Bullet101
12月26日。
香港から帰ってきたオレはまず、自分の部屋に戻って荷解きをしつつ何故かボーッとオレを見る小鳥の年末年始の予定を聞いておくと、何やらテンパり気味の小鳥は実家に戻るようなことを慌てて話す。
「……それならいいんだが、何かあるならはっきり言えよ。後ろめたいことなら尚更な」
「いえいえ! 決してそういうわけではなくてですね! ただその……自分でもよくわからないんですよね……」
「何の話かわからないが、自己解決できることなら年越し前に終わらせとけ。やり残したことがあると正月に悶々することになるぞ」
「は、はい! 了解です! 京夜先輩は年末年始はご実家ですよね?」
「ああ。幸帆と一緒に帰省する。あー、なんか飛行機で若干1名ストーキングしてくるようなことを言ってたアホがいたが……無視しよう」
「もうそれで誰かわかっちゃうのが悲しいです」
いざ会話になってみると普通に戻っていった小鳥だが、何か悩みみたいなものがあるのは見てわかる。
だが自分から話さないことなら無理に聞く必要もないし、深刻そうな気配も今のところないのでとりあえず放置しておく。
それから幸姉に治癒はしてもらったものの、まだ全然中身があれな体に負担をかけないようにリビングでくつろいでいたら、コミケの参加準備とか言って台場に直行していた理子がやって来てオレに飛びついてきたので蹴り返してやる。
「酷いよキョーやん! こんな可愛い理子りんを足蹴にするなんて!」
「用件を言え。忙しいって飛行機で言ってたのは嘘か?」
「おおそうだった! あのさキョーやん。理子年末はコミケに全身全霊で臨むから、キョーやんとほっちゃんの帰省に合わせられないんだー。だから大晦日の夕方くらいに京都駅に着くようにするから迎えに来て?」
わざわざ忙しい中でここに来て何を言うのかと思えば、自分が勝手にストーキングするとか言ってたくせに迎えに来いとか言う身勝手な要求。
飛行機で明後日の28日には京都に戻ることを話してはいたが……そういやオレの家の所在を知らないのかこいつ。
じゃなくてだな。勝手に来るのに迎えに行ってやる理由はない。
「面倒臭い」
「可愛い女の子を迎えに来るのを面倒臭いとか言っちゃぷんぷんがおーだぞ。んじゃそろそろ行かないと夾ちゃんが怒るからよろしくね!」
結局、いつもの理子のごり押しで決まったような流れでそそくさと行ってしまい、そんなギチギチのスケジュールならアリア達と年越しでもすればいいのにと思うが、たぶんその時になったら迎えに行ってるんだろうなぁ……
なんだかんだで自分の甘い性格を自覚しつつで今年最後の仕事と割り切って納得させておきつつ、すっかり寂しくなった右腕を見て早めにミズチの新調をしてもらわないとなぁと考えつつの夕方頃。
またも部屋に来訪者があり、来るなりオレの隣にわざわざ座ったそいつはいつもの凛々しさをすっかり消沈させて狙ってるのか何なのかオレの膝の上に頭を乗せてその状態で話をしようとする。
「ジャンヌから甘えてくるなんて初めてじゃないか?」
「これは甘えているのではない。私はいま意気消沈している。チームメイトならば慰めろ」
「理由を知らんのに慰められるか」
そうして全く退く気のないジャンヌさんは顔こそ上を向かないまでも明らかに甘えてくるので正直なところ内心はドキドキだ。
だが当の本人は本当に意気消沈しているだけなのか脱力具合がこっち任せで気を抜くと膝から落ちそうだ。何この緊張状態の膝枕……
とはいえジャンヌがこうなってる理由については少し考えたらわかったので、オレも無関係ではない都合、話を切り出さなきゃならないようだ。
「……だから現地集合は無謀だって言ったろ」
「それはもう聞いた。私は慰めろと言ったのだ。言われたことをやれ」
「わーいジャンヌさんを膝枕なんて一生語り継げるくらい幸せなことだなぁ」
「ふふん。そういうのは悪くない。だが棒読みはムッとするぞ」
注文の多い聖女様だこと。
慰めるも何も今回の修学旅行Ⅱで現地集合とかいう無理難題をチームに通達して見事に失敗したジャンヌには慰める余地がない。
だから無理矢理にそんなことを言えばこれだ。
「慰めるなんて幸帆にでもしてもらえ。それより修学旅行Ⅱの件、どう処理されるんだよ」
「それよりまずお前は理子と上手くやれたのか? また私を頼ってデートなどしなきゃならないなら頭を抱えるぞ」
「そっちはもう大丈夫だ。いつも通りに戻った。もう本当に悲しいくらいにいつも通り……」
慰めるのも柄ではないので早々に切り上げて膝から起こしはしたものの、まだやる気が入らないのか肩にしなだれかかって口を開くので、至近距離からジャンヌの息が届いて逆にこっちの方が色々と刺激してきてマズイ。
だからちょっと顔を離しつつ元に戻っただけの理子との関係にちょっと遠い目をしたら不思議がられてしまう。
こっちは何か変わると思ってただけにあれは堪えたよ。
「まぁ理子がいつも通りになったのならそれでいい。それで今後の私達の処置は追試だ。また改めて修学旅行に行ってこいと言うことだ」
「行くって、シンガポールか?」
「その辺はまだわからんが、行くとなると来年になるらしい。場所に関しては後日だな」
とかなんとか言いながらまたズルズルと頭を落として結局は膝に戻っていったジャンヌ。
ここまでやる気のないジャンヌは初めて見るが、なんというか可愛い。要はこいつは今、ふて寝をしてるわけだし。
そんな気持ちをつい行動にしてジャンヌの頭を撫でてみたら、それは嫌なのか不意打ちの肘鉄を横っ腹に食らって、腹いせに落としてやろうとも思ったがやめておく。あとが怖い。
「修学旅行の件は了解。それはそうとしてお前は年末年始はどうするんだ?」
「どうするんだも何もない。今は祖国になど行って向こうを刺激しても仕方ないしな。中空知の実家にでも厄介になるつもりでいる」
「ならうちに来いよ。今年は幸姉も幸帆も月華美迅の皆さんもいるし、理子もなんか来る予定だし、今さら1人増えたところで問題ない」
「あの騒がしい中に私を入れるつもりか……だがまぁいつまでも消沈していても仕方ないしな。切り替えるつもりでお呼ばれしてやるか。喜べ京夜」
「おう、これは素直に嬉しいよ。幸姉も喜ぶだろうしな」
これはこれで少し嬉しいからそのままの状態でジャンヌの年末年始の予定を聞けば、特に決まってなかったらしくノリで誘ってみたら乗ってきたので、半分くらいは冗談だったのだろうが喜べと言われたので喜べば、なんか耳が少し赤くなったので照れたらしい。照れるなら喜ばせるなよ。
翌日はチームリーダーのジャンヌが教務科に呼び出されて追試の詳細を聞きに行き、オレは遅れて帰ってきたあややに新しいミズチの新調を早めにしてくれるように直談判。
こんな時期に急かすようなことはあまりしたくなかったんだが、香港での一件が収まったあとにどうにも不穏な動きをアリア達と一緒に感じたのだ。
藍幇との戦いは別に問題はなかったのだが、そのあと畳み掛けるように襲撃してきたカツェとパトラの動きがあまりに機敏だった。
欧州の方で暴れていた2人がタンカージャックまでして移動してきたにしては早すぎるというのがアリア達との見解で、その動きはオレ達が香港に行くことがバレてでもない限り間に合いそうにないタイミング。
つまりいるのだ。師団の中に、こちらの情報を眷属に流している裏切り者が。
それが誰なのか今もまだわからない状態にあるため、いつどう状況が変化するか注意しながらも備えは万全にしておく必要があるというわけ。
だからあまり依存するようなことはしたくないが、もはや自分の体の一部と化してるミズチのあるなしは戦闘に響く。
そうした理由であややに頼んでみたら、どうにか来月の10日までにはどうにかすると言ってはくれたが、これが果たして事態に間に合うのかどうか不明なところだ。
そうした事を終わらせてとりあえずやれることはやった感じになったので、さらに翌日に幸帆とジャンヌと一緒に京都へと帰省。
幸姉も月華美迅の5人も大晦日まであちこち動き回ってるとかで実家の方には誠夜すらいなかったのだが、使用人さん達が明るく出迎えて、客人扱いのジャンヌは真田の家の方で寝泊まり。
実家ということもあって非常にリラックスして過ごしていたのだが、何を思ったかジャンヌがいつかの弾丸ツアーが不満だったのか改めて京都観光をしたいとか言い出すので28、29日の日中はゆったりとした京都観光をしたのだが、それをデートとでも思ったのか幸帆が一緒についてきて必死にオレとジャンヌの間に入ってきたのは面白かった。
30日には使用人さん達の年末最後の大仕事。家の大掃除が開始され、体を休めるのも大事だが鈍らせるのも問題なので途中から掃除の手伝いを始め、オレがやるならと幸帆も参加し、1人だけ蚊帳の外が嫌だったのかジャンヌもちょっとだけ手伝いをしてくれて和気あいあいと作業も進み予定よりも少し早く終了。
大晦日と三が日は休みをもらってるはずの使用人さん達なのだが、今回は久しぶりに賑やかになるということで2人ほど残って世話をしてくれるとか。
昔から幸姉と波長が合うというか使用人さん達一同は基本的にノリが良いので年越しそばの準備やらをしてくれて助かる反面、悪ノリまでしてくるから困ってもいる。
ともあれ明日にはいよいよ全員が揃って大変なことになるとあって、ゆっくりとする時間も最後になるだろうとジャンヌもため息が出ていた。
そんなジャンヌと真田の家の居間でちょっと2人きりになっていれば、気にならないわけもないので会話をしておく。
「ため息は幸せが逃げるらしいぞ」
「明日以降のことを考えればため息も出る。先に言っておくが、私が大変なことになっていたら迷わず助けろ」
「善処はするが、まず自力で脱出してくれ。オレもあの人達の前だと余裕がない。というかあんまり逆らえる立場にない」
「情けないことを言うな。それでも私の騎士か?」
「お前の騎士になった覚えはないが、そんなこと言うならジャンヌも情けないこと言うなよ」
「その切り返しは好きではない」
これぞ自分を棚に上げるという典型。
先に弱音を吐いたのは向こうのくせにオレには弱音を吐くなと言う。
やはりまだ気持ちが落ち込んでるのかもしれないが、これに合わせてるとこっちも気持ちが沈む。
「年が明けたら、ジャンヌの故郷に行けるわけだよな?」
「その話は今はするな。死地に赴くに等しいのだぞ」
「別に死ぬ気はないさ。まぁ、今の弱虫ジャンヌとならそうなる可能性もあるかもしれないけど」
「私のせいにするつもりか」
「そうさせないでくれって意味だよ。オレは凛々しく立ってみせるジャンヌが気に入ってチームにいるんだ。だから頼もしい背中でいてくれよ、リーダー」
で、このジャンヌを立ち直させるのもオレの仕事なのだと思って、年明けすぐに決まってしまった修学旅行の追試の行き先の話。
そこがいま戦役の欧州戦線の中のジャンヌの祖国フランスで、最悪向こうの戦線の矢面に立たされる可能性も出てきたため、形勢不利らしい向こうでは死ぬ可能性もある。
そうしたダブルパンチ的なことで気が弱くなってるジャンヌを勇気づけてやると、何やら少し顔を赤くしてムッとしながらコタツの中の足を伸ばしてガスガスオレの足を蹴ってきたので、コタツの中で蹴り合いを始めたらいつの間にかジャンヌの顔にも笑顔があった。
「なら将を守る騎士が真っ先に倒れてくれるなよ。私もそのために尽力する」
「死なないことに定評が出てきたからその辺は大丈夫だろ。だから大手を振って日本に戻ってこようぜ」
「楽観的だな。だがまぁ、私もまだ日本を満喫していないし、戻ってきたら今度は北海道にでも行ってみたいところだ」
「さすがにそっちには土地勘ないから、ガイドブック片手にだな……」
確実なことなんて何もない。
それでも気の持ちようというのはバカにできない。気持ちが前を向けば思考もポジティブになるし、結果として生存率も上がる。
そうして未来の話を語るジャンヌが明るい雰囲気を出したところで、オレのもとに誰かから連絡があり、登録されていない謎の番号。それに応じるため席を外す。
「もしもし?」
ちょっと警戒しながら応じたその相手は、オレも完全に予想外で最初は反応に困ってしまった。
しかし向こうはそんなことを全く気にする素振りもなくいつも通りに口を開くので、こっちの動揺を悟らせないために普通を装うが、速攻でバレて主導権を握られる。
これはもう仕方ないと割り切って本題の方に切り替えれば、本当に用件だけを告げた向こうはそれだけ言って返事も聞かずに通話を切ってしまった。
「…………ったく、相変わらず腹が立つ」
そんな相手の態度に少し慣れてしまってる自分にため息が出るのだった。
「きょーうーちゃーんーやー!!」
翌日の大晦日。
この日にまず真田の家にやって来たのは月華美迅の5人。
やって来るなり玄関前で愛菜さんが壮絶なタックル……抱きつきでオレを倒して頬擦り地獄を敢行するも、他の4人は一言オレと挨拶してスルー。さっさと家に入ってしまう。
この辺はもう見慣れた光景ということで特別なリアクションもないのはわかるが、せめて引き剥がすのを手伝ってはいただけないものか。
まぁそんな文句を言えるわけもないのでなんとか1度離れてもらって家へと入り、さっそく我が物顔で居間に居座って各々が寛ぎ出してる眞弓さん達はさすがだが、それを気にも留めない幸帆と使用人さんの慣れの方が恐ろしい。
眞弓さん達の来た居間は一気に賑やかになったため、それまでゆったりしていたジャンヌも幸帆も巻き込まれる形でその中に入れられて、オレも例に漏れずなわけだが、幸いなことにこのあとは冬コミから駆けつけるらしい理子の迎えに行かねばならないので、眞弓さん達の相手はジャンヌと幸帆に任せて逃走。
したはいいが、やっぱりというか愛菜さんだけはしっかりビッタリとついてきて一緒に行くと言い張る。
それはもう予想の範疇なので腕に抱きついてくるのも込みで受け入れて2人でのんびり京都駅にまで行って東京からの新幹線のダイヤルを見て待つこと数十分。
改札を潜ってすぐにオレと愛菜さんを見つけるや何が入ってるのかスーツケースを転がして満面の笑みで近寄って来た理子は、やっぱり来てくれたみたいなことを言ってくる。
来ないつもりではあったが、今からあのテンションの眞弓さん達と絡んで疲れる方がキツいと思っただけのこと。
決して理子を放置できなかったからではない。絶対に。
それからクソみたいにテンションの高い理子は今年の冬コミの収穫やらを興奮気味に話し家までずっと話しっぱなし。
これにはさすがの愛菜さんも口をポカーンと開けて終始割り込めないでいた。
それもそうだろう。オレもなに言ってるのか半分程度やっと理解できるレベルだ。
去年もこんな話をされた気がするが、ひと晩中ずっと買ってきた同人誌を手にあれこれ言われ続けたせいで右から左に抜けていた。
理子も話したいことを話して理解されてない自覚はあるのだろうが、話すことが生き甲斐みたいなところがあるから結局はずっと理子のターンが続いて家に到着。
居間に戻ってみるといつの間にか幸姉と誠夜も帰ってきていて、さっそく賑やかな中に混ざっていたが、幸帆と眞弓さん、使用人さんは夕食の準備で台所の方に移動していた。
全員が一応は顔見知りということもあって――理子についていたヒルダが出てきにくそうだったからフォローはしてやった――ぎこちなさみたいのは全くなく賑やかな雰囲気は続き、紅白を観るのが楽しみという眞弓さんを怒らせないギリギリの騒ぎ方でみんなで出来るゲームなどをやりつつで年越しを待つ。
それでいざ年越しのタイミングになると食い気が勝ったのかみんなして年越しそばにがっつき海老天の取り合いをしたりと酷い有り様。
オレはいち早くその争いから逃げるように眞弓さんへ海老天を献上し代わりにかき揚げを賜わって事なきを得てゆっくりとそばにありつき、本当に久々に賑やかで心暖まる年越しをするのだった。
「これは何ですの?」
「いやぁ、これは寅年なんでタイガーな感じに……」
「これは何ですの?」
「これはいま流行りの改造振り袖ってやつで……」
「幸音はん、この子は何を言うてますのや?」
「戯れ言よ」
「酷いよゆきゆき! 裏切り者ー!」
翌朝。
さすがに適度な睡眠は取った一同は起きるなり初詣の準備に取りかかったのだが、別に服装とかどうでもいい組のオレ達を他所に振り袖を着ていくと張り切った理子と着てみたいというジャンヌに、家柄とかで義務らしい眞弓さんや幸姉、幸帆が着替えていたのだが、ふすまを隔てた向こう側で何やら眞弓さんがご立腹。
どうやら理子がスーツケースに詰めてきたのは自前の振り袖だったようだが、眞弓さんの逆鱗に触れるデザインだったようで、ギャーギャー騒ぐ理子を無視してふすまを開けてこっちにその改造振り袖とやらを投げてふすまを閉じてしまう。
見れば改造制服のようにフリフリのフリルをあしらったミニスカ振り袖になんかアニメみたいな虎のイラストのついたあれな帯と、出来るなら隣を歩いてほしくないデザイン。
これは眞弓さんは受け入れられないだろうな。オレは着てこられたら仕方ないと諦めるが、着る前なら全力で止めてる。
そうして自前の振り袖を却下された理子は眞弓さんの手によって大人しい色合いの綺麗な振り袖を着させられてお披露目となったが、同じく眞弓さんの手によって変身したジャンヌと並ばれると大和撫子とは違った金髪銀髪コンビが異彩を放つ。
正直に言ってこの格好の時だけは可愛いよりも綺麗が勝って見惚れる。
対して大和撫子一直線の真田姉妹は色合いを暗色にしてるせいかずいぶんと大人びて見え、眞弓さんなんて着なれてるからなのかもう二十歳には絶対に見えな……
「あきまへんえ京夜はん。思っとることが顔に出てます」
――ベシッ!
とかなんとか思ったら速攻で眞弓さんからお叱りの一撃を額に受けて沈む。扇子は痛い……
そのあと理子やジャンヌに感想を求められたりとありながらもすっかり行くことが定番になってしまっていた伏見稲荷大社へと初詣に出かけたオレ達は、もうなんか色んな意味でオーラがある集団で注目を集めつつ人でごった返す中で参拝を済ませて、一応は前例があるからとしばらく端っこで参拝客を監視。
その間におみくじを引いて見事、幸先悪い凶を引き当てたオレを見るジャンヌの目が痛かったが、ジャンヌもジャンヌで末吉と反応しづらい結果で、これでもかと大吉を見せつけてきた理子を2人してグーパンで撃退してやった。
ここで凶を引いたのは確かに不吉だが、そのおみくじはちゃんと結んで稲荷大社に置いてきたのでチャラってことにして、今年の悪運の1つを処理できたとポジティブに考えつつ残りの三が日をのんびりと過ごして4人揃ってまた東京へと戻っていった。
さて、気持ちのリフレッシュも済ませたし、新年最初の関門もサクッと突破してくるとしますか。