花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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覇龍哉:「(ΦωΦ)」

浩二:「(ΦωΦ)」

瑠璃:「(ΦωΦ)」

明:「(ΦωΦ)」

ゆり:「………」

ゴンッ!

明:「…なーんで俺だけ殴んだよ」

ゆり:「明が一番イラッとしたからよ」


〜祝戦〜

とある日の休日、俺はゆりやコロン、ダークと今回が初めてであるももかを連れてお馴染みの場(修練の場)に来ていたんだが…

 

「みんな!明がやって来たわよ!」

 

「者共!出合え出合え!!」

 

『おー!!』

 

なんてこった、いったいいつから修練の場は江戸時代(?)になったんだ?

てか、いつもと違って裏俺や裏ゆり以外のミラージュ達さん方もかなりノリノリだな。

 

「よくわからないけどこれってピンチ!?」

 

「ふふふ、大丈夫よももか。これはちょっとしたおふざけみたいなものだから」

 

「それに狙いはボク達じゃなくて明みたいだからね」

 

「なら私達は離れるとしよう。明、後は頑張れ」

 

そう言い終わるや否やゆり達はまだ若干困惑しているももかを連れてそそくさと俺から距離を取りやがった。

しかも、ももか以外すんげぇにこやか顔で手を振ってやがる。

 

「…泣けるぜ」

 

『それなら私達が慰めてあげるわ!』

 

あー…そういえば今はドンパチの開幕真っ只中だったな。

 

しかもいつの間にかミラージュ達に囲まれてるし……

 

『いくわよ!!』

 

第一波として襲い掛かって来た10人のミラージュ達は無駄なく洗練された動きで俺を中心としたそりゃもう見事な包囲網を敷きやがった。

 

『ハアァァァァ!!』

 

だが、俺を舐めもらっては困るぜ。

 

「甘いんだっつーの!」

 

俺は慌てる事なく冷静にハートフルブレイドへと開放し、その場で独楽の様に回転しつつ、ミラージュ達に目掛けナイトショットをお見舞いした。

 

『なにっ!?』

 

「なんてこった、こいつはラッキーだな」

 

回転しながら放ったせいか、ナイトショットは見事なリング状になっていた。

 

まさかこのタイミングで新たな技が生まれるとはな。

流石は俺だぜ。

 

「チャンス!」

 

『っ!?しまった!?』

 

しかも、放たれたリング状のナイトショットは上手い具合にミラージュ達の意表を突き、攻撃の手を止める事に成功したんで俺はこの好機を逃さず、直ぐ様ブレイドナイトへと変身し戦闘態勢を整えた。

 

「一瞬の油断が命取りだぜ先輩方?」

 

『…ふっ、流石はナイトミラージュの表だ』

 

「そりゃどーも」

 

 

―キャ〜♪明君格好良い〜♪―

 

―ももか、危険だから私のミラージュや裏明の後ろにいて―

 

 

「で?今日はいったいどんな理由でドンパチを仕掛けてきたんだ?」

 

『…それは私達を全員倒したら教えてあげるわ!』

 

「そーかい。ならとっとと倒させてもらうぜ?何せ今日はゆりだけじゃなくももかもいるからな。先輩方には悪いがいつも以上にド派手に暴れさせてもらうぜ?」 (ニヤリ

 

『…望むところだ!』

 

さぁ、パーティーの始まりだ!

 

『ハアァァァァ!!』

 

「いくぜいくぜいくぜぇー!!」

 

 

………

……

 

 

「あえて素手でやってやるよ!オラッ!ナイトインパクト!」 (ドゴッ!

 

「うっ!?」

 

「老若男女無差別拳!」 (ゴンッ!

 

「きゃ!?」

 

「老若男女無差別チョップ!」 (ビシッ!

 

「あう!?」

 

「ブレイドストライク!」 (ザンッ!

 

「って、結局使うのぉ〜!?」

 

「ケッケッケ、騙しも戦略の一手ってな?」

 

 

………

……

 

 

『次の相手は我等だ』

 

「おーおー、歴代ブレイドナイトミラージュが勢揃いするたぁ壮観だな」

 

『ゆくぞ!』

 

「つっても裏俺はゆり達の壁役だから戦わねぇけどな!」

 

 

………

……

 

 

「裏俺!刀貸せ!」

 

 

―あいよ!― (ブォン!

 

 

パシィ!

 

 

「さーて、歴代には悪いがここからは二刀流でいかせてもらうぜ?」

 

『フッ、やはり今代のナイトは面白い奴だな!』

 

 

………

……

 

 

その後、歴代プリキュアとナイトのミラージュ達とのドンパチに完全勝利した俺はゆり達とのんびりしてた裏俺に今回の事の真相を聞いていた。

 

「あぁ?ミラージュ達流の祝福?」

 

「そ、表俺が遂に覚悟を決めてゆり達に告白したからな。こりゃ盛大に祝福しねぇと思った訳だ」

 

「成程、だいたいわかった」

 

そういえばコイツらは表を通じて外の世界を見れるんだったな。

なら、俺が告白した事を知っててもおかしくねぇ。

 

「うふふ♪明が告白をした時もそうだけど、その日の夜の表の私はそれはもう可愛らしかったわ♪」

 

「ほうほう、それはひじょーに興味深い話「ムーンライトミラージュ!?」…おやおや」

 

ゆりさんったらお顔が真っ赤っか。

こりゃあ相当小っ恥ずかずかな内容なんだろうな。

 

「あら、別に話しても良いじゃないかしら?だって、以前なら兎も角今の貴女達は恋人同士なのでしょ?」

 

「そ、それはそうだけど……」 (ごにょごにょ

 

『やだ、この子可愛過ぎ!』

 

「ふっふっふ〜♪だってそれが私達のゆりっぺだもん♪」

 

「ももかに同意。俺達のゆりの魅力がクールだけだと思うなよ?」

 

「ももか!?それに明も!?」

 

「おーおー、表俺もももかも随分とまぁ惚気やがるな」

 

「うふふ♪見せつけてくれるわね♪」

 

『ヒュ〜♪ヒュ〜♪』

 

「っ、ミラージュ達まで……!」

 

「ケッケッケ、ならもっと見せつけてやるよ。ももか、ゆり、俺に抱き着いてこい」

 

「は〜い♪」

 

「……えぇ」 (真っ赤っか〜!

 

 

ぎゅうぅぅぅぅ〜〜♪♪

 

 

『キャ〜〜♪♪』

 

「ケッケッケ、流石は俺達の表だな」

 

「えぇ♪」

 

 

ぎゅうぅぅぅぅ〜〜♪♪

 

 

【終わり】




オマケ1

〜その後〜

ムーンライト影:「それにしても…」

ダーク(妖精):「くっ?」

ムーンライト影:「ダークったら随分と可愛らしくなったわね♪」 (なでなで

ダーク(妖精):「くぅ〜……♪」

ナイト影:「色合い的にコロンの妹みてぇだな」

コロン:「あはは、よく言われるよ」


オマケ2

〜順応性〜

ももか:「それでね、その時から私は明君の事が大好きになったの♪」

ミラージュ達:『キャ〜♪♪』

ゆり:「…あっという間に馴染んだわね」

明:「あぁ、流石はももかだな」


オマケ3

〜妹のミラージュ〜

ももか:「えりかと違ってクール!そして賢そう!」

マリン影:「ふふふ♪当然よ♪」

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