくて涙が出てくる。
ミッちゃんは昔から高嶺の花みたいな扱いで近寄りがたい雰囲気があって、今もその尾を引いとる感じやけど、ユウたんは逆に誰とでも距離感が近なるからCVRの素質もあったりなかったりしたみたいや。
男性経験っちゅう部分で見ればミッちゃんとユウたんは天地の差があるんやろうけど、結婚できるかはそないなことで決まるわけやないし、結婚適齢期を逃して泣くことになるんは2人やからもうエエわ。
そんな意味も込めてユウたんには現在進行形で彼氏がいないことをいらんのに確認したら、ジト目で見られて両頬をむにっとされる。
「そう言う雅はいつになったら処女を卒業できるのかなぁ? ねぇねぇ?」
「私は結婚する人としかSEXせぇへんって決めてんねん。ユウたんみたいに付き合う男全員とヤったりせぇへん……にぇん!?」
「私がビッチみたいな言い方はやめてくれるぅ? 雅の考えは否定しないけど、私も体の相性ってのを気にするタイプだからさぁ。雅みたいなやり方でいざってなって『具合が悪くて気持ち良くない』とか最悪だと思うし」
「そないなこと言うて去年に『バカ空』の味見するためにわざわざ特別報酬払ったって知っとんのやから……にゃ!?」
「それとこれとは関係ないしぃ」
言われっぱなしはユウたんらしくないから、私に詰め寄りながら反撃に出てくるんやけど、私の虚弱体質を知っとるから物理的な攻撃は一貫して頬をむにっとするだけで、それでも言葉は鋭さを増してくる。
こっちもこっちで怖じ気づくわけにもいかんから、バカ空……青柳空斗が去年にたまたま会うた時に口を滑らしてたことを言ってみると、事実やったようで物好きやなぁと本気で思う。
バカ空は女からの依頼なら報酬を金やなくて体で払う手段を提案してくるバカの極みやけど、まさかその支払い方法を実行するアホ女が目の前におるとは……
なんや悲しいやら優しいやらようわからん感情が混在して涙が出てきたら、それを痛がってると勘違いしたミッちゃんが間に入って止めてくれたんやけど、「くだらないことで喧嘩するな」と言われてしまうとなんや私もユウたんもくだらなかったとは思わんから、今度は結託してミッちゃんに噛みついていく。
「そういえばミッちゃんは男とヤった話を聞かないけど、もしかしてまだ?」
「えっ? そうなんミッちゃん!?」
「いや、さすがに経験はあるぞ? ただ自分から話すようなことでもないだろ」
「初めては襲われたん? それとも襲ったん?」
「何故に襲う襲わないの2択なんだ……普通だ普通。上か下かは想像に任せるわ」
「まぁミッちゃんなら上で主導権を握ってたんだろうなぁ。相手はドが付くMだったでしょ」
「想像に任せるわよ!」
女3人で集まってする話がなんや最初から男とヤっただのヤってないだの下ネタのオンパレードで酷いもんやけど、エエ加減に昼間からする話やないことを自覚してきたのか、ミッちゃんの投げやりな叫びからは割と冷静になって、3人揃って未だに結婚のけの字にかすりもしてない現状にうちひしがれて互いに謝るっちゅう現象が起こってまうんやった。
男と結婚の話は争いの元やってことがわかったところで、話題はその方向性を変えて近況のことになる。
そうなると覚醒しとるユウたんの口は止まらん。
「それにしても雅達が卒業してもう3年目に突入してるんだねぇ。今にして思えばお前らの世代は粒揃いで面白かったわ」
「ユウたんが面白い言うとなんや授業中のことを思い出すわ。まっちゃんとかちっちがよく愚痴っとったのも覚えとる」
「ほう? あのダブラ・デュオが愚痴をねぇ……って、私を目の前にしてもズバズバ言ってたし今さらだな、がっはっはっ」
「遊姫は今の生徒にも文句を言われてるしな。せめてだるころくらいは条件緩和してやればいいのに」
「だるころはあれで絶妙なパワーバランスを保ってるんだよねぇ。ミッちゃんはわかってると思ってたのにぃ」
「未だに逃走側の生存率0%のどこが絶妙なんだか……」
「逃走側は犯人側の心理を学べるわけで、それが今後に活きるというのを身をもって体験できるのですよ」
「要するに逃がすつもりもあらへんだるころやってことやろ。それを京くんが聞いたら発狂すんで」
何故か急に教師らしく私らのことをどう評価しとったかとか色々と口を滑らせてくれるんやけど、その中で生徒の間で不人気No.1のだるころについての暴露があって、逃走側にほぼ選出されとった京くんの必死の頑張りがなんや悲しくて遠い目をしてまう。
そうやって京くんの名前を出してみると、何故かミッちゃんもユウたんも「あー」といった声を出して笑うから、なんやねんとツッコまざるを得ない。
「あれは私の教師生活において特にハードな条件でやらせたからなぁ」
「そうそう。入学初日から珍しく遊姫が『こいつは生半可な条件だとクリアしかねない』って言ってて、ミヤの件も含めて私もよく覚えてるよ」
「まぁあの眞弓が初日に目をつけたくらいやからなぁ。ミッちゃんもユウたんももっと京くんのことを誉めてエエんやで? 京くんは私らが育てた言うても過言やないからな」
「雅がなんと言おうと勝手だからいいけどさ、あの子ももう今年で高3だよね? 連絡は取ってんの?」
「直近やと2月の中旬くらいにラスベガスで会うたで。年越しとかもこっちに戻ってきてくれたからな。ねっちんの家で騒いどったよ」
「元気にやってはいるんだな。2年ちょっと前にいきなり東京武偵高に編入させられないかとお前らに打診された時は何事かと思ったが、その前の真田の娘の退学事件の方が衝撃だった気がするな」
「あれはねっちんにも事情があったんやけど、その辺はお口にチャックや」
何で笑ったかの理由については、ミッちゃんもユウたんも実は京くんの実力を認めた上で将来性を買ってたみたいで、改めて京くんのポテンシャルの高さを認識するのと、なんや自分のことのように嬉しなって鼻高々になる。
そんな私をスルー気味に話を進めて京くんの現状やらねっちんの昔のことやらを話すと、そこで東京武偵高の名前が出たことでユウたんが食いつく。
「東京武偵高かぁ。私もミッちゃんもそこのOGだけど、知り合った頃のミッちゃんは仕事に生きる女! って感じで男が寄り付かなかったよねぇ」
「また男の話か。遊姫は馴れ馴れしくて私は最初は嫌っていたんだがな。いつの間にか一緒にいるのが普通になってたか」
「あっ。私その辺のこともっと聞きたいねんけど、ミッちゃんとユウたんって学生時代は優秀やったん?」
「私は3年間で学年5位以内をキープしてたが、遊姫は自分に必要ない知識とかには絶望的な不真面目さがあったから、成績は安定してなかったか」
「留年寸前のところを低空飛行したこともあったなぁ。まぁその時はCVRの兼科もしてて、男のいない時期もなかったから仕方ない仕方ない」
「そん時からビッチやったんやな……」
「言っとくが学年時代にヤった男は1人だけだからな。卒業してからの男とは大体ヤってるけど」
「誰だっけその在学時代にヤった男って。確か後輩で今で言う草食系の可愛いタイプだったような……」
「母性をくすぐるような頼りなさがなんかこうグッときてねぇ……って、その話はしたことなかったはずだけど、何でミッちゃんは知ってるのかな?」
「私は情報科だったんだがな。身近な人間の情報くらいは把握していた」
ユウたんがこっちが意図したわけやないけど、懐かしむように学生時代の話をしてくれて、その辺のことはミッちゃんからも聞いたことがなかったから詳しく話してもらうと、また男の話が持ち上がって嫌な流れになるかと身構えてしもた。
ただ今回は初々しい初体験の話やったから荒れることもなく、むしろ恥ずかしい初体験をユウたんですら他人に話したことがなかったのに、それを知っとったミッちゃんに驚いて詰め寄るんやけど、ミッちゃんはどこ吹く風で自分の専門やからと話を終わらせにいく。
それにはさすがのユウたんもぐぬぬと唸って黙るしかなかったわけで、それでも反撃はしたいと思たのか、冷静になって同じ話題で攻めてくる。
「そういえばミッちゃんはいつ処女を卒業したんだっけ? 在学中は男がいなかったから卒業してからになるけど、武偵庁で良い男が見つかったって感じ?」
「…………さぁな」
「ん? 待てよ? 確かミッちゃんから武偵高の教師になりたいって話をもらったのが22歳の時だったから、もしかして痴情のもつれが原因で転職したわけじゃ……」
「えー? ミッちゃんに限ってそないな理由で武偵庁をやめたりせえへんやろ。なぁミッちゃん?」
探偵科の教師だけあってなかなか鋭いメスを入れていくんやけど、推測でしかないユウたんの言葉に徐々に余裕の表情を曇らせていったミッちゃんは、私の問いかけにそっと顔を背けてしまう。
そんな反応には私もユウたんもまさかと思わざるを得んかったわけやけど、ミッちゃんみたいなタイプに限って恋は盲目っちゅう言葉が似合うてしまうもんなんかもなぁ。
「……勘違いをしてほしくないんだが、別に元カレがいる場所で働きたくなかったわけではなくて、武偵庁の仕事があまりに事務的な作業で精神的にキツかったからが主であって、男はその、きっかけに過ぎなかったわけでだな……」
そうして観念したように事の真相を話してくれたミッちゃんなわけやけど、仕事でストレスが溜まって男とも上手くいかんかったら、そら転職してもしゃーないかと私は思た。
けどユウたんは男と上手くいかんかったミッちゃんの方に興味が向いたみたいで、その元カレとどないなことをしたんかを根掘り葉掘り聞き始めて、あんまりしつこく聞いてくるからか、イラッとしたミッちゃんがガス式のエアーガンをユウたんの額に密着させて威嚇。
「なぁ遊姫? そこまで私が話すなら、当然、そのあとにお前のことも根掘り葉掘り聞いてもいいんだよな?」
「うーん。知られて困るようなことも特にないんだけど、男とどんなプレイをしたかを人に話すのは確かに恥ずかしい。よし、やめにしよう!」
「ったく。好奇心旺盛なのは良いが、私を怒らせるな。ただでさえ学生時代はそれにイライラしたんだから」
「それはミッちゃんが周りと距離を取るから、ミッちゃんの優しいところとかみんなに知ってもらおうとした善意だから。仕事への信頼だけでやっていけるほど武偵は甘くない仕事だしさぁ」
撃たれればさすがに血は出るやろうそれにはユウたんも両手を挙げて降参して、引き下がったユウたんからエアーガンを下ろしたミッちゃんも、なんだかんだで良かれと思てしてたユウたんの昔のことはわかっとったのか、ツンデレな「余計なことしなくていい」を炸裂させて残っとったお酒をコップに注いで一気飲み。
ユウたんもユウたんでミッちゃんのそないツンデレが好きなのか、ミッちゃんに続いて残っとったビール1缶を一気飲みして、おっさん臭く「ぷはぁ!」とか言うとる。もう昼なんやけどなぁ。
「……あっ。そういえば宿直室に来る前に掲示板に貼ってあったお知らせを見たんやけど、ここって今年で閉校になるんやって?」
「ちゃんと読んだのか? 正確には大阪武偵高と統合して、この敷地は合宿所とかそんな感じで使っていくって話だよ」
「ものは言い様だよねぇ。結局ここは限定的な使用になるわけだしぃ」
酒が入るとまた男の話とかになりそうやったから、もう腹一杯のそっちに舵を取られる前に私から話題を提供したると、2人してちょっとだけ寂しい表情をして教師らしく話をしてくれる。
「これでも粘った方ではあるんだがな。直近で言えば、お前ら月華美迅を輩出した実績で先延ばしにはできていたようなんだが、それに続く武偵がなかなかな」
「育成っていうのは難しいもんで、私らができるのはそいつの可能性を見出だして、それを磨く術を教えてやることが精々で、そこからどうなるかはそいつ次第ってこと。優秀な教師から漏れなく優秀な武偵が輩出されるなら苦労はないって話よ」
「言うてることはもっともやけど、ミッちゃんもユウたんも教える側の人間としては優秀やから、閉校後はどないなるん?」
「統合だから大体の教師は大阪武偵高に行くことになるんだが、さすがに全員となると供給過多ってことにはなるから、私も遊姫も別の武偵高の教師として異動になる」
「だからこうやってミッちゃんとオールナイトしたりとかもできなくなるんだよねぇ」
京都武偵高はまぁ、慢性的に生徒数がギリギリやったし、経営していくにもそろそろ限界が来てたんやろうけど、母校が無くなるっちゅう話は聞くとやっぱり寂しいもんやな。
それでミッちゃんもユウたんも来年には別の武偵高の教師として異動になるらしくて、行き先も離れ離れになるんは無駄にミッちゃんに抱きついてわざとらしく泣くユウたんの反応からわかる。
「それでミッちゃんとユウたんはどこに行くことになってん?」
「私は札幌武偵高になる予定だが、下見に行って馬が合いそうになかったら福岡武偵高が第2候補ってことになってる」
「私は母校に決まってるよぉ」
「えっ? ユウたん来年から東京武偵高なん?」
「そうだけど、雅達の育てた猿飛の小僧は入れ違いだろ? いやぁ、残念だねぇ」
抱きつくユウたんがウザいからか、引き離しながらに自分の今後を話してくれるミッちゃんに続いて、離されて不貞腐れたユウたんも来年から東京武偵高の教師になることを教えてくれる。
京くんと入れ違いになって残念なんはユウたんの方やと思うけど、そうなってくると私が気になるのは別のことや。
「京くんのことはエエねんけど、来年やとほっちん……ねっちんの妹が3年生になるから、向こうでよろしゅうやな」
「真田の娘の妹か。わざわざ東京に行って通ってる辺り事情がありそうだが、ミヤが気にかけるってことは特別な繋がりがあるな?」
「昔のミッちゃんと私みたいな関係やって。師弟関係ってやつやな」
「おっ? ついに雅を師事するやつが現れたか! ミッちゃんも報われたねぇ。武偵庁のサーバーに攻撃してきてたアホが弟子を持つなんてねぇ」
「それは今もやってんで……」
ユウたんが東京武偵高でどないな評価を受けるかは未知数やけど、向こうでほっちんとバッタリ会うたら、絶対にねっちんと間違えそうやからそれだけは伝えておこうとしたら、鋭いミッちゃんはその関係を疑ってくる。
別に隠す気もあらへんし、すぐに師弟関係は暴露したんやけど、何でか親の心境なユウたんがおかしなことを言い出して苦笑。あんたは私の何やねん。
「来月に2人とも下見に行くんだけど、猿飛の小僧に伝言とかあったら伝えるよ?」
「あー、それ無理やと思うで。京くん今は交換留学でロンドン武偵高に通っとるから、帰ってくるんは12月とかそんくらいやてねっちんが言うとったわ」
「おいおい。あの真田の腰巾着が留学してるのか? 人は変わるもんだな」
「いいなぁロンドン。ヨーロッパなら私の憧れの『真実を暴く眼』とも会える可能性が高いしねぇ」
その下見も来月に控えとるらしくて、直接の連絡手段がある私に伝言あるかと言われても特にないし、その京くんといま行っても会えへんとわかると露骨につまらなそうにするユウたんに、京くんが留学しとることに素直に驚くミッちゃんの反応はめっちゃ分かりやすい。
ユウたんの言う真実を暴く眼は私も知るところやけど、憧れとるなら何で探偵やなくて武偵になっとんねんって話やけど。
「なんにしてもミッちゃんもユウたんも残りの時間を大切にしときや。また話したいことあったら聞きに来るしな」
「その時にはミヤの結婚話が聞けると嬉しいね」
「ちょっと待ってミッちゃん。その前に私らがその話できないと寂しくない?」
「……せめて彼氏くらいは作っておこうか」
時間もエエところやから私がおいとまするつもりで話を切り上げにかかると、今度は結婚話を持って来なあかんことになってしもて、自分で自分の首を絞めたミッちゃんは、ユウたんに指摘されたことで今後の目標をひっそりと掲げて話を締めるんやった。