明:「ほぉ、何話分貯まってるんだ?」
つばめ:「6話分」
明:「なんてこった……」
ゆり:「ほぼ今月分は揃っているのね……」
咲:「あの、明さんはいつから舞や薫みたいに髪を伸ばし始めたんですか?」
明:「おーおー、こりゃまた随分と唐突だな」
舞:「でも、ちょっと気になります……」
満:「わたしも」
薫:「ふふふ、わたしもよ」
明:「なんてこった」
舞:「駄目…ですか?」 (上目
満:「うわ、あざとい」 (ぼそっ
薫:「舞も結構やるようになったわね」 (〃
舞:「満さん、薫さん、何か言いました?」 (にっこり
満、薫:『いいえ、何も?』
咲:「…なんだかコントみたい」
明:「ケッケッケ、別に話しても良いが咲達…特に満と薫が期待してる様な面白い話じゃねぇぞ?」
咲、舞:『えっ?』
満、薫:『あ、バレてました?』
明:「おう、モロバレだ」
満:「なーんだ残念」
薫:「でも、話してくれるんですよね?」
明:「あぁ。俺が髪を伸ばし始めたのは小学四年の時からだ」
咲:「そうなんですか〜!」
舞:「あの、どうして伸ばし始めたんですか?」
明:「それは……」
四人:『それは……』
明:「………」
四人:『???』
明:「特に無い」
咲、満:『無い(の・んですか)!?』
明:「てのは冗談だ」
咲、満:『っ!?』 (がくっ
明:「ケッケッケ、こりゃまたナイスリアクションをしてくれるな」 (悪顔
舞:「くすっ♪明さん楽しそう♪」
薫:「そういえば明さんにはこうゆう所があったわね」
咲:「完璧に乗せられたナリ……」
満:「わたしもよ……」
明:「二人共ドンマイ」
薫:「それで?なんでその頃から伸ばし始めたんですか?」
明:「ん、それは幾つかの理由があったからだ」
四人:『幾つかの理由?』
明:「あぁ。まず一つ目は“定期的に散髪しに行くのが面倒になったから”」
咲:「あ、その気持ちわかります!」
明:「二つ目は“ゆりとの約束”」
舞:「約束……」
明:「三つ目は“テメェで考えろ”」
満:「なんで!?」
薫:「…明さん、またですか」
明:「ケッケッケ、さーてなんの事やらさっぱりわからねぇな」 (悪顔
咲:「…今日の明さんはいつにも増して絶好調ナリ」
明:「ケッケッケッケ、ケケケのケ〜」 (〃
満:「……ちょっとドンパチしたい」
薫:「落ち着いて満。今の満では手合わせしてる最中も明さんの軽口にやられるのがオチよ」
咲:「あはは……」
舞:「…あの、明さん」
明:「ん?どうした舞?」
舞:「ゆりさんとの約束って、いったいどんな約束をしたんですか?」
明:「………」
舞:「明さん……?」
明:「“今日から俺も髪を伸ばす!そうすればゆりにちょっかい出す奴等も大人しくなる!だからこれからは二人とも同じだ!”」
咲、満:『えっ……?』
舞、薫:『それって……』
明:「あぁ、今と違って昔の御剣 明君は眩しいぐらいに真っ直ぐな少年だったって事だ」
咲、満:『っ!?』 (がくっ
薫:「…折角の美談が台無しですね」
明:「ケッケッケ、俺に美談なんて似合わねぇからな」 (悪顔
舞:「ふふっ♪明さんったら♪」
【終わり】
オマケ1
〜その後〜
舞:「これで……完成です♪」
明:「ん、サンキューな舞」
咲:「あはは!明さんが舞の真似っこ!」
満:「へぇ〜、舞の髪型も中々似合ってますね」
薫:「ふふふ、まさにラブラブカップルね」
明:「あぁ」
舞:「えぇ♪」
オマケ2
〜昔話の続き〜
満:「そういえば、明さんが髪を伸ばし始めてからはその後はどうなったんですか?」
明:「俺がゆりに約束してる所を見てた数人の女子達が美談としてクラス中に広めちまったから俺とゆりの好感度は右肩上がり」
満:「それじゃあちょっかい出していた子達は……」
明:「あぁ、ご察しの通り好感度が右肩下がり」
薫:「フフフ、可哀想ね」 (悪顔
咲、舞:『薫(さん)の顔が……』